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Oracle Application Server Adapters for IMS/TMユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B61396-01
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5 アウトバウンド相互作用のOracleAS Adapter for IMS/TMの構成

この章では、OracleAS Adapter for IMS/TMの作成例について説明します。 OracleAS Adapter for IMS/TMを使用するためには、BPELプロセスまたはメディエータ・プロセスのどちらかを構成することも必要です。 BPELまたはメディエータを使用する方法の詳細は、「JDeveloperのプロジェクト作成例」を参照してください。

OracleAS Adapter for IMS/TMを使用したアウトバウンド相互作用の作成

OracleAS Adapter for IMS/TMを使用してアウトバウンド相互作用を作成するには、IMS/TMアダプタを作成し、IMS/TMからメタデータをインポートして、データのアクセスに使用する相互作用を作成する必要があります。

要件

この章に説明されているタスクを実行するには、次のものが必要です。

  • Windowsオペレーティング・システムが搭載されたコンピュータ

  • z/OSオペレーティング・システムが搭載されたメインフレーム・コンピュータ

  • メインフレーム・コンピュータにインストールされたOracle Connect v 11.1.1.2

  • WindowsコンピュータにインストールされたOracle Studio v 11.1.1.2

findDoctor相互作用とfindPatient相互作用の作成

必要なデータを入手するために使用する相互作用はIMS/TMアダプタを使用して作成します。 これらの相互作用は、JDeveloperでエンドポイントを設定するときにサービスとして使用します。 JDeveloperを使用してエンドポイントを作成する方法の詳細は、「JDeveloperのプロジェクト作成例」を参照してください。

相互作用を作成するには、次の作業をします。

システムの準備

メインフレーム・コンピュータのIMS/TM配下でHospitalデータベースが使用できることを確認します。

Oracle Connectへのマシン・アクセスの設定

まずIMS/TMデータが格納されたメインフレーム・コンピュータへのアクセスを構成します。 このアクセスはOracle Connectで構成します。Oracle Connectを開いて、「Oracle StudioでのIBM z/OSプラットフォームの設定」の指示に従います。 「Add machine」ダイアログ・ボックスに、次の情報を入力します。

  • Host name/IP address: Hospitalデータベースがあるメインフレーム・コンピュータの名前かIPアドレスを入力します。 これはOracle Connectと同じディレクトリにインストールする必要があります。

  • Port: ドメインが実行されているポート番号を入力します。 デフォルトのポートは2551です。

  • Display name: このフィールドには何も入力する必要はありません(デフォルトでは、ホスト名とポート番号が表示名になります)。

  • User name: アクセスするコンピュータで管理者パスワードが必要な場合に使用します。 その場合は、コンピュータの管理者の名前を入力します。

  • Password: 必要であれば、コンピュータの管理者のパスワードを入力します。

  • Connect via NAT with fixed IP address: 指定されたポートにかかわりなく、各外部IPが1つの内部IPに固定構成でマッピングされるNAT(Network Address Translation)ファイアウォール・プロトコルがマシンで使用されている場合は、これを選択します。

正しい情報が設定された「Add Machine」ダイアログ・ボックスを次の図に示します。

図5-1 「Add Machine」ダイアログ・ボックス

「Machine」ダイアログ
「図5-1 「Add Machine」ダイアログ・ボックス」の説明

IMS/TMアダプタの追加

ここでは、探している情報を入手するための相互作用を作成できるようにするアダプタを作成します。 アダプタを作成するには、次の作業をします。

  1. 追加したコンピュータを開いて、「NAV」バインディングを開きます。

  2. 「Adapters」フォルダを右クリックして、「New adapter」を選択します。

  3. アダプタの次の情報を入力して「Finish」をクリックします。

    • Name: findDoctor

    • Type: IMS/TM

    • 「Create event queue for the adapter」を選択します。

IMS/TMアダプタの設定方法の詳細は、「Oracle Connectアダプタの設定」を参照してください。

正しい情報が設定された「Add Adapter」ダイアログ・ボックスを次の図に示します。

図5-2 「Add Adapter」ダイアログ・ボックス

「Add adapter」ダイアログ・ボックス
「図5-2 「Add Adapter」ダイアログ・ボックス」の説明

メタデータのインポート

ここでは、IMS/TMデータからアダプタにメタデータをインポートします。データのインポート方法の詳細は、「アウトバウンド相互作用の生成」を参照してください。

この例では、HospitalデータベースのDoctor列とPatient列からメタデータをインポートします。 このデータベースはOracle Connectの例として用意されていますので、Oracle Connectをメインフレーム・コンピュータにインストールするときにインストールしてください。

メタデータのインポートには、次の情報が必要です。

  • 「Get Input Files」ステップで、hospital.cobというファイルを追加します。

  • 「Apply Filters」ステップで、単に「Next」をクリックします。

  • 「Add interactions」ステップの「Name」列に「findDoctor」と入力し、「Input」列で「DOCTOR」を選択し、「Output」列で「DOCTOR」を選択します。

  • 「Mark first data field」 ステップで、「DOCTNAME」を選択します。

  • 「Import Metadata」ステップで、「Yes」を選択して、「Finish」をクリックします。

JCA構成ファイルの作成

JDeveloperとの接続を設定するには、WSDLファイルとJCAファイルの両方を作成する必要があります。 これらのファイルは、Oracle Studioを使用して、BPELプロセスまたはメディエータ接続を設定する前に作成します。

JCA構成ファイルを作成する方法の詳細は、「JCA構成ファイルの作成」を参照してください。 findDoctorアダプタ用のファイルを作成するには、次の作業をします。

  1. Oracle Studioの「Cofiguration」ペインで、「NAV」バインディングと「Adaper」フォルダを開きます。

  2. findDoctorアダプタを右クリックして、「Generate JCA Configuration Files」を選択します。

  3. このダイアログ・ボックスで、BPELプロセスまたはメディエータ接続の作成時に見つけることができる場所にファイルを保存します。