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Oracle Enterprise Manager Application Configuration Consoleスタート・ガイド
リリース5.3.2
B56955-01
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4 アセットのロード

下準備が終了し、Application Configuration Consoleにアセットをロードする準備が整いました。


注意:

この章のタスクは、Application Configuration Consoleのクライアントにすでにログインしていることを前提としています。

4.1 アセットの編成

アセットをロードするプロセスには、ユーザーの操作をミラーリングする階層構造を構築する段階があります。Application Configuration Consoleでは、コンテナと呼ばれるオブジェクトにアセットおよび構成をロードします。最上位レベルのコンテナはプロジェクトです。プロジェクトの下に、環境、レイヤーおよびフォルダを配置できます。あるいは、他のコンテナ・レベルを設定しないこともできます。これらは、組織構造に合せて、必要に応じて使用できるデバイスであることに注意してください。異なるラベルも自由に付けることができます。

図4-1は、このドキュメントの以降の説明の背景となる構造の例を示しています。

図4-1 例で使用されるサンプル・コンテナ

コンテナが表示された一般的なナビゲータ・ビュー

この中でも、それぞれに「Webサーバー」および「アプリケーション・サーバー」レイヤーを持つ、「開発」、「ステージング」および「本番」の各環境がある「ポータル・ライフサイクル・ビュー」プロジェクトの作業を行います。

4.2 アセットの追加

アセットはアプリケーション・サーバー、Webサーバーまたはルーターなどの外部リソースを表します。アセットには、外部リソースからの構成データを保持する、Application Configuration Consoleの構成が含まれます。プロジェクトの直下やレイヤーの下など、階層内のどのコンテナの下にもアセットを追加できます。

すでに配置したベースを使用して、アセットを次のように追加します。

  1. ナビゲータ・ビューで、「ポータル・ライフサイクル・ビュー」「開発」を開きます。

  2. 「アプリケーション・サーバー」を右クリックして、「追加」「アセット」を選択します。

    アセットの追加のダイアログが開きます。

  3. アセットの名前、たとえば「Server1」などを入力します。

  4. リソース仕様から作成しているため、ラジオ・ボタンが選択されていることを確認してから、第3章で作成したリソース仕様(RS-XML)をドロップダウン・リストから選択します。

    少しすると、選択したリソース仕様に基づいて、ホスト/エンドポイント認証パックおよびベース・ディレクトリの各フィールドに値が入力されます。

  5. 「OK」をクリックして、アセット構成をロードします。

    少しすると、操作の成功を示すメッセージが表示されます。

ナビゲータ・ビューを見ると、アセット「Server1」およびその構成が、リソース仕様で定義したとおりに「アプリケーション・サーバー」コンテナの下に表示されています。

リソース・ビューはデフォルトのアセット・ビュー、つまり、外部リソースにおけるアセットの構成の表示を示します。構成の「物理ビュー」はその構成のRAWテキスト形式です。「プライマリ・ビュー」は、コンテナ階層で要素およびプロパティと値のペアとして配置される、構成の解析済ビューです。ユーザーは独自のカスタム・アセット・ビューを作成することもできます。これらのビューは、アセットの構成を論理グループに細分化する際に便利な手段です。

4.2.1 アセットの追加に関するその他の注意事項

アセットの追加について次の点に注意してください。

  • リソース仕様に基づいてアセットを追加する際、ホスト/エンドポイント、認証パックおよびベース・ディレクトリを、ターゲットとなる別のリソースに変更できます。常に不変なものはファイル・リソース定義です。

  • アセットは既存アセットに基づいて追加できます。追加対象となるアセットは、そのアセットの基となるアセット、すなわちマスターの下位となります。つまり、下位アセットの構成値は、外部リソースからではなくマスター・アセットから導出されます。

  • アセットは、組織内でのアセットの標準またはモデルを表すテンプレートに基づいて追加できます。

4.3 モデルの拡張

後続の章に説明のある追加機能を例示するため、データをさらに具体化しました。別のアセット(Aeneas)をロードするための新規のリソース仕様(RS-CONF)を作成しました。「ステージング」環境レイヤーにも、「開発」環境のアセットと同じアセットを移入しました。その結果、ナビゲータ・ビューは図4-2のように表示されるようになりました。

図4-2 拡張されたサンプル・コンテナ

アセットが追加されたナビゲータ・ビュー

さらに、後続の章でタスクを実行する際にある種の違いを例示するための工夫もしておきました。ユーザーが自宅で学習している場合、ユーザーはデータになんらかの変更を行う可能性があるため、同様の結果を得られます。


注意:

ここでは少数の構成を持ついくつかのアセットで作業しますが、実際の企業では数千、時には数万という構成が含まれる何百ものアセットをロードする場合も珍しくないということに留意してください。