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Oracle Enterprise Managerストレージ管理のためのシステム監視プラグイン・メトリック・リファレンス・マニュアル
10gリリース2(10.2.0.4)
B50393-01
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1 EMC Celerra NASサーバーのメトリック

この章では、EMC Celerra NASサーバーのすべてのメトリック・カテゴリについて説明し、各カテゴリに関連付けられたメトリックを表にリストして説明します。特定のカテゴリのメトリックがユーザーの処理をサポートする場合、表にはユーザーの処理も記載されています。

1.1 チェックポイントのメトリック

このカテゴリのメトリックは、CelerraサーバーのすべてのData Moverにマウントされた、すべての本番ファイル・システムに対する既存のSnapSureチェックポイントに関する情報を提供します。

デフォルトの収集間隔: 15分ごと

表1-1 チェックポイントのメトリック

メトリック 説明およびユーザーの処理

バックアップ・タイムスタンプ(Backup Timestamp)

SnapSureチェックポイントの作成時または最終リフレッシュ時のタイムスタンプ。

チェックポイント・ボリュームの使用可能な領域(GB)(Checkpoint Volume Available Space (GB))

チェックポイントSaveVolの使用可能な領域。

チェックポイント・ボリュームのサイズ(GB)(Checkpoint Volume Size (GB))

チェックポイントSaveVolの合計サイズ。

チェックポイント・ボリュームの使用済領域(GB)(Checkpoint Volume Used Space (GB))

チェックポイントSaveVolの使用済領域。

チェックポイント・ボリュームの使用率(%)(Checkpoint Volume Used (%))

チェックポイントSaveVolの使用率。このメトリックでは、しきい値の設定に基づいてアラートが発生します。EMC管理ツールを使用して修正処理を行ってください。

非アクティブかどうか(Is Inactive)

SnapSureチェックポイントの状態。ステータスの値は次のとおりです。

  • アクティブ: チェックポイントは正常で、適切に機能しています。

  • 非アクティブ: チェックポイントを格納する領域がシステムで不足しているため、コンテンツが削除されました。このステータスの場合、SnapSureチェックポイントをリフレッシュまたは削除し、EMC管理ツールを使用して修正処理を行ってください。

  • リストア: 本番ファイル・システムは現在、このチェックポイントからリストア中です。

名前(Name)

SnapSureチェックポイントの名前。

本番ファイル・システム(Production File System)

このチェックポイントがイメージになっているファイル・システム。

VPFS

チェックポイントが格納されているSaveVolの名前。


1.2 Data Moverネットワーク・スループットのメトリック

このカテゴリのメトリックは、Celerraサーバーにある各Data Moverのネットワーク・インタフェースすべての平均ネットワーク・スループットに関する情報を提供します。

デフォルトの収集間隔: 10分ごと

表1-2 Data Moverネットワーク・スループットのメトリック

メトリック 説明

Data Mover

Data Moverの名前。

ネットワーク・スループット(KB/秒)(Network Throughput (KB/sec))

すべてのネットワーク・インタフェースの平均ネットワーク・スループット。


1.3 Data Moverのステータスのメトリック

このカテゴリのメトリックは、Data Moverおよびそのステータス・プロパティに関する情報を提供します。

デフォルトの収集間隔: 5分ごと

表1-3 Data Moverのステータスのメトリック

メトリック 説明およびユーザーの処理

Data MoverのCPU(%)(Data Mover CPU (%))

Data MoverのCPU使用率。このメトリックでは、しきい値の設定に基づいてアラートが発生します。EMC管理ツールを使用して修正処理を行ってください。

Data Moverのメモリー(%)(Data Mover Memory (%))

Data Moverのメモリー使用率。このメトリックでは、しきい値の設定に基づいてアラートが発生します。EMC管理ツールを使用して修正処理を行ってください。

Data Moverのステータス(Data Mover Status)

Data Moverのステータス(有効または無効)。Data Moverが稼働中かどうかを判定します。このメトリックでは、しきい値の設定に基づいてアラートが発生します。EMC管理ツールを使用して修正処理を行ってください。

名前(Name)

Data Moverの名前。

実際のステータス(Status Actual)

  • オンライン(アクティブ): オンラインで、マウントされたファイル・システムがあります。

  • オンライン(準備中): オンラインですが、マウントされたファイル・システムがありません(スタンバイ・モード)。

稼働時間(Up Time)

Data Moverが最後に再起動された時点からの経過時間。


1.4 ファイル・システムのメトリック

このカテゴリのメトリックは、既存のuxfsファイル・システムのリストに関する情報を提供します。

デフォルトの収集間隔: 15分ごと

表1-4 ファイル・システムのメトリック

メトリック 説明およびユーザーの処理

使用可能な領域(GB)(Available Space (GB))

ファイル・システムの使用可能な領域。

ファイルシステム(File System)

ファイル・システムの名前。

ファイル・システム使用率(%)(File System Used (%))

使用済領域の割合。このメトリックでは、しきい値の設定に基づいてアラートが発生します。EMC管理ツールを使用して修正処理を行ってください。

最大ファイル数(Max Files)

ファイル・システムの最大ファイル数(inode数)。

サイズ(GB)(Size (GB))

ファイル・システムのサイズ。

ストレージ・プール名(Storage Pool Name)

ファイル・システムが作成されるストレージ・プール。

使用済領域(GB)(Used Space (GB))

ファイル・システムの使用済領域。

ボリューム名(Volume Name)

ファイル・システムが作成されるボリューム。


1.5 NFSエクスポートのメトリック

このカテゴリのメトリックは、すべてのNFSエクスポートおよびCelerraサーバーのアクセス・ホストに関する情報を提供します。

デフォルトの収集間隔: 12時間ごと

表1-5 NFSエクスポートのメトリック

メトリック 説明

アクセス・ホスト(Access Hosts)

エクスポートに対するマウント・アクセスが許可されているすべてのホスト、IPアドレスまたはサブネット。

Data Mover

ファイル・システムのエクスポート元のData Mover。

エクスポート(Export)

マウント・ポイントからディレクトリへの完全パス。

読取り専用ホスト(Read-Only Hosts)

エクスポートに対する読取り専用アクセスが許可されているすべてのホスト、IPアドレスまたはサブネット。

読取り/書込みホスト(Read-Write Hosts)

エクスポートに対する読取り/書込みマウント・アクセスが許可されているすべてのホスト、IPアドレスまたはサブネット。

ルート・ホスト(Root Hosts)

エクスポートに対するルート・アクセスが許可されているすべてのホスト、IPアドレスまたはサブネット。


1.6 NFS操作のメトリック

このカテゴリのメトリックは、平均コール時間および1秒当たりのNFS操作に関する情報を提供します。

デフォルトの収集間隔: 10分ごと

表1-6 NFS操作のメトリック

メトリック 説明およびユーザーの処理

平均コール時間(Average Call Time)

しきい値の設定に基づいてアラートが発生します。EMC管理ツールを使用して修正処理を行ってください。

Data Mover

統計がレポートされたData Mover。

NFS不正コール(v2およびv3)(%)(NFS Bad Calls (v2 and v3) (%))

NFS不正コールの割合。このメトリックでは、しきい値の設定に基づいてアラートが発生します。EMC管理ツールを使用して修正処理を行ってください。

NFSコール/秒(v2およびv3)(NFS Calls per Second (v2 and v3))

1秒当たりの操作。このメトリックでは、しきい値の設定に基づいてアラートが発生します。EMC管理ツールを使用して修正処理を行ってください。


1.7 NFS統計のメトリック

このカテゴリのメトリックは、nfsstat情報に関する情報を提供します。

デフォルトの収集間隔: 10分ごと

表1-7 NFS統計のメトリック

メトリック 説明およびユーザーの処理

Data Mover

統計がレポートされたData Mover。

失敗(Failures)

パケット・ドロップによる不正コール。NFS構成属性のチューニングに使用できます。

ミリ秒/コール(ms/call)

1コール当たりのミリ秒。NFS構成属性のチューニングに使用できます。

名前(Name)

NFSコール・タイプ。null、setattr、getattrなど。

nコール(ncalls)

このタイプのコール合計数。NFS構成属性のチューニングに使用できます。

コール合計数の割合(% Total Calls)

コール合計数の割合。NFS構成属性のチューニングに使用できます。

バージョン(Version)

NFSのバージョン(v2またはv3)。


1.8 ネットワーク・デバイスのメトリック

このカテゴリのメトリックは、システム上の既存のネットワーク・デバイスに関する情報を提供します。デフォルトでは、仮想デバイスに追加されている場合を除き、ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)上の各物理ポートがデバイスです。

デフォルトの収集間隔: 12時間ごと

表1-8 ネットワーク・デバイスのメトリック

メトリック 説明

Data Mover

デバイスが構成されたData Mover。

名前(Name)

仮想デバイス名のポート。

速度/二重化(Speed/Duplex)

デバイスの現在の速度および二重化設定。

タイプ(Type)

ネットワーク・デバイスのタイプ。ポート、イーサネット・チャネル、フェイルセーフ・ネットワークまたはリンク・アグリゲーション。


1.9 ネットワーク・インタフェースのメトリック

このカテゴリのメトリックは、Data Mover上のネットワーク・インタフェースに関する情報を提供します。

デフォルトの収集間隔: 12時間ごと

表1-9 ネットワーク・インタフェースのメトリック

メトリック 説明

アドレス(Address)

インタフェースのIPアドレス。

ブロードキャスト・アドレス(Broadcast Address)

すべてのステーションへのブロードキャストに使用されるIPアドレス。

Data Mover

インタフェースが構成されたData Mover。

デバイス(Device)

インタフェースが構成されたポートまたは仮想デバイス。

MTU

このインタフェースを使用しているパケットのMaximum Transmission Unit(MTU)のサイズ。

名前(Name)

データベースの名前。

ネット・マスク(Netmask)

インタフェースのネットワーク・アドレス・マスク。

ネットワーク・インタフェースのステータス(Network Interface Status)

インタフェースのステータス。「稼働中」または「停止中」。

VLAN ID

仮想LAN識別子。値がゼロ(0)の場合、VLAN IDがなく、VLANのタグ付けが無効です。


1.10 ネットワーク統計のメトリック

このカテゴリのメトリックは、CelerraシステムにあるData Moverの各種ネットワーク・インタフェースに関するnetstat情報を提供します。

デフォルトの収集間隔: 10分ごと

表1-10 ネットワーク統計のメトリック

メトリック 説明およびユーザーの処理

Data Mover

統計がレポートされたData Mover。

Ibytes

このデバイスで受信した合計バイト数。このメトリックは、ネットワーク構成属性のチューニングに使用します。

MTU

Maximum Transfer Unitを表します。

名前(Name)

ネットワーク・デバイス名。

ネットワーク・スループット(KB/秒)(Network Throughput (KB/sec))

このデバイスのネットワーク・スループット。このメトリックは、ネットワーク構成属性のチューニングに使用します。

Obytes

このデバイスから送信された合計バイト数。このメトリックは、ネットワーク構成属性のチューニングに使用します。

受信速度(バイト/秒)(Receive Rate (bytes/sec))

スループット: 1秒当たりの受信バイト数。このメトリックは、ネットワーク構成属性のチューニングに使用します。

送信速度(バイト/秒)(Send Rate (bytes/sec))

スループット: 1秒当たりの送信バイト数。このメトリックは、ネットワーク構成属性のチューニングに使用します。

ネットワーク受信エラー合計(Total Network Receive Errors)

このデバイスのネットワーク受信エラー合計数。このメトリックは、ネットワーク構成属性のチューニングに使用します。

ネットワーク送信エラー合計(Total Network Send Errors)

このデバイスのネットワーク送信エラー合計数。このメトリックは、ネットワーク構成属性のチューニングに使用します。


1.11 プールのメトリック

このカテゴリのメトリックは、自動ボリューム管理(AVM)ストレージ・プールのリストに関する情報および各ストレージ・プールの詳細情報を提供します。

デフォルトの収集間隔: 15分ごと

表1-11 プールのメトリック

メトリック 説明およびユーザーの処理

クライアント(Clients)

ストレージ・プールを使用するファイル・システムまたはSavVolのリスト。

説明(Description)

ストレージ・プールの説明。CLARiiON RAID5 4plus1、S-ATA上のCLARiiON RAID5など。

ディスク・タイプ(Disk Type)

ストレージ・プールで使用するディスク・タイプ。

動的(Is Dynamic?)

システム定義のストレージ・プールにのみ適用されます。ストレージ・プールが自動的に拡張するかどうかを示します。(True/False)

ユーザー定義(Is User Defined?)

システム定義かユーザー定義かを示します。(True/False)

メンバー(Members)

ストレージ・プールにあるメンバー・ボリュームのリスト。

名前(Name)

ストレージ・プールの名前。

サイズ(GB)(Size (GB))

ストレージ・プールの合計容量。

ストレージ・プールの使用率(%)(Storage Pool Used (%))

合計割当て済領域。このメトリックでは、しきい値の設定に基づいてアラートが発生します。EMC管理ツールを使用して修正処理を行ってください。

使用量(GB)(Used (GB))

割当て済領域の割合。


1.12 レスポンスのメトリック

このカテゴリのメトリックは、Celerraサーバー・ターゲットが稼働中かどうかをControl StationのTCP pingステータスに基づいて判定します。

デフォルトの収集間隔: 2分ごと

表1-12 レスポンスのメトリック

メトリック 説明

ステータス(Status)

pingを実行するControl Stationに基づいて、稼働中また停止中であることを示します。停止中の場合、Control Stationをチェックして、接続できない理由を特定してください。

TCP Ping(ミリ秒)(TCP Ping, Milliseconds)

ping操作を完了するまでに必要な時間。このメトリックでは、しきい値の設定に基づいてアラートが発生します。


1.13 ルーティングのメトリック

このカテゴリのメトリックは、Data Moverに対して定義された静的ルートに関する情報を提供します。

デフォルトの収集間隔: 12時間ごと

表1-13 ルーティングのメトリック

メトリック 説明

Data Mover

ルートが定義されたData Mover。

宛先(Destination)

ルーティング先のIPアドレス。

ゲートウェイ(Gateway)

宛先アドレスに到達するために使用されるゲートウェイのIPアドレス。

インタフェース(Interface)

ルートに関連付けられたインタフェース。

ネット・マスク(Netmask)

インタフェースのサブネット・マスク。


1.14 ストレージ・システムのステータスのメトリック

このカテゴリのメトリックは、バックエンド・ストレージ・システムのステータスに関する情報を提供します。

デフォルトの収集間隔: 5分ごと

表1-14 ストレージ・システムのステータスのメトリック

メトリック 説明およびユーザーの処理

ClariionID/SymmID

システムのClariion IDまたはSymmetrix ID。

捕捉(Is Captive)

ストレージ・システムが捕捉されているかどうか。

接続(Is Connected)

コンポーネントが現在接続されているかどうか。ストレージ・システムが稼働中かどうかを判定します。接続されていない場合、ストレージ・システムのエラー状態をチェックしてください。

ストレージ・システムのフェイルオーバー(Is Storage System FailedOver)

コンポーネントが現在フェイルオーバーしているかどうか。このメトリックでは、しきい値の設定に基づいてアラートが発生します。EMC管理ツールを使用して修正処理を行ってください。

名前(Name)

ストレージ・システムのモデルおよびシリアル番号。


1.15 ボリュームのメトリック

このカテゴリのメトリックは、既存のボリュームのリストに関する情報および各ボリュームとその使用状況の詳細情報を提供します。

デフォルトの収集間隔: 15分ごと

表1-15 ボリュームのメトリック

メトリック 説明およびユーザーの処理

クライアント・タイプ(Client Type)

クライアント: ボリューム・タイプ(スライス、ストライプ、ディスク、プール)またはファイル・システム。

クライアント(Clients)

このボリュームを使用するファイル・システムのボリューム。

ディスク・タイプ(Disk Type)

ディスク・ボリュームのタイプ。CLSTD、CLATAなど。

使用中(InUse)

他のボリュームまたはファイル・システムで使用中かどうか。

名前(Name)

ボリュームの名前。

サイズ(GB)(Size (GB))

ボリュームの合計容量。

タイプ(Type)

ボリュームのタイプ: ディスク、スライス、ストライプ、メタまたはプール。

使用済容量(GB)(Used Capacity (GB))

使用済の領域(GB単位)。

タイプ(Type)

使用済領域の割合。このメトリックでは、しきい値の設定に基づいてアラートが発生します。EMC管理ツールを使用して修正処理を行ってください。

ボリューム(Volume)

ボリューム