ヘッダーをスキップ
Oracle® Business Intelligence Suite Enterprise Editionリリース・ノート
リリース10.1.3.4.1
B54793-03
  ドキュメント・ライブラリへ
ライブラリ
製品リストへ
製品
目次
目次

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

2 Oracle BI EEリリース・ノート

この章は、次の各項で構成されています。

2.1 Oracle Business Intelligence Server

この項では、Oracle Business Intelligence Server(Oracle BI Server)に関するリリース・ノートについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

2.1.1 XMLAデータソースに対するドラッグ・アンド・ドロップ操作

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Windowsシステムでは、XMLAデータソース(SAP/BWおよびMicrosoft Analysis Server)に対して、Administration Toolのドラッグ・アンド・ドロップ機能を使用できます。

この機能を使用すると、キューブなどの物理メタデータ・オブジェクトを、メトリック、属性およびディメンションを保持したまま、完全構成されたビジネス・モデル・メタデータとしてAdministration Toolにドラッグ・アンド・ドロップできます。これにより、論理ディメンション・モデルを、各種ディメンションを持つメタデータ構成が含まれるデータソースから手動で再定義する必要が減少します。

この機能を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. WindowsシステムにOracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionをインストールします。

  2. OBIAT_XMLA_DDというWindowsシステム変数を作成して、その値をYesに設定します。

  3. Administration Toolを再起動します。

2.1.2 Oracle Database 10gでの完全外部結合およびWITH句に関する問題

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

10.2.0.3より前のバージョンのOracle Database 10gリリース2を使用すると、データベースのパフォーマンスに重大な問題を引き起こす完全外部結合の問題が発生することがあります。またこの問題により、Oracle BI ServerからデータベースにWITH句を含むSQLクエリーを送信すると、データベースがハングすることがあります。

この問題を回避するには、Oracle Database 10gリリース1または2を使用している場合は、Oracle Database 10gリリース2パッチ・セット2(10.2.0.3)にアップグレードします。パフォーマンスの面からは、この対処方法が適切です。

パッチ・セット2をインストールせずに問題を回避するには、Administration Toolを使用してデータベース機能のテーブルを変更します。この構成により、Oracle BI Serverでは、パッチの適用されていないOracle Database 10gで問題を発生させるSQL構成が送信されなくなります。

データベース機能のテーブルを変更するには、次の手順を実行します。

  1. Administration Toolで、物理データベースのメタデータ・オブジェクトのプロパティを開きます。

  2. Featuresタブにナビゲートします。

  3. PERF_PREFER_MINIMAL_WITH_USAGEおよびPERF_PREFER_INTERNAL_STITCH_JOINの各エントリの値を選択し、Trueに設定します。

2.1.3 Ago()列とレベルベースのメジャー列との組合せによってはOracle Databaseエラーが生成される

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Ago()列をレベルベースのメジャー列と組み合せて使用すると、その組合せによっては「ORA-00942: 表またはビューが存在しません。」などのOracle Databaseエラーが表示されることがあります。

この問題を回避するには、Oracle Database 10gリリース2を使用している場合はパッチ・セット2(10.2.0.3)をインストールし、ネイティブの完全外部結合のサポートを有効にします。パフォーマンスの面からは、この対処方法が適切です。

パッチ・セット2をインストールせずに問題を回避するには、第2.1.2項「Oracle Database 10gでの完全外部結合およびWITH句に関する問題」で説明しているように、データベース機能のテーブルでPERF_PREFER_INTERNAL_STITCH_JOINをTrueに設定します。

2.1.4 レポートを別のレポートのフィルタとして使用すると列が削除される

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

別のレポートの結果を制約するレポートを使用する場合、その子レポートがメジャーに対するフィルタを持っていると、オプティマイザによって最終的な結果からメジャー列が削除されることがあります。この問題を回避するには、親レポートに対して、次のような不要なメジャーのフィルタを追加します。

'measure'<>0

2.1.5 INTERVALデータ型はLONGVARBINARY型としてインポートされる

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

INTERVAL型のデータの列を含むデータベース・オブジェクトをインポートすると、インポートされたデータがLONGVARBINARY型になります。Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionでは、INTERVALデータ型は直接サポートされません。このデータは、UNKNOWNデータ型でインポートする必要があります。

この問題を回避するには、ビジネス・マッピングからINTERVAL型のデータを削除し、そのデータをクエリー・リクエストの一部として含めないようにします。

2.1.6 「一貫性チェック」ウィンドウのチェック・ボックスに「オプション」タブの設定が反映されない

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

「一貫性チェック」ウィンドウの「オプション」タブでハイレベル・オプションの「警告」、「エラー」またはベスト・プラクティスを無効にしても、「メッセージ」タブの対応するチェック・ボックスは自動的に選択解除されません。システムでは、「メッセージ」タブではなく「一貫性チェック」ウィンドウの設定が適用され、適切なハイレベル・オプションが無効になります。

この問題への対処方法はありません。

2.1.7 インポート時の誤解しやすいエラー・メッセージ

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

XMLAデータソースからのインポート処理の実行時、次のいずれかのエラー・メッセージが表示されることがありますが、これらのメッセージは適切でないか、誤解される可能性があります。

  • [nQSError: 64001] The file not found

    インポート・ファイルが存在するけれども適切に構成されていない場合、このメッセージが不適切に表示されることがあります。この問題を回避するには、対象ファイルが存在すること、そのファイルが正しく構成されていること、およびファイル内のすべてのタグが正しい順番および構文で記述されていることを確認します。

2.1.8 Oracle BI Serverが稼動していないことを示すエラー・メッセージ

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

オンライン・モードでAdministration Toolを操作している際に、Oracle BI ServerがリポジトリまたはAdministration Toolを閉じずに再起動され、ユーザーが再度リポジトリをオンライン・モードで開こうとすると、Oracle BI Serverが稼動していないというエラー・メッセージが表示されることがあります。

この問題を回避するには、Administration Toolを閉じて、再度リポジトリをオンライン・モードで開きます。

2.1.9 タイムアウトしたSAP/BW接続の誤解しやすいエラー・メッセージ

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

SAP/BW(Business Information Warehouse)のデータに対してクエリーを実行する際に接続がタイムアウトすると、エラー・メッセージが表示されることがあります。このエラー・メッセージにタイムアウト発生が示されていない場合があります。

この問題への対処方法はありません。

2.1.10 オンライン・モードでリポジトリを編集するとOracle BI Serverがクラッシュする可能性がある

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

次の手順を実行すると、Oracle BI Serverがクラッシュする可能性があります。

  1. 新しい物理スキーマをリポジトリにインポートします。

  2. 既存の物理オブジェクト、ビジネス・モデル・オブジェクトおよびプレゼンテーション・オブジェクトをすべて削除します。

  3. 変更を保存します。

この問題への対処方法はありません。

2.1.11 OS/390およびAS/400のIBM DB2ではTIMESTAMPDIFF関数の値が不正確になる

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

IBM OS/390およびAS/400オペレーティング・システムでIBM DB2データベースを使用している場合、TIMESTAMPDIFF関数は、その関数で処理される値を概算するSQLに変換されて実行されます。この概算により、正しくない値が返されることがあります。この問題への対処方法はありません。

2.1.12 HPUX環境で、odbc(odbc.ini)ファイル内でNetezzaのODBCライブラリ名が誤っている場合にOracle BI Serverがクラッシュ(または起動に失敗)する

この問題は、リリース10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

この問題は、HP-UX環境にデプロイされているOracle Business Intelligence Enterprise Editionのみに該当します。

odbc.iniファイル内でNetezza用のODBC接続エントリが誤っている場合、Netezzaデータソースに接続するときにOracle BI Serverがクラッシュします。これは、Netezza odbcドライバ(libnzsqlodbc3.sl)の名前が誤っているためです。

この問題を修正するには、odbc.iniファイル内にDriver = <パス>/libnzodbc.slというODBCドライバ名があることを確認します。

2.2 Oracle Business Intelligence Presentation Services

この項では、Oracle Business Intelligence Presentation Services(Oracle BI Presentation Services)に関するリリース・ノートについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

2.2.1 Catalog Managerで拡張検索フィールドが表示されないことがある

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Catalog Managerの「拡張検索」領域にフィールドが表示されないことがあります。このエラーは、「拡張検索」領域を開いた後、内容表示モードと検索モードを切り替えると発生します。フィールドが表示されない場合は、「拡張検索」テキストの横にある「展開」アイコン(右向きの三角)をクリックして、すべてのオプションを表示します。

この問題への対処方法はありません。

2.2.2 ポートレットのレポート・パスを変更しても新しいパスが正しく更新されないことがある

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

ポータル・クライアントのポートレットを設定する場合は、表示コンテンツのレポート・パスを指定する必要があります。このレポート・パスを後から変更しようとすると、以前に保存したポートレットに対する変更がシステムで拒否されることがあります。この問題を解決するには、既存のポートレットをすべて削除し、新しいポートレットを作成して正しいレポート・パスを指定します。

2.2.3 iBotではデバイスの番号に標準文字列を使用する必要がある

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

iBotではシステム・アラートの送信先デバイスを選択できます。電話、ポケットベルまたは携帯情報端末などのデバイスの番号を入力する際、数字以外の文字を入力すると、エラー・メッセージが表示されることがあります。この問題を回避するには、数字のみを含み、その他の文字(ピリオド、ハイフンおよびカッコなど)を含まない番号を入力します。

2.2.4 非ASCII名を持つレポートをWindows 2000マシンで開く際の問題

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

非ASCII名を持つレポートをダウンロードして「保存」ダイアログから直接開くと、Windows 2000マシンでは空のレポートが表示されることがあります。Windows 2000では、インライン・ファイルの名前変換が原因でファイルを開けないことがあります。

この問題を回避するには、ASCII文字を含む名前にファイル名を変更するか、あるいは名前をローカル・マシンに保存してからファイルを開くようにします。

2.2.5 複数ポートレットのパフォーマンスの問題

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

ポータルに格納するOracle BI ポートレットには、実際的な制限があります。レポートの複雑さ、サーバーのメモリーおよびCPU、構成など、様々な要因がパフォーマンスに影響します。一般的な規則として、Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionで処理する個別ポートレットの数は5以下にします。大きなコンテンツのブロックを含める場合は、Interactive Dashboards全体または個々のダッシュボード・ページを単一のユニットとしてポータルに組み込みます。

2.2.6 BI EEのPortletをWebCenter Suiteにデプロイする方法

この問題は、リリース10.1.3.2.1および10.1.3.4に該当します。

『Oracle Business Intelligence Presentation Services管理ガイド』には、Oracle BI EEのReportUI PortletをWebCenter Suite 10.1.3.2にデプロイするための具体的手順が記載されていません。

Metalink Note 427844.1に、このデプロイを行うための手順が記載されています。

2.2.7 ファイル・システムがFAT32のWindowsでのブックマーク・リンクのエラー

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle BI Enterprise Editionリリース10.1.3.3で新しいブックマーク・リンク機能を使用すると、次のエラーが発生する可能性があります。

Error: (Response came back as text, not xml)

An error occurred while applying your dashboard selections for this page

このエラーは、Oracle BI Presentation Servicesが、ファイル・システムがFAT32のMicrosoft Windowsマシンで実行されているときに発生します。FATボリュームをNTFSに変換してください。ファイル・システムの変換手順については、ご使用のWindows OSのドキュメントを参照してください。

2.2.8 アラビア語のWindows OSでは、Oracle Business Intelligence Catalog Managerのプレゼンテーション・カタログをオンライン・モードで開けない

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

アラビア語のWindowsオペレーティング・システムでは、Oracle Business Intelligence Catalog Managerのプレゼンテーション・カタログをオンライン・モードで開けません。「Uparseable date:2007-10-15T02:42.52.000Z」のようなJava例外がスローされます。

この問題を回避するには、Oracle BI Catalog Managerのプレゼンテーション・カタログをオフライン・モードで開いてください。

2.2.9 Presentation Servicesのキャプションの処理に関する問題

この問題は、リリース10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle Business Intelligence Presentation Services管理ガイド』の「Presentation Catalogのキャプションのローカライズ」には、キャプションのエクスポートと翻訳で次の更新が必要であると記載されています。

  • その項では、キャプション翻訳用XMLファイルを次の場所に配置することが2箇所記載されていますが、記載は正しくありません。

    SADATADIR\web\res\l_xx\Captions

    キャプションの正しい場所は、次になります。

    SADATADIR\web\msgdb\l_<xx>\Captions

    <xx>は適切な言語コード(たとえば、deやfr)になります。

  • また、リリース10.1.3.4で翻訳を追加する場合、Export Captionsユーティリティを再実行して、属性名がcaptionIdであるXML属性を使用するすべてのカタログ・データで、属性名がCaptionIDである属性を使用するように変更する必要があります。ユーティリティを実行するには、マニュアルのその項で記載されているように、Presentation Catalogのテキスト文字列をエクスポートする手順に従いますが、例外が1つあります。その手順では手順が1つ欠落しています。次に示す手順2aを追加してください。

    Export Captionsユーティリティの実行対象フォルダを選択します。ユーティリティは、そのフォルダとそのサブフォルダのすべてにあるファイルに対して実行します。

    以前のリリースでは、ユーティリティの実行対象フォルダの選択は要求されませんでした。以前のリリースのフォルダと同じフォルダに対してユーティリティを実行する場合、/sharedフォルダを選択します。

  • Presentation Catalogのテキスト文字列をエクスポートする手順が、マニュアルのその項で記載されていますが、その手順の新しい手順1と手順2として次の手順を追加します。

    1. エクスポートする前にカタログをバックアップします。

    2. Catalog Managerで、Presentation Catalogをオフライン・モードかオンライン・モードで開きます。

  • この項の先頭にある注意は、次のように修正する必要があります。

    注意: テキスト文字列をエクスポートするには、Presentation Catalogをオフライン・モードかオンライン・モードで開く必要があります。エクスポート・ユーティリティを実際のカタログに対して実行してください。カタログのコピーに対して実行するのではありません。エクスポート・ユーティリティでは実行対象カタログにある項目のプロパティを変更するからです。

2.2.10 BI Publisherレポートをダッシュボードに含める方法

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

ほとんどの場合、BI Publisherレポートをダッシュボードに含める際、ダッシュボード状態の受信者としてそのレポートを参加させることができます。コアのダッシュボード・プロンプトを使用してそのレポートにダッシュボードのコンテキストを渡すことで、これができます。ダッシュボードベースの大きなAnalyticsアプリケーションとBI Publisherレポートとの間においてコンテキストの授受が必要でない場合、デフォルトのBI Publisherツールバーが一部変更されたツールバーを表示できます。そのツールバーには、BI Publisherレポートで基礎となるパラメータ・プロンプトが表示されます。そのフレーム内において、ユーザーはパラメータを単一のBI Publisherレポートに渡すことができます。

この方法ではユーザーが混乱する場合があります。ページにある他のダッシュボード・プロンプトではBI Publisherレポートにならないからです。また、残りのアプリケーションにコンテキストを戻す処理に参加していません。さらに、BI Publisherツールバーに対する変更が、すべてのBI Publisherレポートに対してグローバルに適用されます。それらのレポートは、Presentation Serverインスタンス全体においてダッシュボードに埋め込まれます。

別のBI Publisherツールバーを構成するには、ReportingToolbarModeノードをinstanceconfig.xmlファイルのAdvancedReportingノード内に追加してから、この値を6に設定します。ReportingToolbarModeノードを削除し、デフォルトのツールバー動作に戻します。次に例を示します。

<AdvancedReporting> 
   <ReportingToolbarMode>6</ReportingToolbarMode> 
</AdvancedReporting> 

instanceconfig.xmlファイルの編集方法の詳細は、『Oracle Business Intelligence Presentation Services管理ガイド』の「Oracle BI Presentation Servicesの構成の変更」を参照してください。

2.2.11 UNIXマシンのOracle BI EEをEPMワークスペースで登録する際の問題

この問題は、リリース10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

UNIXマシン(AIX、HPUX、SolarisおよびLinux)にインストールされているOracle BI EEをEPMワークスペースで登録する手順を実行すると、0以外のリターン・コードに関するエラー・メッセージが表示される場合があります。このエラー・メッセージは無視してかまいません。登録処理は正常に実行されているからです。EPM Systemコンフィグレータを実行すると、登録が正常に実行されたことを確認できます。Oracle BI EEが登録済コンポーネントの1つとしてEPM Systemコンフィグレータに表示されます。EPM Systemコンフィグレータの詳細は、『Oracle Hyperion Enterprise Performance Management System Installation and Configuration Guide』を参照してください。

2.2.12 EPMワークスペースにおいてBI AnswersからInteractive Dashboardsへのナビゲーションはできない

この問題は、リリース10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

EPMワークスペースにおいてOracle BI AnswersからOracle BI Interactive Dashboardsへのナビゲーションはサポートされていません。ただし、EPMワークスペースにおいて、あるダッシュボードからダッシュボード・ページへのナビゲーションや複数のダッシュボード間におけるナビゲーションは可能です。BI Answersレポートをダッシュボードで挿入すると、ナビゲーションを確認できます。

2.3 Oracle Business Intelligence Answers

この項では、Oracle Business Intelligence Answers(Oracle BI Answers)に関するリリース・ノートについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

2.3.1 複合的なレイアウト・ビューではダウンロード前にリフレッシュを実行する

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

複合的なレイアウト・ビューで作業する場合は、各種ビューを変更することによって出力を変更できます。ページ下部にある「ダウンロード」リンクを選択する場合は、まず「結果を更新」アイコンを選択します。最初にリフレッシュを実行することで、ダウンロード・ビューに最新の変更が反映されるようになります。

2.3.2 集合演算には集計ルールを定義する

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

集合演算を使用する場合は、集計ルールを定義する必要があります。デフォルトの集計を使用すると、その式が集合演算で機能しません。

2.3.3 メジャーを定義するとエラーが発生する

この問題は、リリース10.1.3.2、10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

リポジトリでメジャーを定義しようとすると、次のようなエラー・メッセージが表示されます。

エラー・メッセージ: 属性xxxxは、廃止した方法を使用する尺度を定義しています。

このエラー・メッセージは、論理カラムにネストされた集計ルールが含まれているために表示されます。この方法は、リリース10.1.3.2より前のOracle BI EEで使用されていましたが、現在はサポートされていません。Oracle BI EE 10.1.3.2リリース以降、リポジトリ管理者は論理カラム内で集計ルールをネストできなくなりました。

論理カラムに集計ルールを定義する正しい方法は次のとおりです。

  1. リポジトリのビジネス・モデル・ビューで、カラムを選択します。

  2. 論理カラム画面で、「集計」タブにナビゲートします。

  3. 「デフォルト」集計ルール・ウィンドウで、使用するルールをドロップダウン・リストから選択します。

  4. 「OK」をクリックします。

2.3.4 Formula Editorでの列の置換に関する問題

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Formula Editorのダイアログで行を操作する場合は、式の既存の列を選択(強調表示)して、列ピッカーの別の列で置換できます。ただし、使用するブラウザのバージョンによっては、強調表示された列を新しい列で置換できません。この問題を回避するには、現在の列を削除してから新しい列を追加します。

2.3.5 「レポートを基準にした合計 (適用可能な場合)」オプションに関する問題

この問題は、リリース10.1.3.3および10.1.3.3.1に該当します。リリース10.1.3.3.2では修正済です。

「レポートを基準にした合計 (適用可能な場合)」オプションが選択されていない場合、ネストされた集計に対してフィルタ処理を実行すると、「レポートを基準にした合計 (適用可能な場合)」オプションが選択されている場合と同じ結果が返されることがあります。この問題への対処方法はありません。

2.3.6 OracleAS PortalにOracle BIコンテンツを公開するとセッションがタイムアウトする

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

OracleAS Portalを使用してOracle BIコンテンツを公開する場合、ポートレット・セッションが期限切れになることがあります。この問題を回避するには、instanceconfig.xmlファイルのClientSessionExpireMinutes要素を使用して、セッション期間を長く設定します。

2.3.7 Oracle BI Publisherコンテンツの公開時に表示される「リソースが見つかりません」エラー・メッセージ

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle BI PublisherレポートをOracle BI Dashboardに公開しようとすると、「リソースが見つかりません」エラー・メッセージが表示されることがあります。このエラーは、多くの場合、参照するレポートが28文字以上の長い名前を持つことが原因で発生します。そのような場合は、名前の短いレポートを再度公開することで問題を回避できます。

2.3.8 MHTMLでグラフが誤って表示される

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

MHTMLとしてダウンロードしたレポートに、エラー・メッセージが表示されるか、グラフのかわりにXを含む図が表示される場合、その原因はブラウザでのMHTMLフォーマットの解析方法にあります。多くの場合、この問題はMHTMLレポートを直接開くことによって発生します。

この問題を回避するには、MHTML出力をファイルとして保存してから、その保存したファイルを開きます。

2.3.9 フォーマット・マスクに関するドキュメントの修正事項

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle Business Intelligence Answers, Delivers, and Interactive Dashboardsユーザーズ・ガイド』には、構文での変数の使用についての説明で、フォーマット・マスクの位置が誤って記述されています。次の各項の構文を変更する必要があります。

「リポジトリ変数およびプレゼンテーション変数の参照構文」で、箇条書き項目は次のように読み替えてください。

  • @{<variableName>}[format]: リポジトリ変数を参照します。たとえば、@{dashboard.path}と指定すると、現在のダッシュボードのパスが挿入されます。

  • - @{variables.<variableName>}[format]{<value>}: プレゼンテーション変数を参照します。たとえば、@{variables.myFavoriteRegion}{Central}と指定すると、プレゼンテーション変数myFavoriteRegionの値が挿入されます。

    • variables: リクエスト内のプレゼンテーション変数の参照に必要な接頭辞です。

    • variableName: 現在の評価コンテキストで参照可能なオブジェクトへの参照です。たとえば、@{variables.myFavoriteRegion}のように指定します。

    • format(オプション): {<variableName>}に適用されるフォーマット・マスクです。変数のデータ型によって異なります。たとえば、#,##0、MM/DD/YY hh:mm:ssなどのように指定します。

    • value(オプション): variableNameによって参照する変数が移入されない(つまり、定義されない)場合に使用する値を示す、定数参照または変数参照です。

「Oracle BIの説明ビューの追加または変更」で、「プレフィックス」、「ナレーティブ」および「ポストフィックス」という行の構文の説明は、それぞれ次のように読み替えてください。

変数を含めるには、@{variableName}[format]{<value>}構文を使用します。

「Oracle BIの静的テキスト・ビューを追加または変更するには」で、表の「変数」行の最初の1文は次のように読み替えてください。

次のHTML例には、@{variableName}[format]{<value>}構文を使用した変数式が含まれています。

2.3.10 テーブルとピボット・テーブルにある列の表示における改善

テーブルとピボット・テーブルの両方にある列の表示が、次の方法で改善されました。

  • 指定された固定幅の列の場合、このリリースではPDFへの翻訳が改善され、ブラウザにおける表現の忠実度が向上しました。列プロパティ・スタイルダイアログの拡張フォーマット・オプションセクションで特定の固定幅に設定します。

  • 幅が指定されていない列の場合、このリリースでは列のセル内部にある空白の領域がコンパクトになりました。列の文字列のフォント・サイズは変更されません。ただし、最適化の結果、以前のバージョンで表示されていたテーブルに比べて若干コンパクトに表示されるテーブルがあります。

2.3.11 双方向言語のチャートのサポート

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle BI Enterprise Editionでは、双方向(BIDI)言語であるアラビア語、ヘブライ語およびタイ語がサポートされています。ただし、現時点ではチャート・エンジンに制約があるため、チャート内でのBIDI文字のサポートは完全ではありません。この問題は、現時点でのチャート・エンジンの制約が原因で発生します。

この問題を回避するには、Oracle BI BeansテクノロジをベースにしたBI Publisherチャートを使用することをお薦めします。この問題とその回避策の実装方法の詳細は、『Oracle Business Intelligence新機能ガイド』を参照してください。

2.3.12 Oracle BI Serverのロケールがアラビア語の場合、PowerPointへダウンロードしたリクエストのレイアウトが左から右方向になる

この問題は、リリース10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle BI Serverのロケールがアラビア語のときにMicrosoft PowerPointにリクエストをダウンロードすると、PowerPointのレイアウトが右から左方向ではなく、左から右方向に表示されます。

2.3.13 Oracle BI Serverのロケールがアラビア語の場合、PowerPointの桁を表す絵文字がアラビア文字として表示される

この問題は、リリース10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle BI Serverのロケールがアラビア語のときにMicrosoft PowerPointにリクエストをダウンロードすると、PowerPointファイルをアラビア語以外のWindows環境(英語版、中国語版、日本語版のWinXPなど)で開いた場合でも、桁を表す絵文字がアラビア文字として表示されます。

2.3.14 ユーザーはAnswersからOracle BI Publisherにログインする必要がある

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

BI Answersで「他の製品」→「BI Publisher」を選択することで、Oracle BI Publisherにアクセスしようとすると、Answersにログイン済でもOracle BI Publisherにログインする必要があります。この問題への対処方法はありません。

2.3.15 合計のエラー

この問題は、リリース10.1.3.4.1に該当します。

次の両方に該当する場合、合計にエラーが発生することがあります。

  • レポートベースの合計が有効になっている

  • SUMなどの集計ルールではなく、AGGREGATE集計ルールを使用しているメジャーがある

この問題を回避するには、instanceconfig.xmlファイルのWebConfig要素内の任意の場所に、<ReportAggregateEnabled>true</ReportAggregateEnabled>の設定を追加します。この変更により、サーバーのAGGREGATE集計ルールでなく、目的のREPORT_AGGREGATE集計ルールが使用されます。

2.3.16 Linuxでカスケード・スタイル・ファイルを変更してもフォント・サイズが変更されない

この問題は、リリース10.1.3.4.1に該当します。

J2EEコンテナを使用したデプロイメントでは、コンテナにデプロイされた直後のカスケード・スタイル・ファイル(PortalBanner.cssやViews.cssなど)を編集すると、結果に矛盾が生じる場合や結果を示さない場合があります。スタイルを変更するには、対応するスタイル・ファイルを編集してから、EARアーカイブ・ファイルを再デプロイします。

一般に、J2EE標準に従って変更を加える正しい方法は次のとおりです。

  1. /OracleBI/web/app/res/s_oracle10/b_mozilla_4にあるファイルを編集します。

  2. analytics.earファイルを解凍します。

  3. analytics.ear内のanalytics.warファイルを解凍します。

  4. ここでカスケード・スタイル・ファイルに変更を加えます(ファイル/ディレクトリの検索を実行します)。

  5. すべてのファイルを元どおりに圧縮してanalytics.earを再作成します。

  6. analytics.earをOC4J/IASに再デプロイします。

2.4 Oracle Business Intelligence Interactive Dashboards

この項では、Oracle Business Intelligence Interactive Dashboardsに関するリリース・ノートについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

2.4.1 ダッシュボードのダイアログの内、Oracle BI Publisherレポートで隠される部分

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

場合によっては、Oracle BIのインタラクティブ・ダッシュボード内に表示されるポップアップ・スタイルのダイアログが、そのダッシュボードにも表示されるBI Publisherレポートの背後に表示される場合があります。これは、そのBI Publisherレポートを含むiframeに関連するレイヤーを、一部のブラウザがレンダリングする方法が原因です。ダイアログの一部(複数選択プロンプトなど)が、そのBI Publisherレポートで隠されている場合は、ダッシュボード・ページに対するダイアログの相対的な位置を変更して、重要なコントロールにアクセスできるようにしてください。

2.4.2 ヘッダーおよびフッターを付けてダッシュボード・ページを出力できない

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2および10.1.3.3.3に該当します。リリース10.1.3.4では修正済です。

(中国語、日本語、韓国語、ヘブライ語など)英語以外のロケールでは、ヘッダーまたはフッターを含むダッシュボード・ページを出力しようとすると、エラーが発生し、PDFファイルは生成されません。

この問題を回避する手段として、次のいずれかを実行します。

  • 個別のユーザーに対してこの問題を修正するには、そのユーザーのロケールを変更します(つまり、中国語、日本語、韓国語、ヘブライ語以外のロケールに変更します)。

  • すべてのユーザーに対してこの問題を修正するには、userconfig.xmlを次のように更新します。

    1. Oracle BIホーム・ディレクトリから、<Oracle BI Home>/web/config/userconfig.xmlに移動します。

    2. 文字列%SAWROOTDIR%をすべて、その変数の実際の値に置き換え、<Oracle BI Home>/webにします。

      たとえば、Oracle BI Enterprise EditionがC:\OracleBIの下にインストールされている場合は、%SAWROOTDIR%をC:/OracleBI/webに置き換えます。

2.4.3 Oracle Briefing Book Readerの国際化サポートの問題

この問題は、リリース10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle Business Intelligence Briefing Book Readerの既知の問題を次に示します。

  1. Oracle Business Intelligence Briefing Book Readerのユーザー・インタフェースは、次の言語では翻訳されていません。

    • アラビア語

    • ギリシャ語

    • ヘブライ語

    • ハンガリー語

    • ノルウェー語

    • ポーランド語

    • ルーマニア語

    • ロシア語

    • スロバキア語

    • タイ語

    • トルコ語

  2. Oracle BI Briefing Book Readerのコンテンツは、双方向言語(アラビア語やヘブライ語など)では左から右方向に表示されます。

2.4.4 「個人情報」ページに「カタロググループに参加」リンクと「終了」リンクが誤って表示される

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

「個人情報」ページに「カタロググループに参加 (パスワードが必要です)」リンクと「終了」リンクが表示されますが、これらのリンクは機能しないため、選択するとエラーが表示されます。

2.4.5 余白の縮小とカラム・テキストのワードラップの改善

この問題は、リリース10.1.3.4.1に該当します。

ダッシュボード・ページの領域を最大限に使用できる、2つの改善が追加されています。1つ目は、ダッシュボード・エディタの「PDFおよび印刷の制御」ダイアログからアクセスでき、ダッシュボード・ページの余白を実用上の最小限に縮小します。余白を縮小するには、このダイアログで「最大幅」を選択します。「最大幅」を指定しない場合は、選択したページが通常どおりにレンダリングされます。

2つ目の改善では、一般的なカラム書式設定の.css対処方法の構成オプションが提供されます。「改行」オプションを使用すると、指定した幅のカラム内でテキストをワードラップできます。このオプションは、「カラムのプロパティ」ダイアログの「スタイル」タブにあります。ダイアログの「追加の書式設定オプション」セクションで、カラムの幅を設定します。指定したカラム幅を超える単語がある場合は、その幅に合わせてカラムのサイズが調整されます。この機能では、テキストの切取りや、単語内での強制改行は行われません。

2.5 Oracle Business Intelligence Delivers

この項では、Oracle Business Intelligence Delivers(Oracle BI Delivers)に関するリリース・ノートについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

2.5.1 iBotのヘッドラインにはバックスラッシュ文字を使用できない

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

iBotのヘッドラインを作成する場合は、ヘッドラインにバックスラッシュ文字(\)を含めないでください。ヘッドラインにバックスラッシュ文字が含まれると、ジョブ・マネージャにOracle BI Presentation Servicesの致命的なエラーが表示されることがあります。

この問題への対処方法はありません。

2.5.2 iBot受信者がODBCエラー・メッセージを受信する

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

特定の状況下では、iBotでデータベースに接続してコンテンツのクエリーを実行できない場合、iBot受信者がODBCエラー・メッセージを含む電子メールを受信することがあります。

この問題への対処方法はありません。

2.5.3 iBotのプロンプトの値を設定する際の問題

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

ダッシュボード・ページでプロンプトを含むiBotを作成する場合、プロンプトの値を設定するにはiBotを実行する必要があります。

この問題への対処方法はありません。

2.5.4 条件付きiBotと結合およびフィルタの問題

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

条件付きiBotは、結合クエリーとフィルタの両方を含むリクエストに基づいて作成できないことに注意してください。そのようなiBotを作成すると、スケジューラ・ログにエラー・メッセージが表示されますが、その他の場所には表示されません。この問題への対処方法はありません。

2.5.5 個別設定されていない連鎖iBotに関する問題

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

別のiBotを実行する個別設定されていないiBot(連鎖iBot)を作成する場合は、iBotウィザードの「受取人」タブで「自分」チェック・ボックスを選択して、個別設定されていないiBotの受取人に自分自身を含める必要があります。個別設定されていないiBotの受取人に自分自身を含めない場合、Oracle BI Deliversでは他のiBotが除外されます。

たとえば、(「詳細設定」タブで「アクションの追加」オプションを使用して)ポスト操作としてiBot Bの実行を指定して、iBot AにiBot Bを実行させる場合、iBot Aに対するiBotウィザードの「受取人」タブで「自分」チェック・ボックスを選択する必要があります。

注意: 個別設定されていないiBotを作成するには、「全般」タブの「データ可視性」リストから、「個別設定無し (実行者のデータ可視性を使用)」オプションを選択します。

2.6 Oracle Business Intelligence Disconnected Analytics

この項では、Oracle Business Intelligence Disconnected Analytics(Oracle BI Disconnected Analytics)に関するリリース・ノートについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

2.6.1 Mozillaブラウザでの「パスが見つかりません」エラー・メッセージ

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Mozillaブラウザを使用してOracle BI Disconnected Analyticsページにアクセスすると、「フィルターの追加と編集」オプションの選択時に「パスが見つかりません」エラーが表示されることがあります。この問題を回避するには、Mozilla以外のブラウザを使用します。

2.6.2 Linuxシステムでの事前処理された増分同期化の問題

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Red Hat LinuxマシンでOracle BI Presentation Servicesを実行すると、事前処理された増分同期化を実行する場合に問題が発生することがあります。この問題への対処方法はありません。

2.6.3 Oracle BI Disconnected Analyticsクライアントにない言語

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle BI Disconnected Analyticsでは、次のロケールがサポートされていません。

  • ギリシャ語(el)

  • ヘブライ語(iw)

  • ハンガリー語(hu)

  • ノルウェー語(no)

  • ルーマニア語(ro)

  • ロシア語(ru)

  • スロバキア語(sk)

  • トルコ語(tr)

これらの8つの言語に対応する言語フォルダは、出荷時にはインストールされていません。これらのロケールのいずれかを備えたユーザーには、次のようなエラーが発生する可能性があります。

Get sync error: SARRes.dll could not be loaded;

この問題を回避する手順は次のとおりです。

  1. Oracle BI Disconnected Analyticsクライアントがインストールされているマシンで、$<Disconnected_home>\OracleBI\Server\Localeフォルダを探します。

  2. 既存の言語フォルダのいずれかをコピーして貼り付け、必要な言語のコードを使用して名前を変更します(前述の言語およびコードを参照)。

    たとえば、トルコ語の場合は、英語フォルダ「l_en」を同じ場所にコピーして貼り付け、名前を「l_tr」に変更できます。

  3. Oracle BI Disconnected Analyticsのアプリケーション・マネージャを再起動します。

2.6.4 Windows認証とシングル・サインオンをDisconnected Analyticsで使用する方法

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Disconnected Analyticsにログインすると、Windows認証を使用することができますが、Oracle Single Sign-Onなどの他のシングル・サインオン・システムは使用できません。この認証を構成するには、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionデプロイメント・ガイド』の「Oracle BIとBI Publisherに対してSSOを有効にする場合の追加構成」の基本的な手順を実行できます。ただし、例外があります。この手順は、Oracle BI EEとBI Publisherのために記載されています。この手順は、次のように読み替えてください。

SSOをOracle BI Disconnected Analyticsに対して有効にするには

  1. BI Presentation Services Plug-inがデプロイされている同じマシンで、analytics.earファイルを使用して別のPresentation Services Plug-inをデプロイします。

    analytics.earをOracleBI_HOME/web/ディレクトリで探します。

  2. 新しいPlug-inにanalyticsDisconnectedという名前を指定します。

    デフォルトの「analytics」サーブレットのweb.XMLファイルに行った変更と同じ変更を、このanalyticsDisconnectedサーブレットのweb.XMLファイルにも行います。

  3. mod_osso.confファイルを次のように変更して、analyticsDisconnectedを静的に保護します。

    <Location /analyticsDisconnected>
       require valid-user
       AuthType Basic
       Allow from All
       Satisfy any
    </Location>
    

    mod_osso.confは、Oracle_HOME/Apache/Apache/confディレクトリにあります。

  4. 切断モードで使用するアプリケーションを同期化する方法は2種類あります。1つはコマンドラインを使用する方法です。もう1つは、「データの更新」ボタンをDisconnected Analyticsでクリックする方法です。そのどちらかを使用します。Disconnected Analytics起動用のURL(http://server/analyticsDisconnectedなど)をコマンドラインまたはブラウザで使用し、Disconnected Analyticsを起動します。

2.7 Oracle Business Intelligence Scheduler

この項では、Oracle Business Intelligence Scheduler(Oracle BI Scheduler)に関するリリース・ノートについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

2.7.1 スタンドアロン・インストールへのJava Schedulerの拡張機能の設定

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle Business Intelligence Schedulerガイド』に記述された手順に加え、Oracle Business Intelligenceのスタンドアロン構成でJava Schedulerの拡張機能を使用する場合は、この項で説明するように、Javahostファイルを構成する必要があります。

Javahostファイルが正しく構成されていない場合は、次の症状が発生する可能性があります。

  • iBotが実行されているときは、iBotのログ・ファイルへの書込みは停止されますが、ジョブ・マネージャでは実行状態のままです。また、NQScheduler.exeは引き続きCPUの50%で実行されます。

  • Schedulerサービスは、Windowsの「サービス」ダイアログを使用して停止することはできないため、Windowsのタスク マネージャでNQScheduler.exeファイルを停止する必要があります。

Javahostファイルを構成する手順は次のとおりです。

  1. Oracle Business Intelligenceマシンで、$ORACLE_HOME/OracleBI/web/javahost/config/config.xmlファイルを編集します。

  2. Scheduler要素を探し、Enabledの値をTrueに変更して、DefaultUserJarFilePathおよびDefaultTempFilePathの値を、適切なパスに設定します。

    たとえば、config.xmlの元のコードが次のようになっているとします。

    </Scheduler>

    <Enabled>False</Enabled>

    <DefaultUserJarFilePath>default</DefaultUserJarFilePath>

    <!-- <DefaultTempFilePath/> -->

    <!-- <DefaultPurgingPeriod/> -->

    </Scheduler>

    これを次のように変更する必要があります。

    </Scheduler>

    <Enabled>True</Enabled>

    <DefaultUserJarFilePath>$ORACLE_HOME/OracleBI/web/javahost/sample/scheduler</DefaultUserJarFilePath><DefaultUserJarFilePath>

    <DefaultTempFilePath><temporary file path><DefaultTempFilePath>

    <!-- <DefaultPurgingPeriod/> -->

    </Scheduler>


    注意:

    スケジューラのRPCコールを有効にするには、<Enabled>属性をTrueに設定する必要があります。

    カスタムJavaプログラムがjarファイル(例、D:\temp\)を選択するためのパスを指定するには、<DefaultUserJarFilePath>属性を指定する必要があります。


  3. config.xmlファイルに変更を保存します。

  4. SchedulerおよびJavahostサービスを再起動します。

2.7.2 クラスタ・インストールへのJava Schedulerの拡張機能の設定

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionデプロイメント・ガイド』に記述された手順に加え、Oracle Business Intelligenceのクラスタ構成でJava Schedulerの拡張機能を使用する場合は、この項で説明するように、Javahostファイルおよびジョブ・マネージャの設定を構成する必要があります。

Javahostファイルが正しく構成されていない場合は、次の症状が発生する可能性があります。

  • iBotが実行されているときは、iBotのログ・ファイルへの書込みは停止されますが、ジョブ・マネージャでは実行状態のままです。また、NQScheduler.exeは引き続きCPUの50%で実行されます。

  • Schedulerサービスは、Windowsの「サービス」ダイアログを使用して停止することはできないため、Windowsのタスク マネージャでNQScheduler.exeファイルを停止する必要があります。

Javahostファイルを構成する手順は次のとおりです。

  1. クラスタ内のBI Javahostごとに、Windowsの「スタート」メニューから、「プログラム」→「Oracle Business Intelligence」→「Job Manager」を選択して、ジョブ・マネージャを起動します。

  2. 「ファイル」→「構成」オプションを選択します。

  3. 「Scheduler」→「詳細」タブを表示します。

  4. 「Scheduler」→「一般」タブで、スケジューラのスクリプト・パスとデフォルトのスクリプト・パスをネットワーク共有に設定します。次に例を示します。

    <DefaultScriptPath>\\<machine name or IP address>\Cluster\Scheduler\scripts\Common</DefaultScriptPath>

    <SchedulerScriptPath>\\<machine name or IP address>\Cluster\Scheduler\scripts\Scheduler</SchedulerScriptPath>

    注意: <machine name or IP address>は、ファイルの共有場所であり、これらのパスはインストールに応じて変更できます。

  5. クラスタ内のBI Javahostごとに、$ORACLE_HOME/OracleBI/web/javahost/config/config.xmlファイルを編集します。

  6. Scheduler要素を探し、Enabledの値をTrueに変更して、DefaultUserJarFilePathおよびDefaultTempFilePathの値を、適切なパスに設定します。

    たとえば、config.xmlの元のコードが次のようになっているとします。

    </Scheduler>

    <Enabled>False</Enabled>

    <DefaultUserJarFilePath>default</DefaultUserJarFilePath>

    <!-- <DefaultTempFilePath/> -->

    <!-- <DefaultPurgingPeriod/> -->

    </Scheduler>

    これを次のように変更する必要があります。

    <Scheduler>

    <Enabled>True</Enabled>

    <DefaultUserJarFilePath>\\<machine name or IP address>\Cluster\Scheduler\scripts\Common\javahost\sample\scheduler</DefaultUserJarFilePath>

    <DefaultTempFilePath>\\<machine name or IP address OR local area>\Cluster\Scheduler\temp</DefaultTempFilePath>

    </Scheduler>


    注意:

    スケジューラのRPCコールを有効にするには、<Enabled>属性をTrueに設定する必要があります。

    カスタムJavaプログラムがjarファイルを選択するためのパスを指定するには、<DefaultUserJarFilePath>属性を指定する必要があります。<DefaultTempFilePath>タグで指定する一時ファイルのパスは、共有ファイル領域である必要はありません。D:\temp\などのローカル領域に設定してかまいません。


  7. config.xmlファイルに変更を保存します。

  8. SchedulerおよびJavahostサービスを再起動します。

2.8 Oracle Business Intelligence Administration Tool

この項では、Oracle Business Intelligence Administration Tool(Oracle BI Administration Tool)に関するリリース・ノートについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

2.8.1 XMLデータソースの指定

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle BI Administration ToolでXMLファイルを物理データソースとして使用する場合は、指定するURLのファイル名にXML接尾辞が必要です。たとえば、データソースがD:\datasources\xml\Categories.xmlである場合、Physical Table - <name of data source>ダイアログの「XML」タブにある「URL」フィールドには「D:\datasources\xml\Categories.xml」と指定する必要があります。また、DatabaseダイアログのGeneralタブにある「Database」フィールドの値にXMLを選択する必要があります。

2.8.2 接続プール・オブジェクトにおける新しい接続スクリプト機能

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Oracle BI Enterprise Edition 10.1.3.3では、接続プールにおけるExecute On Connect設定に対するサポートを拡張し、Oracle 11g FusionアプリケーションのLightweightセッションもサポートするようになりました。Connection Poolオブジェクト内にConnection Scriptsという新しいタブが導入され、そこには次のオプションが用意されています。

  • Execute on connect: 以前の機能が拡張され、接続した後のデータベースに対して、複数のスクリプト(SQLまたはDBプロシージャ・コール)を実行できるようになりました。

  • Execute before query: 各問合せの前にSQLまたはDBプロシージャを実行する新機能。

  • Execute after query: 各問合せの後にSQLまたはDBプロシージャを実行する新機能。

  • Execute on disconnect: データベースとの接続を切断するとき、それに先立ってSQLまたはDBプロシージャを実行する新機能。


注意:

管理者は、スクリプト内の適正な例外処理メカニズムを使用して、これらのスクリプトから発生する例外を処理することになっています。処理されなかった例外は、問合せを実行したユーザーに表示され、問合せの実行が停止されます。

2.8.3 OCIを使用してUTF-8フォーマットの表名および列名をインポートすることができない

この問題は、リリース10.1.3.3、10.1.3.3.1、10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

OCI 10gを使用してOracle Databaseのオブジェクトをインポートした場合、UTF-8フォーマットの表名および列名は、正しくインポートされません。たとえば、ある列に中国語の文字による名前が付けられていた場合、英語など、中国語以外の環境に対して、OCIを使用してその名前をインポートすると、文字化けが発生します。この問題を回避するには、そのようなオブジェクトをリポジトリにインポートするときにODBCを使用します。

2.8.4 Essbaseクエリーの結果が一貫しない

この問題は、リリース10.1.3.3.2、10.1.3.3.3、10.1.3.4および10.1.3.4.1に該当します。

Essbaseタイプの物理データベースかカタログ・フォルダをリポジトリの物理レイヤーからビジネス・モデル・レイヤーにドラッグ・アンド・ドロップして単一のビジネス・モデルを作成すると、クエリーの結果が一貫しない場合があります。

この問題を回避する手段として、次のいずれかを実行します。

  • 管理者がキューブごとに別々のビジネス・モデルを作成する場合、各キューブを個別にビジネス・モデル・レイヤーにドラッグ・アンド・ドロップする必要があります。

  • 単一のビジネス・モデルが物理データベースや物理カタログごとに必要な場合、そのデータベースやカタログをビジネス・モデル・レイヤーにドラッグ・アンド・ドロップすることができます。ただし、それによって同じ名前のディメンションが準拠ディメンションとして扱われ、単一の論理ディメンションはこのようなすべてのディメンションに対して作成されます。つまり、論理ディメンションのソースはこのようなすべての同名ディメンションになります。その結果、これによって潜在的なクエリー問題が発生する場合があります。

    準拠しないディメンションに対して個別に論理ディメンションを作成するかマッピングを修正することは管理者の責任です。