インライン・サービスをテストして本番環境にデプロイする準備ができたら、インライン・サービスを1つ以上の本番用サーバーにデプロイします。システムのハードウェア要件は、オール・イン・ワン構成を選択したか、フル・デプロイ構成を選択したかによって異なります。システム構成は、特定の要件やアプリケーション特性に応じて、調整が必要になる場合があります。
この章の内容は次のとおりです。
オール・イン・ワン構成は、コンセプトの実証やパイロットタイプの実装をサポートします。この構成を使用する目的は、長期的に本番環境のシステムをサポートすることではなく、Inline Intelligenceソリューションをデプロイするメリットを理解することにあります。この構成は、約100のアカウント・マネージャ、または約50のコール・センター・エージェントをサポートします。
表10-1は、オール・イン・ワン構成のハードウェア要件の一覧です。
フル・デプロイ構成は、本番環境で約1,500のB2Bアカウント・マネージャまたは約1,000のコール・センター・エージェントをサポートします。システム構成を決定する要素は多数あります。たとえば、1秒当たりのピーク時リクエスト数、選択数、モデルの数とサイズ、データソースの数などがあります。プロフェッショナル・サービス・グループは、ビジネスと技術要件に最も適した構成の決定をサポートします。
表10-2では、フル・デプロイ構成のハードウェア要件の一覧です。
表10-2 フル・デプロイ構成のハードウェア要件
サーバー | コンポーネント | 最小構成 |
---|---|---|
Decision Server(2) |
CPU |
2 x 2-CPU、2GHz以上、2GB RAM |
J2EEアプリケーション・サーバー |
スタンドアロンOC4J、Oracle Application Server、WebSphereまたはWebLogic |
|
オペレーティング・システム |
Windows、Solaris、AIX、HP-UXまたはLinux |
|
データベース・サーバー脚注1 |
CPU |
4-CPU、2GHz以上、8GB RAM |
DBMS |
SQL Server、Oracle DatabaseまたはDB2 |
|
Learning Server脚注2 |
CPU |
2-CPU、2GHz以上、2GB RAM |
J2EEアプリケーション・サーバー |
スタンドアロンOC4J、Oracle Application Server、WebSphereまたはWebLogic |
|
オペレーティング・システム |
Windows、Solaris、AIX、HP-UXまたはLinux |
脚注1 データベース・サーバーのCPUとReal-Time Decision ServerのCPUの比率はほぼ1:1です。
脚注2 Learning ServerのCPUとReal-Time Decision ServerのCPUの比率はほぼ1:4です。