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Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B61383-01
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5.3 コンテンツの分類の設定

検索を容易にするため、Oracle Portalのコンテンツを分類することは重要です。コンテンツ管理システムを適切に設定して一貫した方法で使用することで、他のユーザーは、簡単にコンテンツを検索し、それが目的の情報であるかどうかを判断できます。

この項には次の項目があります。

適切なカテゴリとパースペクティブをPortalに設定したら、管理者とその他のユーザーは、Oracle Portalコンテンツの分類を開始できます。7.4項「ページの分類」および14.4.2項「アイテムのコンテンツの分類」を参照してください。

5.3.1 カテゴリの使用

カテゴリは、あるアイテムまたはページが何であるかを示すものであり、コンテンツの分類に使用されます。「売上報告」、「作業アイテム」、「共有資料」および「組織図」は、すべて典型的なカテゴリの例です。カテゴリの目的は、ユーザーが特定のコンテンツのタイプのリストを迅速に表示できるようにすることです。たとえば、ユーザーが会社のすべての売上報告に迅速にアクセスできるようにする場合、「売上報告」というカテゴリを作成します。ユーザーは、アイテムまたはページをページ・グループに追加するときに、それを「売上報告」カテゴリに割り当てることができます。使用可能なすべての売上報告を検出するために、他のユーザーは「売上報告」カテゴリを検索して、このカテゴリに属するページとアイテムのリストを表示できます。

アイテムとページをカテゴリに割り当てる方法の詳細は、14.4.2項「アイテムのコンテンツの分類」および7.4.1項「ページへのカテゴリの割当て」を参照してください。カテゴリの検索方法の詳細は、2.2.1.2項「拡張検索の実行」を参照してください。

カテゴリは、非常に大きくなる可能性があるため、カテゴリの階層を作成することもできます。たとえば、「売上報告」カテゴリ内で、「東部地区」、「中部地区」および「西部地区」カテゴリのサブカテゴリを作成することができます。


注意:

ページ・グループに対して「クラスの管理」以上の権限を持つすべてのユーザーは、カテゴリを作成して管理できます。

カテゴリ・ページとカテゴリ・テンプレート

カテゴリを作成すると、ページも作成されます。このページには、カテゴリに属するすべてのアイテムとページがリストされます。たとえば、リージョンのアイテムがカテゴリ別にグループ化されている場合、カテゴリの名前が「グループ基準」バナーのリンクとして表示されます。ユーザーがこのリンクをクリックすると、そのカテゴリに属するすべてのアイテムおよびページがリストされたカテゴリ・ページが表示されます。

ページ・グループにカテゴリを最初に作成すると、Portalテンプレート(カテゴリ・ページ・テンプレート)も作成されます。ページ・グループのすべてのカテゴリ・ページは、このテンプレートに基づきます。したがって、カテゴリ・ページの外観を変更する場合、個々のカテゴリ・ページではなく、カテゴリ・ページ・テンプレートを編集するだけで済みます。カテゴリは、常に属しているページ・グループのテンプレートに基づきます。そのため、元のテンプレートと「共有オブジェクト」グループのテンプレートが異なる場合に、カテゴリを「共有オブジェクト」ページ・グループに移動すると、カテゴリ・ページは前と異なって表示される可能性があります。

カテゴリ・ページ・テンプレートは、Portalナビゲータにおいて、カテゴリを所有するページ・グループの「Portalテンプレート」ノードにあります。テンプレートの横の「編集」リンクをクリックすると、テンプレートのルック・アンド・フィールを変更できます。

カテゴリ・テンプレートは、カテゴリ・ページの外観のみを制御します。カテゴリ・ページの「アイテム」タブと「ページ」タブに含まれるカテゴリ情報の表示には影響しません。この情報の外観とレイアウトを制御するには、カテゴリ情報を返すために使用される2つの「カスタム検索」ポートレットでオプションを設定します。

これには、編集モードでカテゴリ・ページを開き、「アイテム」タブをクリックしてから、検索結果の横の「デフォルトの編集」アイコンをクリックします。これらの設定を編集すると、「アイテム」タブでの情報の表示方法が変化します。「ページ」タブで同じことを行うには、「ページ」タブをクリックして前面に表示し、ポートレットの「デフォルトの編集」アイコンをクリックします。16.3.4.3項「検索結果のカスタマイズ」も参照してください。


注意:

  • このテンプレートは、他のページにも適用できますが、特定のカテゴリに分類されているすべてのオブジェクトをリストするページに限定して使用することをお薦めします。

  • カテゴリ・ページまたはテンプレートは絶対に削除しないでください。削除すると、意図せずにカテゴリが使用不可能となります。カテゴリ・ページまたはテンプレートの削除と欠落に関する問題を解決するには、Oracle Fusion Middleware管理者ガイド for Oracle Portal付録C「カテゴリ・スクリプトおよびパースペクティブ・スクリプトの使用」を参照してください。


この項の内容は次のとおりです。

5.3.1.1 カテゴリの作成

カテゴリを作成するには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲータで、カテゴリを作成するページ・グループのリンクをクリックします。

    ナビゲータに移動するには、任意のページで「ナビゲータ」リンクをクリックします。デフォルトでは、「Portalビルダー」ページに「ナビゲータ」リンクがあります。


    ヒント:

    特定のページ・グループ内でカテゴリを作成すると、そのカテゴリはそのグループ内でのみ使用できます。複数のページ・グループでカテゴリを使用できるようにする場合は、「共有オブジェクト」ページ・グループでカテゴリを作成するか、またはそのカテゴリがすでに存在する場合は、それを「共有オブジェクト」ページ・グループに昇格します。4.6項「ページ・グループ間でのオブジェクトの共有」を参照してください。

  2. 「カテゴリ」リンクをクリックします。

  3. 「新規作成」の横の「カテゴリ」リンクをクリックします。または、既存のカテゴリの下位にカテゴリを作成する場合は、新規カテゴリを作成するカテゴリの横の「サブカテゴリの作成」リンクをクリックします。

  4. 「表示名」フィールドに、カテゴリを説明する名前を入力します。

    表示名は、他のユーザーがカテゴリを識別するための名前です。この名前は、選択リストと、カテゴリ属性が公開されるリージョンに表示されます。空白を含む任意の種類の文字を240個まで使用できます。

  5. 「作成」をクリックします。

  6. 「閉じる」をクリックします。

カテゴリを作成しても、ページ管理者およびコンテンツ作成者は、そのカテゴリをすぐにページ・グループのページやコンテンツに適用できるわけではありません。5.3.1.3項「カテゴリのページ・グループでの使用」を参照してください。

5.3.1.2 カテゴリの編集

カテゴリを作成しても、使用可能なすべてのプロパティを使用できるわけではありません。カテゴリを作成した後に、そのカテゴリを編集して、他の使用可能なプロパティを指定できます。

5.3.1.2.1 カテゴリの基本プロパティの編集

カテゴリの基本プロパティを編集するには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲータを使用して、編集するカテゴリを検索します。

    ナビゲータに移動するには、任意のページで「ナビゲータ」リンクをクリックします。デフォルトでは、「Portalビルダー」ページに「ナビゲータ」リンクがあります。


    ヒント:

    カテゴリが共有されている場合は、「共有オブジェクト」ページ・グループ内にあります。4.6項「ページ・グループ間でのオブジェクトの共有」を参照してください。

  2. カテゴリの行で、「プロパティ」リンクをクリックします。

  3. 「名前」フィールドで、カテゴリの名前を編集します。

    これにより、「カテゴリの編集」ページの「メイン」タブが表示されます。「メイン」タブで使用できる属性は、カテゴリを最初に作成したときに使用できる属性とは多少異なります。特に、「メイン」タブには「名前」属性が含まれます。

    「名前」属性は、Oracle Portalでの使用方法においても、設定に使用できる文字の制限規則においても、「表示名」属性とは異なります。Oracle Portalでは、カテゴリに直接アクセスするためのパスベースのURLで「名前」属性が使用されます。パスベースのURLの書式は、次のとおりです。

    http://<host>:<port>/portal/page/<dad>[/lang-<language>]/<pagegroupname>/<categoryname>
    

    「名前」フィールドのデフォルト値は、カテゴリの作成時に指定された「表示名」から取得されます。この値では、文字は60個までに制限され、特殊文字と空白はすべて破棄されます。破棄される文字は次のとおりです。

    & # % \ / : * ? < > | , "

    たとえば、表示名がResearch & Developmentの場合、名前はResearchDevelopmentになります。

    「名前」では、大文字と小文字が区別されます。指定する名前は、現在のページ・グループ内および「共有オブジェクト」ページ・グループ内で一意である必要があります。名前には、最大60文字までの英数字(A〜Z、a〜z、0〜9)とアンダースコア(_)を使用できます。空白とその他の特殊文字は使用できません。

  4. 「表示名」フィールドで、カテゴリを説明する名前を編集します。

    表示名は、他のユーザーがカテゴリを識別するための名前です。この名前は、選択リストと、カテゴリ属性が公開されるリージョンに表示されます。

    空白を含む任意の種類の文字を240個まで使用できます。カテゴリの「表示名」の変更は、キャッシュ・ページにすぐに反映されません。変更した名前をすぐに表示するには、ページ・グループのキャッシュをクリアする必要があります。パースペクティブを所有するページ・グループの「アクセス」タブに移動し、「キャッシュのクリア」リンクをクリックしてください。

  5. 「説明」フィールドに、他のユーザーにとって役立つ可能性のあるカテゴリの情報を入力します。この説明は、パースペクティブの編集中にのみ表示されます。

  6. 「OK」をクリックします。

5.3.1.2.2 カテゴリ・イメージの指定

カテゴリ・イメージを指定するには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲータを使用して、編集するカテゴリを検索します。

    ナビゲータに移動するには、任意のページで「ナビゲータ」リンクをクリックします。デフォルトでは、「Portalビルダー」ページに「ナビゲータ」リンクがあります。


    注意:

    カテゴリが共有されている場合は、「共有オブジェクト」ページ・グループ内にあります。4.6項「ページ・グループ間でのオブジェクトの共有」を参照してください。

  2. カテゴリの行で、「プロパティ」リンクをクリックします。

  3. 「イメージ」タブをクリックします。

  4. 「タイトル・イメージ名」フィールドに、カテゴリが「オブジェクトのリスト」アイテムに表示されるときに使用するイメージのパスとファイル名を入力します。

  5. 「反転イメージ名」フィールドに、カテゴリが「オブジェクトのリスト」アイテムに表示されるときに、反転イメージとして使用するイメージのパスとファイル名を入力します。この反転イメージは、ユーザーがタイトル・イメージの上にカーソルを置いたときに表示されます。

  6. 「バナー・イメージ名」フィールドに、カテゴリ・ページに表示するイメージのパスとファイル名を入力します。

  7. 「アイコン名」フィールドに、カテゴリがリージョンのアイテムの横に表示されるときに使用するイメージのパスとファイル名を入力します。

  8. 「OK」をクリックします。

5.3.1.3 カテゴリのページ・グループでの使用

ページ・グループにカテゴリを作成しても、ページ管理者およびコンテンツ作成者は、そのカテゴリをすぐにページ・グループのページやコンテンツに適用できるわけではありません。カテゴリを使用可能にするには、ページ・グループ内に表示する必要があります。また、共有カテゴリもページ・グループ内で使用可能にすることができます。さらに、必要な場合にはカテゴリを表示しないようにして、ページ管理者および作成者がそれらを使用できないようにすることができます。

ページ・グループでカテゴリを使用可能にするには、次の手順を実行します。

  1. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストで、編集するページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「ビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  2. 「構成」タブをクリックします。

  3. 「タイプおよび分類」セクションで、「編集」リンクをクリックします。

  4. 「非表示のカテゴリ」リストで、使用可能にするカテゴリを選択します。

    「非表示のカテゴリ」および「表示されるカテゴリ」リストには、このページ・グループと「共有オブジェクト」ページ・グループによって所有されるすべてのカテゴリが含まれます。

  5. 「移動」アイコンをクリックして、選択したカテゴリを「表示されるカテゴリ」リストに移動します。

    「表示されるカテゴリ」リストのカテゴリの順序は、リージョン内のアイテムがカテゴリでグループ化されるときの順序になります。

    サブカテゴリを表示する場合は、その親カテゴリも「表示されるカテゴリ」リストに含まれている必要があります。

  6. 「OK」をクリックして「構成」タブに戻ります。

  7. 「閉じる」をクリックします。

ページ・グループからカテゴリを除外するには、「表示されるカテゴリ」リストのカテゴリを選択して、「削除」アイコンをクリックします。すでにそのカテゴリに割り当てられているアイテムは、ユーザーがページを表示すると引き続き表示されますが、コンテンツ作成者はそのカテゴリを新しいアイテムに割り当てることはできません。

共有カテゴリを非表示にした場合は、現在のページ・グループ内でのみ非表示となり、すべてのページ・グループで表示されなくなるわけではありません。

ページ・グループからすべてのカテゴリを取り除いても、アイテム・タイプまたはページ・タイプにカテゴリ属性が含まれていると、アイテムまたはページを追加または編集するときに、カテゴリ・リストが引き続き表示されます。ページ・グループ内にカテゴリが含まれていない場合でも、「一般」カテゴリがリストに表示されます。

5.3.1.4 「共有オブジェクト」ページ・グループへのカテゴリの移動

カテゴリを「共有オブジェクト」ページ・グループに移動すると、すべてのページ・グループで表示できます。これを行う場合、カテゴリは属しているページ・グループのテンプレートに基づいているため、元のテンプレートと「共有オブジェクト」グループのテンプレートが異なると、カテゴリ・ページは前と異なって表示される可能性があることに注意してください。


注意:

デフォルト言語が英語である「共有オブジェクト」ページ・グループに英語以外のページ・グループからオブジェクトを移動できるのは、そのオブジェクトにすでに英語の翻訳が存在する場合のみです。このことは、すべての昇格可能オブジェクト(アイテム・タイプ、ページ・タイプ、カテゴリ、パースペクティブ、属性およびスタイル)に適用されます。

カテゴリを「共有オブジェクト」ページ・グループに移動するには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲータを使用して、移動するカテゴリを検索します。

    ナビゲータに移動するには、任意のページで「ナビゲータ」リンクをクリックします。デフォルトでは、「Portalビルダー」ページに「ナビゲータ」リンクがあります。

  2. カテゴリの行で、「共有に移動」をクリックします。

  3. 確認のページで、「はい」をクリックします。

「共有オブジェクト」ページ・グループのルート・レベルに同じ名前のテンプレートまたはページがある場合、カテゴリは、「共有オブジェクト」ページ・グループに移動できません。この問題を回避するため、カテゴリには常に一意の名前を付けるよう考慮してください。

5.3.1.5 カテゴリの削除

カテゴリを削除する場合は、そのカテゴリに割り当てられていたアイテムまたはページは、「一般」カテゴリに再割当てされます。カテゴリにサブカテゴリが含まれている場合は、それらのサブカテゴリも削除されます。

「共有オブジェクト」ページ・グループからのカテゴリの削除は、慎重に行ってください。「共有オブジェクト」ページ・グループのカテゴリは、ページ・グループ全体で使用されている可能性があります。「共有オブジェクト」からカテゴリを削除すると、そのカテゴリを使用しているすべてのページ・グループからカテゴリが削除されます。

単一のカテゴリの削除

単一カテゴリを削除するには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲータを使用して、削除するカテゴリを検索します。

    ナビゲータに移動するには、任意のページで「ナビゲータ」リンクをクリックします。デフォルトでは、「Portalビルダー」ページに「ナビゲータ」リンクがあります。


    ヒント:

    カテゴリが共有されている場合は、「共有オブジェクト」ページ・グループ内にあります。4.6項「ページ・グループ間でのオブジェクトの共有」を参照してください。

  2. カテゴリの行で、「削除」リンクをクリックします。

  3. 確認のページで、「はい」をクリックします。

複数のカテゴリの削除

複数のカテゴリを削除するには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲータで、削除するカテゴリを所有するページ・グループのリンクをクリックします。

    ナビゲータに移動するには、任意のページで「ナビゲータ」リンクをクリックします。デフォルトでは、「Portalビルダー」ページに「ナビゲータ」リンクがあります。


    ヒント:

    カテゴリが共有されている場合は、「共有オブジェクト」ページ・グループ内にあります。4.6項「ページ・グループ間でのオブジェクトの共有」を参照してください。

  2. 「カテゴリ」リンクをクリックします。

  3. 「操作」リンクをクリックします。

  4. 削除するカテゴリの横のチェック・ボックスを選択します。

    ページ・グループ内のすべてのカテゴリを削除するには、ヘッダー行にあるチェック・ボックスを選択します。

  5. 「削除」をクリックします。

  6. 確認ページで、「OK」をクリックします。

5.3.2 パースペクティブの使用

パースペクティブは、カテゴリを越えたグループ化によってコンテンツをより詳細に分類するのに使用されます。パースペクティブとは、特定のアイテムに関心のある人は誰かという観点から、コンテンツを分類したものです。たとえば、人材のページ・グループには、「社員全員」、「設計アナリスト」、「品質管理技術者」、「販売代理人」などのパースペクティブを作成します。旅行代理店のページ・グループには、「格安旅行」、「一般旅行」、「豪華旅行」などのパースペクティブがあります。パースペクティブの目的は、ユーザーに関係のあるコンテンツのリストをすばやく表示できるようにすることです。たとえば、販売代理人に関係のあるコンテンツ(売上報告、連絡先管理アプリケーションおよびサービスの予定表作成など)にすばやくアクセスできるようにする場合は、販売代理人というパースペクティブを作成します。ユーザーがアイテムをページ・グループに追加するときは、販売代理人パースペクティブおよびその他のパースペクティブにそれを割り当てることができます。他のユーザーは、使用可能なすべてのコンテンツを検索するときに、このパースペクティブに基づいて検索し、そこに登録されているアイテムのリストを表示できます。

パースペクティブにアイテムを割り当てる方法の詳細は、14.4.2項「アイテムのコンテンツの分類」を参照してください。カテゴリの検索方法の詳細は、2.2.1.2項「拡張検索の実行」を参照してください。

カテゴリとは異なり、ユーザーは1つのアイテムに対して複数のパースペクティブを選択できます。たとえば、売上報告は、「営業担当」と「マーケティング・マネージャ」の両方のパースペクティブに属することができます。

パースペクティブは非常に大きくなる可能性があるため、パースペクティブの階層を作成することもできます。たとえば、「営業担当」パースペクティブ内で、「東部地区」、「中部地区」、「西部地区」の営業担当用にそれぞれのサブパースペクティブを作成することができます。


注意:

ページ・グループに対して「クラスの管理」以上の権限を持つすべてのユーザーは、パースペクティブを作成して管理できます。

パースペクティブ・ページとパースペクティブ・テンプレート

パースペクティブを作成すると、ページも作成されます。このページには、パースペクティブに属するすべてのアイテムとページがリストされます。たとえば、パースペクティブを表示するためのリージョンを設定することができます。ユーザーがパースペクティブをクリックすると、そのパースペクティブに属するすべてのアイテムおよびページがリストされたパースペクティブ・ページが表示されます。

ページ・グループにパースペクティブを最初に作成すると、Portalテンプレート(パースペクティブ・ページ・テンプレート)も作成されます。ページ・グループのすべてのパースペクティブ・ページは、このテンプレートに基づきます。したがって、パースペクティブ・ページの外観を変更する場合、個々のパースペクティブ・ページではなく、パースペクティブ・ページ・テンプレートを編集するだけで済みます。パースペクティブは、常に属しているページ・グループのテンプレートに基づきます。そのため、元のテンプレートと「共有オブジェクト」グループのテンプレートが異なる場合に、パースペクティブを「共有オブジェクト」ページ・グループに移動すると、パースペクティブ・ページは前と異なって表示される可能性があります。

パースペクティブ・ページ・テンプレートは、Portalナビゲータにおいて、パースペクティブを所有するページ・グループの「Portalテンプレート」ノードにあります。テンプレートの横の「編集」リンクをクリックすると、テンプレートのルック・アンド・フィールを変更できます。

パースペクティブ・テンプレートは、パースペクティブ・ページの外観のみを制御します。パースペクティブ・ページの「アイテム」タブと「ページ」タブに含まれるパースペクティブ情報の表示には影響しません。この情報の外観とレイアウトを制御するには、パースペクティブ情報を返すために使用される2つの「カスタム検索」ポートレットでオプションを設定します。

これには、編集モードでパースペクティブ・ページを開き、「アイテム」タブをクリックしてから、検索結果の横の「デフォルトの編集」アイコンをクリックします。これらの設定を編集すると、「アイテム」タブでの情報の表示方法が変化します。「ページ」タブで同じことを行うには、「ページ」タブをクリックして前面に表示し、ポートレットの「デフォルトの編集」アイコンをクリックします。


注意:

  • このテンプレートは、他のページにも適用できますが、特定のパースペクティブに分類されているすべてのオブジェクトをリストするページに限定して使用することをお薦めします。

  • パースペクティブ・ページまたはテンプレートは絶対に削除しないでください。削除すると、意図せずにパースペクティブが使用不可能となります。パースペクティブ・ページまたはテンプレートの削除と欠落に関する問題を解決するには、Oracle Fusion Middleware管理者ガイド for Oracle Portal付録C「カテゴリ・スクリプトおよびパースペクティブ・スクリプトの使用」を参照してください。


この項の内容は次のとおりです。

5.3.2.1 パースペクティブの作成

パースペクティブを作成するには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲータで、パースペクティブを作成するページ・グループのリンクをクリックします。

    ナビゲータに移動するには、任意のページで「ナビゲータ」リンクをクリックします。デフォルトでは、「Portalビルダー」ページに「ナビゲータ」リンクがあります。


    ヒント:

    特定のページ・グループ内でパースペクティブを作成すると、そのパースペクティブはそのグループ内でのみ使用できます。複数のページ・グループで特定のパースペクティブを使用できるようにするためには、「共有オブジェクト」ページ・グループ内でパースペクティブを作成するか、またはそのパースペクティブがすでに存在する場合は、それを「共有オブジェクト」ページ・グループに昇格します。4.6項「ページ・グループ間でのオブジェクトの共有」を参照してください。

  2. 「パースペクティブ」リンクをクリックします。

  3. 「新規作成」の横の「パースペクティブ」リンクをクリックします。または、既存のパースペクティブの下位にパースペクティブを作成する場合は、新規パースペクティブを作成するパースペクティブの横の「サブパースペクティブの作成」リンクをクリックします。

  4. 「表示名」フィールドに、パースペクティブを説明する名前を入力します。

    表示名は、他のユーザーがパースペクティブを識別するための名前です。この名前は、選択リストと、パースペクティブ属性が公開されるリージョンに表示されます。空白を含む任意の種類の文字を240個まで使用できます。

  5. 「作成」をクリックします。

  6. 「閉じる」をクリックします。

パースペクティブを作成しても、ページ管理者およびコンテンツ作成者は、そのパースペクティブをすぐにページ・グループのページやコンテンツに適用できるわけではありません。5.3.2.3項「パースペクティブのページ・グループでの使用」を参照してください。

5.3.2.2 パースペクティブの編集

パースペクティブを作成しても、使用可能なすべてのプロパティを使用できるわけではありません。パースペクティブを作成した後に、そのパースペクティブを編集して、他の使用可能なプロパティを指定できます。

5.3.2.2.1 パースペクティブの基本プロパティの編集

パースペクティブの基本プロパティを編集するには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲータを使用して、編集するパースペクティブを検索します。

    ナビゲータに移動するには、任意のページで「ナビゲータ」リンクをクリックします。デフォルトでは、「Portalビルダー」ページに「ナビゲータ」リンクがあります。


    ヒント:

    パースペクティブが共有されている場合は、「共有オブジェクト」ページ・グループ内にあります。4.6項「ページ・グループ間でのオブジェクトの共有」を参照してください。

  2. パースペクティブの行で、「プロパティ」リンクをクリックします。

  3. 「名前」フィールドで、パースペクティブの名前を編集します。

    これにより、「パースペクティブの編集」ページの「メイン」タブが表示されます。「メイン」タブで使用できる属性は、パースペクティブを最初に作成したときに使用できる属性とは多少異なります。特に、「メイン」タブには「名前」属性が含まれます。

    「名前」属性は、Oracle Portalでの使用方法においても、設定に使用できる文字の制限規則においても、「表示名」属性とは異なります。Oracle Portalでは、パースペクティブに直接アクセスするためのパスベースのURLで「名前」属性が使用されます。パスベースのURLの書式は、次のとおりです。

    Ihttp://<host>:<port>/portal/page/<dad>[/lang-<language>]/<pagegroupname>/<perspectivename>
    

    「名前」フィールドのデフォルト値は、パースペクティブの作成時に指定された「表示名」から取得されます。この値では、文字は60個までに制限され、特殊文字と空白はすべて破棄されます。破棄される文字は次のとおりです。

    & # % \ / : * ? < > | , "

    たとえば、表示名がResearch & Developmentの場合、名前はResearchDevelopmentになります。

    「名前」では、大文字と小文字が区別されます。指定する名前は、現在のページ・グループ内および「共有オブジェクト」ページ・グループ内で一意である必要があります。名前には、最大60文字までの英数字(A〜Z、a〜z、0〜9)とアンダースコア(_)を使用できます。空白とその他の特殊文字は使用できません。

  4. 「表示名」フィールドで、パースペクティブを説明する名前を編集します。

    表示名は、他のユーザーがパースペクティブを識別するための名前です。この名前は、選択リストと、パースペクティブ属性が公開されるリージョンに表示されます。

    空白を含む任意の種類の文字を240個まで使用できます。パースペクティブの「表示名」の変更は、キャッシュ・ページにすぐに反映されません。変更した名前をすぐに表示するには、ページ・グループのキャッシュをクリアする必要があります。パースペクティブを所有するページ・グループの「アクセス」タブに移動し、「キャッシュのクリア」リンクをクリックしてください。

  5. 「説明」フィールドに、他のユーザーにとって役立つ可能性のあるパースペクティブの情報を入力します。この説明は、パースペクティブの編集中にのみ表示されます。

  6. リージョン内のアイテムの横にパースペクティブを表示するときに、表示名ではなくイメージを表示する場合は、「アイテムとともにアイコンを表示」チェック・ボックスを選択します(図5-9)。

    このチェック・ボックスを選択した場合は、パースペクティブのアイコン・イメージも指定する必要があります。アイコン・イメージを指定しなかった場合は、このチェック・ボックスが選択されていても、表示名が表示されます。

  7. 「OK」をクリックします。

図5-9 パースペクティブ・アイコンとともに表示されるアイテム

図5-9の説明が続きます
「図5-9 パースペクティブ・アイコンとともに表示されるアイテム」の説明

5.3.2.2.2 パースペクティブ・イメージの指定

パースペクティブ・イメージを指定するには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲータを使用して、編集するパースペクティブを検索します。

    ナビゲータに移動するには、任意のページで「ナビゲータ」リンクをクリックします。デフォルトでは、「Portalビルダー」ページに「ナビゲータ」リンクがあります。


    ヒント:

    パースペクティブが共有されている場合は、「共有オブジェクト」ページ・グループ内にあります。4.6項「ページ・グループ間でのオブジェクトの共有」を参照してください。

  2. パースペクティブの行で、「プロパティ」リンクをクリックします。

  3. 「イメージ」タブをクリックします。

  4. 「タイトル・イメージ名」フィールドに、パースペクティブが「オブジェクトのリスト」アイテムに表示されるときに使用するイメージのパスとファイル名を入力します。

  5. 「反転イメージ名」フィールドに、パースペクティブが「オブジェクトのリスト」アイテムに表示されるときに、反転イメージとして使用するイメージのパスとファイル名を入力します。この反転イメージは、ユーザーがタイトル・イメージの上にカーソルを置いたときに表示されます。

  6. 「バナー・イメージ名」フィールドに、パースペクティブ・ページに表示するイメージのパスとファイル名を入力します。

  7. 「アイコン名」フィールドに、パースペクティブがリージョンのアイテムの横に表示されるときに使用するイメージのパスとファイル名を入力します。

  8. 「OK」をクリックします。

5.3.2.3 パースペクティブのページ・グループでの使用

ページ・グループにパースペクティブを作成しても、コンテンツ作成者は、そのパースペクティブをすぐにページ・グループのアイテムに適用できるわけではありません。パースペクティブを使用可能にするには、ページ・グループ内に表示する必要があります。また、共有パースペクティブもページ・グループ内で使用可能にすることができます。さらに、必要な場合にはパースペクティブを表示しないようにして、コンテンツ作成者がそれらを使用できないようにすることができます。

ページ・グループ内でパースペクティブを使用可能にするには、次の手順を実行します。

  1. 「ページ・グループ」ポートレットの「作業場所」ドロップダウン・リストで、編集するページ・グループを選択します。

    デフォルトでは、「ページ・グループ」ポートレットは「ビルダー」ページの「構築」タブにあります。

  2. 「構成」タブをクリックします。

  3. 「タイプおよび分類」セクションで、「編集」リンクをクリックします。

  4. 「非表示のパースペクティブ」リストで、使用可能にするパースペクティブを選択します。

    「非表示のパースペクティブ」および「表示されるパースペクティブ」リストには、このページ・グループと「共有オブジェクト」ページ・グループによって所有されるすべてのパースペクティブが含まれます。

  5. 「移動」アイコンをクリックして、選択したパースペクティブを「表示されるパースペクティブ」リストに移動します。

    「表示されるパースペクティブ」リストのパースペクティブの順序は、ページやアイテムを追加または編集するときにパースペクティブがリストされる順序になります。

    サブパースペクティブを表示する場合は、その親パースペクティブも「表示されるパースペクティブ」リストに含まれている必要があります。

  6. 「OK」をクリックして「構成」タブに戻ります。

  7. 「閉じる」をクリックします。

ページ・グループからパースペクティブを除外するには、「表示されるパースペクティブ」リストのパースペクティブを選択して、「削除」アイコンをクリックします。

共有パースペクティブを非表示した場合は、現在のページ・グループ内でのみ非表示となり、すべてのページ・グループ内で表示されなくなるわけではありません。

5.3.2.4「共有オブジェクト」ページ・グループへのパースペクティブの移動

パースペクティブを「共有オブジェクト」ページ・グループに移動すると、すべてのページ・グループで表示できます。これを行う場合、パースペクティブは属しているページ・グループのテンプレートに基づいているため、元のテンプレートと「共有オブジェクト」グループのテンプレートが異なると、パースペクティブ・ページは前と異なって表示される可能性があることに注意してください。


注意:

デフォルト言語が英語である「共有オブジェクト」ページ・グループに英語以外のページ・グループからオブジェクトを移動できるのは、そのオブジェクトにすでに英語の翻訳が存在する場合のみです。このことは、すべての昇格可能オブジェクト(アイテム・タイプ、ページ・タイプ、カテゴリ、パースペクティブ、属性およびスタイル)に適用されます。

パースペクティブを「共有オブジェクト」ページ・グループに移動するには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲータを使用して、移動するパースペクティブを検索します。

    ナビゲータに移動するには、任意のページで「ナビゲータ」リンクをクリックします。デフォルトでは、「Portalビルダー」ページに「ナビゲータ」リンクがあります。

  2. パースペクティブの行で、「共有に移動」をクリックします。

  3. 確認のページで、「はい」をクリックします。

「共有オブジェクト」ページ・グループのルート・レベルに同じ名前のテンプレートまたはページがある場合、パースペクティブは、「共有オブジェクト」ページ・グループに移動できません。この問題を回避するため、パースペクティブには常に一意の名前を付けるよう考慮してください。

5.3.2.5 パースペクティブの削除

パースペクティブを削除する場合、パースペクティブにサブパースペクティブが含まれていると、そのサブパースペクティブも削除されます。

「共有オブジェクト」ページ・グループからのパースペクティブの削除は、慎重に行ってください。「共有オブジェクト」ページ・グループのパースペクティブは、ページ・グループ全体で使用されている可能性があります。「共有オブジェクト」からパースペクティブを削除すると、そのパースペクティブを使用しているすべてのページ・グループからパースペクティブが削除されます。

単一のパースペクティブの削除

単一パースペクティブを削除するには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲータを使用して、削除するパースペクティブを検索します。

    ナビゲータに移動するには、任意のページで「ナビゲータ」リンクをクリックします。デフォルトでは、「Portalビルダー」ページに「ナビゲータ」リンクがあります。


    ヒント:

    パースペクティブが共有されている場合は、「共有オブジェクト」ページ・グループ内にあります。4.6項「ページ・グループ間でのオブジェクトの共有」を参照してください。

  2. パースペクティブの行で、「削除」リンクをクリックします。

  3. 確認のページで、「はい」をクリックします。

複数のパースペクティブの削除

複数のパースペクティブを削除するには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲータで、削除するパースペクティブを所有するページ・グループ内のリンクをクリックします。

    ナビゲータに移動するには、任意のページで「ナビゲータ」リンクをクリックします。デフォルトでは、「Portalビルダー」ページに「ナビゲータ」リンクがあります。


    ヒント:

    パースペクティブが共有されている場合は、「共有オブジェクト」ページ・グループ内にあります。4.6項「ページ・グループ間でのオブジェクトの共有」を参照してください。

  2. 「パースペクティブ」リンクをクリックします。

  3. 「操作」リンクをクリックします。

  4. 削除するパースペクティブの横のチェック・ボックスを選択します。

    ページ・グループ内のすべてのパースペクティブを削除するには、ヘッダー行にあるチェック・ボックスを選択します。

  5. 「削除」をクリックします。

  6. 確認ページで、「OK」をクリックします。