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Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B61383-01
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6.1 Oracle Portalにおけるページの概要

Oracle Portalでは、ページはユーザー定義のレイアウトを持ち、ポートレットとアイテムで構成され、ページに関する情報(ページのメタデータ)を格納するその他の属性を保有するオブジェクトです。ページは、表示されるたびに動的に収集され、そのページに関連付けられたコンテンツおよびレイアウトに従ってフォーマット設定されます。

このマニュアルでは、全般にわたってページおよびコンテンツの基礎となる構造について詳しく説明しています。この項では、ページの概要および最適な使用方法を示します。内容は次のとおりです。


注意:

ページをポートレットとして公開する方法は、第8章「ページに対する操作の実行」を参照してください。

6.1.1 Oracle Portalにおけるページとページ・タイプ

Oracle Portalでは、ページは基となるページ・タイプから作成されます。ページ・タイプは、ページの許容できるコンテンツおよびページについて格納される情報を定義します。ページ・タイプによって、ページ・コンテンツはポートレット、アイテム、URL、PL/SQLあるいはHTMLやJavaなどの標準Webエンコーディング言語になります。ページ情報は、値を受け入れる属性を介して収集されます。ページの作成時に、ページに関連する属性に対する値は入力または選択されます。属性値には必須のものと任意のものがあります。

ページ・タイプには、タイプ間で共通する属性の他に、タイプに固有の属性もあります。基となるページ・タイプに関連付けられた属性には、たとえば、ページの内部名、表示名、説明、関連するプロシージャがあります。

基となるページ・タイプは、次のとおりです。

  • 標準: アイテム、ポートレット、タブおよびサブページ・リンクが含まれており、それらの管理を実行できます。

  • URL: URLによって識別される別のWebページへの経路が示されます。ユーザーがページ・リンクをクリックすると、そのリンクの参照先のWebページが表示されます。

  • PL/SQL: ページのURLがアクセスされたときに実行されるPL/SQLコードで構成されます。

  • JavaServer Pages(JSP): Webページに単純なプログラム・インタフェースを提供するサーブレット機能の拡張です。JSPは、専用のタグと、Webまたはアプリケーション・サーバー上で実行される埋込みJavaコードを含むHTMLページです。JSPは、HTMLページに動的な機能を提供します。最初にリクエストされたときにサーブレットにコンパイルされ、サーブレット・コンテナ内で実行されます。

カスタム・ページ・タイプは、基となるページ・タイプを拡張したものです。つまり、基本タイプが備えている属性以外の属性を保有するページ・タイプです。カスタム・ページ・タイプは、基本タイプの標準、URLおよびPL/SQLから作成できます。

これらのページ・タイプに付属する標準属性は、固定のもので変更できません。つまり、標準属性以外の属性を追加したカスタム・タイプは作成できますが、標準属性のいずれかを省いたカスタム・タイプは作成できません。

さらに、モバイル・ページとナビゲーション・ページがあります。

  • モバイル・ページ: ページ作成者はこのページを使用して、Personal Digital Assistants(PDA)や携帯電話などのモバイル・デバイス専用のページを作成できます。

  • ナビゲーション・ページ: 複数のページにわたって標準ナビゲーション・オブジェクトを提供するための特殊なページ・タイプ。ナビゲーション・ページの詳細は、第13章「ポータルのナビゲーションの設計」を参照してください。

6.1.2 各ページ・タイプを使用する場合

Oracle Portalには、様々なニーズに対応するために各種ページ・タイプが用意されています。

標準ページ・タイプ

標準ページ・タイプは、ページ作成ウィザードを使用して、ポータル・ページを宣言して作成する場合に使用します。最も一般的に使用されるページ・タイプです。

URLページ・タイプ

URLページ・タイプは、ポータル・ページまたはサブページの階層に、通常ポータルの外にあるコンテンツが含まれる場合に使用します。URLページ・タイプを使用するページは、標準ページと同様にプロパティを保持するため、ページ設計者は、アクセス制御の設定、属性の割当て、属性値の設定ができます。

PL/SQLページ・タイプ

PL/SQLページ・タイプは、URLページ・タイプと同じように使用します。つまり、このタイプは、一定の方法でアクセスされるページの階層を作成する場合に使用します。ただし、ページ設計者は、URLを介してコンテンツにアクセスするページではなく、ユーザーがそのページへのリンクをクリックしたときに実行されるPL/SQLプロシージャを介してコンテンツにアクセスするページを作成します。

JSPページ・タイプ

JSPは、動的に実行されるJavaコードをHTMLページのフレームワーク内に組み込む場合に使用します。