この新機能により、ユーザーはレポートをPowerpoint形式で保存したり、MS Officeアプリケーションに直接貼り付けたりすることができます。
この章の内容は次のとおりです。
今回のリリースでは、インタラクティブ・ダッシュボードに、Microsoft Officeとのさらなる双方向性を提供する2つの新しい機能が追加されています。これらの機能はPowerPointおよびExcel用の新しいOracle BI Officeアドインを補完し、それらのOfficeアプリケーションのネイティブ機能を提供します。PowerPointおよびExcel用のOracle BI Officeアドインの詳細は、第28章「リリース10.1.3.3のOracle Business Intelligence for Microsoft Officeのインストール」および第29章「リリース10.1.3.3のMicrosoft Officeのサポート」を参照してください。
新しいダッシュボード機能の1つは、PowerPointへのダウンロード機能です。これにより、Excelに加えてPowerPointを、ダウンロードしたレポートのターゲット・アプリケーションにできます。この新しいリンクは「レポートリンク」ダウンロード・メニューにあり、該当するレポートの静的なバージョンをPowerPointにダウンロードします。他のダウンロード・オプション同様、ユーザーは最初にリンクをクリックすると、レポートを直接ディスクに保存するかすぐに開くかを選択できます。この機能は、Oracle BI Officeアドインがインストールされていなくても使用できます。
もう1つの新しいダッシュボード機能は、ダッシュボード・レポートをコピーしてOfficeアプリケーションに直接貼り付ける手段を提供します。この機能は、ダッシュボード・エディタを使用して構成される他のダッシュボード・レポート・リンクとともにも使用可能になります。新しい「コピー」リンクをレポートに追加すると、現在のレポートのXML定義をWindowsのクリップボードにコピーできます。Oracle BIメニューの貼付け機能を使用してこのリンクを貼り付けることにより、コピーされたXMLが、そのレポートのOfficeバージョンに変換されます。もちろん、この機能はOracle BI OfficeアドインがインストールされたPowerPointまたはExcelのバージョンにのみ存在します。貼り付けられたダッシュボード・レポートはネイティブのOfficeオブジェクトに変換され、その後、実際のデータでいつでも更新できます。Officeまたは他のアプリケーション(テキスト・エディタなど)の編集/貼付けを使用してリンクを直接貼り付けると、目的のXMLが変換されずにコピーされます。
これら両方のダッシュボード・レポート・リンクへのアクセスは、Oracle BI Officeアドインへの新しいアクセス権限を使用して管理できます。