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Oracle Business Intelligence新機能ガイド
リリース10.1.3.4.1
B54795-01
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25 BI Publisherリリース10.1.3.4の新機能

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionリリース10.1.3.4には、Oracle BI Publisherの新機能がいくつか導入されています。次のリストにその概要を示し、BI Publisherリリース10.1.3.4用に更新されたドキュメントでこれらを詳細に説明します。

25.1 Oracle Enterprise Performance Management Workspaceとの統合

Oracle Enterprise Performance Management Workspace(EPM Workspace)は、Oracle Hyperion Foundation Servicesのコンポーネントです。これは、ユーザーがすべてのPerformance Managementコンテンツとツールにアクセスするための集中型Webインタフェースです。EPM Workspaceは簡単に使用でき柔軟性があるので、ユーザーはWeb上のウィンドウ操作を体感できます。リリース10.1.3.4では、Oracle BI PublisherをOracle Enterprise Performance Management Workspace, Fusion Editionリリース11.1.1に統合することができます。

詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド』の「Oracle Enterprise Performance Management Workspaceとの統合の設定」を参照してください。

25.2 Oracle Smart Spaceとの統合

Oracle Smart Space, Fusion Editionは、Business IntelligenceとEnterprise Performance Managementのために個別設定された情報配信ソリューションです。これによって、Windowsデスクトップを利用して、構成可能なデスクトップ・ガジェットにより企業内の各ユーザーにBIとEPMを配信します。さらに、Oracle Smart Spaceには新規ガジェット作成用開発キットが用意されています。これによって、意思決定を共有するためにセキュアなインスタント・メッセージ・システム、共通の開発言語および手法を活用します。

Oracle Smart Space, Fusion Editionリリース11.1.1のガジェットを使用して、リリース10.1.3.4のBI Publisherレポート・リポジトリにアクセスし、やり取りを行うことができます。たとえば、Oracle Smart Spaceコンテンツ・ビューアのBI Publisherレポートを開き、BI Publisherレポートを「Smart Book」ガジェットと「お気に入り」ガジェットに追加することができます。Oracle Smart SpaceのCollaboratorを使用して、BI PublisherのコンテンツをOracle Smart Spaceユーザーで共有することができます。

詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』の「Oracle Smart Space, Fusion EditionにおけるOracle BI Publisherの使用」を参照してください。

この統合により、すべてのBI Publisherユーザーがアクセス可能なOracle Smart Spaceクライアント用ダウンロード・ページへのリンクを設定することもできます。詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド』の「Oracle Smart Spaceクライアントとの統合の設定」を参照してください。

25.3 マルチディメンショナル・データソースのサポート

BI Publisherでは、オンライン分析処理(OLAP)用に構成されたデータベースに接続し、レポートXMLを返すようMDX問合せを発行することができるようになりました。今回のリリースのBI Publisherでは、次のマルチディメンショナル・データソースへの接続をサポートしています。

詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド』の「OLAPデータソースへの接続の設定」を参照してください。

25.4 BI Publisher Webサービスに対する強化

リリース10.1.3.4ではBI Publisher WebサービスのPublicReportServiceが拡張され、さらにいくつかの操作をサポートするようになりました。これらの新しい操作は、次のとおりです。

新しいWebサービス操作の詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド』の「BI PublisherのWebサービスの使用」を参照してください。

25.5 After Reportトリガーのサポート

BI Publisherでは、レポート・スケジュールの一部としてHTTP通知の設定を行う機能が用意されています。レポートが完了すると、BI Publisherは指定のURLに対して、レポート・ジョブ情報とともに通知を送信します。リモート・アプリケーションは、BI Publisher APIとWebサービスと連動してこの情報を使用し、レポート出力やXMLデータなどのジョブの詳細にアクセスして、レポートに対してサード・パーティ型後処理を有効にすることができます。

詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド』の「After Reportトリガーの設定」を参照してください。

25.6 複合Webサービスのデータソースとしてのサポート

以前のリリースのBI Publisherでは、文字列型やブール型などの単純なデータ型を返す簡単なWebサービスのみを受け入れることができました。リリース10.1.3.4以降のBI Publisherでは、複合データ型を返すWebサービスを受け入れることができるようになりました。Webサービス・データソースのユーザー・インタフェースが強化されました。WSDLを渡すと、BI PublisherはWSDLから使用可能なWebサービス、選択したサービス内で使用可能な方法、および選択した方法で必要となるパラメータのリストが返されるようになりました。

詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』の「Webサービスのデータ・セット・タイプの定義」を参照してください。

25.7 新しいレポート・プロパティ「Analyzer for Excelからのクライアント・アクセスを無効化」

このリリースのBI Publisherでは、レポート・データをExcelアナライザにダウンロードする方法が新たに導入されています。「Analyzer for Excelからのクライアント・アクセスを無効化」の新しいプロパティにより、データをMicrosoft Excelにダウンロードするために使用する方法をレポート・レベルで制御できます。このプロパティをオンにすることで、次のような効果があります。

このプロパティの詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』の「レポート・エディタの使用」を参照してください。

25.8 Template Builder for Microsoft Wordアドインの機能強化

リリース10.1.3.4のBI Publisherでは、Template Builder for Microsoft Wordに対して次の機能が強化されています。