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Oracle Application Server CDC Adapters for IMS/DBユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B61403-01
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4 IMS/DB CDCアダプタの構成

この章では、OracleAS Adapter for IMS/DBの作成例について説明します。 OracleAS Adapter for IMS/DBを使用するには、BPELプロセスまたはメディエータ・プロセスのいずれかも構成する必要があります。 BPELまたはメディエータの使用方法の詳細は、「JDeveloperでのプロジェクトの作成例」を参照してください。

OracleAS Adapter for IMS/DBを使用したアウトバウンド相互作用の作成

OracleAS Adapter for IMS/DBを使用してアウトバウンドの相互作用を作成するには、IMS/DBデータソースを作成して、IMS/DBからメタデータをインポートし、データベース・アダプタを作成してから、データへのアクセスに使用する相互作用を作成する必要があります。

要件

この章で説明するタスクを実行するために必要な要件は、次のとおりです。

  • Windowsオペレーティング・システムを搭載したコンピュータ

  • z/OSオペレーティング・システムを搭載したメインフレーム・コンピュータ

  • メインフレーム・コンピュータにインストールされたOracle Connect v 11.1.1.2

  • WindowsコンピュータにインストールされたOracle Studio v 11.1.1.2

IMS/DB Hospitalデータソースの追加

IMS/DBデータソースを作成するには、次の手順を実行します。

システムの準備

メインフレーム・コンピュータのIMS/DBでHospitalデータベースが使用可能であることを確認します。

Oracle Connectへのマシン・アクセスの設定

最初に、IMS/DBデータがあるメインフレーム・コンピュータへのアクセスを構成します。 このアクセスは、Oracle Connectを使用して構成します。 Oracle Connectを開いて、「Oracle StudioでのIBM z/OSプラットフォームの設定」の指示に従ってください。 「Add Machine」ダイアログ・ボックスには、次の情報を入力します。

  • Host name/IP address: Hospitalデータベースがあるメインフレーム・コンピュータの名前またはIPアドレスを入力します。 これは、Oracle Connectと同じディレクトリにインストールする必要があります。

  • Port: デーモンが実行されているポート番号を入力します。 デフォルト・ポートは2551です。

  • Display name: このフィールドには、情報を入力する必要はありません(デフォルトでは、「Display name」はホスト名とポート番号です)。

  • User name: アクセス先のコンピュータが管理者のパスワードを必要とする場合。 この場合、コンピュータの管理者の名前を入力します。

  • Password: 必要な場合は、コンピュータの管理者のパスワードを入力します。

  • Connect via NAT with fixed IP address: これを選択するのは、固定された構成でNAT(ネットワーク・アドレス変換)ファイアウォール・プロトコルを使用する場合です。これにより、指定されたポートにかかわらず、それぞれの外部IPが1つの内部IPにマップされます。

図4-1に、正しい情報を入力した「Add Machine」ダイアログ・ボックスを示します。

図4-1 「Add Machine」ダイアログ・ボックス

「Machine」ダイアログ
「図4-1 「Add Machine」ダイアログ・ボックス」の説明

IMS/DBデータソースの追加

Oracle Studioにコンピュータの構成を追加すると、IMS/DBデータソースを「Configuration」ビューに追加できるようになります。 IMS/DBデータソースを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 先ほど追加したコンピュータを開いて、「NAV」バインディングを開きます。

  2. 「Data sources」フォルダを右クリックして、「New data source」を選択します。

  3. 「New data source」ダイアログ・ボックスの「Name」フィールドに、Hospitalと入力します。

  4. 「Type」フィールドで「IMS-DLI」を選択し、「Finish」をクリックします。 その他の接続情報を追加する必要はありません。

IMS/DBデータソースの追加方法の詳細は、「データソース・ドライバの構成」を参照してください。

図4-2に、正しい情報を入力した「Add data source」ダイアログ・ボックスを示します。

図4-2 「Add Data Source」ダイアログ・ボックス

「Add Data Source」ダイアログ・ボックス
「図4-2 「Add Data Source」ダイアログ・ボックス」の説明

メタデータのインポート

続いて、IMS/DBデータからメタデータをデータソースにインポートします。 データのインポート方法の詳細は、「IMS/DBデータソースのメタデータのインポート」を参照してください。

この例では、Hospitalデータベースのメタデータをインポートする必要があります。 このデータベースは、Oracle Connectに付属する例として提供されます。Oracle Connectをメインフレーム・コンピュータにインストールするときに、このデータベースをインストールする必要があります。

メタデータのインポートに必要な情報は、次のとおりです。

  • 「Get Input Files」の手順では、hospital.dbdhospital.cobおよびhospital.psbのファイルを追加します。

  • 「フィルタの適用」手順では、そのまま「Next」をクリックします。

  • 「表の選択」手順では、DOCTORとPATIENTを選択します。

  • 「Match DBD to COBOL」画面では、対応するCOBOLの表とDBDの表を一致させて、「Next」をクリックします。

  • 「インポートの操作」手順では、「Next」をクリックします。

  • 「メタデータ・モデルの選択」手順では、「Default value for all tables」を選択して、「Next」をクリックします。

  • 「メタデータのインポート」手順では、「Yes」を選択して、「Finish」をクリックします。

チェンジ・データ・キャプチャの作成

続いて、インポートした表のチェンジ・データ・キャプチャを作成します。 完了すると、WSDLファイルおよびバインディング(jca)ファイルを作成できます。 詳細は、「JCA構成ファイルの作成」を参照してください。

これらのファイルには、JDeveloperでBPELプロジェクトおよびメディエータ・プロジェクトを作成する場合に必要な情報が含まれます。 BPEL Process MangerおよびメディエータでのJDeveloperの使用については、「JDeveloperでのプロジェクトの作成例」を参照してください。

チェンジ・データ・キャプチャの設定を開始する前に、IMS/DBがチェンジ・データ・キャプチャを処理するように設定されていることを確認してください。 この設定を行う方法は、「DFSFLGX0イグジットの構成」および「OracleAS CDCアダプタのためのセキュリティの設定」を参照してください。

次の項では、Oracle Studioでチェンジ・データ・キャプチャを作成する方法について説明します。

チェンジ・データ・キャプチャの設定

このサンプルのチェンジ・データ・キャプチャの設定方法を次の手順で説明します。 IMS/DBのチェンジ・データ・キャプチャの設定方法の詳細は、「Oracle Studioでのチェンジ・データ・キャプチャの設定」を参照してください。

  1. Oracle Studioで「Solution」パースペクティブを開きます。

  2. 左側のペインで、「Create new project」をクリックします。

  3. 次のように入力します。

    • Project name: Hospital

    • Type: IMS-DB

    図4-3に、「Create new project」画面の正しいデータを示します。

    図4-3 Create New Project

    Create new project
    「図4-3 Create New Project」の説明

  4. 「Design」をクリックし、続いて「Next」「Finish」をクリックして、画面のデフォルト値を使用します。 UNIXコンピュータのステージング領域を設定する場合は、2番目の画面の設定内容を変更する必要があります。 この方法については、「CDCプロジェクトの作成」を参照してください。

  5. 「Implement」をクリックして、「Implementation」ガイドに移動します。

  6. 「Server Configuration」で、次の情報を入力します。

    • Machine: Oracle Connectがインストールされているz/OSコンピュータの情報を入力します。

    • Metadata: 次のように入力します。

      • Select metadata source: 「Copy from existing metadata」を選択します。

      • Copy from existing metadata source: 作成したHospitalデータソースを探して開き、使用可能なすべての列を選択して、「Copy Existing Metadata Source」画面の右側に移動します。

      • Customize Metadata: すべての画面でそのまま「Next」をクリックして、デフォルト値を使用します。

      詳細は、「CDCサーバーの設定」を参照してください。

  7. 「Stream Service Configuration」で、次の情報を入力します。

    • Machine: ステージング領域として使用するコンピュータの情報を入力します。 WindowsマシンまたはUNIXマシンである必要があります。

    • Stream Service: 次のように入力します。

      • 「Staging Area」画面で、指定したコンピュータとステージング領域コンピュータ上の変更ファイルの場所を入力します。

      • 「Changed Data Capture Table Selection」では、すべての表を選択します。

      • 残りの画面では、「Next」をクリックして、デフォルト値を使用します。

    • Access Service Manager: すべての画面で「Next」をクリックして、デフォルト値を使用します。

      詳細は、「ステージング領域サーバーの設定」を参照してください。

続いて、ソリューションのデプロイを行う必要があります。

ソリューションのデプロイ

ソリューションをデプロイするには、「Activate Workspaces」をクリックします。 開いたすべての画面で、「OK」をクリックします。 ネーミングの競合に関するメッセージが表示された場合は、最初にその問題を解決する必要があります。

チェンジ・データ・キャプチャのデプロイの詳細は、「チェンジ・データ・キャプチャのデプロイ」を参照してください。

JCA構成ファイルの作成

JDeveloperを使用して接続を設定するには、WSDLファイルとJCAファイルの両方を作成する必要があります。 Oracle Studioを使用してこれらのファイルを作成してから、BPELプロセスまたはメディエータの接続を設定します。

JCA構成ファイルの作成方法の詳細は、「JCA構成ファイルの作成」を参照してください。 Hospital_CDCQueueアダプタのファイルを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Studioの「Configuration」ペインから、作成したCDCステージング領域のバインディングを開きます。 バインディングの名前は、Oracle Studioで作成したCDCソリューションのプロジェクト名に、_SAという接尾辞が付いたものです。

    詳細は、「JCA構成ファイルの作成」を参照してください。

  2. Hospital_CDCQueueアダプタを右クリックして、「Generate JCA Configuration Files」を選択します。

  3. BPELプロセスまたはメディエータの接続を作成する際に見つけることのできる場所にファイルを保存します。