この章は次の項で構成されています:
パッチ・セットは、完全にテストされ、統合された製品フィックスを配布するためのメカニズムです。パッチ・セットには、バグ・フィックスを実装するために再ビルドされたすべてのファイルが含まれます。パッチ・セット内のすべてのフィックスはテストされ、相互の動作が保証されています。
Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1.2.0)には、累積的に、Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1.1.0)以降のすべてのフィックスが含まれています。
パッチ・セットには、すべてのプラットフォームに適用される一般的なフィックスが含まれ、プラットフォーム固有のフィックスが含まれる場合もあります。
注意: インストール関連ドキュメント、リリース・ノート、ホワイト・ペーパーまたはその他の関連ドキュメントは、OTN(Oracle Technology Network)から無償でダウンロードできます。OTNを使用するには、オンラインでの登録が必要です。登録は、次のWebサイトから無償で行えます。
すでにOTNのユーザー名およびパスワードを取得している場合は、次のURLでOTN Webサイトのドキュメントのセクションに直接接続できます。 |
パッチ・アシスタントを使用すると、Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1.1.0)コンポーネントの既存の構成を移行できます。11.1.1.1.0および11.1.1.2.0インストールとともに使用します。パッチ・アシスタントは完全なソフトウェアの配布でありません。このパッチ・アシスタントは、既存のOracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1.1.0)インストール上で実行する必要があります。パッチ・アシスタントはすべてのOracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1.1.0)製品で動作するように設計されています。Oracle製品がドメインまたはインスタンスに存在しないというメッセージが表示される場合があります。このメッセージは情報を示すものであり、エラーではありません。
パッチ・アシスタントでサポートされるOracle Fusion Middlewareコンポーネントについては、表3-7を参照してください。
注意: パッチ・アシスタントは、Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1.1.0)ドメインおよびOracleインスタンスの更新にのみ使用します。既存の11.1.1.1.0ドメインおよびインスタンスを更新しない場合は、パッチ・アシスタントを使用する必要はありません。 |
パッチ・アシスタントは、Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1.1.0)から次のものを移行する場合に役立ちます。
Oracle Fusion Middlewareドメイン
注意: Oracle WebLogicドメイン全体を移行する必要があります。ドメインの移行時に、ドメインのすべてのコンポーネントも移行されます。 |
Oracleインスタンス
Oracle Repository Creation Utility(RCU)で作成されたOracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1.1.0)データベース・スキーマ
注意: スキーマと中間層の両方を移行する必要があります。 |
パッチ・アシスタント・ツールを実行すると、Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1.1.0)ドメインおよびインスタンス・ディレクトリに含まれる構成ファイルが、Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1.2.0)インストールの新しいディレクトリにコピーされます。Middlewareホームは、Oracle Fusion Middlewareインストールが含まれるOracleディレクトリのフルパスです。このドキュメントでは、製品がインストールされたディレクトリをMW_HOME
と示しています。
注意: MW_HOME は、インストール済のOracle Fusion Middlewareインスタンスのフルパス名と置き換える必要があります。 |
図1-1に、移行プロセスを示します。既存のOracle Fusion Middleware環境に基づいて、実行する必要がある手順をこの図で確認してください。