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Oracle Business Intelligence Publisherインストレーション・ガイド
リリース10.1.3.3.2
E06070-01
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サイレント・インストールと非対話型インストール

この付録の内容は次のとおりです。

サイレント・インストール

サイレント・インストールでは画面表示やユーザーによる入力がないため、Oracle BI Publisherのインストールを監視する必要はありません。

サイレント・インストールは、Oracle Universal Installerでレスポンス・ファイルを指定し、コマンドラインで-silentフラグを指定することによって実行できます。このレスポンス・ファイルは、インストーラ・プロンプトにレスポンスする変数およびパラメータ値が含まれているテキスト・ファイルです。

Oracle BI Publisherを初めてインストールする場合は、インストール前にレジストリ・キーを作成する必要があります。レジストリ・キーの作成方法は、インストール前の手順で説明されています。

複数のコンピュータに同種のインストールが存在する場合は、サイレント・インストールを使用してください。また、Oracle BI Publisherのインストールをリモートの位置からコマンドラインを使用して行う場合は、サイレント・インストールを使用してください。

非対話型インストール

非対話型インストールでも、インストールを自動化するためにレスポンス・ファイルが使用されます。非対話型インストールでは、画面表示が行われ、ユーザーが値を入力できます。

Oracle BI Publisherの非対話型インストールは、Oracle Universal Installerにレスポンス・ファイルを提供することによっても実行できますが、コマンドラインで-silentフラグは指定しません。このレスポンス・ファイルは、インストーラ・プロンプトにレスポンスする変数およびパラメータ値が含まれているテキスト・ファイルです。レスポンスしていないインストーラ・プロンプトがある場合は、インストール中に情報を入力する必要があります。

Oracle BI Publisherを初めてインストールする場合は、インストール前にレジストリ・キーを作成する必要があります。レジストリ・キーの作成方法は、インストール前の手順で説明されています。

インストール時に特定の画面を監視する場合は、Oracle BI Publisherの非対話型インストールを使用します。

レスポンス・ファイルの作成

サイレント・インストールまたは非対話型インストールを行う前に、インストール固有の情報をレスポンス・ファイルに指定する必要があります。正しく構成されていないレスポンス・ファイルを使用してインストールを試行すると、インストーラは正常に実行されません。レスポンス・ファイルは、テキスト・エディタで作成または編集可能なテキスト・ファイルです。

テンプレートからのレスポンス・ファイルの作成

レスポンス・ファイルのテンプレートは、インストール・メディアのstage\Responseディレクトリにあります。レスポンス・ファイルのテンプレートは、次のインストール・タイプで使用可能です。

インストール・タイプ ファイル名
基本インストール oracle.bi.publisher.install_type1.rsp
拡張 oracle.bi.publisher.install_type2.rsp

ファイル内のパラメータの記述については、テンプレート・ファイルを参照してください。

注意: ブール型パラメータには、trueまたはfalseのどちらかを指定します。

インストーラの記録モードを使用したレスポンス・ファイルの作成

インストーラを記録モードで実行すると、後でレスポンス・ファイルとして使用可能なファイルに入力内容を保存できます。この機能は、異なるコンピュータで同じインストールを実行する必要がある場合に有効です。

インストーラを記録モードで実行するには、次の手順を実行します。

  1. -recordおよび-destinationFileパラメータを指定してインストーラを起動します。

    E:\> setup.exe -record -destinationFile newResponseFile

    newResponseFileは、インストーラで作成するレスポンス・ファイルのフルパスに置き換えます。

    例: C:\myBIPublisherResponse.rsp

  2. インストーラの画面に値を入力します。これらの値は、インストーラによって、-destinationFileパラメータに指定されたファイルに書き込まれます。

    インストール」ボタンをクリックすると、インストーラによって、指定したファイルにすべての値が自動的に書き込まれます。この時点で、このコンピュータへのインストールを完了するか、またはインストールを実行せずに終了できます。

    パスワードなどの保護情報はレスポンス・ファイルに書き込まれないため、レスポンス・ファイルは、使用する前に変更する必要があります。パスワードを設定するには、s_adminpwdパラメータを変更します。パラメータの記述については、生成されたレスポンス・ファイルを参照してください。

注意: 記録モードで作成されたレスポンス・ファイルは、非対話型インストールでのみ使用できます。記録モードで作成されたレスポンス・ファイルは、サイレント・インストールで使用できません。

レスポンス・ファイルの例

次の項では、Oracle BI Publisherの次のインストール・タイプのレスポンス・ファイルの例を示します。

注意: このサンプル・ファイルで示す各parameter=valueの記述を参照し、環境に応じてvalueを編集してください。

基本インストールのレスポンス・ファイルの例

次に、「基本インストールの実行」で説明しているOracle BI Publisherのサイレント・インストール用のレスポンス・ファイルの例を示します。

RESPONSEFILE_VERSION=2.2.1.0.0
UNIX_GROUP_NAME=<Value Unspecified>
FROM_LOCATION="..\stage\products.xml"
FROM_LOCATION_CD_LABEL=<Value Unspecified>
NEXT_SESSION_RESPONSE=<Value Unspecified>
ORACLE_HOME="C:\OHOME1"
ORACLE_HOME_NAME="OHOME1"
TOPLEVEL_COMPONENT={"oracle.bi.publisher","10.1.3.2.1"}
DEINSTALL_LIST={"oracle.bi.publisher","10.1.3.2.1"}
SHOW_SPLASH_SCREEN=true
SHOW_WELCOME_PAGE=false
SHOW_COMPONENT_LOCATIONS_PAGE=false
SHOW_CUSTOM_TREE_PAGE=false
SHOW_SUMMARY_PAGE=true
SHOW_INSTALL_PROGRESS_PAGE=true
SHOW_REQUIRED_CONFIG_TOOL_PAGE=true
SHOW_CONFIG_TOOL_PAGE=true
SHOW_XML_PREREQ_PAGE=true
SHOW_RELEASE_NOTES=true
SHOW_END_OF_INSTALL_MSGS=true
SHOW_ROOTSH_CONFIRMATION=true
SHOW_END_SESSION_PAGE=true
SHOW_EXIT_CONFIRMATION=true
NEXT_SESSION=true
NEXT_SESSION_ON_FAIL=true
SHOW_DEINSTALL_CONFIRMATION=true
SHOW_DEINSTALL_PROGRESS=true
ACCEPT_LICENSE_AGREEMENT=true
RESTART_SYSTEM=<Value Unspecified>
CLUSTER_NODES=<Value Unspecified>
OUI_HOSTNAME=<Value Unspecified>
REMOVE_HOMES=<Value Unspecified>
INSTALL_TYPE="install_type_1"
s_ASHome=<Value Unspecified>
s_adminpwd="Administrator1"

拡張インストールのレスポンス・ファイルの例

次に、「拡張インストールの実行」で説明しているOracle BI Publisherのサイレント・インストール用のレスポンス・ファイルの例を示します。

RESPONSEFILE_VERSION=2.2.1.0.0
UNIX_GROUP_NAME=<Value Unspecified>
FROM_LOCATION="..\stage\products.xml"
FROM_LOCATION_CD_LABEL=<Value Unspecified>
NEXT_SESSION_RESPONSE=<Value Unspecified>
ORACLE_HOME="C:\OHOME1"
ORACLE_HOME_NAME="OHOME1"
TOPLEVEL_COMPONENT={"oracle.bi.publisher","10.1.3.2.1"}
DEINSTALL_LIST={"oracle.bi.publisher","10.1.3.2.1"}
SHOW_SPLASH_SCREEN=true
SHOW_WELCOME_PAGE=false
SHOW_COMPONENT_LOCATIONS_PAGE=false
SHOW_CUSTOM_TREE_PAGE=false
SHOW_SUMMARY_PAGE=true
SHOW_INSTALL_PROGRESS_PAGE=true
SHOW_REQUIRED_CONFIG_TOOL_PAGE=true
SHOW_CONFIG_TOOL_PAGE=true
SHOW_XML_PREREQ_PAGE=true
SHOW_RELEASE_NOTES=true
SHOW_END_OF_INSTALL_MSGS=true
SHOW_ROOTSH_CONFIRMATION=true
SHOW_END_SESSION_PAGE=true
SHOW_EXIT_CONFIRMATION=true
NEXT_SESSION=true
NEXT_SESSION_ON_FAIL=true
SHOW_DEINSTALL_CONFIRMATION=true
SHOW_DEINSTALL_PROGRESS=true
ACCEPT_LICENSE_AGREEMENT=true
RESTART_SYSTEM=<Value Unspecified>
CLUSTER_NODES=<Value Unspecified>
OUI_HOSTNAME=myhost.mycompany.com
REMOVE_HOMES=<Value Unspecified>
INSTALL_TYPE="install_type_2"
s_ASHome="C:\product\10.1.3.1\OracleAS_1"
s_adminpwd="Administrator1"

インストールの開始

インストーラがレスポンス・ファイルを使用するには、使用するレスポンス・ファイルの場所をインストーラの起動時にパラメータとして指定します。

非対話型インストールを実行するには、次のように入力します。

E:\temp\BIPublisher\ > setup.exe -responseFile absolute_path_and_filename

サイレント・インストールを実行するには、-silentパラメータを次のように使用します。

E:\temp\BIPublisher\ > setup.exe -silent -responseFile absolute_path_and_filename

インストール後

非対話型インストールおよびサイレント・インストールの成否は、installActions<time_stamp>.logファイルに記録されます。また、サイレント・インストールではsilentInstall<time_stamp>.logファイルが作成されます。これらのログ・ファイルは、C:\Program Files\Oracle\Inventory\Logsディレクトリ内に作成されます。

インストールが成功すると、silentInstall<time_stamp>.logファイルに次の行が記録されます。

The installation of Oracle BI Publisher <Installation Type> was successful.

installActions<time_stamp>.logファイルには、Oracle BI Publisherの各インストール・タイプの固有情報が記録されます。

サイレント・インストールおよび非対話型インストールでのセキュリティ上のヒント

レスポンス・ファイルには、インストール・パスワード情報が含まれています。

レスポンス・ファイル内のパスワードに関するセキュリティ上の問題を最小にするには、次のガイドラインに従ってください。

削除

インストールに使用したレスポンス・ファイルに、サイレント・モードによる削除のパラメータを追加すると、サイレント・モードを使用してOracle BI Publisherを削除できます。

インストール用のレスポンス・ファイルで次のパラメータを変更します。

REMOVE_HOMES={"<ORACLE_HOME to be removed>"}

例:

REMOVE_HOME="C:\oracle\ora_j2ee"

サイレント・モードによる削除を実行するには、コマンドの入力時に-deinstallパラメータを次のように使用します。

E:\> setup.exe -silent -deinstall -responseFile absolute_path_and_filename