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Oracle Enterprise Manager Oracle Databaseおよびデータベース関連メトリック・リファレンス・マニュアル
11gリリース1(11.1.0.1)
B61024-01
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2 クラスタ

Oracle RACデータベースのメトリックは、各メトリックについて次の情報を提供します。

2.1 クラスタウェア(Clusterware)

このカテゴリのメトリックは、クラスタのクラスタウェア・ステータスの概要、クラスタ内の問題があるノードの数、およびクラスタのすべてのノードに対するCLUVFYユーティリティの出力を提供します。一般に、1つ以上のホスト上でクラスタウェアが稼働中であれば、クラスタウェアは稼働中です。

2.1.1 クラスタ検証の出力(Cluster Verification Output)

このメトリックは、クラスタのすべてのノードに対するクラスタウェアのCLUVFYの出力を示します。

データ・ソース

ロード・リストは次のとおりです。

cluvfy comp crs -n node1, node2 ...

ここで、node1, node2 ...は、クラスタのノード・リストです。

ユーザーの処理

CLUVFYユーティリティの詳細は、『Oracle Database Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

2.1.2 クラスタウェア・ステータス(Clusterware Status)

このメトリックは、クラスタの全体的なクラスタウェア・ステータスを示します。1つ以上のホスト上でクラスタウェアが稼働中であれば、クラスタウェアは稼働中です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

表2-1 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.0

5分ごと

毎サンプル後

=


2

0

1

このクラスタのすべてのホストで、クラスタウェアに問題があります。%CRS_output%


注意: 警告のしきい値はデフォルトでは0(ゼロ)ですが、何個のノードに問題があるとアラートが生成されるかを表すように、この値を変更できます。

データ・ソース

ロード・リストは次のとおりです。

cluvfy comp crs -n node1, node2 ...

ユーザーの処理

CLUVFYユーティリティの詳細は、『Oracle Database Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

2.1.3 クラスタウェアの問題があるノード(Node(s) with Clusterware Problem)

このメトリックは、クラスタウェアの問題があるノードの数を示します。

データ・ソース

ロード・リストは次のとおりです。

cluvfy comp crs -n node1, node2 ...

ここで、node1, node2 ...は、クラスタのノード・リストです。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

表2-2 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

>

0

定義なし

1

%CRS_failed_node_count%のホストで、クラスタウェアに問題があります。%CRS_output%


注意: 警告のしきい値はデフォルトでは0(ゼロ)ですが、何個のノードに問題があるとアラートが生成されるかを表すように、この値を変更できます。

ユーザーの処理

CLUVFYユーティリティの詳細は、『Oracle Database Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

2.2 クラスタウェア・アラート・ログ(Clusterware Alert Log)

クラスタ・アラート・ログのメトリック

2.2.1 アラート・ログ名(Alert Log Name)

この列は、CRSアラート・ログの名前およびフルパスを示します。

このメトリックは、Enterprise Manager Grid Control 10.2に表示されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
CRSバージョン10.2 5分ごと

2.2.2 クラスタウェア・サービスのアラート・ログ・エラー(Clusterware Service Alert Log Error)

このメトリックは、CRSアラート・ログの特定のエラー・メッセージをクラスタ・レベルで収集します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表2-3 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

CONTAINS

定義なし

CRS-

1*

%crsErrStack%

詳細は%alertLogNameを参照してください。


* このメトリックに対してアラートがトリガーされた場合、手動で消去する必要があります。

複数のしきい値

このメトリックでは、「時間/行番号」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「時間/行番号」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「時間/行番号」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

2.2.3 ノード構成のアラート・ログ・エラー(Node Configuration Alert Log Error)

この列は、CRS-1607、1802、1803、1804および1805のメッセージをCRSアラート・ログからクラスタ・レベルで収集し、エラー・コードに基づいてアラートを発行します。

メトリック・サマリー

このメトリックは、Enterprise Manager Grid Control 10.2に表示されます。

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表2-4 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

MATCH

CRS-180(2|3|4|5)

CRS-1607

1*

%nodeErrStack%

詳細は%alertLogName%を参照してください。


* このメトリックに対してアラートがトリガーされた場合、手動で消去する必要があります。

複数のしきい値

このメトリックでは、「時間/行番号」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「時間/行番号」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「時間/行番号」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。「しきい値の編集」ページへのアクセスの詳細は、Enterprise Managerオンライン・ヘルプのしきい値の編集に関する項を参照してください。

2.2.4 OCRアラート・ログ・エラー(OCR Alert Log Error)

この列は、CRS-1001、1002、1003、1004、1005、1006、1007、1008、1010および1011のメッセージをCRSアラート・ログからクラスタ・レベルで収集し、エラー・コードに基づいてアラートを発行します。

メトリック・サマリー

このメトリックは、Enterprise Manager Grid Control 10.2に表示されます。

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表2-5 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

MATCH

CRS-100(1|2|3|4|5|7)

CRS-(1006|1008|1010|1011)

1*

%ocrErrStack%

詳細は%alertLogName%を参照してください。


* このメトリックに対してアラートがトリガーされた場合、手動で消去する必要があります。

複数のしきい値

このメトリックでは、「時間/行番号」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「時間/行番号」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「時間/行番号」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。「しきい値の編集」ページへのアクセスの詳細は、Enterprise Managerオンライン・ヘルプのしきい値の編集に関する項を参照してください。

2.2.5 投票ディスクのアラート・ログ・エラー(Voting Disk Alert Log Error)

この列は、CRS-1607、1802、1803、1804および1805のメッセージをCRSアラート・ログからクラスタ・レベルで収集し、エラー・コードに基づいてアラートを発行します。

メトリック・サマリー

このメトリックは、Enterprise Manager Grid Control 10.2に表示されます。

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表2-6 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

MATCH

定義なし

CRS-160(4|5|6)

1*

%votingErrStack%

詳細は%alertLogName%を参照してください。


* このメトリックに対してアラートがトリガーされた場合、手動で消去する必要があります。

複数のしきい値

このメトリックでは、「時間/行番号」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「時間/行番号」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「時間/行番号」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。「しきい値の編集」ページへのアクセスの詳細は、Enterprise Managerオンライン・ヘルプのしきい値の編集に関する項を参照してください。

2.3 レスポンス(Response)

このメトリック・カテゴリには、クラスタのステータス、すなわち稼働中か停止中かを表すメトリックが含まれます。メンバー・ホストの1つが稼働中であれば、クラスタは稼働中です。

2.3.1 ステータス(Status)

このメトリックは、クラスタ内のホストの全体的なステータスを示します。クラスタ内のすべてのホストが停止していると、クラスタは使用不可とみなされます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。このメトリックは、すべてのメンバーが停止しているかどうかを調べるためにOMS側で毎分評価されます。

表2-7 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

毎分

毎サンプル後

=


定義なし

0

1

ターゲットは停止しています -- すべてのメンバーは停止しています。


データ・ソース

計算は、各メンバー・ホストのステータスに基づいています。1つのホストが稼働中であれば、クラスタは稼働中です。

ユーザーの処理

ネットワークが停止しているか、クラスタのすべてのホストが停止しているかを調べます。