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Oracle® Business Intelligence Suite Enterprise Editionリリース・ノート
リリース10.1.3.4.1
B54793-03
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1 全般的なリリース・ノート

Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionは、これまでSiebel Systems社のSiebel Business Analyticsプラットフォームとして提供されていたコンポーネントで構成されており、その機能が大幅に向上しています。

このリリース・ノートでは、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に関する既知の問題と対処方法について説明します。

Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionリリース10.1.3.4.1のインストールおよびリリース10.1.3.4.1へのアップグレードの詳細は、Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionの次に示す各種ドキュメントを参照してください。

この章は、次の各項で構成されています。

1.1 このリリース・ノートの使用方法

このリリース・ノートは、新しい情報が入手可能になった時点で定期的に更新されます。最新バージョンのリリース・ノートを参照できるように、Oracle Business Intelligence Suite Enterprise EditionのWebサイトをチェックしてください。

リリース・ノートのドキュメントを検索する手順は次のとおりです。

  1. 次のリンクをクリックします。

    http://www.oracle.com/technology/documentation/bi_ee.html

  2. 最新リリースのセクションで、「View Library」をクリックします。

  3. 「Documentation Library」ページで、「Getting Started」タブをクリックします。

  4. 「Getting Started」タブの「Release Notes」セクションで、「PDF」または「HTML」をクリックします。

1.2 このリリースへのアップグレード

Oracle BI EEプラットフォームを新しいリリースにアップグレードした場合、『Oracle Business Intelligence Infrastructureアップグレード・ガイド』に記載された情報を引き続き使用します。Oracle BI EEリリース10.1.3.2.1以上にアップグレードする前に、以前のリリースからアップグレードするために必要な手順の詳細を表1-1で確認してください。この情報は、Oracle BI EEプラットフォームのアップグレードに関係します。Oracle Business Intelligenceアプリケーションのアップグレードには関係しません。

表1-1 アップグレードの概要

アップグレード元 アップグレード先 手順の概要

Siebel Analytics 7.5.x、7.7、7.7.1.xおよび7.8.x

Oracle BI EEリリース10.1.3.2.1以上

Oracle Business Intelligence Infrastructureアップグレード・ガイド』に記載されている手順に従います。

Oracle BI EEリリース10.1.3.2.1以上にアップグレードする際、Siebel Analytics 7.5.x、7.7、7.7.1.xまたは7.8.xをアンインストールする必要はありません。

Siebel AnalyticsのMicrosoft Excel用アドインをアンインストールする必要があります。

Oracle BI EE 10.1.3.2、10.1.3.2.1、10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3および10.1.3.4

Oracle BI EEリリース10.1.3.2.1以上

現在インストールされているリリースよりも以前のリリースに移行しないでください。

次のアップグレード手順を実行します。

  1. Oracle Business Intelligence Infrastructureアップグレード・ガイド』の記載に従って、適切なファイルをバックアップします。

  2. このリリースのCDを挿入し、『Oracle Business Intelligence Infrastructureアップグレード・ガイド』に記載されている指示に従って、コマンドを入力してインストーラを実行します。

  3. 要求されたら、現在の構成を保持することを指定します。

    これによって、既存のインストールに対してインストーラを実行し、適切なバイナリ・ファイルのすべてを新しいリリースにアップグレードできます。

  4. インストーラが終了したら、新しいバージョンのBI Server Administration Toolを起動し、アップグレード対象となるRPDファイルを開いてから保存します。

  5. 以前にPresentation Servicesのカタログからキャプションをエクスポートした場合、再度エクスポートします。

  6. Disconnected Analyticsを使用する場合、切断されたマスター・アプリケーションを新しいリリースで再作成します。バイナリ・ファイルをクライアント・マシンでアップグレードしたら、切断されたクライアント・アプリケーションを再作成します。


1.3 UNIXでOracle BIをサイレント・モードでインストールまたはアンインストールする方法

ソフトウェアをアップグレードする場合以外の理由でOracle BIコンポーネントをアンインストールするときにのみ、この項に記載された手順を実行してください。Oracle BIコンポーネントのインストールとアンインストールでは両方で同じ手順を使用しますが、コマンドの実行場所のみ異なります。

いわゆるサイレント・インストールまたは無人インストールでは、Oracle Business Intelligenceプラットフォームのコンポーネントのインストールやアンインストールは、ネットワークにおいて実行されます。管理者は次の一般的な手順を実行します。

  1. すべてのOracle BIフォルダとファイルをバックアップします。

  2. 管理者のターゲット・マシンで、デフォルトの設定でOracle BIのインストールまたはアンインストールを実行します。

    インストールまたはアンインストールを実行するときに、選択したオプションと作成した設定項目がすべて、response.txtというテキスト・ファイルに書き込まれます。

  3. response.txtファイルを使用するバッチ・プログラムまたはシェル・プログラムを実行して、同じOracle BIコンポーネントのインストールやアンインストールを他のサーバーとクライアント・ワークステーションに対して実行します。その際に前に選択したオプションと設定項目の内容が使用されます。

    内容が変更されていない場合、ディレクトリ構造が論理ドライブを含めて最初にインストールしたコンピュータと同じインストール先コンピュータにのみ、response.txtファイルを適用できます。

サイレント・インストールまたはサイレント・アンインストールを準備します。この準備は、第1.3.1項「レスポンス・テキスト・ファイルの作成方法」の説明に従って、シェル・スクリプトを実行してテキスト・ファイルを作成することで行います。

1.3.1 レスポンス・テキスト・ファイルの作成方法

この手順によりインストールが管理者のマシンにおいて開始し、注釈付きレスポンス・ファイルが作成されます。そのファイルには、インストールやアンインストールを実行する際のすべての入力内容が書き込まれます。このレスポンス・ファイルには、このインストールにおいて記録されたレスポンスがすべて格納されます。

レスポンス・ファイルをUNIXシステムで作成するには

  1. 製品CDの場所にナビゲートします。

  2. 次のコマンドを実行します。

    ./setup.sh -options-record <RESPONSE_FILE_LOCATION>/response.txt -silent

    ここで<RESPONSE FILE LOCATION>には、レスポンス・ファイルへのフルパスを指定します。

  3. 要求されたら、oc4jadminのパスワードを指定します。

<RESPONSE_FILE_LOCATION>で指定したディレクトリにresponse.txtファイルが作成されます。

1.3.2 レスポンス・テキスト・ファイルの使用方法

response.txtファイルを使用して他のマシンにOracle BIをサイレントにインストールまたはアンインストールするには

  1. すべてのOracle BIフォルダとファイルをバックアップします。

  2. 対象となるマシンにおいて、次のリストで指定した場所から適切なコマンドを実行します。

    • 製品CDからインストールするには、次のコマンドを実行します。

      ./setup.sh -options <RESPONSE_FILE_LOCATION>/response.txt -silent

    • アンインストールするには、次のコマンドを/OracleBI/uninstall/ディレクトリで実行します。

      ./setup.bin -options <RESPONSE_FILE_LOCATION>/response.txt -silent

  3. 第1.3.3項「複数のマシンにOracle BIをサイレントにインストールまたはアンインストールする方法」に進みます。

1.3.3 複数のマシンにOracle BIをサイレントにインストールまたはアンインストールする方法

<RESPONSE_FILE_LOCATION>/response.txtファイルに作成されたレスポンスを使用して、この手順により別のマシンにOracle BIをサイレントにインストールします。ここで<RESPONSE FILE LOCATION>は、レスポンス・ファイルへのフルパスになります。

サイレント・インストールの内容を他のコンピュータに配布する移植オプションは、次に示すように2つあります。

1.3.4 対象コンピュータからインストールまたはアンインストールする方法

installWithResponseFile.batファイルでこの項の手順を実行するには、Oracle BIインストール・イメージ全体を対象コンピュータに配置する必要があります。

対象コンピュータからOracle BIをサイレントにインストールするには

  1. マスターのインストールのresponse.txtファイルをドライブにコピーします。

  2. 対象コンピュータにあるOracle BIインストール・ディレクトリとOracle BIインストール・イメージが、最初にインストールしたコンピュータと完全に同じ場所に構成されている場合があります。

    • インストール先のディレクトリ・パスが最初にインストールしたコンピュータと完全に同じ場所に構成されている場合、installWithResponseFileファイルをコマンドラインで実行することでOracle BIをインストールします。

    • インストール先のディレクトリ・パスが同じように構成されていない場合、response.txtファイルで次のパラメータを変更して、インストール先のディレクトリ・パスを反映するようにします。

      -W TempPanelBean.Destination="<Logical Drive>:/<target path>/OracleBI"

      -W TempPanelBean.TempDir="<Logical Drive>:/<target path>/OracleBIData"

コマンド・プロンプトが返されたら、インストールは完了です。

installWithResponseFileファイルでは、コンピュータの再起動を強制実行しません。再起動は、インストール終了後に手動で実行します。

1.3.5 ネットワーク経由でアクセスできるコンピュータからインストールまたはアンインストールする方法

Oracle BIインストール・イメージ全体は、ネットワーク・コンピュータ上のドライブに存在している必要があります。そのドライブは、Oracle BIのインストールやアンインストールを実行するコンピュータすべてにおいてアクセスできるドライブにする必要があります。

ネットワーク経由でアクセスできるコンピュータからOracle BIをサイレントにインストールするには

  1. マスターのインストールから作成したresponse.txtファイルをドライブにコピーします。

  2. インストール先の対象コンピュータごとに、ネットワーク・コンピュータにあるOracle BIインストール・イメージのルート・ディレクトリに論理ドライブをマップします。

    このマップのドライブ名は、インストール先の対象コンピュータすべてのドライブ名と一致している必要があります。

  3. インストール先の対象コンピュータすべてに共通なOracle BIインストール用ディレクトリ・パスを使用するように、response.txtファイルの次のパラメータをネットワーク・コンピュータにおいて変更します。

    -W TempPanelBean.Destination="<Logical Drive>:/<target path>/OracleBI"

    -W TempPanelBean.TempDir="<Logical Drive>:/<target path>/OracleBIData"

  4. インストール先の対象コンピュータにおいて、ネットワーク・コンピュータのOracle BIインストール用イメージ・ディレクトリを指すようにマップされた論理ドライブにディレクトリを変更します。

  5. コマンドラインからinstallWithResponseFileファイルを実行します。

コマンド・プロンプトが返されたら、インストールは完了です。

installWithResponseFileファイルでは、コンピュータの再起動を強制実行しません。再起動は、インストール終了後に手動で実行します。

1.4 一般的な問題と対処方法

この項では、Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition製品に関する一般的な問題とその対処方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

1.4.1 Oracle BI Enterprise Editionリリース10.1.3.3の新機能

Oracle BI Enterprise Editionリリース10.1.3.3の新機能は次のとおりです。

  • 一般的な新機能

    • Oracle BI Answersベースのメタデータ・ディクショナリ

    • ダッシュボード・プロンプトの複数選択

    • OfficeとBI Dashboardの統合

    • 新しいダッシュボード・リンク・タイプ

    • Oracleカタログのインポート

    • 埋め込まれたデータベース機能

    • XMLAメタデータ・オブジェクトのドラッグ・アンド・ドロップ

  • Oracle BI Publisherの新機能

    • Oracle BI PublisherのTemplate Builderの機能拡張

    • Oracle BI PublisherのFlashテンプレート

    • Oracle BI PublisherのPowerPoint出力

    • Oracle BI PublisherとOracle BI Discovererとの統合

    • Oracle BI Publisherにおけるパフォーマンスの向上

    • Oracle BI PublisherフォーマットへのOracle Reportsレポートの変換

    • PDFドキュメントにおけるデジタル署名のサポート

    • Postscriptプリンタのサポート

  • Oracle Business IntelligenceのMicrosoft Office用新機能

    • Oracle Business Intelligence Add-in for Microsoft Officeが拡充され、ExcelおよびPowerPoint向けのアドインが追加されました。

新機能の詳細は、『Oracle Business Intelligence新機能ガイド』を参照してください。


注意:

Oracle BI Publisherには、『Oracle Business Intelligence新機能ガイド』に記述されていない機能も追加されています。詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisher新機能ガイド』を参照してください。

1.4.2 Oracle BI Enterprise Editionリリース10.1.3.3.1の新機能

Oracle BI Enterprise Editionリリース10.1.3.3.1の新機能は次のとおりです。

  • 一般的な新機能

    • Oracle Business IntelligenceインストーラによるOracle BI Enterprise Editionコンポーネントの1つのOC4Jコンテナへのデプロイ

    • Linux版およびUNIX版のDataDirect Connect for ODBCドライバをOracle BI Enterprise Editionリリース10.1.3.3.1に同梱

    • アラビア語、タイ語、ヘブライ語でのOracle BI Enterprise Editionチャートのサポート

  • Oracle BI Publisherの新機能

    • Webサービス・データソースのタイムアウト値

    • eTextデータ・フィールドの双方向機能

    • デフォルトのリポジトリ

    • Oracle BI Publisher Web Services

  • Oracle Business IntelligenceのMicrosoft Office用新機能

    • BI Officeの接続URLの構成

    • 言語サポート

新機能の詳細は、『Oracle Business Intelligence新機能ガイド』を参照してください。

1.4.3 Oracle BI Enterprise Editionリリース10.1.3.3.2の新機能

Oracle BI Enterprise Editionリリース10.1.3.3.2の新機能は次のとおりです。

  • Oracle BI Enterprise Editionでは、Hyperion Essbaseがデータソースとしてサポートされています。

  • Oracle BI Enterprise Editionではプロキシ・プラグインが用意されており、このプロキシ・プラグインにより、Business Intelligence EE OC4JコンポーネントがIIS上で実行できるように構成することができます。

新機能の詳細は、『Oracle Business Intelligence新機能ガイド』を参照してください。

1.4.4 Oracle BI Enterprise Editionリリース10.1.3.3.3の新機能

Oracle BI Enterprise Editionリリース10.1.3.3.3には新機能がありません。

しかし、Oracle BI Publisherリリース10.1.3.3.3には新機能があります。Oracle BI Publisherの新機能の詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisher新機能ガイド』を参照してください。

1.4.5 Oracle BI Enterprise Editionリリース10.1.3.4の新機能

Oracle BI Enterprise Editionリリース10.1.3.4の新機能は次のとおりです。

  • 一般的な新機能

    • Oracle BI Enterprise Editionは、Oracle Enterprise Performance Management WorkspaceおよびOracle Smart Space, Fusion Editionと統合されています。

    • Oracle BI Discoverer用のリレーショナル・データソースからメタデータをOracle BI Enterprise Editionメタデータに移行できます。

    • 新しいタイプの折れ線チャートで時系列データをグラフ化できます。

    • Oracle BI EEとOracle BI PublisherをOracle WebLogic Server 10.xで使用できます。

    • 新しいサンプルOracle BIアプリケーションとデータセット(名前はSample Sales)が設計され、Oracle BI 10.1.3.4の機能がより的確で詳細に説明されています。

    新機能の詳細は、『Oracle Business Intelligence新機能ガイド』を参照してください。

  • Oracle BI Publisherの新機能

    • BI Publisherは、Oracle Enterprise Performance Management WorkspaceおよびOracle Smart Space, Fusion Editionと統合されています。

    • BI Publisherでは、各種マルチディメンショナル・データソースとの接続がサポートされています。それらのデータソースは、Hyperion Essbase、Microsoft SQL Server 2000 Analysis Service、Microsoft SQL Server 2005 Analysis ServiceおよびSAP Business Information Warehouse(SAP BW)です。

    • BI Publisher WebサービスのPublicReportServiceでは機能が拡張され、さらに多くの操作がサポートされています。

    • BI PublisherではafterReportトリガーがサポートされています。

    • BI Publisherでは複合データ型を返すWebサービスに対応しています。

    • 「Analyzer for Excelからのクライアント・アクセスを無効化」の新しいプロパティにより、データをMicrosoft Excelにダウンロードするために使用する方法をレポート・レベルで制御できます。

    • Template Builder for Microsoft Wordでは機能が強化されています。強化機能には、改ページのサポート、新しいチャート・タイプのサポート、さらに多くのチャート用プロパティのサポート、チャートにおける複数の尺度のサポートおよびクロス集計機能の強化があります。

    BI Publisherのドキュメント・セットが、リリース10.1.3.4用に更新されています。新機能の詳細は、関連ドキュメントを参照してください。

  • Oracle Business Intelligence for Microsoft Officeの新機能

    • ロギングを有効にできます。

    • BIカタログのタスク・ペインが強化されました。

    • Excelの条件付き書式をリフレッシュ時に保持できます。

    • ゲージやファンネルのビューがサポートされています。

    • 挿入後にプロンプトとレベルの編集ができます。

    • プロンプト選択インタフェースが強化されました。

    • テーブル・ビューで総計がサポートされています。

    • 集合演算を使用して作成したBI Answersリクエスト・ビューをExcelやPowerPointに挿入できる機能がサポートされています。

    • サーバーとの独立性がサポートされています。

    • 結果が透過的に圧縮されます。

    • Microsoft WindowsではNT LAN Manager(NTLM)認証プロトコルがサポートされています。

    新機能の詳細は、『Oracle Business Intelligence新機能ガイド』を参照してください。

1.4.6 Oracle BI Enterprise Editionリリース10.1.3.4.1の新機能

Oracle BI Enterprise Editionリリース10.1.3.4.1には新機能がありません。

しかし、Oracle BI Publisherリリース10.1.3.4.1には新機能があります。Oracle BI Publisherの新機能の詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisher新機能ガイド』を参照してください。

1.4.7 動作要件

動作要件の詳細は、『Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionシステム要件およびサポートされるプラットフォーム』を参照してください。このマニュアルは、Oracle BI Suite Enterprise Editionのドキュメント・セットにあります。次の場所にあるOracle Metalinkの「Certify」タブからも入手できます。

http://metalink.oracle.com

1.4.8 インストールおよびアップグレード

この項では、Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionのインストールおよびアップグレードに関するリリース・ノートについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

1.4.8.1 アップグレードの正常終了にもかかわらず警告メッセージが表示される

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

アップグレード処理の実行時には、様々なメッセージが表示されます。その際、アップグレードの正常終了を示す警告メッセージが表示されることがあります。警告というメッセージ・カテゴリは、必ずしもアップグレード操作の失敗を示すわけではありません。この問題への対処方法はありません。

1.4.8.2 アップグレード時にEssbase APIリファレンスがnqsconfig.iniに追加されない

この問題は、リリース10.1.3.3.2および10.1.3.3.3に該当します。リリース10.1.3.4では修正済です。

Oracle BI Enterprise Editionの既存インストールをアップグレードしても、Essbase API.dllへの参照がnqsconfig.ini(DB_DYNAMIC_LIBRARYセクション)に追加されません。この問題により、ユーザーがデータソースとしてEssbaseを使用する際にエラーが発生します。

この問題を回避するには、DB_DYNAMIC_LIBRARYセクションを探して、次のエントリを追加します。

ESSBASE = nqsdbgatewayessbasecapi;

1.4.8.3 Microsoft .NETのインストール・ダイアログが表示される

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

WindowsシステムでOracle Business Intelligenceインストーラを実行すると、Microsoft .NETのインストール・ダイアログが表示されることがあります。このダイアログが表示されたら、その画面で「キャンセル」または「OK」をクリックします。いずれの場合も、Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionのインストールは正常に実行されます。

1.4.8.4 インストール時に無視する表示の問題

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

インストール時、次の表示に関する問題は無視してもかまいません。

  • WindowsまたはLinuxシステムでOracle Business Intelligenceインストーラを実行すると、完全インストールの開始時、説明が表示される場所に$Lcom.siebel.analyticsなどのテキストが表示されることがあります。このテキストは、より意味のある説明が表示されるまで約30秒間表示されます。

    このテキストはインストールのエラーともとれますが、単にリフレッシュに関する問題であり、表示されなくなれば無視してもかまいません。その後、インストールを続行できます。

  • 進行状況を示すウィンドウにファイルがインストール中であると示されていても、「Oracle Business Intelligence 10.1.3.2.0をインストール中」進行状況ページのプログレス・バーにすばやく100%が表示されます。さらに、この100%のテキストは、判読しにくい反転映像(薄い灰色)で表示されます。

    この問題への対処方法はなく、これによって正常なインストールが妨げられることはありません。

1.4.8.5 UNIXプラットフォームへのインストール後にホスト名エラーが発生する

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

UNIXプラットフォームへのインストール後に、次のようなエラーが発生する場合があります。

  • Oracle BI Answersのページで「BI Publisher」タブをクリックすると、ページがハング状態になりレスポンスがなくなります。

  • Oracle BI Dashboardのページで「BI Publisher」タブをクリックすると、次のようなエラー・メッセージが表示されます。

    The following error occurred:  [code=DNS_HOST_NOT_FOUND] The host name was not found during the DNS lookup.
    

インストーラで有効な完全ホスト名を特定できないために、これらのエラーが発生します。インストーラではnslookupコマンドを使用して完全ホスト名の取得を試みます。nslookupユーティリティがインストールされていて正常に動作していれば、インストーラでは完全ホスト名を検索して使用することができます。nslookupユーティリティがインストールされていない場合や正常に動作していない場合は、インストーラでは完全ホスト名を検索することができません。そのかわりに、インストーラでは元のマシン名をドメイン名なしで使用しようとします。

この問題を回避するには、nslookupユーティリティがUNIXマシンにインストールされていて正常に動作することを確認します。ユーティリティが正常に動作していれば、インストーラでは完全ホスト名を検索して構成ファイルで使用することができます。そうでない場合は、インストーラでは元のマシン名のみが使用されます。これによってエラーが発生する場合があります。

1.4.8.6 SolarisプラットフォームにおけるJavahostサービスの起動に関する問題

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle Business Intelligence Suite Enterprise EditionをSolarisプラットフォームにインストールした後、次のようなエラー・メッセージが表示されることがあります。

Javahost service is unable to start, exiting with the following error:
"...SEVERE: Unexpected Exception. Listener will be shutdown.
java.io.IOException: Invalid argument..."

このエラーはSolarisのバグ(6433853)によって発生した可能性があります。この問題を解決する手順は次のとおりです。

  1. 最新バージョンのSolaris用Java(1.5.0_08以上)にアップグレードします。

  2. 次の手順に従って、Javahostサービスで最新バージョンのJavaが使用されていることを確認します。

    1. SADATADIR/web/configディレクトリにあるinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。

    2. JavaHome要素が1.5.0_08以上を指し示すように修正します。

instanceconfig.xmlファイルの編集方法の詳細は、『Oracle Business Intelligence Presentation Services管理ガイド』を参照してください。

1.4.8.7 すべてのカスタム・インストールでOracle BI Presentation Servicesプラグインがデプロイされる

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

HTTPサーバーがインストールされているマシンでカスタム・インストールを実行する場合、Oracle Business Intelligence Presentation Servicesをインストールするように選択すると、選択の有無にかかわらず、Oracle BI Presentation Servicesプラグインがデプロイされます。このプラグインの使用を回避するには、インストール後にプラグインを手動で停止するか、Oracle Enterprise Managerを使用してアンデプロイします。

1.4.8.8 Windowsへのインストール後、Oracle BI Presentation Servicesが起動されない

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Windowsシステムへのインストール後、コンピュータを再起動しても、Oracle BI Presentation Servicesが起動されない場合があります。これは同時に起動される、他の多くの大きなプロセスまたはサービスが原因で発生します。これにより、Oracle BI Presentation Servicesがタイムアウトします。

この問題を回避するには、コンピュータの再起動後、Oracle BI Presentation Servicesを手動で再起動します。

1.4.8.9 Windowsインストールで再起動後に表示されるサービスの起動の失敗に関するエラー・メッセージ

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Windowsシステムで「詳細」インストールを実行してコンピュータを再起動すると、サービスの起動に失敗したというエラー・メッセージが表示されることがあります。次のようなログ情報がイベント・ビューアに表示されます。

リポジトリファイル Drive:\OracleBI\server\Repository\paint.rpd が無効です。

このメッセージは、Paintデモが基本インストールでのみ使用可能であり、拡張インストールでは使用できないために生成されます。このエラー・メッセージは無視してかまいません。この問題への対処方法はありません。

1.4.8.10 paintリポジトリのインストール後に発生するOracle BI Schedulerの起動の問題

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

paintリポジトリのインストール後、Oracle BI Schedulerは事前構成されません。事前構成を行わずにOracle BI Schedulerを起動しようとすると、次のようなエラー・メッセージが表示されることがあります。

エラー1064: 制御要求を処理しているときに、サービスで例外が発生しました。

インストール後、このエラー・メッセージが表示されないようにするには、『Oracle Business Intelligence Infrastructureインストレーションおよび構成ガイド』の説明に従ってOracle BI Schedulerを構成します。

1.4.8.11 スケジューラ構成のデータベース型用ピッカー・リストにはOracle 11gがない

この問題は、リリース10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle BI EEはOracle Database 11gとの動作が確認されています。スケジューラと接続の構成では、Oracle 11g用のスケジューラ構成設定はありません。Administration ToolやScheduler内でコール・インタフェースをOCI 10g/11gに設定できますが、スケジューラのデータベース型用ポップリストにはOracle 11gがありません。

データベース型の値をOracle 10g R2に設定すると、Oracle 11gデータベースを続けて正常に使用できます。

1.4.8.12 Oracle BIをインストールするための前提条件として、Windowsのファイルreg.exeをWindows 2000にインストールする必要がある

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle BI Enterprise Editionのインストーラを、Microsoft Windows 2000が実行されているワークステーションで実行する場合は、最初にWindowsの実行可能ファイルreg.exeをダウンロードしてインストールする必要があります。インストーラがWindows 2000マシンでWindowsのレジストリを更新できるようにするにはこのファイルが必須ですが、デフォルトでは、Windows 2000オペレーティング・システムにインストールされていません。ファイルreg.exeは、Windows 2000インストール・メディアのSupport Toolsフォルダにあります。

1.4.8.13 インストールおよびアンインストールのログが、ASCIIでエンコードされる

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle BIのインストーラはローカライズされていません。Microsoft Windows 2003でのFRのように、ローカライズされているものとともにBIをインストールすると、ログはUTF-8ではなくASCIIでエンコードされるため、ASCII以外の文字は疑問符で表示されます。

1.4.8.14 Oracle BI Enterprise Editionをリリース10.1.3.2.1からリリース10.1.3.3にアップグレードした後、OC4Jを起動できなくなる

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle BI Enterprise Editionをリリース10.1.3.2.1からリリース10.1.3.3にアップグレードした後、手動で再起動しても、OC4Jが起動しなくなる場合があります。この問題が発生する原因は、バックグラウンドで実行されている監視プロセスによって、DLLファイルがロックされていることです。DLLファイルを削除して、10.1.3.3.0用のファイルに置き換えることができないため、DDLファイルがロックされていると、OC4Jプロセスがクラッシュします。

Windowsでこの問題を回避する手順は次のとおりです。

  1. ファイルOracleBI/server/Bin/perfcoll_OracleBIServer.dllおよびOracleBI/web/bin/perfcoll_OracleBIPresentationServer.dllをロックしている実行中のバックグラウンド・プロセスを停止します。

  2. ファイルOracleBI/server/Bin/perfcoll_OracleBIServer.dllおよびOracleBI/web/bin/perfcoll_OracleBIPresentationServer.dllを削除します。

  3. コマンド・プロンプトで次のコマンドを実行します。

    sawserver -installperf

    NQSServer -installperf

Linuxでこの問題を回避する手順は次のとおりです。

  1. ファイルOracleBI/server/Bin/libperfcoll_OracleBIPresentationServer.soおよびOracleBI/web/bin/libperfcoll_OracleBIServer.soをロックしている実行中のバックグラウンド・プロセスを停止します。

  2. ファイルOracleBI/server/Bin/libperfcoll_OracleBIPresentationServer.soおよびOracleBI/web/bin/libperfcoll_OracleBIServer.soを削除します。

  3. コマンド・プロンプトで次のコマンドを実行します。

    OracleBI/setup/installperfsas.sh

    OracleBI/setup/installperfsaw.sh

1.4.8.15 インストールが失敗しているのに、インストーラではインストールが成功したと表示される

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

インストール中に、エラーが発生し、製品をインストールできませんでした。ログ・ファイルを確認してください....というエラーが表示される場合があります。インストーラはこの時点で中断せず、「次へ」ボタンが使用可能になります。「次へ」をクリックした場合、「Oracle Enterprise Edition 10g(10.1.3.3)は正常にインストールされました。」というメッセージが表示されます。この2番目のメッセージは誤りで、ログ・ファイルを確認し、問題を修正してインストールを成功させる必要があります。

1.4.8.16 インストーラの要件として、OC4Jインスタンスを「Home」と命名し、有効にする必要がある(「拡張」オプション)

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

「拡張」インストール・タイプを使用してOracle BI Enterprise Editionをインストールする際には、Oracle BIインストーラを実行する前にOracle Application Serverをインストールする必要があります。デフォルトでは、Oracle Application Serverによって「home」というOC4Jコンテナが作成されます。このコンテナは、Oracle BIの全アプリケーションのデプロイ先です。Oracle BIインストーラの要件として、OC4Jコンテナ「home」が存在し、かつ有効である必要があります。

コンテナ「home」が存在していない場合は、『Oracle Application Server管理者ガイド』の説明に従って、コンテナを再作成してください。

OC4Jインスタンス「home」が無効な場合、Oracle BIインストーラの処理は実行されません。Oracle BIインストーラを実行するには、OC4Jの「home」インスタンスを有効にする必要があります。Oracle BIインストーラは、OC4Jの「home」インスタンスが存在し、有効になっているかどうかをチェックします。有効でない場合は、次のエラー・メッセージが表示されます。有効なOracle Application Server 10gのインストール場所を指定してください。有効なOracle Application Server 10gインストールには「home」という名前のデフォルトのOC4Jインスタンスが必要であり、「home」OC4Jインスタンスは有効化されている必要があります。

1.4.8.17 Windows Server 2008でアンインストールしてもOracle BI EEフォルダが残る

この問題は、リリース10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

基本インストールのOracle Business Intelligence Enterprise Editionリリース10.1.3.4をWindows Server 2008でアンインストールすると、次のようなエラー・メッセージが表示される場合があります。

アンインストールが失敗しました。添付されたuninstall.logを参照してください。

Oracle BI EEリリース10.1.3.4ではWindows Server 2008がサポートされていますが、Windows Server 2008に特有のこのアンインストールの問題があります。このエラーは、Oracle BI EEのDLLファイルがアンインストール時にロックされると、発生する可能性が高くなります。このロックによって、ファイルとOracle BI EEフォルダが削除できなくなります。

アンインストール処理を手動で実行するには、マシンを再起動し、削除されていないOracleBIフォルダを削除します。

1.4.8.18 IA64版HP-UXの64ビット用ストリーム・ライブラリを事前にロードする

この問題は、リリース10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle Business Intelligence Enterprise EditionをIA64版HP-UXにインストールした場合、64ビット用のストリーム・ライブラリを事前にロードするように、user.shファイルを修正する必要があります。setupディレクトリにあるuser.shファイルにおいて次の行を追加することにより、この修正を行います。

LD_PRELOAD=/usr/lib/hpux64/libstream.so.1
export LD_PRELOAD

libstream.so.1への適切なパスが使用されていることを確認してください。HP-UXのインストールによっては、このライブラリは別のパスに存在する場合があります。使用しているIA64版HP-UXインストールにあわせて修正します。

1.4.8.19 SUSE Linuxにおいてインストーラとヘルプのウィンドウでは日本語フォントの文字は正しく表示されない

この問題は、リリース10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

SUSE LinuxにおいてOracle Business Intelligenceをja_JPロケールでインストールする際、インストーラのウィンドウのタイトルは、ヘルプ・ウィンドウを含めて、フォントの文字が文字化けします(たとえば、%9%H$)。ただし、インストーラのウィンドウの本文に表示されるフォントは正しく表示されます。

Sun社のJava Webサイト(http://java.sun.com)にポストされたJava Development Kit(JDK)1.4.2のリリース・ノートによると、東アジア系言語はSUSE LinuxのJDK 1.4.2ではサポートされていません。

1.4.8.20 アジア系言語の文字はJava 5.0では正しく表示されない

この問題は、リリース10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

アジア系言語の文字(日本語、韓国語、繁体字中国語、簡体字中国語など)は、SUSEプラットフォームではJDKがサポートされていないため、正しく表示されません。

この問題を解決するために、フォント・プロパティの構成ファイルを修正することができます。詳細は、Sun社の次のJava WebサイトURLを参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/guide/intl/fontconfig.html

ただし、Sun社とオラクル社ではいずれも、前述の修正はサポートしていません。サポートが必要な場合、製品機能エラーを未変更のJDKで再現する必要があります。

1.4.8.21 SSOがすでに構成されている場合、拡張インストールは実行できない

この問題は、リリース10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

シングル・サインオンがすでに構成されている場合には、Oracle Business Intelligenceの拡張インストールは実行できません。この操作はサポートされていません。

1.4.8.22 LinuxまたはUNIXでのOC4Jの自動再起動

この問題は、リリース10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

オペレーティング・システムとしてLinuxまたはUNIXを実行しているコンピュータを再起動した後、OC4Jは自動的に再起動されません。Oracle BI Enterprise EditionとともにインストールされるOC4Jは、管理対象プロセスではありません。Oracle BI Enterprise Editionの基本インストールで次のコマンドを使用して、LinuxまたはUNIXでバックグラウンド・プロセスとしてOC4Jを起動します。

./oc4j -start &

バックグラウンド・プロセスとしてOC4Jが起動したら、実行中にセッションを終了できます。

1.4.9 ブラウザに関する制限事項

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

FirefoxブラウザをSolarisプラットフォームで使用している場合に、ポップアップ表示される説明に関して既知の問題が発生することがあります。説明をポップアップ表示する項目にマウス・ポインタを移動したときに、項目の説明が複数行に表示される場合でも1行に切り捨てられることがあります。Internet ExplorerなどのブラウザをWindowsプラットフォームで使用している場合は、この問題は発生しません。Windowsのブラウザでは説明全体が表示されます。

この問題への対処方法はありません。

1.4.10 Catalog Managerの拡張機能

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionリリース10.1.3.3では、次の機能が拡張されています。

  • ポップアップ・メニュー

    ツリー・ビューにおける項目のポップアップ・メニューが、テーブル・ビューにおけるポップアップ・メニューと同じになり、状況依存性はさらに高まりました。

  • 複数選択

    複数の項目を選択し、プロパティと権限を同時に更新できるようになりました。選択した項目のいずれかがフォルダの場合、そのフォルダのツリー内の項目すべてに対して、これらの変更を再帰的に適用することもできます。

    たとえば、/shared/DontTouchの下にあるファイルをすべて、読取り専用に設定するとします。DontTouchフォルダを選択し、ポップアップ・メニューを表示して、「プロパティ」を選択します。このダイアログで、「読取り専用」チェック・ボックスを選択してから「再帰的に適用」チェック・ボックスを選択し、「OK」を押します。

  • 所有権の設定

    権限が付与されている場合、以前は自分自身にしか所有権を設定できませんでしたが(所有権の取得)、現在は、指定したユーザーに対して、(「プロパティ」ダイアログで)項目の所有権を設定できるようになりました。

  • アーカイブおよび解凍

    メイン・メニュー→「ファイル」を選択して、アーカイブ機能にアクセスします。メニューは状況依存で、アーカイブする対象とその解凍先を選択できます。次の貼付けオプションも参照してください。アーカイブは「/」でも機能するようになりました。項目のプロパティおよび属性もアーカイブできるようになりました。

  • メニュー・オプションのスマート・リネームおよび検索と置換

    これらのオプションは、(一致を検索する)正規表現を使用することから、用意されたテキストをそのまま使用するという、より直観的な方法に変わりました。パワー・ユーザー向けに、xmlファイルのSearch & Replaceは、正規表現を引き続き使用するので、これらの検索文字列が正確かどうか、これまで以上に注意する必要があります。

  • コピーおよび貼付け

    通常のオプションである「コピー」と「貼り付け」から、別のカタログにコピー別のカタログから貼付けというオプションがシームレスで扱えるようになりました。同様に、あるCatalog Managerから別のCatalog Managerに、ドラッグ・アンド・ドロップできるようになりました。1つのCatalog Manager内でドラッグ・アンド・ドロップを実行中であっても、ドラッグ・アンド・ドロップを行うと、ドラッグされた項目が必ずコピーされます。貼付け、解凍および削除に新しいオプションが2つ追加されました。貼付けを行う前に、メイン・メニュー→「ツール」→「設定」で2つの設定ができます。

    メイン・メニュー→「ツール」→「設定」→上書きの貼付けのオプションは次のとおりです。

    • - なし: すべてのファイルを貼り付けますが、すでに存在しているファイルは貼り付けません。

    • - 古い: すべてのファイルを貼り付けますが、すでに存在しているファイルは、ソースより古いものでなければ貼り付けません。

    • - すべて: 存在しているかどうかに関係なく、すべてのファイルを貼り付けます。デフォルトは「すべて」であり、10.1.3.2でもデフォルトの動作でした。

    次に例を示します。

    /users/joeの下に、A(created 01-Jan-2006)、B(created 31-May-2006)およびC(created 01-Jan-2006)というレポートがあるとします。/users/sueの下に、A(created 28-Feb-2006)、B(created 01-Jan-2006)というレポートがあるとします(レポートCはなし)。/users/joeからA、BおよびCのレポートをコピーして、/users/sueに貼り付けると仮定します。「なし」と設定していた場合、AとBのレポートは、Sueのものがそのまま残され、Joeのレポートは無視されます。SueはCのコピーを取得します。「すべて」と設定していた場合、SueのAとBのレポートは、JoeのAとBのレポートで上書きされます。さらにSueはCのコピーを取得します。古いと設定していた場合、AはSueのものがそのまま残され(SueのAは古くないため)、SueのBはJoeのBで上書きされます(SueのBは古いため)。さらにSueはCのコピーを取得します。

    メイン・メニュー→「ツール」→「設定」→ACLの貼付けのオプションは次のとおりです。

    • 貼り付けられた項目を継承: 新しい親フォルダから権限(ACL)を継承します。

    • 貼り付けられた項目を保存: 権限(ACL)を元のまま保存し、必要に応じてアカウントをマップします。

    • 貼り付けられた項目を作成: 権限(ACL)を元のまま保存し、必要に応じてアカウントをマップおよび作成します。

    デフォルトは貼り付けられた項目を継承であり、10.1.3.2でもデフォルトの動作でした。

    /users/steve/MyFavReportには、「読取りおよび実行が全員に可能で、Steveはフルコントロール権限を持つ」という権限(ACL)が設定され、Steveによって所有されていると仮定します。管理権限を持っているJoeがログインし、MyFavReportをコピーして、/users/sue(「管理者がフルコントロール権限を持ち、Sueがフルコントロール権限を持つ」という権限が設定され、管理者によって所有される)に貼り付けます。Joeが貼り付けられた項目を継承に設定している場合、/users/sue/MyFavReportは、/users/sue(「管理者がフルコントロール権限を持ち、Sueがフルコントロール権限を持つ」)に設定されている権限に関係なくJoeによって所有されます。

    Joeが貼り付けられた項目を保存に設定している場合、/users/sue/MyFavReportは、/users/steve/MyFavReport(「読取りおよび実行が全員に可能で、Steveはフルコントロール権限を持つ」)に設定されている権限に関係なくJoeによって所有されます。Joeが2番目のCatalog Managerで貼付けを行うとき、このカタログにSteveが存在していない場合は、Steveの権限は破棄されます。

    Steveが存在していても、そのユーザーIDが異なっている場合は、SteveのユーザーIDは新しいユーザーIDにマップされます。Joeが貼り付けられた項目を作成に設定している場合、/users/sue/MyFavReportは、/users/steve/MyFavReport(「読取りおよび実行が全員に可能で、Steveはフルコントロール権限を持つ」)に設定されている権限に関係なくJoeによって所有されます。Joeが2番目のCatalog Managerで貼付けを行うとき、このカタログにSteveが存在していない場合は、Steveというユーザーが作成されます。これはオンデマンドで使用され、ステージング領域でアカウントを作成してから、そのユーザーを本番環境に移動します。

    貼付け後、オブジェクトは、貼付けを実行した人間によって所有されます。したがって、その人間には、新しく貼り付けられた項目を選択し、目的の人間に所有権を再帰的に設定するという、新たな手順が発生する可能性があります(そのような作業を行う権限があると想定した場合)。

  • Catalog Managerにおける機能の修正と強化

    • 設定。ブラウザがブラウズを行って、ユーザーの望むブラウザを見つけられるようになりました。

    • レポートの作成機能。Excel 2003にインポートする場合は、拡張子が.tabのファイルに保存してください。

    • 検索および置換。

    • (_portalや_ibotsなどの)特殊なフォルダに対して、名前変更や削除を行うと、ユーザーに対して警告が表示されます。

    • 表示しない属性: オフラインでもオンラインでも編集できるようになりました。

    • タイムスタンプの表示。

    • タイプ別のソート。

    • xmlの編集。手動による編集に対しては、妥当性のチェックが行われません。

    • Catalog Managerとオンラインのカタログ管理機能の間での権限の同期。

    • 既存のプロパティに対する名前変更。

    • ツリー・ビューの開閉。

    • リンクの取り扱い。

    • テーブル・ビュー: 「所有者」パラメータおよび「属性」パラメータが追加されました。

  • 制限事項と対処方法

    • /system/securityディレクトリ内にあるファイルをコピー、アーカイブまたはドラッグしようとしても、これらの機能は別の場所で実行する機能なので、Catalog Manager内では実行できません。

    • オンライン・モードで作業しているときは、カタログの内容は、読取り専用フォルダに、または読取り専用フォルダから貼り付けることができません。この結果を実現するには、コピーする前にフォルダ・ツリーの読取り専用プロパティを無効にし、貼り付けた後で読取り専用を再適用します。

    • 名前に特殊文字が使用されている項目は、正しく表示できません。

    • サイズ変更のインジケータが表示されていなくても、Catalog Managerのペインのサイズ変更がまだ可能な場合もあります。

    • オフライン・モードでの作業後にCatalog Managerを終了した後、そのjavaエンジンがしばらくの間、Windowsのタスク・マネージャに引き続き表示される場合があります。

    • Catalog Managerは、Windowsの「スタート」→「ファイル名を指定して実行」メニューからは実行できません。Windowsを使用してCatalog Managerを起動するには、Windowsエクスプローラ内で実行可能ファイルをダブルクリックするか、コマンドラインでフルパスを指定します。

    • 空のカタログに対してカタログのアップグレード機能を使用しようとすると、エラーの原因となります。エラーが表示された場合は、Catalog Managerを再起動します。

    • ツリーとテーブル両方のペインを閉じた後でCatalog Managerが使用できなくなった場合は、Catalog Managerを再起動します。

    • Catalog Managerのステータス・ログは、値がほとんど記載されずに削除されています。

    • アンサーにあるオンラインのカタログ管理機能で圧縮を使用して作成したアーカイブは、Catalog Managerアプリケーションの解凍機能を使用してロードすることはできません。

    • 10.1.3.2.xで作成したアーカイブは、10.1.3.3と互換性のあるバイナリではありません。移行は、アーカイブされていないプレゼンテーション・カタログを使用して実行できます。

  • リリース10.1.3.4におけるCatalog Manager拡張機能

    次に、リリース10.1.3.4におけるCatalog Manager拡張機能を示します。

    • Catalog Managerのユーザー・インタフェースが強化されました。たとえば、新しいアイコンが追加されました。ユーザー・インタフェースの外観は、以前のリリースと若干異なります。

1.4.11 ドキュメントの修正事項

この項では、Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionのドキュメントの修正事項について説明します。これらの問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2および10.1.3.3.3に該当します。

この項の内容は次のとおりです。

1.4.11.1Oracle Business Intelligence Infrastructureインストレーションおよび構成ガイド』の修正事項

この項では、『Oracle Business Intelligence Infrastructureインストレーションおよび構成ガイド』に関する修正事項について説明します。

  • この問題は、リリース10.1.3.2.1の『Oracle Business Intelligence Infrastructureインストレーションおよび構成ガイド』に記載されています。

    第4章「Oracle Business Intelligenceのインストールの準備」に「インストール計画のプロセス」という項があります。この項の最後に次のテキストを追加する必要があります。

    Oracle Business Intelligence Suite Enterprise EditionおよびOracleクライアント・ソフトウェアを同じマシンにインストールするには、最初にOracleクライアント・ソフトウェアをインストールする必要があります。Oracle Business Intelligence Suite Enterprise EditionをインストールしてからOracleクライアント・ソフトウェアをインストールすると、Oracle Business Intelligence Suite Enterprise EditionのJava SDKバージョンが変更され、ランタイム・エラーが発生することがあります。

  • 第4章「Oracle Business Intelligenceのインストールの準備」に「インストール計画のプロセス」という項があります。以前のバージョンのSiebel Analyticsプラットフォームがインストールされている場合にアンインストールする必要があることを示す記載が、この項の手順3にあります。この記載は正しくないので無視してください。

    「すべてのUNIXプラットフォームでのインストール要件」にも同様の記載があります。同様に無視してください。

  • 第4章「Oracle Business Intelligenceのインストールの準備」に「IBM AIX用のOracle BI Serverの環境変数」という項があります。その項にある2つの項で、「LDR_CNTRL = IGNOREUNLOAD@LOADPUBLIC@PREREAD_SHLIB@MAXDATA」の値が誤って記載されています。それらの項と、各項における正しい値を次に示します。

    • 「IBM AIXでの32ビット版Oracle BIのデプロイ」:

      export LDR_CNTRL = IGNOREUNLOAD@LOADPUBLIC@PREREAD_SHLIB@MAXDATA=0X80000000
      
    • 「IBM AIXでの64ビット版Oracle BIのデプロイ」:

      export LDR_CNTRL=IGNOREUNLOAD@LOADPUBLIC@PREREAD_SHLIB@MAXDATA=0x6000000000000000
      

    「IBM AIXでの32ビット版Oracle BIのデプロイ」において、次の文は正しくありません。

    AIXで32ビット版Oracle BIのデプロイメントを設定するには、次のコマンドを実行します。

    この文は次のように読み替えてください。

    次のAIX用32ビット環境変数は、.variant.shにより自動的に設定されます。

  • 第5章の表7には、Oracle Application Server Location画面における操作に関する情報が記載されています。ロールoc4j_administratorsに割り当てられている必要があるAdministratorユーザー名は、Oracle Application Server管理者のユーザー名です。Oracle BI管理者のユーザー名ではありません。

  • 第6章「Oracle BIの個々のコンポーネントのインストール」にある「Oracle BI Office Plug-Inのインストール」の最初の段落において、次の文は正しくありません。

    「Plug-Inを使用すると、Analyticsカタログを参照し、レポートを選択して、そのレポートをMicrosoft WordまたはMicrosoft Excelで表示できます。」

    この文は次のように読み替えてください。

    「Plug-Inを使用すると、Analyticsカタログを参照し、レポートを選択して、そのレポートをMicrosoft PowerPointまたはMicrosoft Excelで表示できます。」

    また、同じ章内の「Oracle BI Office Plug-Inのインストール」にある2番目の箇条書き項目は正しくありません。

    「Microsoft WordおよびMicrosoft Excelを含む、適切なバージョンのMicrosoft Office(『Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionシステム要件およびサポートされるプラットフォーム』を参照)」

    この文は次のように読み替えてください。

    「Microsoft PowerPointおよびMicrosoft Excelを含む、適切なバージョンのMicrosoft Office(『Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionシステム要件およびサポートされるプラットフォーム』を参照)」

  • 第9章「Oracle BI Presentation Servicesの構成」の「Oracle BI Presentation Services用のWARファイルの作成」で、手順の前に記載されている表に誤りがあります。この表は、次のように読み替えてください。

    この手順では、次のディレクトリにあるWARファイルを使用します。

    • Windowsの場合: OracleBI_HOME\web

    • UNIXの場合: /usr/local/OracleBI/web

    同じ項内の手順を次のように読み替えてください。

    WARファイルを作成または再作成するには

    1. 前のリストに示したOracle Business Intelligenceインストール・ディレクトリに移動します。

    2. WARファイルを作成するには、次のjarコマンドを実行します。

      jar -cf Analytics.war -C app.


      注意:

      コマンドの最後にピリオドを含める必要があります。

  • 第10章の「Oracle BI Scheduler Serverの機能」には、次の段落が記載されています。

    Schedulerでは、単一の商用バックエンド・データベースを使用して、ジョブとそのインスタンスおよびパラメータに関する情報を格納します。Schedulerは、Oracle Business Intelligenceをサポートするすべてのデータベースと連携できます。対応しているデータベースの一覧の詳細は、『システム要件およびサポートされるプラットフォーム』を参照してください。

    この段落は次のように読み替えてください。

    Schedulerでは、単一の商用バックエンド・データベースを使用して、ジョブとそのインスタンスおよびパラメータに関する情報を格納します。『Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionシステム要件およびサポートされるプラットフォーム』に記載されているデータベースでSchedulerは動作します。

  • 付録A「NQSConfig.INIファイルの参照」では、次を変更する必要があります。

    • 「構成ファイルのGeneralセクションのパラメータ」にはSORT_ORDER_LOCALE項目に関して次の記載がありますが、正しくありません。

      「Features」テーブルとNQSConfig.INIファイルのSORT_ORDER_LOCALEエントリは、これらの領域でデータベースとOracle BI Serverの設定が同じ場合にのみ一致します。設定が異なる場合は、マルチデータベースの結合で誤った結果が返されたり、バックエンド・サーバーとOracle BI Serverのソート方法の一致に依存するUnion、IntersectおよびExcept演算子を使用する場合にエラーが返されることがあります。

      この記述は次のように読み替えてください。

      データベース・プラットフォームの内部設定とOracle BI Enterprise Editionメタデータ・リポジトリの接続プールにおけるデータベース機能との間でSORT_ORDER_LOCALE設定が一致しないと、結果セットの正確性が損なわれることがあります。設定が異なる場合は、マルチデータベースの結合で誤った結果が返されたり、バックエンド・サーバーとOracle BI Serverのソート方法の一致に依存するUnion、IntersectおよびExcept演算子を使用する場合にエラーが返されることがあります。

      NQSConfig.INIファイルとOracle BI Enterprise Editionメタデータ・リポジトリの接続プールにおけるデータベース機能との間でSORT_ORDER_LOCALE設定が一致しないと、クエリーのパフォーマンス劣化を招く可能性がありますが、結果セットの正確性には影響を与えません。

    • 「構成ファイルのSecurityセクションのパラメータ」でPROJECT_INACCESSIBLE_COLUMN_AS_NULLパラメータが記載されていますが、正しくありません。このパラメータの正しい記載は次のとおりです。

      権限のないユーザーに機密データの列がどのように表示されるのかを制御します。このパラメータがYESに設定されていると、元の列式がクエリーにおいてNULL式に置換され、権限のないユーザーに対して、AnswersとInteractive Dashboardsのレポートの両方で、保護されている列は非表示になります。

      このパラメータがNOに設定されている場合、ユーザーが参照権限を与えられていない保護された列を含むレポートを実行しようとすると、未解決の列エラーが発生します。

      デフォルト値はNOです。

  • 『Oracle Business Intelligence Infrastructureインストレーションおよび構成ガイド』では、次の修正事項に注意してください。

    BI EE 10.1.3.3のインストレーションおよび構成ガイドには、ファイルinstall.pdfを参照している箇所があります。現在は、Oracle BI EEのドキュメント・ライブラリに『Oracle Business Intelligence Publisher J2EEアプリケーション・サーバーへのOracle Business Intelligence Publisherのデプロイ』というタイトルのPDFが含まれています。ドキュメント・ライブラリは製品DVDに収録されています。また、OTNで入手することもできます。

  • Oracle Business Intelligenceのクイック・インストレーション・ガイドでは、次の修正事項に注意してください。

    ユーザーがデータ実行防止(DEP)機能を有効にするように指示されている項があります。この記載は正しくありません。Oracle Business Intelligence Enterprise Editionのリリース10.1.3.3以上では、DEPは不要になっています。

  • リリース10.1.3、10.1.3.2、10.1.3.2.1の『Oracle Business Intelligence Infrastructureインストレーションおよび構成ガイド』には、次の情報を追加する必要があります。

    「Javaプラットフォームのインストールを書込み可能にする」の「UNIXでJavaプラットフォームを書込み可能にするには」に、3番目の箇条書き項目として次のテキストを追加してください。

    次のスクリプトを実行します。


    注意:

    これらのスクリプトは、JDKホーム・フォルダを所有しているユーザーが実行する必要があります。

    • 権限を設定する場合

      oraclebi_enable_jdk_home_permissions.sh

    • 権限を元に戻す場合

      oraclebi_restore_jdk_home_permissions.sh

  • 『Oracle Business Intelligence Infrastructureインストレーションおよび構成ガイド』では、次の修正事項に注意してください。

    拡張インストールを実行する場合は、サポートされているバージョンのOracle Application Server(『Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionシステム要件およびサポートされるプラットフォーム』に記載)をインストールしてから、Oracle Business Intelligenceのインストーラを実行する必要があります。

1.4.11.2Oracle Business Intelligence Infrastructureアップグレード・ガイド』の修正事項

この項では、『Oracle Business Intelligence Infrastructureアップグレード・ガイド』の修正事項について説明します。

  • 第2章には「Siebel Analyticsの各種バージョンにおけるアップグレード手順の概要」の項があります。この項には次の記載があります。

    Siebel Analyticsをアンインストールします。

    この記載は正しくないので、次のように読み替えてください。

    Siebel AnalyticsのMicrosoft Excel用アドインをアンインストールします。

1.4.11.3Oracle Business Intelligence Presentation Services管理ガイド』の修正事項

この項では、『Oracle Business Intelligence Presentation Services管理ガイド』の修正事項について説明します。

  • 第2章:

    • 「Oracle BI Presentation Servicesの構成ファイルのパスの設定」の項にある最初の文を、「Oracle BI Presentation Servicesが起動時に検索するユーザー固有の構成ファイルのパスは上書きできます。」に置き換えます。

      さらに、<ConfigDir>を<DataConfigDir>に置き換えて、instanceconfig.xmlのエントリを<DataConfigDir>value</DataConfigDir>のようにします。

    • 「Oracle BI Presentation Servicesのクライアント・セッションの有効期限の設定」の項で、4番目のパラグラフにある次の文を削除します。「この値は、「Oracle Business Intelligenceで保存されていないリクエストを保持する時間の設定」で説明しているSearchIDExpireMinutes設定に指定した値以上であることが必要です。」

    • 「Oracle Business Intelligenceで保存されていないリクエストを保持する時間の設定」の項を削除します。この構成設定が削除されたためです。

    • 「Oracle BI Presentation Servicesで保持されるCookieの有効期限の指定」の項で、<CookieExpire>を<CookieLifetimeMinutes>に置き換えて、instanceconfig.xmlのエントリを<CookieLifetimeMinutes>Tue, 31 Dec 2040 23:59:59 GMT</CookieLifetimeMinutes>のようにします。

  • 第7章:

    • 「Catalog Managerを使用してのPresentation Catalogテキスト文字列の検索と置換」には、テキスト文字列の検索と置換を実行するにはオフライン・モードで開く必要があることを示す記載が2箇所あります。この記載は正しくありません。オフライン・モードでもオンライン・モードでも可能です。

      「Catalog Managerを使用してのPresentation Catalogデータ表示レポートの作成」には、リクエスト、ダッシュボード、セグメント、セグメント・ツリーおよびリスト・フォーマットのレポートを作成できることを示す記載があります。この記載は正しくありません。レポートを作成できるのは、リクエストとダッシュボードのみです。

      その項には、「作成するレポートにおいて、Oracle BI Presentation Servicesに対して送信するオブジェクトのSQLを出力する場合は、Presentation Catalogをオンライン・モードで開く必要があります。」という記載があります。この記載は、「作成するレポートにおいて、Oracle BI Serverに対して送信するオブジェクト用SQLを出力する場合は、Presentation Catalogをオンライン・モードで開く必要があります。」に読み替えてください。

      レポートを作成すると、空欄か空のフィールドがタブ文字としてエクスポートされます。タブをフィールド・セパレータとするデフォルト設定でレポートを作成すると、レポート・ファイルにはタブ文字が2文字結合して空欄のフィールドを示します。

    • 「Presentation Catalogのキャプションのローカライズ」の項ではドキュメントの修正が必要です。詳細は、第2.2.9項「Presentation Servicesのキャプションの処理に関する問題」を参照してください。

  • 第8章では、プロキシ機能用カスタム・メッセージ・テンプレートを作成する手順において、適切なDBや接続プールに接続してターゲット・ユーザーの抽出を行うSQL文などが欠落しています。

    この問題を回避するには、『Oracle Business Intelligence Presentation Services管理ガイド』の「プロキシ機能用カスタム・メッセージ・テンプレートの作成」においてカスタム・メッセージ・テンプレートを作成する手順の手順4に記載されているコードを次のコードで置換します。

    <XML>
     <logonParam name="RUNAS">
     <getValues>EXECUTE PHYSICAL CONNECTION POOL physical_dbname.conn_pool_name
     select targetId from Proxies where proxyId='@{USERID}'</getValues>
     <verifyValue>EXECUTE PHYSICAL CONNECTION POOL physical_dbname.conn_pool_name
     select targetId from Proxies where proxyId='@{USERID}' and 
     targetId='@{VALUE}'</verifyValue>
     <getDelegateUsers>EXECUTE PHYSICAL CONNECTION POOL physical_dbname.conn_pool_name select proxyId, proxyLevel from Proxies where
     targetId='@{USERID}'</getDelegateUsers>
     </logonParam> 
    </XML>
    

    次のカスタム・メッセージ・テンプレート例も手順の末尾に追加します。

    カスタム・メッセージ・テンプレート例

    <?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
    <WebMessageTables xmlns:sawm="com.siebel.analytics.web.messageSystem"> 
     <WebMessageTable system="SecurityTemplates" table="Messages"> 
     <WebMessage name="LogonParamSQLTemplate"> 
     <XML>
      <logonParam name="RUNAS"> 
      <!-- for EXECUTE PHYSICAL CONNECTION POOL, SQL_Paint.SQL_Paint =  -->
      <!-- SAS Repository physical_dbname.conn_pool_name --> 
      <getValues>EXECUTE PHYSICAL CONNECTION POOL SQL_Paint.SQL_Paint 
      select targetId from Proxies where proxyId='@{USERID}'\</getValues>
      <verifyValue> EXECUTE PHYSICAL CONNECTION POOL SQL_Paint.SQL_Paint 
      select targetId from Proxies where proxyId='@{USERID}' and targetId='@{VALUE}'\</verifyValue> 
      <getDelegateUsers>EXECUTE PHYSICAL CONNECTION POOL SQL_Paint.SQL_Paint
      select proxyId, proxylevel from Proxies where targetId='@{USERID}'
      </getDelegateUsers> 
      </logonParam>
      </XML>
      </WebMessage>
      </WebMessageTable>
    </WebMessageTables> 
    
  • 第10章では、「スキンおよびスタイルについて」の項に記載されている情報が不完全です。この項の最初の段落の後に、次の情報を追加する必要があります。

    個々のWebサーバーでは、スタイルなどのリソース・ファイルをそれらのアプリケーションに適切にデプロイする必要があります。たとえば、Oracle BIの一般的なデプロイで見られるようにOC4Jを使用する場合は、スキン、スタイルおよびイメージを次のディレクトリで重複させる必要があります。

    • {OracleBI}\oc4j_bi\j2ee\home\applications\analytics\analytics\res

    • {OracleBI}\web\app\res

    一般に、カスタム・スタイルなどのユーザー固有のファイルは、アップグレード時に失われないよう、{OracleBIData}フォルダに配置する必要があります。この場合は、その後カスタム・スタイルを前述のようにOC4Jにデプロイし、さらに{OracleBIData}\web\resディレクトリにデプロイします。

  • 言語特有のユーザー・インタフェースに影響するXMLメッセージ・ファイルはローカライズする必要がありますが、ほとんどの場合、レポートの書込みテンプレートの構成に使用されるXMLファイルは言語に依存しないので、翻訳されません。『Oracle Business Intelligence Presentation Services管理ガイド』の第10章の「XMLメッセージ・ファイルを使用したOracle BI Presentation Servicesユーザー・インタフェースのカスタマイズ」に記載されているように、書込みテンプレートのファイルは、ベースとなるCustomMessagesフォルダに格納する必要があります。このことにより主にこれらのファイルがアップグレード時に維持されます。

    まれに書込みテンプレートのファイルを言語依存にする必要がある場合(たとえば、l_es(スペイン語)ロケールを使用してログインしたユーザーが、l_fr(フランス語)ロケールを使用してログインしたユーザーとは別のSQLを使用する場合)があります。そのような場合、書込みテンプレートのメッセージは、適切な言語ディレクトリに存在する必要があります。詳細は、「XMLメッセージ・ファイルを使用したOracle BI Presentation Servicesユーザー・インタフェースのカスタマイズ」を参照してください。

  • Oracle Business Intelligence Presentation Services管理ガイド』には、javahostのInputStreamLimitInKB設定に関する記載がありますが、その記載は正しくありません。javahostのInputStreamLimitInKB設定の値を大きくするためには、新しい制限の値はXMLPノードの下に配置する必要があります。javahostのconfig.xmlファイルにあるPDFノードの下には配置しないでください。

  • Oracle Business Intelligence Presentation Services管理ガイド』の第11章「Oracle BI Presentation Servicesの基本のDashboard URLコマンドの構造」には、URLのパスを指定するための構文に関する記載がありますが、その記載は正しくありません。

    Dashboard URLでダッシュボードのパスを指定するための正しい構文は次のとおりです。

    http://server_name_or_ip_address/analytics/saw.dll?Dashboard&PortalPath="path of the dashboard"

    例:

    http://localhost:9704/analytics/saw.dll?Dashboard&PortalPath=/shared/Paint Demo/_portal/Paint Dashboard

  • 第4章「Delivers iBot配信の保管先ディレクトリの変更」には、2つの誤りがあります。

    1つ目の誤りとして、<PersistentStorageDirectory>要素を<Web>要素内に配置し、<Web>要素を<ServerInstance>要素の後に作成する必要があることが記載されています。これらの指示は正しくありません。<PersistentStorageDirectory>要素は、<WebConfig>要素内にある既存の<ServerInstance>要素内に配置する必要があります。

    2つ目の誤りには、iBot配信のデフォルトの保管場所はPresentation Catalogと同じ場所にあるdeliveriesディレクトリであると記載されています。この記載は正しくありません。デフォルトの保管場所は、Presentation Catalog内のユーザーのホーム・フォルダにある_delivers/_deliveriesフォルダです。

  • 第5章「多次元データソースの物理レイヤー内の階層のセットアップ」には、次の記載があります。

    階層タイプを変更することで、物理レイヤー内にアンバランスな階層をセットアップできます。この記載は不完全です。この記載は次のように読み替えてください。

    アンバランスな階層は、階層タイプを明示的に設定することにより、手動で物理レイヤー内にモデル化できますが、その階層に対するクエリーは機能しなくなります。

1.4.11.4 Oracle Business Intelligence Administration Toolのヘルプの修正事項

この項では、Oracle Business Intelligence Deliversのヘルプ・システムの修正事項について説明します。

  • DeliversのヘルプではImport from XMLAパラメータの入力方法が記載されていますが、記載は正しくありません。ヘルプにアクセスするには、Import Physical Schema from Multi-Dimensional Datasourcesを選択することで、新しいリポジトリを作成します。次にEssbaseを選択してからHelpをクリックします。次のようなヘルプ・テキストが表示されます。

    1. データソース管理者から、URL接続文字列と、データソースのユーザー名およびパスワードを取得します。

    2. Administration Toolで、File→Import from XMLAを選択します。

    3. Import From XMLAダイアログ・ボックスで、次のフィールドに値を入力します。

      • URLフィールドに、XMLAプロバイダとなるWebサービスのURLを入力します。データソース管理者から取得したURL接続文字列を使用します。

      • 「URL」フィールドに、XMLAプロバイダとなるWebサービスのURLを入力します。データソース管理者から取得したURL接続文字列を使用します。

      • ユーザー名とパスワードのフィールドに、データソースで有効なユーザー名とパスワードを入力します。データソース管理者から取得したユーザー名とパスワードを使用します。

    このヘルプ・テキストは次のように読み替えてください。

    1. Essbaseサーバー管理者から、使用するホスト名、ユーザー名およびパスワードを取得します。

    2. Administration Toolで、File→Import from Multi-dimensional...を選択します。

    3. Import From thisダイアログ・ボックスで、次のフィールドに値を入力します。

      • ESS Serverフィールドに、XMLAプロバイダとなるESSサーバーのホスト名を入力します。

      • ユーザー名とパスワードのフィールドに、データソースで有効なユーザー名とパスワードを入力します。データソース管理者から取得した名前とパスワードを使用します。

1.4.11.5Oracle Business Intelligence Server管理ガイド』の修正事項

この項では、『Oracle Business Intelligence Server管理ガイド』の修正事項について説明します。

  • Oracle Business Intelligence Server管理ガイド』の「Oracle BIリポジトリ・ファイルの設定完了と管理」の章で、「Deliversで操作するためのリポジトリの設定」に記載されているSA Systemサブジェクト領域の設定手順が不完全です。Oracle BI Deliversが機能するには、SA Systemサブジェクト領域をOracle BIリポジトリの「プレゼンテーション」レイヤーに正しく設定する必要があります。

    SA Systemサブジェクト領域を設定するための完全な手順は、『Analytics Server Administration Guide Version 7.8.2, Revision A』を参照してください。第7章「Completing Setup and Managing Oracle BI Repository Files」の「Setting Up the Repository to Work with Delivers」に移動します。この項に記載されている次の情報は、Oracle Business Intelligenceリリース10.1.3.2に適用されます。

    • 図15に示すように、「プレゼンテーション」レイヤーのメタデータには、SA Systemフォルダ、Userテーブル、および列を含める必要があります。

    • SA Systemサブジェクト領域フォルダのUserテーブルの列の詳細は、このマニュアルの表26に説明されています。

    Analytics Server Administration Guide Version 7.8.2, Revision A』は、次の場所にあるOracle Technology Networkの「Oracle BI Enterprise Edition Documentation」ページで入手できます。

    http://www.oracle.com/technology/documentation/bi_ee.html

    また、次の場所にあるSupportWebの「Documentation Updates」ページでも入手できます。

    http://supportweb.siebel.com/default.asp?lf=enu-docupdates.asp&rf=knowledgedocs/enu/documentation_updates/v7/analytics/analytics7.html

  • Oracle Business Intelligence Server管理ガイド』の第11章に「クエリー・キャッシュの構成」があります。この項の最初の2段落は、次のように読み替えてください。

    クエリー・キャッシュはデフォルトで有効になっています。古くなったエントリのフラッシュ方法を決定したら、NQSConfig.INIファイルでキャッシュ記憶域のパラメータを構成する必要があります。この項では、Oracle BI Serverでクエリー・キャッシュを構成するために必要なタスクについて説明します。クエリー・キャッシュの制御に使用するパラメータの詳細は、『Oracle Business Intelligence Infrastructureインストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。

  • Oracle Business Intelligence Server管理ガイド』の第13章に「データソースと接続プールの選択およびテスト」があります。この項では、XMLをデータソースとして使用する方法が記載されています。リリース10.1.3.3では、XMLはデータソース・タイプとしてサポートされていません。

  • 次の問題は、リリース10.1.3.3.2にのみ該当します。「Oracle BIリポジトリのPhysicalレイヤーの作成と管理」の章で、「マルチディメンショナル・データソースから物理レイヤーを作成するプロセス」の「マルチディメンショナル・データソースからの物理スキーマのインポート」の「マルチディメンショナル・データソースから物理スキーマをインポートするには」に、次に示すような手順が記載されていますが、正しくありません。

    1. データソース管理者から、URL接続文字列と、データソースのユーザー名およびパスワードを取得します。

    2. Administration Toolで、「ファイル」→XMLAからインポートを選択します。

    3. XMLAからインポートダイアログ・ボックスで、次のフィールドに値を入力します。

      • 「URL」フィールドに、XMLAプロバイダとなるWebサービスのURLを入力します。データソース管理者から取得したURL接続文字列を使用します。

      • 「URL」フィールドに、XMLAプロバイダとなるWebサービスのURLを入力します。データソース管理者から取得したURL接続文字列を使用します。

      • ユーザー名とパスワードのフィールドに、データソースで有効なユーザー名とパスワードを入力します。

      • データソース管理者から取得したユーザー名とパスワードを使用します。

    前述の手順は次のように読み替えてください。

    1. Essbaseサーバー管理者から、使用するホスト名、ユーザー名およびパスワードを取得します。

    2. Administration Toolで、「ファイル」→マルチディメンショナルからインポート...を選択します。

    3. ここからインポートダイアログ・ボックスで、次のフィールドに値を入力します。

      • ESSサーバーフィールドに、XMLAプロバイダとなるESSサーバーのホスト名を入力します。

      • ユーザー名とパスワードのフィールドに、データソースで有効なユーザー名とパスワードを入力します。データソース管理者から取得した名前とパスワードを使用します。

1.4.11.6 Oracle Business Intelligence Deliversのヘルプの修正事項

この項では、Oracle Business Intelligence Deliversのヘルプ・システムの修正事項について説明します。

  • フィルタを使用したiBotタイプのポスト操作を追加したときに表示されるヘルプ・テキストは、「フィルターの値は条件付きレポートによって生成されます。 このステップで指定された iBot は、条件付きレポートの各行に対して 1 度だけ実行されますが、その行の値からフィルタが生成されます。」です。

    このヘルプ・テキストは、次のように読み替えてください。「フィルタの値は条件付きレポートによって生成されます。このステップで指定されたiBotは、条件付きレポートの結果によって生成されたフィルタの値で一度だけ実行されます。たとえば、地域に対して条件付きレポートが返した値がNorth, Southの場合、iBotは、地域のフィルタをNorth, Southとして、ポスト操作を一度だけ実行します。」

  • Oracle BI Deliversの「詳細設定」タブで、カスタムJavaジョブを作成できます。このオプションのダイアログには、「追加クラスパス」というフィールドがあります。このフィールドのヘルプには、パスの区切りにセミコロンを使用するように記述されていますが、これは誤りです。区切りにはカンマ(,)を使用してください。さらに、このヘルプに、これらの追加クラス・パスがJavaの.jarファイルを参照するという記述を追加する必要があります。このファイルの格納場所は、すぐ上の「クラスパス」フィールドで参照されたディレクトリです。

1.4.11.7Oracle Business Intelligence Schedulerガイド』の修正事項

この項では、『Oracle Business Intelligence Schedulerガイド』の修正事項について説明します。

  • 「Oracle BI Schedulerでのデータベースのサポート」には、次の段落が記載されています。

    Oracle BI Schedulerでは、単一の商用バックエンド・データベースを使用して、ジョブとそのインスタンスおよびパラメータに関する情報が格納されます。Oracle BI Schedulerは、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionでサポートされるすべてのデータベースで動作します。サポートされるデータベースの詳細は、『Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionシステム要件およびサポートされるプラットフォーム』を参照してください。

    この段落は次のように読み替えてください。

    Oracle BI Schedulerでは、単一の商用バックエンド・データベースを使用して、ジョブとそのインスタンスおよびパラメータに関する情報が格納されます。『Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionシステム要件およびサポートされるプラットフォーム』に記載されているデータベースでOracle BI Schedulerは動作します。

1.4.11.8Oracle Business Intelligence Enterprise Editionデプロイメント・ガイド』の修正事項

この項では、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionデプロイメント・ガイド』の修正事項について説明します。

  • リリース10.1.3.2の『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionデプロイメント・ガイド』の「BI Presentation Servicesのリスナー・ポートの変更」で、手順3に記載されているOracle BI Presentation Servicesのデフォルトのリスナー・ポートを変更する例が正しくありません。<RPC>ノードの参照は削除する必要があります。

    手順3は次のように読み替えてください。

    3. 次の例で示すように、<WebConfig>タグの中でOracle BI Presentation ServicesインスタンスのRPCリスナー・ポートの値を割り当てます。

    <WebConfig> 
      <ServerInstance> 
      ... 
         <Listener port="9715"/>
      ...
      </ServerInstance>
     </WebConfig>
    

    注意: 前述の例では、Oracle BI Presentation ServicesインスタンスのRPCリスナー・ポートは、デフォルトの9710からポート9715に変更されています。

  • リリース10.1.3.2の『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionデプロイメント・ガイド』の第3章の「クラスタ化されたOracle BI環境とBI Publisherの統合」の手順2、第4章の「クラスタ化されたOracle BI環境とBI Publisherの統合」の手順3には、接続文字列の末尾にセミコロンがありません。

    現時点では、このドキュメントにおいて接続文字列は、次のように表記されています。

    jdbc:oraclebi://BI-CCS-01:9706/PrimaryCCS=BI-CCS-01;PrimaryCCSPort=9706;SecondaryCCS=BI-CCS-02;SecondaryCCSPort=9706

    接続文字列は、次のように修正する必要があります(文字列の末尾にセミコロンがあることに注意)。

    jdbc:oraclebi://BI-CCS-01:9706/PrimaryCCS=BI-CCS-01;PrimaryCCSPort=9706;SecondaryCCS=BI-CCS-02;SecondaryCCSPort=9706;

  • リリース10.1.3.2の『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionデプロイメント・ガイド』の「BI Presentation ServicesのSSL通信用の構成」で、手順2に記載されているXML形式が正しくありません。

    10.1.3.2のドキュメントのXML形式は次のとおりです。

    <Alerts>

    <ScheduleServer ssl="true" credentialAlias="sawclient"

    certificateVerificationDepth="1" verifyPeers="true">

    <BI Scheduler Host>

    </ScheduleServer>

    </Alerts>

    <BI Scheduler Host>はXMLに含めないでください。正しいXMLを使用する場合、ユーザーはMySchedulerServerNameを自分の環境のスケジューラ・サーバー名と置き換える必要があります。正しいXML形式は次のようになります。

    <Alerts>

    <ScheduleServer ssl="true" credentialAlias="sawclient"

    certificateVerificationDepth="1" verifyPeers="true">

    MySchedulerServerName

    </ScheduleServer>

    </Alerts>

  • Oracle Business Intelligence Enterprise Editionデプロイメント・ガイド』には、SSL接続したLDAP管理に関する項がありません。手順については、『Siebel Analytics Platform Installation and Configuration Guide』、Analytics認証のためにLDAPおよびADSIを構成するプロセスに関する項を参照してください。CMSキー・データベース・ファイルの生成に関する手順のステップ2において、「Administration ToolでTools→Options→Repositoryを選択して、パスワードを入力する必要があります」という情報が欠落しています。

    IBM Global Security Toolkit(GSKit)v. 7.0.3.3は、ソフトウェア・インストール・メディアのServer_Ancillary\IMB_GSKフォルダにあります。次の場所にあるOracle Technology Networkで入手できる『Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionシステム要件およびサポートされるプラットフォーム』を参照してください。

    http://www.oracle.com/technology/documentation/bi_ee.html

    Siebel Analytics Platform Installation and Configuration Guide』、Analytics認証のためにLDAPおよびADSIを構成するプロセスに関する項は、次の場所で入手できます。

    http://download.oracle.com/docs/cd/E12103_01/books/AnyInConfig/AnyInConfigAuthenticate2.html#wp1018484

  • Oracle Business Intelligence Enterprise Editionデプロイメント・ガイド』(リリース10.1.3.2)の第8章「Oracle Business Intelligenceを使用したシングル・サインオン製品の実装」には、サンプル構成ファイルに関する項に誤りがあります。

    追加パラメータが含まれたHTTPヘッダーの使用に関する項で紹介されているサンプル・ファイルには、sourceの値として誤ってheaderと示されています。このサンプル・ファイルは次のように記述されています。

                <Param name="IMPERSONATE"
                   source="httpHeader"
                   nameInSource="x-Foo-SSO-GUID"/>
                <!--Optional, NQ_SESSION.LOCALE sets up the user's locale as determined by SSO system -->
                <Param name="NQ_SESSION.LOCALE"
    source="cookie"
                   nameInSource="FOO_SSO_LocaleID"/>
               <!--Optional, NQ_SESSION.P1 sets up some other parameter from SSO system -->
                <Param name="NQ_SESSION.P1"
                   source="header"
                   nameInSource="FOO_SSO_P1"/>
              </ParamList>
    

このサンプル・ファイルの正しい内容は次のとおりです。

            <Param name="IMPERSONATE"
               source="httpHeader"
               nameInSource="x-Foo-SSO-GUID"/>
            <!--Optional, NQ_SESSION.LOCALE sets up the user's locale as determined by SSO system -->
            <Param name="NQ_SESSION.LOCALE"
source="cookie"
               nameInSource="FOO_SSO_LocaleID"/>
           <!--Optional, NQ_SESSION.P1 sets up some other parameter from SSO system -->
            <Param name="NQ_SESSION.P1"
               source="httpHeader"
               nameInSource="FOO_SSO_P1"/>
          </ParamList>

1.4.11.9Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド』の修正事項

この項では、『Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド』の修正事項について説明します。リリース10.1.3.4のマニュアルにおいてこの修正が行われました。

「BI PublisherのコアAPI」の「前提条件」で、BI PublisherのJava API操作に必要なJARファイルの一覧に誤りがあります。正しい一覧は次のとおりです。

BI PublisherのAPIを使用するには、クラスパスに次のJARファイルが必要です。

  • bicmn.jar: チャート・ライブラリ

  • bipres.jar: チャート・ライブラリ

  • collections.jar: 配信APIまたはバースティング・エンジンで操作する場合にのみ必要

  • i18nAPI_v3.jar: ローカライゼーション関数で使用されるi18nライブラリ

  • jewt4.jar: チャート・サポート・ライブラリ

  • orai18n.jar: キャラクタ・セット・ファイルおよびグローバリゼーション・サポート・ファイル

  • share.jar: チャート・サポート・ライブラリ

  • versioninfo.jar

  • xdochartstyles.jar: BI Beanにはない追加チャート・スタイル

  • xdocore.jar: BI Publisherのコア・ライブラリ

  • xdoparser.jar: スケーラブルなXMLパーサーおよびXSLT 2.0エンジン

  • xmlparserv2.jar: 主要なXMLパーサーおよびXSLTエンジン

1.4.11.10Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』の修正事項

この項では、『Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』の修正事項について説明します。リリース10.1.3.4のマニュアルにおいてこの修正が行われました。

  • Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』の「「管理」機能の使用」の章の「データソースの設定」の「JDBCデータソースの追加」で、Oracleデータベースの場合、JDBC接続文字列の書式が次のようになっていますが、これは誤りです。

    jdbc:oracle:thin@server:port:sid

    正しくは、次のように「thin」の後にコロンを含めた書式となります。

    jdbc:oracle:thin:@server:port:sid

1.4.11.11 Oracle Business Intelligence Publisherのヘルプの修正事項

この項では、Oracle Business Intelligence Publisherのヘルプに関する修正事項について説明します。リリース10.1.3.4のヘルプにおいてこの修正が影響します。

  • Template Builder for Microsoft Wordアドインに組み込まれているオンライン・ヘルプには、次のような内容を示す記載があります。

    Template BuildeはBI Publisher構成ファイルで使用できます。構成ファイルの名前はxdoconfig.xmlにする必要があり、BI Publisherディレクトリの下のconfigディレクトリ(パスの例: C:\Program Files\Oracle\BI Publisher Desktop\config)に格納する必要があります。

    configディレクトリへのパスは正しくありません。正しいパスは、C:\Program Files\Oracle\BI Publisher Desktop\Template Builder for Word\configになります。

1.4.11.12Oracle Business Intelligence Disconnected Analytics管理および構成ガイド』の修正事項

この項では、『Oracle Business Intelligence Disconnected Analytics管理および構成ガイド』の修正事項について説明します。リリース10.1.3.2のマニュアルにおいてこの修正が行われました。

Oracle Business Intelligence Disconnected Analytics管理および構成ガイド』の第4章に「手順4: ローカルOracle BI Presentation Catalogの作成」があります。この項には、ローカルOracle BI Presentation Catalogを作成した後に実行する手順のリストが記載されています。これらの手順は、次のように修正する必要があります。

  1. カタログのフォルダ・バージョンを、Oracle BI Presentation Servicesの「管理」設定にある「オンライン」アーカイブ・オプションを使用してアーカイブします。このアーカイブを(Catalog Managerを使用して)オフラインで実行すると、一部の必要な構造が含まれず、同期に失敗します。

  2. カタログのアーカイブを、切断された適切なアプリケーションのメタデータ・ディレクトリに配置します。

1.4.12 SSOを使用したRSSフィードの認証に関する問題

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle BIのRSSフィードを読み取ろうとすると、Single Sign-Onを使用したRSSリーダーの認証にトラブルが発生する場合があります。これは、Oracle SSOがそのRSSリーダーのリクエストをインターセプトする方法が原因です。この場合、Oracleはフィード・リーダー・アプリケーションを制御できません。

ただし、SSOがサポート可能な使用例が2つあります。1つは、FirefoxのWizz RSSのような、ブラウザベースのRSSリーダーを使用し、Firefoxを使用して、フィードにアクセスする前にSSOにログインすることであり、もう1つは、バックグラウンドでInternet Explorerを使用するRSSリーダーによるWindowsの統合認証を使用することです。FirefoxはWindowsの統合認証もサポートできるため、2番目の場合でも使用可能です。具体的なデプロイ方針は、ユーザー別に検証する必要があります。

1.4.13 脆弱なXSSのセキュリティを強化するために追加された権限

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

HardenXSSの構成設定を補完するために、「HTMLマークアップを含むコンテンツの保存」という新しい権限で、スクリプトなど、潜在的に安全性の低いマークアップ(HTML)が含まれるコンテンツを保存する機能を制御できるようになりました。ほとんどの場合、この権限はデフォルトで管理者に付与されますが、ダッシュボード・ビルダーの特殊なロールに付与することもできます。この権限を付与されていないユーザーは、すべての入力チャネル(UI、直接GET/POST、SOAPなど)を経由して、潜在的に安全性の低いコンテンツを保持することができません。カタログの移行では、スクリプトやマークアップを含むカタログの既存コンテンツはすべて、事前に承認されていると想定されています。このチェックはその後、新しいコンテンツを送信するたびに適用されます。

1.4.14 SSL接続したInternet Explorer 6および7ではPDFを表示できない

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

SSL接続(https://)でMicrosoft Internet Explorer 6または7を使用する場合、PDFなどのバイナリ文書は開けなくなります。これは、Internet Explorerの問題で、HTTPレスポンスに「Cache-Control: No Cache」というヘッダーがあることにより発生します。詳細は、次に示すMicrosoft社のドキュメントを参照してください。

Oracle Application Serverのデプロイの詳細は、この問題の対処方法として、mod_osso.confファイルを次のように変更します。

  1. mod_osso.confファイル内で、次のエントリを見つけます。

    <Location /xmlpserver>

    require valid-user

    AuthType Basic

    </Location>

  2. このエントリを次のように変更します。

    <Location /xmlpserver>

    require valid-user

    AuthType Basic

    OssoSendCacheHeaders off

    Header unset Pragma

    Header unset Cache-Control

    Header unset Vary

    </Location>

Oracle Application Server以外のデプロイの場合、使用環境に実装できる解決の詳細は、前述のMicrosoft社のドキュメントを参照してください。また、HTTPヘッダーのプロパティ「Pragma」および「Cache-Control」を無効にする作業の詳細は、ご使用のアプリケーション・サーバーのドキュメントを参照してください。

1.4.15 Oracle Retail Predictive Application Server(RPAS)を使用したSQLExtendedFetch

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle BI Serverは、RPASのODBCドライバを経由して、Oracle Retail Predictive Application Server(RPAS)のデータ・ストアにアクセスできます。SQLExtendedFetchをサポートするようにRPASのODBCドライバを構成する必要があり、そのためには、ODBCの接続設定でそのオプションをクリックします。

RPASのODBC接続がこのオプションで構成されていると、Oracle BI Serverは、「Oracle RPAS」データソース定義、およびOracle BI Administration Toolの物理レイヤーで定義された付随するデータベース機能を使用して、クエリーを発行できます。

1.4.16 Discovererメタデータの移行ユーティリティに関する問題

この問題は、リリース10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

リリース10.1.3.4では、Discovererリレーショナル・メタデータ用に移行ユーティリティが導入されています。ユーティリティに関して次に示す問題に注意してください。

  • 移行アシスタントを使用して、他の複合フォルダに基づく複合フォルダは自動的に移行できません。

  • ユーティリティのドキュメントにはアイテム階層に関する項があります。その項には次のような内容を示す記載があります。

    フォルダに基づくすべての階層は、フォルダに作成された1つのディメンションに移行されます。SASのディメンションはディメンション・テーブルに関連付ける必要があるため、複合フォルダに基づくアイテム階層は移行されません。優先ドリル・パスを適切に設定すると、複数のテーブルにまたがる階層は移行されます。

    前述のような内容を示す記載は次のように読み替えてください。

    フォルダに基づくすべての階層は、フォルダに作成された1つのディメンションに移行されます。Oracle BI EEのディメンションはディメンション・テーブルに関連付ける必要があるため、複合フォルダに基づくアイテム階層は移行されません。優先ドリル・パスを適切に設定すると、複数のテーブルにまたがる階層は移行されます。

次の情報に従って、メタデータ変換アシスタントのドキュメントの第3.3.4項にある構成オプションの説明を修正してください。

プロパティ: ExculdeJoins

設定: 移行時にスキップするJOIN_IDのカンマ区切りリスト。このリストに含まれるJOIN_IDは移行時に除外されます。

プロパティ: IncludePathsForFolders

設定: 移行時にスキップした結合を格納する必要のあるfolder_idのカンマ区切りリスト(Filename.exception.log内)。これは、ConsiderMultiplePaths = FALSEと組み合せて使用します。ConsiderMultiplePaths = TRUEの場合は、デフォルトで、ExcludeJoinsプロパティで構成したものを除くすべてのスキップされた結合が検討されます。

1.4.17 EARファイルを使用したOracle BI EEの構成

この問題は、リリース10.1.3.4.1に該当します。

Oracle BI EE Analytics J2EEアプリケーションの構成をweb.xmlファイルの外に移動して、ディスク上のファイルに格納できます。このファイルの場所は、web.xmlファイル内で指定する必要があります。つまり、すべてのノードで同じファイル・システム・パスにアクセスできる場合は、特定のデプロイメントのすべてのノードに単一のEARファイルをインストールできるということです。

たとえば、次のようなweb.xmlファイルの場合を考えます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE web-app
PUBLIC "-//Sun Microsystems, Inc.//DTD Web Application 2.2//EN"
"http://java.sun.com/j2ee/dtds/web-app_2_2.dtd">
<web-app>
<servlet>
<servlet-name>SAWBridge</servlet-name>
<servlet-class>com.siebel.analytics.web.SAWBridge</servlet-class>
<init-param>
<param-name>oracle.bi.presentation.sawbridge.configFilePath</param-name>
<param-value>/u/applic/biapps/OracleBIData/web/config/sawbridgeconfig.txt</param-value>
</init-param>
</servlet>
<servlet-mapping>
<servlet-name>SAWBridge</servlet-name>
<url-pattern>/saw.dll/*</url-pattern>
</servlet-mapping>
<mime-mapping>
<extension>xsd</extension>
<mime-type>text/xml</mime-type>
</mime-mapping>
<welcome-file-list>
<welcome-file>default.jsp</welcome-file>
</welcome-file-list>
</web-app>

このweb.xmlファイルを含むEARファイルを、デプロイメント内のどのノードにもインストールできるようになりました。要件は次のとおりです。

  • すべてのノードが、/u/applic/biapps/OracleBIData/web/config/sawbridgeconfig.txtにあるファイルにアクセスできる。

  • アプリケーション・サーバーのJavaおよびオペレーティング・システムのセキュリティで、Analytics J2EEアプリケーションがこのファイルをファイルシステムから読み取ることが許可されている。

/u/applic/biapps/OracleBIData/web/config/sawbridgeconfig.txtファイルの内容の例は次のとおりです。

oracle.bi.presentation.sawserver.Host = localhost
oracle.bi.presentation.sawserver.Port = 9710

これは、web.xmlに入力可能な構成エントリをすべて含むことのできる、単純なJavaプロパティ・ファイルです。詳細は、『Oracle Business Intelligence Infrastructureインストレーションおよび構成ガイド』および『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionデプロイメント・ガイド』を参照してください。前述の2つのエントリは、例として示してあるだけです。クラスタ構成を示す例は次のとおりです。

oracle.bi.presentation.sawservers = server1:9710;server2:9710;server3:9710

1.4.18 Oracle BI Suite Enterprise Editionリリース10.1.3.4.1用に追加されたドキュメント

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle BI Suite Enterprise Editionリリース10.1.3.2(および10.1.3.2.1)で用意されているドキュメントは、リリース10.1.3.4.1についても正確に説明しています。リリース10.1.3.2のドキュメントはリリース10.1.3.4.1用に更新されていないため、タイトル・ページには引き続き「リリース10.1.3.2」と表示されています。リリース10.1.3.4.1用に追加されたのは、次のドキュメントのみです。

  • 『Oracle Business Intelligence新機能ガイド』

  • 『Oracle Business Intelligence Publisher新機能ガイド』

  • 『Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionシステム要件およびサポートされるプラットフォーム』

前述のドキュメントを、ドキュメント・ライブラリに格納されているリリース10.1.3.2のドキュメントの補足資料として使用してください。