Oracle Business Intelligence Publisherインストレーション・ガイド リリース10.1.3.3.2 E06070-01 | 目次 | 戻る | 次へ |
この章では、BI PublisherサーバーをOC4Jインスタンスやその他のJ2EEアプリケーション・サーバーに正常にインストールした後で実行する、必須または任意の作業について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
インストール後のチェック・リスト
スケジューラ・データベースの構成
デモ用データソースの構成
Oracle BI Publisher Desktopのインストール
BI Publisherのインストールを完了するには、次の作業を実行します。
スケジューラ・データベースの構成
JDBCのデモ用データソースの構成
ファイルのデモ用データソースの構成
BI Publisher Desktopのインストール
レポートをスケジュールするには、データベースを構成してBI Publisherのスケジューラ・スキーマをインストールする必要があります。サポートされているデータベースの一覧については、「環境要件」を参照してください。
次に示すスケジューラの設定オプションについては、後続の各項で詳しく説明します。
Oracle AS/OC4J 10.1.3またはTomcat上のOracle Database
Oracle AS/OC4J 10.1.3上のMicrosoft SQL Server
Tomcat上のMicrosoft SQL Server
BI Publisher用にOracle Database 10gを構成する手順は次のとおりです。
データベースで、connectおよびresource権限を持つユーザーを作成します(例: bipubsched)。
管理者権限を持つユーザーとしてBI Publisherにログインし、「管理」タブを選択します。
「システム・メンテナンス」で「スケジューラ構成」を選択します。
接続先のOracle Databaseとユーザーについてのデータベース接続情報を入力します。
データベース・タイプ: 10g
接続文字列: jdbc:oracle:thin://<hostname>:<port#>:<oracle SID>
ユーザー名/パスワード: データベース・ユーザー用(例: bipubsched)
データベース・ドライバ・クラス: oracle.jdbc.driver.OracleDriver
「接続のテスト」ボタンをクリックして、接続情報が有効であることを確認します。
「スキーマのインストール」ボタンをクリックして、スケジューラ・テーブルをインストールします。
BI Publisherアプリケーションを再起動します。
「デモ用データソースの設定」に進みます。
重要: Microsoft SQL Serverデータベースは、Mixed Mode認証を使用して設定されている必要があります。
データベースでユーザーを作成してから、そのユーザーにdb_ownerロールを割り当てます。
DataDirect JDBCドライバをダウンロードします。
Oracleでは、Oracle以外のデータベース用にOracle DataDirectというJDBCドライバを用意しています。このドキュメントでは、Oracle DataDirectバージョン3.4を使用します。詳細は、次のリンクを参照してください。また、このリンクからドライバをダウンロードします。
DataDirect JDBCドライバのダウンロード元
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/htdocs/utilsoft.html
OC4JでDataDirectを設定します。
詳細は、『Oracle Containers for J2EEサービス・ガイド』を参照してください。
OC4JでDataDirect JDBCドライバを登録します。
OC4J Application Server Control(ASC)を起動します。
「管理」タブを選択し、「共有ライブラリ」をクリックします。
「共有ライブラリ」ページで「作成」をクリックします。
「共有ライブラリ名」(たとえば、jdbc.datadirect)および「共有ライブラリのバージョン」(たとえば、1.0)を入力します。
次のJDBCドライバ・ファイルをアップロードし、「OK」をクリックします。
YMbase.jar
YMresource.jar
YMulti.jar
YMdb2.jar
YMsybase.jar
YMsqlserver.jar
「共有ライブラリのインポート」ページで、oracle.xmlおよびoracle.toplinkを選択します。「終了」をクリックします。
アプリケーションを再デプロイします。
Enterprise Managerの「Application Server Control」ページで、「アプリケーション」タブを選択し、「デプロイ」をクリックします。
「アーカイブの選択」の「アーカイブの場所」フィールドで、xmlpserver.earファイルを参照して選択します。「次へ」をクリックします。
アプリケーション属性を入力します。
例:
「アプリケーション名」: xmlpserver
「親アプリケーション」: default
「サイトへのWebモジュールのバインド」: default-web-site
「コンテキスト・ルート」: xmplserver
「次へ」をクリックします。
「デプロイ設定」で「クラスのロードの構成」タスク・アイコンをクリックします。
「クラスのロードの構成」ページで、作成した共有ライブラリ(jdbc.datadirect)を選択し、oracle.toplinkの選択を解除して、「OK」をクリックします。
「デプロイ設定」ページで、「デプロイ」をクリックしてアプリケーションをデプロイします。
アプリケーションを再起動します。
BI Publisherで、Microsoft SQL Serverデータベースへの接続を設定します。
BI Publisher Enterpriseに管理者としてログインし、「管理」タブをクリックして「スケジューラ構成」をクリックします。
SQL Server情報を入力し(詳細は次を参照)、「適用」をクリックして情報を保存します。
データベース・タイプ: Microsoft SQL Server
接続文字列: jdbc:oracle:sqlserver://<hostname>:<port#>;DatabaseName=<database name>;selectMethod=cursor
ユーザー名/パスワード: データベース・ユーザーのユーザー名とパスワード
データベース・ドライバ・クラス: com.oracle.ias.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver
「接続のテスト」ボタンをクリックします。
正しく接続されたら、「スキーマのインストール」をクリックしてスケジューラ・スキーマをインストールします。
BI Publisherアプリケーションを再起動して、変更を有効にします。
「デモ用データソースの設定」に進みます。
TomcatでMicrosoft SQL Server 2000用JDBCドライバを登録します。
Microsoft SQL Server 2000用JDBCドライバは、次の場所からダウンロードできます。
Microsoft SQL Server 2000用JDBCドライバを登録する方法は次のとおりです。
$CATALINA_HOME/common/libディレクトリに、JDBCドライバ・ファイルを追加します。
Microsoft SQL Server 2000用の次のJDBCドライバ・ファイルを追加します。
msbase.jar
mssqlserver.jar
msutil.jar
BI Publisherで、Microsoft SQL Serverデータベースへの接続を設定します。
BI Publisher Enterpriseに管理者としてログインし、「管理」タブをクリックして「スケジューラ構成」をクリックします。
SQL Server情報を入力し(詳細は次を参照)、「適用」をクリックして情報を保存します。
データベース・タイプ: Microsoft SQL Server
接続文字列: jdbc:oracle:sqlserver://<hostname>:<port#>;DatabaseName=<database name>;selectMethod=cursor
ユーザー名/パスワード: データベース・ユーザーのユーザー名とパスワード
データベース・ドライバ・クラス: com.oracle.ias.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver
「接続のテスト」ボタンをクリックします。
正しく接続されたら、「スキーマのインストール」をクリックしてスケジューラ・スキーマをインストールします。
BI Publisherアプリケーションを再起動します。
「デモ用データソースの設定」に進みます。
BI Publisherには、サンプルとして表示および実行可能なデモ用のレポート・セットがあります。
サンプル・レポートでは、ファイルベース・データソースとJDBCデータソースが使用されています。データソースを構成するには、次の手順を実行します。
XMLPディレクトリには、DemoFilesデータソース・ディレクトリがあります。このフォルダをファイルベース・データソースとして設定する手順は次のとおりです。
インストール内のDemoFilesディレクトリを見つけます。
例: C:\OracleBI\xmlp\XMLP\DemoFiles
手動でのインストールを実行した場合、XMLPディレクトリは、「BI Publisherリポジトリの構成とフォントのコピー」の手順でコピーした場所に配置されます。
管理者資格証明でBI Publisherにログインします。
「管理」タブを選択します。
「データソース」セクションで「ファイル」を選択します。
demo filesという名前のデータソースを選択します。
DemoFilesフォルダへのパスを入力します。
例: C:\OracleBI\xmlp\XMLP\DemoFiles
「適用」をクリックして変更を保存します。
注意: デモ用データソースでは、サンプル・スキーマがインストールされたOracle Databaseに接続する必要があります。また、ユーザーHRとOEをロック解除しておく必要があります。
「管理」タブを選択します。
「データソース」セクションで「JDBC接続」リンクを選択します。
demoという名前のデータソースを選択します。
「データソースの更新」画面で、OEユーザーのロックが解除されているOracle 10gデータベースを指すように接続文字列を変更します。
「接続のテスト」ボタンをクリックして、BI Publisherがデータベースにアクセスできることを確認します。
「適用」をクリックして変更を保存します。
Oracle BI Publisher Desktopツールは、レポート・レイアウト・テンプレートの設計ユーザーによる使用をお薦めします。
BI Publisher Desktopツールは、次の方法で入手可能です。
重要: Template Builder for WordまたはExcelアナライザの旧バージョンがインストールされている場合は、新しいバージョンをインストールする前にその旧バージョンを削除しておく必要があります。
重要: BI Publisher DesktopツールをMicrosoft Windows Vistaにインストールするには、ユーザー・アカウント制御(User Account Control)機能がオンに設定されていることを確認してください。また、これがデフォルト設定です。詳細は、Microsoft社のドキュメント「Turn User Account Control on or off」を参照してください。
アプリケーションからの入手方法
Oracle BI Publisher Template Builder for Microsoft WordアドインとExcelアナライザは、適切なロールが割り当てられたユーザー(BI Publisher管理者、BI PublisherデベロッパおよびBI Publisher Excelアナライザ)であれば、BI Publisherアプリケーションからインストールできます。ダウンロード・リンクは、「開発者ツール」領域に表示されます。詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』の「Template Builder for Wordを使用したRTFテンプレートの作成」を参照してください。
Windows VistaでないWindowsクライアントを実行するユーザーの場合、Excelアナライザは、「表示」ページで「Analyzer for Excel」ボタンが最初に選択されたときに、必要に応じてダウンロードされます。詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド』の「BI Publisher Analyzer for Excelの使用」を参照してください。
Oracle BI Publisher Template Builder for Microsoft WordアドインとExcelアナライザは、次に示すようにインストール・メディアからも入手できます。
\manual\XMLP\Tools\(インストール用実行可能ファイルのBIPublisherDesktop.exeとExcelAnalyzer.exeがある場所)にナビゲートします。ファイルをダブルクリックしてインストーラの指示に従ってください。