ヘッダーをスキップ
Oracle Enterprise Manager Application Configuration Consoleスタート・ガイド
リリース5.3.2
B56955-01
  目次
目次

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

7 Webレポート

Application Configuration ConsoleのWebレポートは、ITインフラストラクチャ内でアクティビティを監視および管理するための強力なツールを提供します。ユーザーと管理者はこのツールを利用することで、企業のコンピューティング・ネットワークで突発する偏りや異常に対して、受け身ではなく予防的に対処できます。

7.1 Webレポートへのアクセス

Webレポートはブラウザをベースとするため、レポートの表示および生成にApplication Configuration Consoleは必要ありません。ただし、ブラウザで次のURLにアクセスした後でログインする必要があるため、適切な資格証明が必要です。

https://oaccservername:9943/mvwebreports/

ここで、oaccservernameはApplication Configuration Consoleサーバーがインストールされているホストを指します。ユーザー名およびパスワードを入力して、Application Configuration ConsoleのWebレポートにログインします。ブラウザ・ウィンドウにWebレポートのホームページが表示され、ここでレポートのスケジューリングや生成ができます。

7.2 レポートのサマリー

Webレポートはカテゴリ別にグループ化され、Application Configuration Consoleで管理されているアセットおよび構成に関わるアクティビティについて、断面的な統計およびグラフ情報を提供します。表7-1に個々のレポートの概要を示します。

表7-1 各Webレポートの概要の説明

カテゴリ レポート 説明

監査

PCIコンプライアンス

PCIコンプライアンスのレポートでは、選択されたアセットに監査を実行して、推奨されているオペレーティング・システムのセキュリティ設定へのコンプライアンスを検証します。

このレポートは、PCIコンプライアンス自動化モジュールがインストールされている場合のみ使用できます。

監査

コンプライアンスの変更

指定された期間における構成の変更数を示す、積み重ね表示の棒グラフ。構成の変更とはプロビジョニング、更新、および追跡アラート・アクティビティを指します。

アクティビティ

サマリーの変更

選択した期間内のすべてのプロビジョニング、更新、および追跡アラート・アクティビティをプロジェクト別に示す表。

プランニング

ジョブ・スケジュール

繰返し間隔または1回のみのイベントのどちらかで、現在、実行がスケジューリングされているジョブを一覧表示する表。この中にはジョブの追跡、プロビジョニング、比較およびレポーティングだけでなく、自動化モジュール・スクリプトの実行などの1回のみのイベントも含まれます。

このレポートは、スケジューリング・アクティビティの潜在的なボトルネックの発見に役立ちます。

プランニング

追跡されているアセット

追跡中のアセットに関するすべての情報(所有者、構成数、自動更新が有効かどうかなど)を一覧表示します。

プランニング

追跡されていないアセット

追跡中ではないアセットに関する情報を一覧表示します。このリストは、あるアセットを追跡すべきか判断する際に役立ちます。

プランニング

ボリュームの変更

指定された期間に対するプロジェクト内の変更された構成の数を示す、表示棒グラフ。構成の変更とはプロビジョニング、更新、および追跡アラート・アクティビティを指します。

比較

比較の仕様

ブラウザ・ウィンドウで比較レポートを生成するため、保存済の比較のリストから選択します。

比較

比較アクティビティ

スケジューリングされた比較別に発生したアラートを一覧表示します。差異が検出された日付および時間と、アラートを生成した保存済の比較の名前が示されます。

管理

グループおよびメンバーシップ

Application Configuration Consoleのすべてのグループまたは選択されたグループと、そのメンバーを一覧表示します。グループは、共有オブジェクトに対する権限の設定に使用されます。

管理

ロールおよび権限

プロジェクト内の(読取り権限を持つ)すべてのアセットと、それぞれの所有権および権限に関する情報を一覧表示します。

システム情報

システム・サマリー

Application Configuration Consoleで管理中のデータのハイレベルなビューを表示する表。

システム情報

ホストおよびアセットの詳細

Application Configuration Consoleに認識されている各ホスト上のアセットを一覧表示します。アセットの詳細には、各ホスト上のアセット数の総数とアセット所有者が含まれます。



注意:

ユーザー固有のカスタム・レポートはWebレポート・ブラウザ・インタフェースに簡単に統合できるため、メニュー・バーに表示して、標準レポートと同様に生成およびスケジューリングできます。

7.3 実行可能な操作

提供した各種の基準に基づいてWebレポートを生成する以外に、次の操作も実行できます。

7.4 実際の操作

Webレポートの説明はこれまでにして、次は実際に操作してみます。前提として、前章までの演習は終了しているものとします。ここでは、前に実行したアクティビティを確認するためのサンプル・レポートをいくつか生成します。

  1. この章の前半の説明どおりに、Webレポートにログインします。

  2. 「プランニング」メニューから「追跡されているアセット」を選択します。

  3. 左側のナビゲータ・ツリーで、「ポータル・ライフサイクル・ビュー」プロジェクトを選択します。

  4. 「レポートの生成」ボタンをクリックします。

生成されるレポートには、第5章で実行したとおり、「Server1」アセットに追跡が設定されています。レポートが示すとおり、アセットには4つの構成がありますが、1つのファイル(この場合はconfig.xml)のみに追跡を設定しました。

別のレポートを作成します。

  1. 「アクティビティ」メニューから「サマリーの変更」を選択します。

  2. 左側のナビゲータ・ツリーで、「ポータル・ライフサイクル・ビュー」プロジェクトを選択します。

  3. 「レポートの生成」ボタンをクリックします。

  4. 生成されるレポートで、「Server1」の追跡の「変更タイプ」行を特定します。「リビジョン」列で数値のペアをクリックします。

「詳細の変更」レポートが新規ブラウザ・ウィンドウで開かれ、アラートの生成原因である、検出された差異が表示されます。右側のリンク(「コンテンツの比較」)に注意してください。これをクリックすると、Application Configuration Consoleの値と、外部リソースの現在の値が比較されます。

このドキュメントの演習を実行しなかった場合は、Application Configuration Consoleになんらかのデータをロードしてタスクを実行すると、レポートの対象となるアクティビティが生成されます。レポートの生成および分散のガイダンスについては、Webレポートのオンライン・ヘルプを使用してください。