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Oracle Real-Time Decisionsインストレーションおよび管理ガイド
リリース3.0
B54058-01
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8 Oracle Real-Time Decisionsのデータ・アクセスの構成

Oracle RTDの外部データへのアクセスには、JDBCデータソースが使用されます。データソースはアプリケーション・サーバーに固有のものであり、インライン・サービスのサプライヤとして使用される新しいJDBCデータソースを識別するために使用されます。これらのデータソースは、RDBMSデータベースであることも、ODBCで識別されるデータソースであることもあります。サポートされるエンタープライズ・データソースのバージョンの詳細は、『Oracle Real-Time Decisionsシステム要件およびサポートされるプラットフォーム』を参照してください。

この章の内容は次のとおりです。

8.1 OC4Jでの追加のJDBCデータソースの作成

Real-Time Decision ServerをOC4Jで実行する場合は、この項の手順に従い、インライン・サービスが外部データにアクセスできるようにJDBCデータソースを構成します。

この項の内容は次のとおりです。

8.1.1 データソース用のJDBC jarファイルへのアクセスの設定

この項の手順に従い、OC4Jにデータソース用のJDBC jarファイルへのアクセスを設定します。jarファイルの名前は、データソースとして追加するデータベースのタイプによって異なります。

JDBC jarファイルへのアクセスを設定するには、次の手順を実行します。

  1. スタンドアロンOC4Jを使用する場合は、適切なjarファイルをOC4J_HOME/j2ee/home/applibにコピーします。Oracle Application Serverを使用する場合は、適切なjarファイルをORACLE_AS_HOME/j2ee/oc4j_instance/applibにコピーします。次に示すデータソースに適したjarファイルをコピーします。

    • SQL Serverの場合、ディレクトリRTD_HOME/lib/jdbcにあるファイルsqljdbc.jarをコピーします。

    • DB2の場合、RTD_HOME/lib/jdbcにあるファイルdb2jcc.jarおよびdb2jcc_license_cu.jarをコピーします。

    • Teradataの場合、ファイルtdgssconfig.jarおよびterajdbc4.jarをコピーします。

      これらのファイルは、TeradataのWebサイト(http://www.teradata.com)からダウンロードできます。jarファイルがTeradata 12.0のTeradata JDBCドライバであることを確認してください。このJDBCドライバでは、Teradata V2R6と12.0が両方ともサポートされています。

    • Oracle BI EEの場合、ファイルbijdbc.jarをコピーします。

      このファイルは、ご使用のOracle BI EEインストールにあります。

  2. OC4Jを再起動します。

Oracle DatabaseまたはOracle Siebel Analytics Serverデータソースを追加する場合は、jarファイルをコピーする必要はありません。

8.1.2 OC4Jでの接続プールとデータソースの作成

Application Server Controlを使用して、OC4Jに接続プールとデータソースを作成できます。作業を開始する前に、OC4Jが起動していることを確認してください。

OC4Jで接続プールとデータソースを作成するには、次の手順を実行します。

  1. oc4jadminユーザーとしてApplication Server Controlにログインします。Application Server Controlには、http://oc4j_host:port/emからアクセスできます。OC4Jのスタンドアロン・バージョンでは、通常、ポート番号は8888です。

  2. 管理」タブをクリックします。「サービス」の下の「JDBCリソース」タスクをクリックします。「接続プール」の下の「作成」をクリックして、エンタープライズ・データベース用の新しい接続プールを作成します。

    OC4JをOracle Application Serverの一部として使用している場合は、最初に「グループ」の下の「ホーム」をクリックしてから、「管理」タブに進みます。

  3. 「接続プールの作成 - アプリケーション」ページで、次のことを確認します。

    • SQL ServerおよびDB2接続プールの場合、「アプリケーション」に「デフォルト」が選択されていること

      Oracle接続プールの場合、「アプリケーション」に「OracleRTD」が選択されていること

    • 接続プール・タイプ」に「新規接続プール」が選択されていること

    続行」をクリックします。


    注意:

    追加するエンタープライズ・データソースがOracle RTD Databaseと同じタイプのデータベースである場合、「接続プール・タイプ」には「既存の接続プールから新規の接続プール」を選択します。次に、「既存の接続プール」リストから「RTDConnectionPool」を選択します。

  4. 「接続プールの作成」ページの「名前」に「db_name_Pool」(たとえば、「mydatabase_Pool」)を入力します。

  5. 「コネクション・ファクトリ・クラス」に、次のいずれかを入力します。

    • SQL Server: com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver

    • Oracle Database: oracle.jdbc.pool.OracleDataSource

    • DB2: com.ibm.db2.jcc.DB2Driver

    • Teradata: com.teradata.jdbc.TeraDriver

    • Oracle BI EE: oracle.bi.jdbc.AnaJdbcDriver

    • Siebel Analytics Server: sun.jdbc.odbc.JdbcOdbcDriver

  6. JDBC URL」に、次のいずれかを入力します。

    • SQL Server:

      jdbc:sqlserver://db_host:db_port;databaseName=db_name
      

      注意:

      データソースがSQL Serverの名前付きインスタンスにある場合は、host_name\instance_nameという形式でdb_hostパラメータを指定してください。

    • Oracle Database:

      jdbc:oracle:thin:@db_host:db_port:sid
      
    • DB2:

      jdbc:db2://db_host:db_port/db_name
      
    • Teradata:

      jdbc:teradata://server_name:port/db_name/param1,param2,...
      

      注意:

      db_nameが欠落している場合には、現在のログイン・ユーザーのデフォルトのデータベースが使用されます。たとえば、デフォルトのデータベースがRTD30の場合、jdbc:teradata://64.181.232.117//TMODE=ANSI,CHARSET=ASCIIjdbc:teradata://64.181.232.117/RTD30/TMODE=ANSI,CHARSET=ASCIIとして実行されます。

    • Oracle BI EE:

      jdbc:oraclebi://server_name:9703/user=bi_user_name;password=bi_password;
      catalog=catalog_name;
      

      カタログ名はオプションです。

    • Siebel Analytics Server:

      jdbc:odbc:SAS_DSN_name
      

      注意:

      Siebel Analytics Serverデータソースを追加するには、最初にSiebel Analytics ODBCデータソース名(SAS_DSN_name)を作成して構成する必要があります。詳細は、『Siebel Analytics Server Administration Guide』を参照してください。Siebel Analytics Serverデータソース名には、空白を含めることはできません。

  7. 「資格証明」の下の「ユーザー名」に、エンタープライズ・インスタンスのランタイム権限を持つデータベース・ユーザーの名前を指定します。次に、対応するパスワードを指定します。クリアテキスト形式のパスワードを指定するか、または間接的パスワードを指定するかの詳細は、『Oracle Application Server Containers for J2EEセキュリティ・ガイド』を参照してください。

    Oracle BI EEまたはSiebel Analytics Serverデータソースを追加する場合は、データベース・ユーザー名ではなく、Oracle BI EEまたはSiebel Analytics Serverの資格証明を指定します。

  8. 終了」をクリックします。

  9. 「JDBCリソース」ページの「データソース」で、「作成」をクリックして新しいデータソースを定義します。

  10. 「データ・ソースの作成 - アプリケーションとタイプ」ページで、次のことを確認します。

    • SQL ServerおよびDB2データソースの場合、「アプリケーション」に「デフォルト」が選択されていること

      Oracleデータソースの場合、「アプリケーション」に「OracleRTD」が選択されていること

    • データ・ソース・タイプ」に「管理データソース」が選択されていること

    続行」をクリックします。


    注意:

    追加するエンタープライズ・データソースがOracle RTD Databaseと同じタイプのデータベースである場合、「データ・ソース・タイプ」には「既存のデータソースから新規データソース」を選択します。次に、「既存のデータソース」リストから「SDDS」を選択します。

  11. 「データ・ソースの作成 - 管理データ・ソース」ページで、次の手順を実行します。

    1. 名前」に、データソースの名前(たとえば、データベースの名前)を入力します。

    2. JNDIロケーション」に、任意のjndi_nameを入力します。指定したjndi_nameは、Oracle RTDがデータソースを参照するために使用されます。

    3. 接続プール」に、「db_name_Pool」を選択します。

    4. 終了」をクリックします。

  12. 「JDBCリソース」ページの「データソース」テーブルで、追加したエンタープライズ・データソースについて「接続テスト」をクリックします。


    注意:

    Oracle BI EEまたはSiebel Analytics Serverデータソースを追加する場合、接続テストは実行しないでください。

    次の手順に従ってデータソースをテストします。

    1. Oracle Databaseデータソースを追加する場合は、デフォルトの設定を維持したまま「テスト」をクリックします。

    2. SQL ServerまたはDB2データソースを追加する場合は、「SQL文」を「select * from your_table_name」(your_table_nameはデータベース内の既存のテーブル名)に変更して、「テスト」をクリックします。

    3. テスト接続のためにTeradataデータソースを追加する場合は、小さなテーブルをテストすることをお薦めします。「SQL文」を、「select count(*) from your_table_name」と「LOCK TABLE your_table_name FOR READ SELECT * FROM your_table_name」のいずれかに変更します。「テスト」をクリックします。

    接続が確立されなかった場合は、OC4Jを再起動してデータソースを再度テストします。それでも接続に失敗する場合は、接続プールが正しく設定されているかどうか確認してください。

8.1.3 Oracle RTDへの新しいデータソースの追加

OC4Jで接続プールとデータソースを作成した後、Oracle RTDに新しいデータソースを追加する必要があります。そのためには、4つの異なるXMLファイルにリソース参照を追加する必要があります。作業を開始する前に、OC4Jが稼動していないことを確認してください。

Oracle RTDに新しいデータソースを追加するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle RTDをスタンドアロンOC4Jで実行する場合は、ディレクトリOC4J_HOME/j2ee/home/applications/OracleRTDに移動します。Oracle RTDをOracle Application Serverで実行する場合は、ORACLE_AS_HOME/j2ee/oc4j_instance/applications/OracleRTDに移動します。

    このディレクトリは、RTD.earファイルをアプリケーションとしてデプロイしたときにファイルが展開された場所です。

  2. ファイル./rtis/web.xmlを探し、それを開いて編集します。ファイルの下部にスクロールします。SDDS_RTISのリソース参照を定義しているセクションをコピーして、既存のセクションの後ろに貼り付けます。コピーしたセクションで、文字列SDDSを、第8.1.2項の手順11で入力したJNDI名(jndi_name)に置き換えます。次に例を示します。

    <resource-ref id="jndi_name_RTIS">
    <res-ref-name>jndi_name</res-ref-name>
    <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
    <res-auth>Container</res-auth>
    <res-sharing-scope>Unshareable</res-sharing-scope>
    </resource-ref>
    

    変更を保存して、ファイルを閉じます。

  3. ファイル./soap/web.xmlを探し、それを開いて編集します。ファイルの下部にスクロールします。SDDS_Axisのリソース参照を定義しているセクションをコピーして、既存のセクションの後ろに貼り付けます。コピーしたセクションで、文字列SDDSを、第8.1.2項の手順11で入力したJNDI名(jndi_name)に置き換えます。次に例を示します。

    <resource-ref id="jndi_name_Axis">
    <res-ref-name>jndi_name</res-ref-name>
    <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
    <res-auth>Container</res-auth>
    <res-sharing-scope>Unshareable</res-sharing-scope>
    </resource-ref>
    

    変更を保存して、ファイルを閉じます。

  4. ディレクトリOC4J_HOME/j2ee/home/application-deployments/OracleRTDに移動します。この場合、applicationsディレクトリではなく、application-deploymentsディレクトリに移動することに注意してください。

  5. ファイル./soap/orion-web.xmlを探し、それを開いて編集します。ファイルの下部にスクロールします。SDDSのリソース参照マッピングを定義している行をコピーして、既存の行の後ろに貼り付けます。コピーした行で、文字列SDDSを、第8.1.2項の手順11で入力したJNDI名(jndi_name)に置き換えます。次に例を示します。

    <resource-ref-mapping name="jndi_name" location="jndi_name"/>
    

    変更を保存して、ファイルを閉じます。

  6. ファイル./rtis/orion-web.xmlを探し、それを開いて編集します。ファイルの下部にスクロールします。SDDSのリソース参照マッピングを定義している行をコピーして、既存の行の後ろに貼り付けます。コピーした行で、文字列SDDSを、第8.1.2項の手順11で入力したJNDI名(jndi_name)に置き換えます。次に例を示します。

    <resource-ref-mapping name="jndi_name" location="jndi_name"/>
    

    変更を保存して、ファイルを閉じます。

  7. OC4Jを起動します。

8.2 WebSphereでの追加のJDBCデータソースの作成

Real-Time Decision ServerをWebSphereで実行する場合は、この項の手順に従い、インライン・サービスが外部データにアクセスできるようにJDBCデータソースを構成します。

この項の内容は次のとおりです。

8.2.1 WebSphereでのデータ・プロバイダとデータソースの作成

Integrated Solutions Consoleを使用して、WebSphereにデータ・プロバイダとデータソースを作成できます。作業を開始する前に、WebSphereが起動していることを確認してください。

WebSphereでデータ・プロバイダとデータソースを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 追加するエンタープライズ・データソースがTeradataデータソースである場合は、最初にファイルterajdbc4.jartdgssjava.jarおよびtdgssconfig.jarRTD_HOME/lib/jdbcにコピーする必要があります。これらのファイルは、TeradataのWebサイト(http://www.teradata.com)からダウンロードできます。jarファイルのバージョンが3.3.0.2以上であることを確認してください。

  2. http://websphere_host:port/ibm/consoleからIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。

  3. 左側のツリーで、「Resources」を開き、「JDBC」を開いて「JDBC Providers」を選択します。

  4. スコープが正しく(Node=host_nameNode_numberに)設定されていることを確認して、「New」をクリックします。

  5. Database type」に、「User-defined」を選択します。

  6. 「Implementation class name」に、次のいずれかを入力します。

    • SQL Server:

      com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerConnectionPoolDataSource
      
    • Oracle Database:

      oracle.jdbc.pool.OracleConnectionPoolDataSource
      
    • DB2:

      com.ibm.db2.jcc.DB2ConnectionPoolDataSource
      
    • Teradata:

      com.teradata.jdbc.TeraConnectionPoolDataSource
      
  7. Name」に、このプロバイダの名前(たとえば、データベースの名前)を入力します。任意の説明を入力することもできます(推奨)。「Next」をクリックします。

  8. Class path」に、次のいずれかを入力します。

    • SQL Server:

      RTD_HOME/lib/jdbc/sqljdbc.jar
      
    • Oracle Database:

      RTD_HOME/lib/jdbc/ojdbc14.jar
      
    • DB2:

      RTD_HOME/lib/jdbc/db2jcc.jar;RTD_HOME/lib/jdbc/db2jcc_license_cu.jar
      
    • Teradata:

      RTD_HOME/lib/jdbc/terajdbc4.jar;RTD_HOME/lib/jdbc/tdgssconfig.jar
      

    RTD_HOMEは、実際のOracle RTDのインストール・パスに置き換えてください。

  9. Next」をクリックし、「Finish」をクリックして、「Save」をクリックします。

  10. 次の手順に従って、データソースのJ2C認証エントリを作成します。

    1. 左側のツリーで、「Security」を開き、「Secure administration, applications, and infrastructure」を選択します。

    2. 「Authentication」の下の「Java Authentication and Authorization Service」を開き、「J2C authentication data」を選択します。「New」をクリックします。

    3. Alias」に、認証エントリとして識別可能な名前(たとえば、db_name_auth)を入力します。

    4. User ID」と「Password」に、エンタープライズ・データベースのユーザー名とパスワードを入力します。

    5. OK」をクリックして、「Save」をクリックします。

  11. 左側のツリーで、「Resources」を開き、「JDBC」を開いて「JDBC Providers」を選択します。このデータベースに追加したJDBCプロバイダの名前をクリックします。

  12. 「Additional Properties」の下の「Data sources」をクリックします。

  13. 次の手順に従って、新しいデータソースを作成します。

    1. New」をクリックします。

    2. Data source name」に、データソースとして識別可能な名前(たとえば、db_name_DS)を入力します。

    3. JNDI name」に、「Data source name」で指定した同じ値を入力します。この値は、データソース・オブジェクトでインポートを実行する際にDecision Studioに表示されます。

    4. Component-managed authentication alias and XA authentication」に、手順10で作成したJ2C認証のエイリアスを選択します。

    5. Next」をクリックし、「Finish」をクリックして、「Save」をクリックします。

  14. 追加したデータソースの名前をクリックします。

  15. SQL Serverデータソースを追加する場合は、次の手順に従い、データソースのプロパティを設定します。

    1. 「Additional Properties」の下の「Custom properties」をクリックします。

    2. Select All」アイコンをクリックし、「Delete」をクリックして既存のカスタム・プロパティをすべて削除します。

    3. New」をクリックし、「Name」に「databaseName」と入力して、「Value」にデータベースの名前を入力します。「OK」をクリックします。

    4. New」をクリックし、「Name」に「portNumber」と入力して、「Value」にデータベースのポート番号(通常は1433)を入力します。「OK」をクリックします。

    5. New」をクリックし、「Name」に「serverName」と入力して、「Value」にデータベース・サーバーの名前を入力します。


      注意:

      データソースがSQL Serverの名前付きインスタンスにある場合は、host_name\instance_nameという形式でデータベース・サーバーの名前を指定してください。

    6. OK」をクリックします。

    7. Save」をクリックします。

  16. Oracle Databaseデータソースを追加する場合は、次の手順に従い、データソースのプロパティを設定します。

    1. ページの下部にスクロールして、Oracleデータソースのプロパティ・セクションを探します。

    2. URL」に「jdbc:oracle:thin:@db_host:db_port:sid」と入力します。

      次に例を示します。

      jdbc:oracle:thin:@dbhost.company.com:1521:orcl
      
    3. OK」をクリックして、「Save」をクリックします。

  17. DB2データソースを追加する場合は、次の手順に従い、データソースのプロパティを設定します。

    1. ページの下部にスクロールして、DB2 Universalデータソースのプロパティ・セクションを探します。

    2. Database name」に、データベースの名前を入力します。

    3. Driver type」に「4」と入力します。

    4. Server name」に、データベース・サーバーの名前を入力します。

    5. Port number」に、データベースのポート番号を入力します。

    6. OK」をクリックして、「Save」をクリックします。

  18. Teradataデータソースを追加する場合は、次の手順に従い、データソースのプロパティを設定します。

    1. 「Additional Properties」の下の「Custom properties」をクリックします。

    2. DSName」をクリックし、「Value」にTeradataデータベース・サーバー・ホストの名前を入力して、「OK」をクリックします。

    3. databaseName」をクリックし、「Value」にTeradataデータベースの名前を入力して、「OK」をクリックします。

    4. Save」をクリックします。

8.2.2 Oracle RTDへの新しいデータソースの追加

WebSphereでデータ・プロバイダとデータソースを作成した後、Oracle RTDに新しいデータソースを追加する必要があります。そのためには、次の手順に従って、2つの異なる web.xmlファイルにリソース参照を追加する必要があります。

  1. 次のファイルを開いて編集します。

    WEBSPHERE_HOME/AppServer/profiles/profile_name/config/cells/server_name/
    applications/OracleRTD.ear/deployments/OracleRTD/rtis.war/WEB-INF/web.xml
    
  2. 次の手順に従って、新しい<resource-ref>エントリを作成します。

    1. Oracle RTD Database(SDDS)の既存の<resource-ref>エントリをコピーして、その直後に貼り付けます。

    2. SDDSエントリと同様に、識別可能な値(末尾に_RTISを付加)を入力してid属性を変更します。idの値はファイル内で一意である必要があります。

    3. 第8.2.1項の手順13で入力したJNDI名を入力して、<res-ref-name>タグを変更します。

    Teradataデータソース用の新しい<resource-ref>エントリの例を次に示します。

    <resource-ref id="TeradataDS_RTIS">
      <res-ref-name>TeradataDS</res-ref-name>
      <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
      <res-auth>Container</res-auth>
      <res-sharing-scope>Unshareable</res-sharing-scope>
    </resource-ref>
    
  3. 新しいエントリの入力が完了したら、ファイルを保存して閉じます。

  4. 次のファイルを開いて編集します。

    WEBSPHERE_HOME/AppServer/profiles/profile_name/config/cells/server_name/
    applications/OracleRTD.ear/deployments/OracleRTD/soap.war/WEB-INF/web.xml
    
  5. 次の手順に従って、新しい<resource-ref>エントリを作成します。

    1. Oracle RTD Database(SDDS)の既存の<resource-ref>エントリをコピーして、その直後に貼り付けます。

    2. SDDSエントリと同様に、識別可能な値(末尾に_Axisを付加)を入力してid属性を変更します。idの値はファイル内で一意である必要があります。

    3. 第8.2.1項の手順13で入力したJNDI名を入力して、<res-ref-name>タグを変更します。

    Teradataデータソース用の新しい<resource-ref>エントリの例を次に示します。

    <resource-ref id="TeradataDS_Axis">
      <res-ref-name>TeradataDS</res-ref-name>
      <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
      <res-auth>Container</res-auth>
      <res-sharing-scope>Unshareable</res-sharing-scope>
    </resource-ref>
    
  6. 新しいエントリの入力が完了したら、ファイルを保存して閉じます。

8.2.3 WebSphereでのリソース参照の更新

web.xmlファイルにリソース参照を追加した後、Integrated Solutions Consoleを使用して、WebSphereでリソース参照を構成する必要があります。作業を開始する前に、WebSphereが起動していることを確認してください。

WebSphereでリソース参照を更新するには、次の手順を実行します。

  1. http://websphere_host:port/ibm/consoleからIntegrated Solutions Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」からIntegrated Solutions Consoleにアクセスすることもできます。

  2. 左側のツリーで、「Applications」を開いて「Enterprise Applications」を選択します。「Oracle RTD」をクリックします。

  3. 「References」の下の「Resource references」をクリックします。

  4. リソース参照が表示されるテーブルまでスクロール・ダウンし、web.xmlファイルに追加した2つのエントリを探します。

  5. 各エントリの「Target Resource JNDI Name」に、第8.2.1項の手順13で指定したJNDI名を設定します。

  6. 両方のエントリを選択し、「Specify authentication method」にスクロール・アップして、「 Use default method (many-to-one mapping)」を選択します。次に、「Authentication」データ・エントリに、第8.2.1項の手順10で作成したJ2C認証エントリを選択します。

  7. Apply」をクリックします。

  8. テーブルの下部にスクロールして「OK」をクリックし、「Save」をクリックします。

8.2.4 別のデータソースの追加

同じタイプのデータソースを新たに追加する場合は、第8.2.1項の手順10以降を実行します。特定のデータベース・タイプに対してJDBCプロバイダをすでに作成している場合は、新たにJDBCプロバイダを作成する必要はありません。

異なるタイプのデータソースを新たに追加する場合は、すべての手順を繰り返す必要があります。

8.3 WebLogicでの追加のJDBCデータソースの作成

Real-Time Decision ServerをWebLogicで実行する場合は、この項の手順に従い、インライン・サービスが外部データにアクセスできるようにJDBCデータソースを構成します。

この項の内容は次のとおりです。

8.3.1 データソース用のJDBC jarファイルへのパスの設定

データソース用のJDBC jarファイルへのパスを設定するときに、データソースのデータベースがOracle RTDデータベースと異なっている場合、またClasspathをまだ編集していなかった場合に、管理対象サーバー用にClasspathにパスを追加することが必要になる場合があります。

  1. 追加するエンタープライズ・データソースがTeradataデータソースである場合は、ファイルterajdbc4.jarおよびtdgssconfig.jarRTD_HOME/lib/jdbcにコピーします。これらのファイルは、TeradataのWebサイト(http://www.teradata.com)からダウンロードできます。jarファイルがTeradata 12.0のTeradata JDBCドライバであることを確認してください。このJDBCドライバでは、Teradata V2R6と12.0が両方ともサポートされています。

  2. 追加するエンタープライズ・データソースがOracle BI EEデータソースである場合は、ファイルbijdbc.jarRTD_HOME/lib/jdbcにコピーします。このファイルは、ご使用のOracle BI EEインストールにあります。

  3. Oracle RTDドメインのAdministration Consoleにログインします。

    http://weblogic_host:port/console

  4. 次のパスをナビゲートします。

    「Environment」→「Servers」→「managed_server_name」→「Configuration」→「Start Server」タブ。

  5. 適切なパスを「ClassPath」に追加します。このとき、RTD_HOMEを、使用しているOracle RTDディレクトリで置き換え、エントリの区切りにWindowsまたはLinux/Unixに対応するセパレータを含めます。エントリとエントリの間には空白を入れないでください。

    • Oracleの場合

      RTD_HOME\lib\jdbc\ojdbc14.jar

    • SQLServerの場合

      RTD_HOME\lib\jdbc\sqljdbc.jar

    • DB2の場合

      RTD_HOME\lib\jdbc\db2jcc.jar

      RTD_HOME\lib\jdbc\db2jcc_license_cu.jar

    • Teradataの場合

      RTD_HOME\lib\jdbc\terajdbc4.jar

      RTD_HOME\lib\jdbc\tdgssconfig.jar

    • Oracle BI EEの場合

      RTD_HOME\lib\jdbc\bijdbc.jar


    注意:

    Classpath」でまだ指定していない場合には、エントリBEA_HOME\wlserver_10.3\server\lib\weblogic.jarを追加します。その際に、BEA_HOMEをWebLogicのインストール先ディレクトリで置き換えます。

  6. 保存します。

8.3.2 WebLogicでのデータソースの作成

WebLogic Server Administration Consoleを使用して、WebLogicにデータソースを作成できます。作業を開始する前に、WebLogicが起動していることを確認してください。

WebLogicでデータソースを作成するには、次の手順を実行します。

  1. http://weblogic_host:port/consoleから、Oracle RTDドメインのWebLogic Server Administration Consoleにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。Windowsでは、「スタート」→「プログラム」→「BEA Products」→「User Projects」→「domain_name」→「Admin Server Console」からWebLogic Server Administration Consoleにアクセスすることもできます。

  2. 左側のツリーで、「Services」を開き、「JDBC」を開いて「Data Sources」を選択します。

  3. New」をクリックします。「New」ボタンを有効にするには、最初に「Lock & Edit」をクリックする必要があります。

  4. 「JDBC Data Source Properties」ページで、次の手順を実行します。

    1. Name」に、データソースとして識別可能な名前(たとえば、db_name_DS)を入力します。

    2. JNDI name」に、「Name」で指定した同じ値を入力します。この値は、データソース・オブジェクトでインポートを実行する際にDecision Studioに表示されます。

    3. Database Type」に「Other」を設定します。

    4. Database Driver」が「Other」に設定されていることを確認し、「Next」をクリックします。

  5. 「Transaction Options」ページで「Supports Global Transactions」の選択を解除して、「Next」をクリックします。

  6. 「Connection Properties」ページで、次の手順を実行します。

    1. Database Name」に、データベースの名前を入力します。Oracle BI EEデータソースを追加する場合は、空でない文字列を入力します。このプロパティはOracle BI EEでは使用されないため、どのような値でもかまいません。Siebel Analytics Serverデータソースを追加する場合は、「SAS_DSN_name」と入力します。


      注意:

      Siebel Analytics Serverデータソースを追加するには、最初にSiebel Analytics ODBCデータソース名(SAS_DSN_name)を作成して構成する必要があります。詳細は、『Siebel Analytics Server Administration Guide』を参照してください。Siebel Analytics Serverデータソース名には、空白を含めることはできません。

    2. Host Name」に、データベース・サーバーをホスティングするコンピュータの名前を入力します。Oracle BI EEまたはSiebel Analytics Serverデータソースを追加する場合は、Oracle BI EEまたはSiebel Analytics Serverをホスティングするコンピュータの名前を入力します。

    3. Port」に、データベースへの接続に使用されるデータベース・サーバーのポート番号を入力します(SQL Serverの場合は1433、Oracle Databaseの場合は1521、DB2の場合は50000、Oracle BI EEおよびSiebel Analytics Serverの場合は9703)。

    4. Database User Name」に、データベースのランタイム・ユーザーの名前を入力します。Oracle BI EEまたはSiebel Analytics Serverデータソースを追加する場合は、Oracle BI EEまたはSiebel Analytics Serverユーザーの名前を入力します。

    5. Password」に、データベースのランタイム・ユーザーのパスワードを入力します。Oracle BI EEまたはSiebel Analytics Serverデータソースを追加する場合は、Oracle BI EEまたはSiebel Analytics Serverユーザーのパスワードを入力します。「Next」をクリックします。

  7. 「Test Database Connection」ページの「Driver Class Name」に、接続プールの物理データベース接続を作成するために使用されるJDBCドライバ・クラスの完全なパッケージ名を入力します(このドライバ・クラスは、デプロイ先のサーバーのclasspathに設定されている必要があります)。

    • SQL Server: com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver

    • Oracle Database: oracle.jdbc.pool.OracleDataSource

    • DB2: com.ibm.db2.jcc.DB2Driver

    • Teradata: com.teradata.jdbc.TeraConnectionPoolDataSource

    • Oracle BI EE: oracle.bi.jdbc.AnaJdbcDriver

    • Siebel Analytics Server: sun.jdbc.odbc.JdbcOdbcDriver

  8. 「URL」に、接続先のデータベースのURLを入力します。URLの書式は、データソースのタイプによって異なります。

    • SQL Server: jdbc:sqlserver://db_host:db_port


      注意:

      データベースがSQL Serverの名前付きインスタンスにある場合は、host_name\instance_nameという形式でdb_hostパラメータを指定してください。

    • Oracle Database: jdbc:oracle:thin:@db_host:db_port:sid

    • DB2: jdbc:db2://db_host:db_port/db_name

    • Teradata: jdbc:teradata://server_name:port/db_name/param1,param2,...


      注意:

      db_nameが欠落している場合には、現在のログイン・ユーザーのデフォルトのデータベースが使用されます。たとえば、デフォルトのデータベースがRTD30の場合、jdbc:teradata://64.181.232.117//TMODE=ANSI,CHARSET=ASCIIjdbc:teradata://64.181.232.117/RTD30/TMODE=ANSI,CHARSET=ASCIIとして実行されます。

    • Oracle BI EE: jdbc:oraclebi://server_name:9703/user=bi_user_name;password=bi_password;catalog=catalog_name;

      カタログ名はオプションです。

    • Siebel Analytics Server: jdbc:odbc:SAS_DSN_name

  9. 「Properties」フィールドに、JDBCドライバで必要なプロパティとその値を入力します。指定する必要があるプロパティは、データソースのタイプによって異なります。

    • SQL Serverの場合、プロパティuser=db_user_nameおよびDatabaseName=db_nameを個別の行に入力します。

    • Oracle Databaseの場合、プロパティuser=db_user_nameを入力します。

    • DB2の場合、プロパティuser=db_user_nameを入力します。

    • Teradataの場合、プロパティusername=db_user_nameを入力します。

    • Oracle BI EEの場合、プロパティは必要ありません。「Properties」フィールドは空白のままにしておきます。

    • Siebel Analytics Serverの場合、プロパティuser=SAS_user_nameを入力します。

  10. ページの下部にスクロールします。「Test Table」に、データベース内の既存のテーブル名を入力します。


    注意:

    Oracle BI EEまたはSiebel Analytics Serverデータソースを追加する場合、接続テストは実行しないでください。手順12に進みます。

  11. Test Configuration」をクリックします。テストに失敗した場合は、戻って設定を確認します。テストが成功した場合は、「Next」をクリックします。

  12. 変更可能にするサーバー(たとえば、「RTD_Server」)を選択します。この手順は、データソースの構成を完了する前に実行する必要があります。

  13. Finish」をクリックします。

  14. Activate Changes」をクリックします。

8.3.3 Oracle RTDへの新しいデータソースの追加

WebLogicでデータソースを作成した後、Oracle RTDに新しいデータソースを追加する必要があります。そのためには、次の手順に従って、soap.warおよびrtis.warアーカイブ内のweb.xmlファイルにリソース参照を追加する必要があります。

  1. http://weblogic_host:port/consoleから、Oracle RTDドメインのWebLogic Server Administration Consoleにログインします。

  2. 左側のツリーの「Domain Structure」で、「Deployments」に進みます。

  3. 「Deployments」で「OracleRTD」を選択します。

  4. Stop」→「Force Stop Now」を選択します。

  5. 左側のツリーの「Domain Structure」で、「Environment」→「Servers」と進みます。

  6. 「Servers」で、サーバー(例、「RTD_Server」)を選択します。

  7. 「Control」タブを選択します。

  8. 「Servers」で、サーバー(例、「RTD_Server」)のチェック・ボックスを選択します。

  9. Shutdown」→「Force Shutdown Now」を選択します。

  10. インストール時にRTD.earファイルを展開したディレクトリ、たとえば、c:\bea\user_projects\domains\oraclertd_domain\servers\RTD_Server\stage\OracleRTD\expandedに移動します。

  11. rtis.warアーカイブを開いてweb.xmlを抽出し、web.xmlを開いて編集します。ファイルの下部にスクロールします。SDDS_RTISのリソース参照を定義しているセクションをコピーして、既存のセクションの後ろに貼り付けます。コピーしたセクションで、文字列SDDSを、第8.3.2項の手順4で入力したJNDI名に置き換えます。次に例を示します。

    <resource-ref id="jndi_name_RTIS">
      <res-ref-name>jndi_name</res-ref-name>
      <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
      <res-auth>Container</res-auth>
      <res-sharing-scope>Unshareable</res-sharing-scope>
    </resource-ref>
    

    変更内容を保存してファイルを閉じ、ファイルを元のrtis.warに再びアーカイブします。

  12. soap.warアーカイブを開いてweb.xmlを抽出し、web.xmlを開いて編集します。ファイルの下部にスクロールします。SDDS_Axisのリソース参照を定義しているセクションをコピーして、既存のセクションの後ろに貼り付けます。コピーしたセクションで、文字列SDDSを、第8.3.2項の手順4で入力したJNDI名に置き換えます。次に例を示します。

    <resource-ref id="jndi_name_Axis">
      <res-ref-name>jndi_name</res-ref-name>
      <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
      <res-auth>Container</res-auth>
      <res-sharing-scope>Unshareable</res-sharing-scope>
    </resource-ref>
    

    変更内容を保存してファイルを閉じ、ファイルを元のsoap.warに再びアーカイブします。

  13. Administration Consoleに戻ります。

  14. 左側のツリーの「Domain Structure」で、「Environment」→「Servers」と進みます。

  15. 「Servers」で、サーバー(例、「RTD_Server」)を選択します。

  16. 「Control」タブを選択します。

  17. 「Servers」で、サーバー(例、「RTD_Server」)のチェック・ボックスを選択します。

  18. Start」を選択します。

  19. 左側のツリーの「Domain Structure」で、「Deployments」に進みます。

  20. 「Deployments」の下の「OracleRTD」の横にあるチェック・ボックスを選択します。

  21. Start」→「Servicing all requests」を選択します。

8.4 JBossでの追加のJDBCデータソースの作成

Real-Time Decision ServerをJBoss 4.3 EAPで実行する場合は、この項の手順に従い、インライン・サービスが外部データにアクセスできるようにJDBCデータソースを構成します。

この項の内容は次のとおりです。

8.4.1 JBossでの接続プールとデータソースの作成

JBossで接続プールおよびデータソースを作成し、データソースをJBossのデプロイ先ディレクトリにコピーするには、次の手順を実行します。

  1. RTD_HOME/package/jbossで、サポートされているデータベースを選択します。そのデータベースに対応するファイルをコピーし、次のように名前を変更します。

    • DB2の場合:

      rtd-db2-ds.xml -> rtd-custom-db2-ds.xml

    • Oracleの場合:

      rtd-oracle-ds.xml -> rtd-custom-oracle-ds.xml

    • SQL Serverの場合:

      rtd-sqlserver-ds.xml -> rtd-custom-sqlserver-ds.xml

  2. 名前変更したファイルを開いて、次のように置き換えます。

    • ${DB_SERVER}→使用するデータベース・サーバー

      例: localhost


      注意:

      データベースがSQL Serverの名前付きインスタンスにある場合は、host_name\instance_nameという形式でデータベース・サーバーの名前を指定してください。

    • ${DB_PORT}→使用するデータベース・ポート

      例: db2の場合は50000、oracleの場合は1521、sqlserverの場合は1433

    • ${DB_NAME}→使用するデータベース名

      例: db2およびsqlserverの場合はRTD、oracleの場合はorcl

    • ${DB_USER}→使用するデータベース・ユーザー名

      例: jsmith

    • ${DB_PASSWORD}→使用するデータベース・ユーザー・パスワード

    • SDDS<jndi-name>SDDS</jndi-name>内)→任意のjndi名

      たとえば、使用しているデータベースの名前

  3. ファイル(rtd-custom-*-ds.xml)を保存し、JBOSS_HOME/jboss-as/server/default/deploy/にコピーします。

8.4.2 Oracle RTDへの新しいデータソースの追加

JBossで接続プールとデータソースを作成した後、Oracle RTDに新しいデータソースを追加する必要があります。そのためには、4つの異なるXMLファイルにリソース参照を追加する必要があります。作業を開始する前に、JBossが稼動していないことを確認してください。

Oracle RTDに新しいデータソースを追加するには、次の手順を実行します。

  1. RTD_HOME/package/RTD.earを探して、バックアップ・コピーを作成します。次に、WinZipなどのアーカイブ・ユーティリティでRTD.earを開きます。

  2. RTD.earで、ファイル./rtis.warを探して抽出します。

  3. rtis.warで、ファイル./WEB-INF/web.xmlを探して抽出します。

  4. web.xmlを開いて編集し、ファイルの下部までスクロールします。SDDS_RTISのリソース参照を定義しているセクションをコピーして、既存のセクションの後ろに貼り付けます。コピーしたセクションで、文字列SDDSを、第8.4.1項の手順2で入力したJNDI名(jndi_name)に置き換えます。次に例を示します。

    <resource-ref id="jndi_name_RTIS">
    <res-ref-name>jndi_name</res-ref-name>
    <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
    <res-auth>Container</res-auth>
    <res-sharing-scope>Unshareable</res-sharing-scope>
    </resource-ref>
    

    変更を保存して、ファイルを閉じます。

  5. rtis.warで、ファイル./WEB-INF/jboss-web.xmlを探して抽出します。

  6. jboss-web.xmlを開いて編集し、ファイルの下部までスクロールします。SDDSのリソース参照を定義しているセクションをコピーして、既存のセクションの後ろに貼り付けます。コピーしたセクションで、文字列SDDSを、第8.4.1項の手順2で入力したJNDI名(jndi_name)に置き換えます。次に例を示します。

    <resource-ref>
    <res-ref-name>jndi_name_RTIS</res-ref-name>
    <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
    <jndi-name>jndi_name</jndi-name>
    </resource-ref>
    

    変更を保存して、ファイルを閉じます。

  7. アーカイブ・ユーティリティを使用して、web.xmljboss-web.xmlを、./WEB-INF/にある元のrtis.warにコピーします(元のファイルを置き換えます)。rtis.warを保存します。

  8. アーカイブ・ユーティリティを使用して、rtis.war./にある元のRTD.earにコピーします(元のファイルを置き換えます)。RTD.earを保存します。

  9. RTD.earで、ファイル./soap.warを探して抽出します。

  10. soap.warで、ファイル./WEB-INF/web.xmlを探して抽出します。

  11. web.xmlを開いて編集し、ファイルの下部までスクロールします。SDDS_Axisのリソース参照を定義しているセクションをコピーして、既存のセクションの後ろに貼り付けます。コピーしたセクションで、文字列SDDSを、第8.4.1項の手順2で入力したJNDI名(jndi_name)に置き換えます。次に例を示します。

    <resource-ref id="jndi_name_Axis">
    <res-ref-name>jndi_name</res-ref-name>
    <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
    <res-auth>Container</res-auth>
    <res-sharing-scope>Unshareable</res-sharing-scope>
    </resource-ref>
    

    変更を保存して、ファイルを閉じます。

  12. soap.warで、ファイル./WEB-INF/jboss-web.xmlを探して抽出します。

  13. jboss-web.xmlを開いて編集し、ファイルの下部までスクロールします。SDDSのリソース参照を定義しているセクションをコピーして、既存のセクションの後ろに貼り付けます。コピーしたセクションで、文字列SDDSを、第8.4.1項の手順2で入力したJNDI名(jndi_name)に置き換えます。次に例を示します。

    <resource-ref>
    <res-ref-name>jndi_name_Axis</res-ref-name>
    <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
    <jndi-name>jndi_name</jndi-name>
    </resource-ref>
    

    変更を保存して、ファイルを閉じます。

  14. アーカイブ・ユーティリティを使用して、web.xmljboss-web.xmlを、./WEB-INF/にある元のsoap.warにコピーします(元のファイルを置き換えます)。soap.warを保存します。

  15. アーカイブ・ユーティリティを使用して、soap.war./にある元のRTD.earにコピーします(元のファイルを置き換えます)。RTD.earを保存します。

8.4.3 JBossでのRTD.earの更新

Oracle RTDおよびJBossにデータソースを追加するプロセスを完了するには、JBossが停止しているときに、次の手順に従って、更新されたRTD.earファイルをJBossのデプロイ先ディレクトリにコピーします。

  1. JBossを停止します。

  2. RTD_HOME/package/内の更新されたRTD.earJBOSS_HOME/jboss-as/server/default/deploy/にコピーして、既存のファイルを置き換えます。

  3. JBossを起動します。

ご使用のオペレーティング・システムでのJBossの起動と停止の詳細は、ご使用のインストールに適した項の最後にある「注意」を参照してください。この「注意」では、起動スクリプトと停止スクリプトの両方に言及しています。

8.5 新しいエンタープライズ・データソースのテスト

新しいエンタープライズ・データソースを追加した後、この項の手順に従って、データソースが正しく構成されていることを確認します。作業を開始する前に、Oracle RTDが起動していることを確認してください。

新しいエンタープライズ・データソースをテストするには、次の手順を実行します。

  1. RTD_HOME\eclipseeclipse.exeを実行して、Decision Studioを起動します。次に、新しいインライン・サービスを作成するか、既存のインライン・サービスを開きます。詳細は、Decision Studioのヘルプを参照してください。

  2. Service Metadata」フォルダを開き、「Data Sources」を右クリックして「New SQL Data Source」を選択します。

  3. Display Label」にテストするデータソースの名前を入力して、「OK」をクリックします。

  4. Import」をクリックします。次に、「JDBC Data Source」ドロップダウン・リストから、テストするデータソースを選択します。テーブルとビューのリストが、そのデータソースのテーブルとビューの名前で更新されます。

  5. 特定のテーブルまたはビューを選択し、「Import」ダイアログ・ボックスの「Finish」をクリックします。「Data Source」エディタの「Output」テーブルに、利用可能な列のリストが表示されます。

  6. 任意の基本コードを記述し、実行時にそのテーブルから実際の行が取得されることを確認します。

前述の手順を完了できなかった場合は、データソースの構成設定を確認してから、もう一度実行してください。