Real-Time Decision Serverは、選択したアプリケーション・サーバーが配置されているコンピュータにインストールする必要があります。この章の内容は次のとおりです。
Real-Time Decision Serverは、WindowsとUNIXのどちらでも実行できます。Decision Studio、Load Generator、SDDBToolなど、Oracle RTDクライアント・ツールは、Windowsでのみ実行できます。
この項の内容は次のとおりです。
単一のWindowsコンピュータにOracle RTDのコンポーネントをすべてインストールするには、次の手順を実行します。
Oracle RTDのファイルをインストールするディレクトリに、適切なOracle RTDアーカイブ・ファイルを解凍します。使用しているオペレーティング・システムとアプリケーション・サーバー・タイプに対応したアーカイブ・ファイルを、間違いなく選択してください。
Oracle RTDのインストールDVDでは、Oracle RTDアーカイブ・ファイルには、オペレーティング・システム・プラットフォームとアプリケーション・サーバー・タイプに応じて、異なった名前が付いています。たとえば、Windows上のWebLogic用のOracle RTDアーカイブ・ファイルの名前はrtd_3.0.0_WL_win.zip
です。
ファイルを展開すると、OracleBI\RTD
というディレクトリが作成され、Oracle RTDのファイルがすべてそこに格納されます。このディレクトリがRTD_HOME
になります。
WebLogicを使用している場合、Oracle RTDアプリケーションの.ear
ファイルは、先に展開しておかないと、WebLogicアプリケーション・サーバーにデプロイできません。これを行うには、次の手順を実行します。
RTD_HOME
\package
に移動して、RTD.ear
ファイルの内容の格納に使用するディレクトリをexpanded
という名前で作成します。
WinZipを使用して、RTD_HOME
\package\expanded
ディレクトリにRTD_HOME
\package\RTD.ear
ファイルを展開します。
Real-Time Decision ServerをUNIXコンピュータにインストールし、Oracle RTDのクライアント・ツールをWindowsコンピュータにインストールするには、次の手順を実行します。
UNIXにReal-Time Decision Serverをインストールするには、cpio
を使用して、Real-Time Decision ServerのファイルをインストールするUNIXコンピュータのディレクトリに、適切なアーカイブ・ファイルを展開します。使用しているオペレーティング・システムとアプリケーション・サーバー・タイプに対応したアーカイブ・ファイルを、間違いなく選択してください。
Oracle RTDのインストールDVDでは、Oracle RTDアーカイブ・ファイルには、オペレーティング・システム・プラットフォームとアプリケーション・サーバー・タイプに応じて、異なった名前が付いています。たとえば、UNIX上のWebSphere用のOracle RTDアーカイブ・ファイルの名前はrtd_3.0.0_WAS_unix.cpio
です。
ファイルを展開すると、OracleBI/RTD
というディレクトリが作成され、Real-Time Decision Serverのファイルがすべてそこに格納されます。このディレクトリが、UNIXコンピュータのRTD_HOME
になります。
WebLogicを使用している場合、Oracle RTDアプリケーションの.ear
ファイルは、先に展開しておかないと、WebLogicアプリケーション・サーバーにデプロイできません。これを行うには、次の手順を実行します。
RTD_HOME
/package
に移動して、RTD.ear
ファイルの内容の格納に使用するディレクトリをexpanded
という名前で作成します。
jar
ユーティリティを使用して、RTD_HOME
/package/expanded
ディレクトリにRTD_HOME
/package/RTD.ear
ファイルを展開します。
WindowsにOracle RTDクライアント・ツールをインストールするには、Oracle RTDクライアント・ツールをインストールするディレクトリに、適切なOracle RTDアーカイブ・ファイルを解凍します。使用しているオペレーティング・システムとアプリケーション・サーバー・タイプに対応したアーカイブ・ファイルを、間違いなく選択してください。
Oracle RTDのインストールDVDでは、Oracle RTDアーカイブ・ファイルには、オペレーティング・システム・プラットフォームとアプリケーション・サーバー・タイプに応じて、異なった名前が付いています。たとえば、Windows上のOC4J(およびOracle Application Server)用のOracle RTDアーカイブ・ファイルの名前はrtd_3.0.0_OC4J_win.zip
です。
ファイルを展開すると、OracleBI\RTD
というディレクトリが作成され、Oracle RTDのファイルがすべてそこに格納されます。このディレクトリが、WindowsコンピュータのRTD_HOME
になります。
このドキュメントでは、RTD_HOME
は、Oracle RTDのファイルがインストールされたディレクトリを表します。ディレクトリ構造はOracle RTDのファイルの展開時に作成されるため、このパスの最後の部分は必ずOracleBI/RTD
になります。たとえば、WindowsのC:\
にOracle RTDファイルを展開した場合、RTD_HOME
はC:\OracleBI\RTD
になります。
Oracle RTDのログの表示など、Oracle RTDの一部の管理タスクでは、RTD_RUNTIME_HOME
の場所の指定が必要になります。
RTD_RUNTIME_HOME
の場所は、使用するアプリケーション・サーバーによって異なります。
スタンドアロンOC4Jを使用する場合、RTD_RUNTIME_HOME
はOC4J_HOME
/j2ee/home/applications/OracleRTD
です。
Oracle Application Serverを使用する場合、RTD_RUNTIME_HOME
はORACLE_AS_HOME
/j2ee/
oc4j_instance
/applications/OracleRTD
です。
注意: oc4j_instance という値は、Oracle RTDがデプロイされている特定のOC4Jインスタンスを表します。たとえば、Oracle RTDがデフォルトのOC4Jインスタンスにデプロイされている場合、このパスはORACLE_AS_HOME /j2ee/home/applications/OracleRTD になります。 |
WebSphereを使用する場合、RTD_RUNTIME_HOME
はWEBSPHERE_HOME
/AppServer/profiles/
profile_name
/installedApps/
cell_name
/OracleRTD.ear
です。
WebLogicを使用する場合、RTD_RUNTIME_HOME
は、展開されたRTD.ear
フォルダがデプロイされているディレクトリです。たとえば、BEA_HOME
/user_projects/domains/
domain_name
/servers/
server_name
/stage/OracleRTD/
です。
JBossを使用する場合、RTD_RUNTIME_HOME
は、JBOSS_HOME
/jboss-as/server/default/tmp/deploy/tmp<...>RTD.ear-contents
です。この<...>はランダムな番号です。ランタイム・ファイルserver.log
およびログds_perf.cvs
は、RTD_HOME内に格納されています。
Oracle RTDのファイルのインストールが完了したら、Oracle RTD Databaseを作成および初期化する必要があります。Oracle RTDには、管理ユーザーとランタイム・ユーザーという2種類のデータベース・ユーザーが必要です。管理ユーザーは、テーブルおよびストアド・プロシージャを作成できる必要があり、Oracle RTDの初回構成時にデータベースを初期化するときにのみ使用されます。Oracle RTDの実行時に管理ユーザーが使用されることはありません。データベースのランタイム・ユーザーは、実行時にOracle RTDによって、データベースの情報へのアクセスに使用されます。
Oracle RTD Databaseを初期化するには、2つの方法があります。1つは、Oracle RTDのWindowsクライアントのアプリケーションであるSDDBToolを実行する方法であり、もう1つは、Oracle RTDによって提供されるコマンドライン・スクリプトを実行する方法です。
この項の内容は次のとおりです。
SQL Serverのインストール後に、SQL Server Enterprise Managerを使用して、新しいデータベースを作成します。
Oracle RTD DatabaseとしてSQL Serverを使用するには、管理ユーザーとランタイム・ユーザーという2種類のデータベース・ユーザーを、このデータベースに割り当てる必要があります。管理ユーザーには、サーバー・ロールのSystem Administrator
が必要です。ランタイム・ユーザーには、データベース・ロールのdb_ddladmin
、db_reader
およびdb_writer
が必要です。データベースの作成およびユーザーの割当ての詳細は、Microsoft SQL Serverのドキュメントを参照してください。
SDDBToolの実行を計画しているコンピュータには、SQL Server Client Toolsをインストールする必要があります。SDDBToolの詳細は、第2.2.4項「SDDBToolを使用したOracle RTD Databaseの初期化」を参照してください。
Oracle RTD DatabaseとしてOracle Databaseを使用するには、ネット・サービス名と、有効なユーザー名およびパスワードを指定する必要があります。ネット・サービスの設定方法の詳細は、Oracle Databaseのドキュメントを参照してください。
Oracle Databaseの場合は、管理ユーザーとランタイム・ユーザーを同じユーザーにする必要があります。このユーザーには、データベース・ロールのConnect
およびResource
が必要です。Resource
ロールは、データベースの初期化後に取り消すことができます。Resource
ロールを取り消す場合は、ランタイム・ユーザー用の表領域の割当て制限を、データベースのポリシーに応じて適切なレベルに設定するかunlimited
に設定します。
SDDBToolの実行を計画しているコンピュータには、Oracle Administrator Clientをインストールする必要があります。SDDBToolの詳細は、第2.2.4項「SDDBToolを使用したOracle RTD Databaseの初期化」を参照してください。
DB2 Serverのインストール後に、DB2 Control Centerを使用して、新しいデータベースを作成します。このデータベースのコード・セットは、UTF-8に設定する必要があります。
Oracle RTD DatabaseとしてDB2を使用するには、管理ユーザーとランタイム・ユーザーという2種類のデータベース・ユーザーを指定する必要があります。管理ユーザーには、作成したデータベースに対するDatabase Administrator
権限が必要です。ランタイム・ユーザーには、Connect to database
権限が必要です。
データベースおよびユーザーの作成の詳細は、DB2のドキュメントを参照してください。
SDDBToolの実行を計画しているコンピュータには、DB2 Administrative Clientをインストールする必要があります。SDDBToolの詳細は、次の項を参照してください。
Oracle RTD WindowsクライアントのアプリケーションSDDBToolを使用して、Oracle RTD Databaseを初期化できます。SDDBToolを使用してデータベースを初期化する前に、Real-Time Decision Serverが実行中でないことを確認してください。
SDDBToolを使用してOracle RTD Databaseを初期化するには、次の手順を実行します。
データベース・サーバーが実行中であることを確認します。
Oracle RTD DatabaseとしてOracle Databaseを使用している場合は、Oracle RTDクライアント・ツールをインストールしたコンピュータで、ファイルRTD_HOME
\scripts\sql\Oracle\SDTablespaceMap.txt
を編集します。このファイルによって、Oracle表領域へのReal-Time Decision Serverのテーブルの割当てを制御できます。詳細は、ファイルに記載されている指示を参照してください。ファイルを編集したら、ファイルを保存して閉じます。
Oracle RTDクライアント・ツールをインストールしたコンピュータで、RTD_HOME
\scripts\SDDBTool.cmd
を実行してSDDBToolを起動します。次にデータベースのタイプを選択します。
次のデータベース設定を入力します。
データベースのホスト
注意: Oracle RTD DatabaseをSQL Serverの名前付きインスタンスにインストールした場合は、Database Host\instance_nameを指定してください。 |
データベースのポート
データベース名(Oracle Databaseの場合は、データベース名でなくSIDを入力します)
データベースのランタイム・ユーザー
データベースの管理ユーザー
データベースの管理ユーザーのパスワード
注意: ここで指定するデータベースの管理ユーザーには、データベースに対してテーブルおよびストアド・プロシージャを作成する権限が必要です。ランタイム・ユーザーは、実行時にシステム・データへのアクセスに使用します。Oracle Databaseの場合は、データベースのランタイム・ユーザーと管理ユーザーは同じユーザーになります。 |
「Next」をクリックします。
「Initialize」または「Upgrade」を選択します。「Initialize」を選択すると、Oracle RTDの実行に必要なデータおよびデータソースが作成されます。「Upgrade」を選択すると、以前のバージョンから現行バージョンにアップグレードされます。
Oracle RTD DatabaseにOracle Databaseを使用しているときに、サンプルのCrossSellインライン・サービスを使用する予定がない場合は、データベースの初期化の完了後に、データベース・ユーザーからResource
ロールを取り消すことができます。サンプルのCrossSellインライン・サービスの詳細は、第2.3項「CrossSellサンプル・データの移入(オプション)」を参照してください。
コマンドライン・スクリプトを使用してOracle RTD Databaseを初期化できます。スクリプトを使用してデータベースを初期化する前に、Real-Time Decision Serverが実行中でないことを確認してください。
RTD_HOME
\scripts\sql
ディレクトリの下には、DB2Static、OracleStatic、SQLServerStaticという3つのディレクトリがあります。
各ディレクトリにはreadme.txt
ファイルが格納されており、このファイルには、そのディレクトリに格納されている他のファイルの使用方法が記載されています。
該当するreadme.txt
ファイルの指示に従ってください。
注意: OracleStaticディレクトリには、initialize.sql ファイルが含まれていません。OracleStaticのreadme.txt ファイルには、データベースを初期化するためのsqlをinitalize.template ファイルから生成する方法が記載されています。 |
Oracle RTD DatabaseにOracle Databaseを使用しているときに、サンプルのCrossSellインライン・サービスを使用する予定がない場合は、データベースの初期化の完了後に、データベース・ユーザーからResource
ロールを取り消すことができます。サンプルのCrossSellインライン・サービスの詳細は、第2.3項「CrossSellサンプル・データの移入(オプション)」を参照してください。
Oracle RTDには、CrossSellというサンプルのインライン・サービスが付属しています。このサンプル・インライン・サービスを使用するには、Oracle RTD Database内にCrossSellCustomers
、CrossSellResponses
およびCrossSellBestOffer
という3つのテーブルを作成して、データを移入する必要があります。これを行うには、Oracle RTDクライアント・ツールをインストールしたWindowsコンピュータで、スクリプトInitAppDB
を実行します。
InitAppDB
は、サンプル・インライン・サービスと同じ場所にあります。コマンド・プロンプトを使用して、データベースのタイプに該当するスクリプトを実行します。
Oracle RTD DatabaseにSQL Serverを使用している場合は、RTD_HOME
\examples\CrossSell\etc\data\SQLServer\initappdb.cmd
を実行します。
Oracle RTD DatabaseにOracle Databaseを使用している場合は、RTD_HOME
\examples\CrossSell\etc\data\Oracle\initappdb.cmd
を実行します。
Oracle RTD DatabaseにDB2を使用している場合は、RTD_HOME
\examples\CrossSell\etc\data\DB2\initappdb.cmd
を実行します。
このスクリプトには、次のパラメータが必要です。
InitAppDB RTD_HOME db_host db_port db_name db_runtime_user db_admin_user db_admin_password
表2-1では、InitAppDB
スクリプトのパラメータについて説明しています。
表2-1 InitAppDBスクリプトのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
Oracle RTDのファイルがインストールされているディレクトリのフルパス。 |
|
データベース・サーバーをホスティングするコンピュータの名前。 Oracle RTD DatabaseをSQL Serverの名前付きインスタンスにインストールした場合は、 |
|
データベースのポート番号。 |
|
データベースの名前。Oracle Databaseの場合はSID。 |
|
システムのランタイム・ユーザーのユーザー名。 |
|
データベースに対してテーブルおよびストアド・プロシージャを作成する権限を持つユーザーの名前。 |
|
管理ユーザーのパスワード。 |
脚注1 Oracle Databaseの場合は、db_runtime_user
とdb_admin_user
は同じユーザーになります。
Oracle DatabaseをOracle RTD Databaseに使用する場合は、InitAppDB
スクリプトの実行後に、データベース・ユーザーからResource
ロールを取り消すことができます。
Oracle RTDには、動的な選択肢と外部ルールを例示するために、DC_Demoという別のサンプルのインライン・サービスが付属しています。このサンプルのインライン・サービスを使用するには、まずWebOffersというサンプルのデータベース・テーブルを作成して、データを移入する必要があります。
これを行うには、Oracle RTDクライアント・ツールをインストールしたWindowsコンピュータで、スクリプトInitAppDB
を実行します。
InitAppDB
は、サンプル・インライン・サービスと同じ場所にあります。コマンド・プロンプトを使用して、データベースのタイプに該当するスクリプトを実行します。
Oracle RTD DatabaseにSQL Serverを使用している場合は、RTD_HOME
\examples\DC_Demo\etc\data\SQLServer\initappdb.cmd
を実行します。
Oracle RTD DatabaseにOracle Databaseを使用している場合は、RTD_HOME
\examples\DC_Demo\etc\data\Oracle\initappdb.cmd
を実行します。
Oracle RTD DatabaseにDB2を使用している場合は、RTD_HOME
\examples\DC_Demo\etc\data\DB2\initappdb.cmd
を実行します。
このスクリプトには、次のパラメータが必要です。
InitAppDB RTD_HOME db_host db_port db_name db_runtime_user db_admin_user db_admin_password
InitAppDB
スクリプトのパラメータについては、表2-1を参照してください。
Oracle RTDリリース3.0には、Oracle RTDシステムを迅速に設定および構成する方法が用意されています。Oracle RTDリリース3.0に付属しているzipファイル3.0_RTD_OC4J_QuickZip.zipには、Microsoft Windowsが実行されているコンピュータにOracle RTDをインストールするために必要なコンポーネント(データベースを除く)がすべて含まれています。
このzipファイルには、インストールを実行するために必要な手順を説明した詳細な指示書が含まれています。インストール先のパスには空白が含まれていてはいけません。
注意: クイックzipインストールは、クラスタ化できないスタンドアロンOC4Jをインストールするものであるため、本番システムには使用しないことをお薦めします。 |
Oracle RTDへのクライアント接続にSSLを使用し(推奨)、そこでOracle RTDのキーストアおよびトラストストアを使用する場合は、キーストアとトラストストアのパスワードを最初に変更する必要があります。これを行うには、次の手順を実行します。
次のkeytoolコマンドを実行して、キーストアのパスワードを変更します。
JAVA_HOME/bin/keytool –storepasswd -new new_password –keystore RTD_HOME/etc/ssl/sdserver.keystore
RTD_HOME
は、実際のOracle RTDのインストール・パスに置き換えてください。new_password
の箇所には、Oracle RTDのキーストアに使用する新しいパスワードを指定します。
キーストアの既存のパスワードが要求されたら、tc-ssl
と入力します。
注意: このドキュメントからkeytoolコマンドの構文をコピーして貼り付けた場合は、ハイフン記号(-)は短いハイフンではなく長いハイフンとしてコピーされる可能性があります。エラーが発生した場合は、このコマンドでハイフン記号を再入力してください。 |
次のkeytoolコマンドを実行して、トラストストアのパスワードを変更します。
JAVA_HOME/bin/keytool –storepasswd –new new_password –keystore RTD_HOME/etc/ssl/sdtrust.store
RTD_HOME
は、実際のOracle RTDのインストール・パスに置き換えてください。new_password
の箇所には、Oracle RTDのトラストストアに使用する新しいパスワードを指定します。
トラストストアの既存のパスワードが要求されたら、tc-ssl
と入力します。
次のkeytoolコマンドを実行して、サーバーの秘密鍵のパスワードを変更します。
JAVA_HOME/bin/keytool -keypasswd -alias tc-ssl -keypass tc-ssl -new new_password -keystore RTD_HOME/etc/ssl/sdserver.keystore
RTD_HOME
は、実際のOracle RTDのインストール・パスに置き換えてください。new_password
の箇所には、サーバーの秘密鍵に使用するパスワードを指定します。
キーストアのパスワードが要求されたら、手順1で指定したキーストアのパスワードを入力します。
セキュリティを高めるには、SSLの設定時に、通常のHTTPポートを無効にして、すべてのクライアント接続がSSLポートを経由するように設定する必要があります。
Oracle RTDがアプリケーション・サーバーにデプロイされている場合は、SSLのみの構成の設定時に、必要に応じて次の追加手順を実行してください。
次のkeytoolコマンドを実行して、アプリケーション・サーバーのcacertsファイルにOracle RTD証明書をインポートします。
keytool -import -file RTD_HOME/etc/ssl/sdserver.cer -keystore cacerts
ファイルkeytool.exe
は、アプリケーション・サーバーによって使用されるJDKの標準のjdk/bin
ディレクトリに格納されています。
要求されたら、アプリケーション・サーバーのcacerts
ファイルのキーストア・パスワードを入力します。
cacertsファイルのデフォルトの場所は、アプリケーション・サーバーによって使用されるJDKの標準のjdk/jre/lib/security
ディレクトリ内です。
証明書を信頼するかどうか尋ねられたら、「yes」と入力します。
この手順はテスト環境で役立ちます。本番システムでは、Oracle RTDに付属しているテスト証明書ではなく、独自の証明書を使用する必要があります。