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Oracle Enterprise Manager Configuration Change Consoleインストレーション・ガイド
10gリリース5(10.2.0.5) for Microsoft Windows or UNIX Systems
B55859-01
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11 OS/400でのエージェントのインストール

この項では、OS/400オペレーティング・システムでのエージェントのインストールに必要な手順について説明します。現在、このリリースでは、バージョンV5R4以上がサポートされています。このインストール・プロセスは他のオペレーティング・システムの場合と大きく異なるため、各手順を慎重に実行してください。

エージェントの機能

OS/400では、Configuration Change Consoleのほとんどの機能が動作します。ただし、いくつかの制限があります。

他のオペレーティング・システムと同様に、エージェントは次の機能をサポートします。

OS/400エージェントには、次の制限があります。

前提条件

新規のユーザー・プロファイルを作成するため、Security Officer権限を持つユーザーによってエージェントを実行する必要があります。

Java要件

Configuration Change Consoleエージェントでは、OS/400サーバーにJDKバージョン1.5のインストールが必要です。さらに、Java Group PTF SD99291のインストールも必要です。また、IBM Toolbox for Java(5722-JC1)およびIBM Developer Kit for Java(5722-JV1)およびJava Developer Kit 5.0(5722-JV1)がインストールされていることを確認してください。

Java Group PTF SF99291のインストール

詳細なインストール手順は、PTFに含まれる手順に従ってください。

次の手順を実行して、Java Group PTF SF99291を取得し、インストールします。

  1. OS/400システムのコマンドラインから、GO PTFと入力します。

  2. 画面から、オプション8を選択します。

  3. PTFタイプ: 1(すべてのPTF)および自動IPL: Yを指定します。

次のコマンドを実行してJava Group PTFの適切なバージョンがインストールされていることを確認します。

WRKPTFGRP SF99291

出力は次のとおりです。

Opt    PTF Group           Level         Status
       SF99291              18           Installed

Java Group PTF SF99291をインストールした後、/QIBM/ProdData/Java400/jdk15/lib/securityディレクトリ下のjava.securityファイルを編集します。このファイルの内容は次のとおりです。

security.provider.1=sun.security.provider.Sun
security.provider.2=com.ibm.jsse2.IBMJSSEProvider2
security.provider.3=com.ibm.crypto.provider.IBMJCE
security.provider.4=com.ibm.security.jgss.IBMJGSSProvider
security.provider.5=com.ibm.security.cert.IBMCertPath
security.provider.6=com.ibm.security.sasl.IBMSASL
security.provider.7=com.ibm.i5os.jsse.JSSEProvider

#
# List of Sun providers and their preference orders (see above):
#
#security.provider.1=sun.security.provider.Sun
#security.provider.2=sun.security.rsa.SunRsaSign
#security.provider.3=com.sun.net.ssl.internal.ssl.Provider
#security.provider.4=com.sun.crypto.provider.SunJCE
#security.provider.5=sun.security.jgss.SunProvider
#security.provider.6=com.sun.security.sasl.Provider

最初のIBM用のセキュリティ・プロバイダのブロックをコメント・アウトし、Sunのプロバイダのコメントを解除します。変更後のファイルは、次のようになります。

#security.provider.1=sun.security.provider.Sun
#security.provider.2=com.ibm.jsse2.IBMJSSEProvider2
#security.provider.3=com.ibm.crypto.provider.IBMJCE
#security.provider.4=com.ibm.security.jgss.IBMJGSSProvider
#security.provider.5=com.ibm.security.cert.IBMCertPath
#security.provider.6=com.ibm.security.sasl.IBMSASL
#security.provider.7=com.ibm.i5os.jsse.JSSEProvider

#
# List of Sun providers and their preference orders (see above):
#
security.provider.1=sun.security.provider.Sun
security.provider.2=sun.security.rsa.SunRsaSign
security.provider.3=com.sun.net.ssl.internal.ssl.Provider
security.provider.4=com.sun.crypto.provider.SunJCE
security.provider.5=sun.security.jgss.SunProvider
security.provider.6=com.sun.security.sasl.Provider

OS/400のエージェントのインストール

次の手順に、OS/400でのエージェントのインストール方法を示します。インストール手順の実行中にエラーが発生した場合、一般的なインストール・エラーの解決方法については、後の項を参照してください。

  1. エージェントをインストールするOS/400サーバーにOracle Configuration Change Consoleメディアをマウントします。メディアから、次の2つのファイルが必要です。

    • Agent-os400/Installprobe.sh

    • Agent-os400/Installprobe.jar

  2. 高いセキュリティ権限を持つユーザー・アカウントでOS400サーバーにログインします。

  3. QSHと入力してQShellを起動します。

  4. 作業ディレクトリを、2つのインストール・ファイルが置かれているディレクトリに変更します。CDからインストールする場合、通常では/QOPT下にマウントされます。

  5. スクリプトinstallprobe.shを実行します。スクリプトは、次の必要な使用方法のパラメータを出力します。

    Usage: <JNDI_PROVIDER_URL> <INSTALL_LIB> <INSTALL_DIR> <USER_ADMIN> <USER_NORMAL>
    
    JNDI_PROVIDER_URL : (Required) Enter the server connection URL. For 
    NON-CLUSTERED, you can enter t3s://host:sslPort. For CLUSTERED, you can enter 
    t3s://host1:sslPort1,host2:sslPort2
    
    INSTALL_LIB : (Optional) The library to contain probe. Default value is $DEFAULT_INSTALL_LIB
    
    INSTALL_DIR : (Optional) The directory to contain probe. Default value is $DEFAULT_INSTALL_DIR
    
    Notes: you can type '-' to use the default value
    
  6. 適切なパラメータを指定してスクリプトinstallprobe.shを実行します。次に例を示します。

    ./installprobe.sh t3s://host1:port1 Agent - - -
    

    host1はプライマリ・サーバーのホスト名またはIPに置き換え、port1はsslポート(デフォルトでは443)に置き換えます。クラスタ・サーバー・インスタンスの場合は、2番目のパラメータを変更して、プライマリ・サーバーとすべてのメッセージング・ブローカ・サーバーをリストします。たとえば、1つのプライマリ・サーバーと2つの追加のメッセージング・ブローカ・サーバーがある場合は次のようになります。

    ./installprobe.sh t3s://host1:port1,host2:port2,host3:port3 Agent - - -
    

    このコマンドを実行すると、/arprobeディレクトリのAgentというライブラリにエージェントが配置されます。

    作成するライブラリ、ディレクトリまたはユーザーがすでに存在する場合、警告メッセージが表示される場合があります。

  7. 次のプロンプトが表示されたら、「y」を入力し、[Enter]を押してエージェントのインストールを開始します。この時点でインストールを中断する場合は、その他のキーを押します。

    Do you want to install the Configuration Change Console Agent?
    (y – install, any other key to exit)
    
  8. インストールが終了したら、ディレクトリを{agent install dir}/binディレクトリに変更します。次のスクリプトを実行して、このエージェントの認証に使用するConfiguration Change Consoleサーバー上のユーザーとパスワードを設定します。ユーザーには、管理者またはスーパー管理者の製品ロールが必要です。

    ./resetauth.sh

インストール後のタスク

次の項では、OS/400エージェントのインストールに必要なインストール後のタスクについて説明します。

QAUDCTLのオブジェクト監査の確認

次の手順に従います。

  1. OS/400のメイン・メニュー画面で、次のコマンドを入力して[Enter]を押します。

    wrksysval sysval(qaudctl)

  2. 「Work With System Values」画面で、オプション2(変更)を選択して[Enter]を押します。

  3. 「Auditing Control」の下に次の項目が含まれていることを確認します。含まれていない場合は、手動で入力します。


    *AUDLVL、*NOQTEMP、*OBJAUD

注意:

QAUDCTLシステム値を*NONE以外の値に変更するには、QSYS/QAUDJRNジャーナルが存在する必要があります。

QAUDLVLのオブジェクト監査の確認

次の手順に従います。

  1. OS/400のメイン・メニュー画面で、次のコマンドを入力して[Enter]を押します。

    wrksysval sysval(qaudlvl)

  2. 「Work With System Values」画面で、オプション2(変更)を選択して[Enter]を押します。

  3. 「Auditing Control」の下に次の項目が含まれていることを確認します。含まれていない場合は、手動で入力します。


    *CREATE、*DELETE、*SAVRST、*OBJMGT、*SECURITY、*JOBDTA

エージェントの起動と停止

エージェントのインストール中に、ライブラリと同じ名前を付けられたサブシステム記述が作成されます。インストール・プロセスにより、サブシステム内に自動起動ジョブ・エントリも作成されます。したがって、エージェント・サービスを開始するには、サブシステムを起動します。エージェント・サービスを停止するには、サブシステムを終了します。

たとえば、エージェントがAGENTライブラリにインストールされている場合、サービスを開始するには、コマンド・プロンプトで次のように入力し、[Enter]を押します。

strsbs agent/agent

サービスを終了するには、コマンド・プロンプトで次のように入力し、[Enter]を押します。

endsbs agent *immed

停止と再起動の手順

システムの稼働中にエージェントを停止するには、停止プロシージャに停止コマンド(上の例では、endsbs agent *immed)を追加することで、システムの停止によってエージェントが自動的に終了します。また、再起動プロシージャに起動コマンドを追加すると、システムの再起動の際にエージェントが自動的に再起動されます。

また、QSTRUPプログラムに追加することにより、IPLプロセス中に起動することもできます。

エージェントのアンインストール

エージェントを手動でアンインストールするには、次の手順を実行します(ライブラリ名がAGENTである場合)。

  1. コマンド・プロンプトで次のコマンドを入力し、[Enter]を押してエージェントを停止します。

    endsbs agent *immed

  2. 次のコマンドを入力し、[Enter]を押してライブラリを削除します。

    dltlib agent

  3. コマンド・プロンプトで次のように入力し、[Enter]を押してqshellを起動します。

    qsh

  4. コマンド・プロンプトで次のように入力して、エージェント・ディレクトリを削除します。ここで、/targetdirは、エージェントがインストールされたディレクトリのパスです。たとえば、/ArProbeなど。

    rm –rf /targetdir


注意:

rm(削除)コマンドは、qshellセッションでrmコマンド・エントリの下に$文字が表示されたときに終了します。$文字が表示される前に([F3]を押して)qshellを終了すると、rmコマンドは完了しません。$文字が表示されるまで待ち、その後でqshellを終了します。システムでのrmコマンドの処理に数分かかる場合があります。

または、エージェントがインストールされているAS/400デバイスで、qshellによりエージェント全体をアンインストールすることもできます。

  1. コマンド・プロンプトで次のように入力し、[Enter]を押してqshellを起動します。

    qsh

  2. コマンド・プロンプトで、ディレクトリをエージェントのインストール・ディレクトリに変更します。たとえば、エージェントのインストール・ディレクトリがarprobeの場合は次のとおりです。

    cd /arprobe

  3. コマンド・プロンプトで次のように入力し、[Enter]を押してエージェントをアンインストールします。

    uninstall.sh

インストール・エラーの関連情報の収集

この項では、OS/400のエージェントをインストールする際に発生したエラーのジョブ・ログを印刷する方法を説明します。インストールが失敗した場合のエラー・メッセージの例を次に示します。

UNSUCCESSFUL INSTALL OF ORACLE CONFIGURATION CHANGE CONSOLE

次の手順に従います。

  1. エラー・メッセージを受け取った直後に、コマンド・プロンプトでDSPJOBと入力して[F4]を押して、現在のジョブを表示します。

  2. エラーに表示されたジョブ、ユーザーおよび番号の情報を書き留めます。

  3. プロンプトで、次のコマンドを入力して[Enter]を押します。

    SIGNOFF *LIST

  4. OS/400インタフェースのログに戻り、プロンプトでWRKJOBと入力して[F4]を押します。

  5. 表示された画面に、手順2からのジョブ、ユーザーおよび番号を入力します。オプション・フィールド下に*SELECTを入力し、[Enter]を押します。

  6. オプション4を選択します。プロンプトで4を入力してスプール・ファイルを操作します。[Enter]を押します。

  7. スプール・ファイルのリストでQPJOBLOGを探し、QPJOBLOGファイルが含まれている行のオプション列に2を入力します。[Enter]を押します。

  8. 表示された画面で、「プリンタ」フィールドにプリンタのネットワーク名を指定し、[Enter]を押します。

  9. サインオフし、オラクル社に報告する際の参照用に印刷されたログを保管しておきます。