Oracle Portalでは、アイテムを追加することでコンテンツをページに追加します。たとえば、次のアイテムを追加できます。
ファイル(ドキュメントなど)。ファイル・ベースのアイテム・タイプでアイテムを追加します。
別のWebページ、WebサイトまたはOracle Portalページへのリンク。URLベースのアイテム・タイプでアイテムを追加します。
ページへのテキストまたは埋込みHTML。テキスト・ベースのアイテム・タイプでアイテムを追加します。
ページには、他のタイプのアイテムも追加できます。ページ・グループ管理者は、ページ・グループを設定するときに、ユーザーの使用可能なアイテム・タイプを決定します。5.2.2.3項「アイテム・タイプのページ・グループでの使用」を参照してください。
Oracle Portalには、アイテム関連の多数の機能があり、異なるユーザーおよびグループ間でのドキュメントの連携をサポートしています。主なアイテムの機能は、次のとおりです。
バージョニング: アイテムのバージョニングが有効になっている場合、アイテムの編集時に前のバージョンが上書きされずに保持されます。これは、アイテムに対して行ったすべての変更を記録しておき、必要に応じて前のバージョンに戻せることを意味します。14.12項「アイテムのバージョン制御の使用」を参照してください。
アイテム・レベルのセキュリティ: この機能により、アイテムを管理できる特定のユーザーまたはグループを選択できます。17.9項「アイテムの保護」を参照してください。
文書管理: この機能により、ユーザーのグループは、チェックインおよびチェックアウト・プロセスを使用してアイテムを編集できます。この機能では、あるユーザーがアイテムを編集またはチェックアウトしているときに、他のユーザーがそのアイテムを編集できないようにします。14.5項「アイテムのチェックアウトとチェックイン」を参照してください。
公開日付: アイテムに「公開日付」属性が含まれている場合、ユーザーはいつでもページにアイテムを追加できますが、他のユーザーは将来の指定した日付になるまでそのアイテムを(表示モードで)閲覧できません。14.4.3項「アイテムの公開日付の設定」を参照してください。
有効期限: アイテムに「有効期限」属性が含まれている場合、ページ上にアイテムを表示する期間を指定できます。14.11項「アイテムの期限切れ」を参照してください。
承認: 「承認付きアイテムの管理」ページ権限と、ページおよびページ・グループ・オプションの「すべてのユーザーに承認を要求する」を使用すると、他のユーザーに表示モードで表示する前に承認が必要とされるアイテムを追加できます。2.7項「コンテンツの承認」を参照してください。より詳細な情報は、第20章「承認チェーンの設定」を参照してください。
Oracle Portalでは、適切な権限が付与されると、ページ上のアイテムを簡単に操作できます。ページを対象にアイテムを追加、編集または削除するためのステップ形式のウィザードを使用できるほか、WebフォルダなどのWebDAVクライアントが使用可能な場合は、デスクトップとOracle Portalページ間でファイルやフォルダをシームレスにドラッグ・アンド・ドロップできます。第14章「アイテムの使用」を参照してください。
ステップ形式のウィザードを使用してOracle Portalにコンテンツを追加する方法の詳細は、14.2項「ページへのアイテムの追加」を参照してください。ファイルは、アイテム・タイプの1つです。同様に、HTMLコードのブロック、別のページへのリンク、Zipファイルなどもアイテム・タイプです。
Oracle Portalは、Web-based Distributed Authoring and Versioning(WebDAV)プロトコルをサポートしています。Oracle DriveやWebフォルダなどのWebDAVクライアントを使用して、デスクトップとOracle Portal間でコンテンツ、ファイルおよびフォルダをシームレスにドラッグ・アンド・ドロップできます。また、Microsoft OfficeやMacromedia Dreamweaverなどのデスクトップ・アプリケーションを使用して、ファイル・タイプのアイテムをその場で開き、編集および保存することも可能です。
WebDAVの詳細と、一般的なWebDAVクライアントを使用してOracle Portalにコンテンツを追加する方法は、第18章「Oracle PortalでのWebDAVクライアントの使用」を参照してください。
Oracle Portalに一度コンテンツを追加すると、そのアイテムの管理と操作は簡単に行うことができます。アイテムをコピー、移動、再配置および削除できるほか、削除アイテムを復元することや、アイテムを非表示にすることが可能です。
アイテムの属性を設定することもできます。他のユーザーは、属性に基づいてコンテンツを検索し、必要なアイテムであるかどうかを判断できるため、属性を使用してアイテムのコンテンツを分類することは重要です。また、公開日付を指定することでアイテムを他のユーザーに表示する時期を制御することや、アイテムが関連性や重要性を失ったときに非表示となるよう有効期限を設定することもできます。アイテムに実行できる操作の詳細は、第14章「アイテムの使用」および第15章「ポートレットの使用」を参照してください。