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Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド
リリース10.1.3.4
B51054-02
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システム・メンテナンス・オプションの設定

システム・メンテナンス・オプションの設定

「システム・メンテナンス」では、次の管理タスクを実行できます。

メタデータのリフレッシュ

レポートをファイルまたはフォルダとして直接ファイル・システムまたはXMLデータベース・リポジトリにコピーする場合、ユーザー・インタフェースを介してそのレポートを使用できるように、メタデータをリフレッシュする必要があります。

レポート・リポジトリの定義

レポート・リポジトリの定義

レポート・リポジトリはファイル・システムまたはデータベースのいずれかに設定できます。

ファイルベース・リポジトリの定義

BI Publisherでは、デフォルトで、ファイルベース・リポジトリが設定されます。デフォルトは、${oracle.home}/xdo/repositoryです。

oracle.home Javaシステム・プロパティが有効なパスに設定されていれば、${oracle.home}がその値に置換されます。

BI PublisherがOC4Jにデプロイされている場合、${oracle.home}は自動的にOC4Jのインストール・ディレクトリのパスに設定されます。たとえば、ホームがC:\oc4jであるOC4Jのデプロイでは、BI Publisherのリポジトリが次のように自動的に設定されます。

C:\oc4j\xdo\repository

別の場所をリポジトリに選択するには、次の手順を実行します。

  1. 「レポート・リポジトリ」で、「リポジトリ・タイプ」として「ファイル・システム」を選択します。

  2. パス」に絶対パスを入力します。

    例: /home/repository/xmlp

  3. 変更を適用して、BI Publisherアプリケーションを再起動します。

データベースをベースにしたリポジトリの定義

重要: BI Publisherリポジトリを含むデータベースを停止後起動したり再起動した場合、BI Publisher Enterpriseサーバーを再起動する必要があります。

  1. 「レポート・リポジトリ」で、「リポジトリ・タイプ」として「XMLデータベース」を選択します。

  2. パス」に絶対パスを入力します。たとえば、/public/Reportsと入力します。

  3. 接続タイプ」では、「JDBC」または「JNDI」を選択します。

    重要: リポジトリの「接続タイプ」では「JDBC」はお薦めしません。

サーバー構成オプションの設定

「サーバー構成」タブを使用して、次を定義します。

「一般」プロパティの定義

キャッシュ仕様の設定

次のプロパティを設定して、BI Publisherキャッシュを構成します。

スケジューラ・スキーマのインストール

BI Publisherでは、オープンソースのジョブ・スケジューリング・システムであるQuartzを使用しています。BI Publisherのスケジューラを設定するには、スケジューラ・テーブルをデータベースにインストールする必要があります。スケジューラ・テーブルをデータベースに設定するには、BI Publisherの「スケジューラ構成」タブを使用して、データベースへのJDBC接続を定義します。これにより、テーブルがデータベースにインストールされます。

BI Publisherには、BI Publisherスケジューラ・データベースへの接続の設定に使用できる、HyperionブランドのDataDirect Connect for JDBCドライバが付属しています。このドライバは、データベース・ベンダーが用意したネイティブJDBCドライバの代替ドライバとして使用できます。DataDirectドライバを使用可能にするデータベースを選択すると、データベース・ドライバ・クラスの情報が設定画面に自動的に入力されます。ドライバ・ファイルについて必要な追加設定はありません。

Oracle以外のデータベースに対してネイティブ・ドライバを使用する場合、またはBI Publisherで提供されていないDataDirectドライバを使用する場合は、ドライバのダウンロード、インストールおよび構成を手動で行う必要があります。

重要: BI Publisherのスケジューラ・テーブルを含むデータベースを停止後起動したり再起動した場合、BI Publisher Enterpriseサーバーを再起動する必要があります。

DataDirect Connectドライバまたはネイティブ・データベース・ドライバの使用に関する推奨事項

DataDirect Connect for JDBCドライバは、次のデータベースを対象に提供されます。

次の表に、サポートされるスケジューラ・データベース用のドライバの推奨事項を示します。

データベース ネイティブのJDBCドライバ DataDirect JDBCドライバ
Oracle 9i、Oracle 10g、Oracle 11g 推奨 サポート対象
IBM DB2 v8.1、v9.1 サポート対象 推奨
Microsoft SQL Server 2000、2005 サポート対象 推奨
Sybase Adaptive Server Enterprise サポート対象 推奨
MySQL 4.1.10a-NT、5.0 サポート対象 未提供

スケジューラ・データベースでのユーザーの設定

スケジューラ・データベースへの接続を設定するには、選択したデータベースでユーザーを作成しておく必要があります。BI Publisherは、このユーザーを使用してデータベースに接続します。データベースのタイプによっては、ユーザーに特定の権限が必要になる場合があります。詳細は、後続の各データベース固有の項で説明します。

スケジューラ・データベースの接続情報の入力とスキーマのインストール

スケジューラ・データベースを設定する一般的な手順を次に示します。後続の各データベースに固有の項も参照してください。

  1. 管理者の資格証明でBI Publisherにログインし、「管理」タブを選択します。

  2. システム・メンテナンス」で「スケジューラ構成」を選択します。

  3. データベース接続について次のフィールドを入力します。

  4. 接続のテスト」をクリックし、BI Publisherがデータベースに接続できることを確認します。接続に失敗した場合は、示したとおりにフィールドを入力し、データベースが適切に設定されていることを確認してください。

  5. スキーマのインストール」をクリックすると、BI Publisherのスケジューラ・スキーマがデータベースにインストールされます。

Oracleデータベース用の接続情報の入力

前提条件: 入力するデータベース・ユーザーに、接続またはセッション作成の権限と表作成の権限があり、そのユーザーに割当て制限が割り当てられていることを確認します。割り当てられていない場合、割当て制限は0になります。

たとえば次のサンプルでは、ユーザーbipubschedが作成されます。

SQL> CREATE USER bipubsched
   2  IDENTIFIED BY welcome
   3  DEFAULT TABLESPACE USERS
   4  TEMPORARY TABLESPACE TEMP
   5  QUOTA 20G ON USERS
   6  QUOTA 1M ON TEMP;

User created.

 SQL> GRANT CREATE SESSION TO bipuser; -- or "GRANT CONNECT TO bipuser;"

 Grant succeeded.

 SQL> grant create table to bipublisher;

 Grant succeeded.

Oracleネイティブ・ドライバを使用してOracleデータベースに接続するには、次のように入力します。

フィールド 入力内容
データベース・タイプ: リストから「Oracle 11g」、「Oracle 10g」または「Oracle 9i」を選択します。
接続文字列: 次の接続文字列パラメータを入力します。
jdbc:oracle:thin:@<hostname>:<port>:<oracle SID>
例:
jdbc:oracle:thin:@mydatabaseserver.com:1521:bipscheduler
データベース・ドライバ・クラス: oracle.jdbc.driver.OracleDriver

IBM DB2用の接続情報の入力

前提条件: スケジューラを構成するために入力するユーザーが、32Kページ・サイズの表領域で設定されていることを確認します。設定されていない場合は、表を作成してユーザーに割り当てます。ユーザーには、データベースへの接続権限と表の作成権限も必要です。

DataDirectドライバを使用してIBM DB2 v8またはIBM DB2 v9データベースに接続するには、次のように入力します。

フィールド 入力内容
データベース・タイプ: リストから「IBM DB2 v9」または「IBM DB2 v8」を選択します。
接続文字列: 次の接続文字列パラメータを入力します。jdbc:hyperion:db2://<hostname>:<port>;DatabaseName=<DATABASENAME>
例:
jdbc:hyperion:db2:// mydatabaseserver.com:1433;DatabaseName=bipscheduler
データベース・ドライバ・クラス: hyperion.jdbc.db2.DB2Driver

Microsoft SQL Server用の接続情報の入力

前提条件: Microsoft SQL ServerがMixed Mode認証で設定されていることを確認します。またスケジューラを構成するために入力するユーザーが、db_ownerロールを持っていることも確認します。

DataDirectドライバを使用してMicrosoft SQL Server 2000または2005データベースに接続するには、次のように入力します。

フィールド 入力内容
データベース・タイプ: リストから「Microsoft SQL Server 2000」または「Microsoft SQL Server 2005」を選択します。
接続文字列: 次の接続文字列パラメータを入力します。
jdbc:hyperion:sqlserver://<hostname>:<port>;DatabaseName=<DATABASENAME>
例:
jdbc:hyperion:sqlserver:// mydatabaseserver.com:1433;DatabaseName=bipscheduler
データベース・ドライバ・クラス: hyperion.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver

Sybase Adaptive Server Enterpriseデータベース用の接続情報の入力

前提条件: データベースで、ddl in tranモードがtrueに設定されていることを確認します。このオプションを有効にする方法は、Sybaseのドキュメントを参照するか、データベース管理者に問い合せてください。

DataDirectドライバを使用してSybase Adaptive Server Enterpriseデータベースに接続するには、次のように入力します。

フィールド 入力内容
データベース・タイプ: リストから「Sybase Adaptive Server Enterprise」を選択します。
接続文字列: 次の接続文字列パラメータを入力します。
jdbc:hyperion:sybase://<hostname>:<port>;DatabaseName=<DATABASENAME>
例:
jdbc:hyperion:sybase://mydatabaseserver.com:4100;DatabaseName=bipscheduler
データベース・ドライバ・クラス: hyperion.jdbc.sybase.SybaseDriver

MySQLデータベース用の接続情報の入力

前提条件: MySQL JDBCドライバをダウンロードして、BI Publisherが稼動するアプリケーション・サーバーに登録する必要があります。

MySQL JDBCドライバは、http://www.mysql.com/products/connector/j/からダウンロードできます。

ドライバの登録については、アプリケーション・サーバーのドキュメントを参照してください。

スケジューラ・データベースがMySQL 4.1またはMySQL 5.0である場合は、次のように入力します。

フィールド 入力内容
データベース・タイプ: リストから「MySQL 4.1」または「MySQL 5.0」を選択します。
接続文字列: 次の接続文字列パラメータを入力します。
jdbc:mysql://<hostname>:<port>/<DATABASENAME>
例:
jdbc:mysql://mydatabaseserver.com:4100/bipscheduler
データベース・ドライバ・クラス: com.mysql.jdbc.driver