個人用スペースが各ユーザー固有のものであるのに対して、
グループ・スペースは、関心領域または共通の目標を中心に構成されたユーザーの個別のコミュニティをサポートします。グループ・スペースでは、多様なWeb 2.0サービスおよびツールが提供されており、ソーシャル・ネットワーキング機能により、具体的な問題の解決、イベントのスケジュール設定、個々のチーム・メンバーに対する仕事の割当て、wikiページやお知らせへの投稿、関連情報へのリンク、カスタマイズされたリストの作成、ディスカッション・フォーラムへの参加に、チームの努力を効率的に集中させることができます。
しかし、企業のチームワークは、これらの共有プロジェクトやコミュニティによってもたらされる機能性ばかりではありません。ほとんどすべての実用的なWebアプリケーションは、なんらかの形でともに働くユーザーに依存しており、ユーザーが共有を予定している情報リソースの大部分は、Microsoft Officeなどのデスクトップ・ツールで作成されたものです。これらのすべての環境で情報の効果的な共有を保証するために、Oracle WebCenter Spacesでは、WebDAV、MS Sharepoint用コンソール、RSS、およびRESTサービスとWebサービスに基づく拡張可能なプログラミング・インタフェースによる柔軟な統合を実現します。グループ・スペースのメンバーには、グラフ、レポート、
ポートレット、ビジネス・アプリケーション、Web 2.0サービス、リスト、リンク(ディスカッション・フォーラム、ドキュメントまたはその他のページへのリンク)、お知らせ、RSSフィード、Webクリップおよびその他のADFリソースまたはタスク・フローなどのリソースを含めることができます。たとえば、次のようなことができます。
- 販売担当者は、CRMレコードにリンクしたレポートおよび企画ドキュメントで協力できます。
- 経理担当者は、Microsoft Projectからタスクを入力し、重要な成果物をERPシステムからの請求書に関連付けることができます。
- 管理者は、エンタープライズ・システムからのデータをMicrosoft Officeのドキュメントとまとめ、結果を顧客や同僚と安全に共有できます。
- ユーザーは、ドキュメントのチェックインおよびチェックアウト、個人用タグの追加、通知リンクの直接送信ができます。
- ユーザーは、Windows Explorerを使用したドキュメントおよびコミュニティの管理、Microsoft Officeによる新規プロジェクト・ドキュメントの迅速な作成、およびチームwikiを介したお互いの更新が可能です。
多くのプロジェクトやコミュニティでは、すべてのユーザーが均一に作成されているとはかぎりません。しばしば、グループ・スペース内のアイテムについての責任を委任する能力を持つプロジェクト・マネージャがいます。彼らは、プロジェクトに機能が必要ないとなれば、各種サービスの使用を制限する柔軟性も持っています。たとえば、プロジェクト・マネージャは、プロジェクトの更新がすべてwikiページで追跡されている場合、ビルトインのお知らせサービスを無効にできます。使用可能になっているリソースや、ビジネスの目標を満たすためにチームでどのようにリソースを使用できるかが、完全に制御されています。
Oracle WebCenter Spaceでは、
グループ・スペースを作成するためのグループ・スペース・テンプレートの使用、
グループ・スペース・ページの作成および
自分のグループ・スペースの管理ができます。