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BI Schedulerの構成


まず、『Oracle Business Intelligence Infrastructureインストレーションおよび構成ガイド』の「Oracle Business Intelligence Schedulerの構成」の説明に従って、BI Schedulerを構成する必要があります。

  • BI Presentation Servicesの構成に必要な手順は、デプロイにあるBI Presentation Servicesのすべてのインスタンスに対して実行する必要があります。たとえば、ある手順では、BI Scheduler管理者資格証明をBI Presentation Services資格証明ストアに追加する必要があります。各BI Presentation Servicesインスタンスの資格証明ストアを更新してBI Scheduler資格証明を格納するか、各BI Presentation Servicesマシンに更新後の資格証明を含む資格証明ストアをコピーする必要があります。各BI Presentation Servicesのinstanceconfig.xmlファイルで資格証明ストアの場所を指定する必要があります。
  • BI Schedulerのインスタンスがクラスタに参加するように構成する必要があります。Schedulerインスタンスは、次と通信するように構成する必要があります。
    • 複数のBI Presentation Servicesインスタンス
    • 複数のBI Javahostインスタンス
  • Schedulerインスタンスは、Schedulerスクリプトの共有場所を使用するように構成する必要があります。

BI Schedulerを構成するには、WindowsにSchedulerコンポーネントとともにインストールされたJob Managerを使用するか、Windows、LinuxまたはUNIXのschconfigユーティリティを使用します。schconfigユーティリティは、次のディレクトリにあります。

  • Windowsの場合: OracleBI_HOME\server\bin
  • LinuxまたはUNIXの場合: OracleBI_HOME/setup

構成設定は、次のディレクトリにあるSchedulerのinstanceconfig.xmlファイルに保存されます。

  • Windowsの場合: OracleBIData_HOME\scheduler\config
  • LinuxまたはUNIXの場合: OracleBIData_HOME/scheduler/config

クラスタ参加のためにBI Schedulerパラメータを構成するには

  • 「Advanced」タブで、SchedulerをBIクラスタに参加させるために次のパラメータを設定します。
    • 「Participant in Cluster」チェック・ボックスを選択します。
    • 「Cluster Monitor Port」を9708に設定します。

      注意:  「Cluster Monitor Port」は、デフォルトで9708に設定されています。このポート番号が変更された場合は、NQClusterConfig.INIファイルのSCHEDULERパラメータで指定された<monitor port>のポート番号を変更する必要があります。

クラスタ内の複数のBI Presentation Servicesとの通信

クラスタ内のBI Presentation Servicesインスタンスへの通信はCluster Controllerで制御されないため、BI Presentation Servicesインスタンスのリストを指定する必要があります。これを行うには、Job Managerとschconfigユーティリティのいずれかを使用します。複数のBI Presentation Servicesインスタンスを指定すると、複数のBI Presentation Servicesインスタンスへのリクエストのロード・バランシングが自動的に有効になります。

  • Job Managerの「Scheduler Configuration」ウィンドウの「iBots」タブで、BI Presentation Servicesのインスタンスをカンマ区切りリストとして指定します。

    OBI Presentation Server = <BI Presentation Services Host1>:9710, <BI Presentation Services Host2>:9710

  • schconfigユーティリティの実行時に、「Delivers Configuration」メニューから「3 - Configure iBots」を選択し、「1 - Saw Machine Name」パラメータを選択して、次のように設定します。

    <BI Presentation Services Host1>:9710, <BI Presentation Services Host2>:9710

    BI Presentation ServicesがRPCコールをリスニングするために使用するデフォルトのポートは9710です。

BI Javahostクラスタとの通信

Schedulerインスタンスに対して、クラスタ内の複数BI Javahostインスタンスとの通信を有効にするには、BI Javahostインスタンスのリストを指定します。これを行うには、Job Managerとschconfigユーティリティのいずれかを使用します。複数のBI Javahostを指定すると、リクエストのロード・バランシングが自動的に有効になります。

  • Job Managerの「Scheduler Configuration」ウィンドウの「Java Extension」タブで、BI Javahostのインスタンスをカンマ区切りリストとして指定します。

    Java Host Servers = <BI Javahost Machine1>:<Port>, <BI Javahost Machine2>:<Port>

  • schconfigユーティリティの実行時に、「Delivers Configuration」メニューから「5 - Configure Java Extension」を選択し、「1 - Java Host Server」パラメータを選択して、次のように設定します。

    <BI Javahost Machine1>:<Port>, <BI Javahost Machine2>:<Port>

Javahostがリスニングを行うデフォルトのポートは9810です。このポートは、BI Javahostのconfig.xml構成ファイルの<Port>要素に構成されています。詳細は、「Oracle BI JavahostのSSL通信用の構成」を参照してください。

Schedulerスクリプトの共有

BI Schedulerに対して、Schedulerスクリプトにはネットワーク共有を使用するように指示する必要があります。これを行うには、Job Managerとschconfigユーティリティのいずれかを使用します。

  • Job Managerの「Scheduler Configuration」ウィンドウの「General」タブで、「Scheduler Script Path」フィールドと「Default Script Path」フィールドをネットワーク共有に設定します。
  • schconfigユーティリティの実行時に「Scheduler Configuration」メニューから、「2 - General」を選択します。次のように「1 - Scheduler Script Path」を選択します。

    <Schedulerスクリプトの共有ファイル・システムの場所>

  • schconfigユーティリティの実行時に「Scheduler Configuration」メニューから、「2 - General」を選択します。次のように「2 - Default Script Path」を選択します。

    <デフォルトのスクリプトの共有ファイル・システムの場所>

デフォルトおよびカスタムのSchedulerスクリプトを、共有ファイル・システムの場所にコピーします。

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