暗黙モードを使用すると、WebLogic Server ドメインがサーバの起動時に自動的にアップグレードされます。このモードは、管理サーバのあるマシンでのみ有効です。また、このモードでのアップグレードは、開発環境において行うことをお勧めします。プロダクション環境において暗黙モードでアップグレードを行うことはお勧めしません。
注意 : 暗黙モードのアップグレードは、WebLogic Server ドメインのアップグレードにのみ使用できます。 |
WebLogic アップグレード ウィザードを起動する前に、「アップグレードの準備」の手順がすでに実行されていなければなりません。
暗黙モードで WebLogic アップグレード ウィザードを起動するには、次の手順に従います。
WebLogic ドメインが稼動していないことを確認します。
MS-DOS コマンド プロンプト ウィンドウ (Windows) またはコマンド シェル (UNIX) を開き、「手順 6 : 環境の設定」の説明に従って環境を設定します。
WebLogic Server 10.3.1 のインストール先を参照するようドメインの起動スクリプトを更新します。
たとえば、WL_HOME が WebLogic Server 10.3.1 のインストール先 (c:\Oracle\Middleware\wlserver_10.3 など) に設定されていることを確認します。
デフォルトでは、WebLogic アップグレード ウィザードでアップグレード プロセスを開始する前にアップグレードを開始するかどうか確認するよう求められます。これを無効にするには、起動スクリプトでサーバを起動する次のコマンド引数を指定します。
-Dweblogic.ForceImplicitUpgradeIfNeeded=true
ドメインの管理サーバを起動します。
必要に応じて、アップグレードに関する確認のメッセージに応答します。
WebLogic アップグレード ウィザードは、ドメイン ディレクトリの生成に有効なバージョンの WebLogic Server (7.0 または 8.1) が使用されたかどうかを確認し、有効なバージョンである場合は、ドメインを自動的にアップグレードします。このプロセスが行われるのは、管理サーバを初めて起動したときのみです。
注意 : 暗黙的なアップグレードは、WebLogic Server バージョン 9.x または 10.0 から 10.3.1 へのアップグレード時には使用できません。これは、これらの 2 つのバージョン間ではアップグレードが任意であるためです。10.3.1 では、9.x または 10.0 のドメインを変更せずに実行できます。 |