Oracle Enterprise Manager Configuration Change Consoleインストレーション・ガイド 10gリリース5(10.2.0.5) for Microsoft Windows or UNIX Systems B55859-01 |
|
戻る |
次へ |
Configuration Change Consoleサイレント・インストーラを使用して、エージェントをシステムにインストールすると、インストール画面は表示されません。ユーザーの操作も必要ありません。例外として、Windowsプラットフォームでは、インストールがサイレント・モードになる前に最初のインストーラ画面が短時間表示されることに注意してください。インストール・プロセスが終了してもインストーラによる通知はありません。エージェントの自動起動を構成している場合、サービスが自動的に起動します。
特定のパッチやその他のシステム要件については、すでに説明している各プラットフォームの前提条件を参照してください。
次のファイルがサイレント・インストーラを実行するために必要です。
エージェント・インストーラ。エージェントをインストールするための実行可能ファイル。実際の実行可能ファイルは、プラットフォームに固有のものです。たとえば、Windowsプラットフォームでは、エージェント実行可能ファイルはagent-win32.exeです。32ビットLinuxシステムでは、エージェント実行可能ファイルはagent-linux-x86-32bit.binです。
agent.properties。インストールの構成に使用されるテキスト・ファイル。agent.propertiesファイルは実行可能ファイルの名前と同じにする必要があります。たとえば、agent-win32.exe実行可能ファイルの場合、対応する.propertiesファイルはagent-win32.propertiesです。
install.bat(Windowsプラットフォーム)またはinstall.sh(UNIXプラットフォーム)。インストーラを実行し、特定のインストールで必要なカスタマイズ作業を実行する、インストール・バッチ・スクリプト。このスクリプトは、特定の環境のニーズと要件に基づいて管理者によって作成されます。
注意: これらのファイルはすべて同じディレクトリに格納する必要があります。 |
サイレント・インストールを行うためのagent.propertiesファイルの例は、付録Aを参照してください。
エージェントをインストールするには、次の手順を実行します。
agent.propertiesファイルを構成します。
エージェントのインストール・ディレクトリに、エージェントの実行可能ファイルと同じ名前のプロパティ・ファイルを作成します。たとえば、実行可能ファイルがagent-win32.exeの場合、プロパティ・ファイルの名前をagent-win32.propertiesとして作成します。agent.propertiesファイルには、インストール環境固有の構成の詳細を指定します。agent.propertiesファイルの例は、付録Aを参照してください。
agent.propertiesに含まれる構成可能なフィールドを次の表に示します。この他のすべてのフィールドは変更しないでください。
表12-1 agent.propertiesのフィールドの値
フィールド | 説明 |
---|---|
USER_INSTALL_DIR |
これはアプリケーションのインストール・ディレクトリです。Windowsの場合、この行はエスケープしてください。すべての空白、コロンおよび円記号は、直前に\を付けて適切にエスケープする必要があります。 次に例を示します。 \=\\ :=\: WindowsのProgram Filesにインストールする場合、適切な構成は次のようになります。 USER_INSTALL_DIR=C\:\\Program Files\\ConfigurationChangeConsoleAgent |
ESCAPED_USER_INSTALL_DIR |
この値は、USER_INSTALL_DIRをエスケープしたものです。エスケープされているすべての\を再びエスケープします。 次に例を示します。 \=\\\\ WindowsのProgram Filesにインストールする場合、適切な構成は次のようになります。 ESCAPED_USER_INSTALL_DIR=C\:\\\\Program Files\\\\ConfigurationChangeConsoleAgent |
JAVA_HOME |
エージェントには独自のJRE(1.5.0_15)がバンドルされています。これは、エージェントがJREを探すために使用するパスです。 |
PATH_SEPARATOR |
OS固有のセパレータ。デフォルトはWindowsです。 UNIXでは次のようになります。 PATH_SEPARATOR=// |
AUTOSTART_* |
エージェントには、インストールが終了した後でサービスを自動的に起動するオプションがあります。 値は次のとおりです。 "0=サービスの起動なし "1=サービスの自動起動 |
JNDI_PROVIDER_URL |
JNDI_PROVIDER_URLは、エージェントがメッセージング・ブローカ・サーバーに接続するための接続URLです。非クラスタ環境の場合、このフィールドの値は、t3s://host:portの形式になります。ここで、hostはプライマリ・サーバーのホスト名またはIP、portはプライマリ・サーバーのセキュア・ポート(デフォルトでは443)です。クラスタ環境の場合は、次のような値になります。 t3s://host1:port1,host2:port2,host3:port3(ホストとポートの各組合せは、メッセージング・ブローカ・サーバーの1つに対応) |
EXTRA_* |
これはUNIX環境のみに適用されます。エージェントが特定のライブラリやバイナリを探すために、実行時に使用する追加のパスです。 EXTRA_PATHにはbinディレクトリを指定します。 EXTRA_LD_LIBRARY_PATHにはlibディレクトリを指定します。 |
AUDIT_ENABLED |
このフィールドは、サーバーで監査が有効かどうかを指定します。 値は次のとおりです。 "1=監査が有効 "0=監査が無効 デフォルト値は1です。 |
AUTHENTICATE_USER |
このエージェントのインストールを認証するために使用される、サーバー上のユーザー名。 |
AUTHENTICATE_PW |
認証に使用されるユーザーのパスワード。 注意: レスポンス・ファイルにはPWがプレーン・テキストとして格納されるため、インストールの直後に、このレスポンス値またはレスポンス・ファイルそのものを必ず削除してください。また、インストールを実行した後で、インストールを行ったユーザーのパスワードの変更を検討することもお薦めします。それにより、アカウントのセキュリティが保証されます。 |
install.batまたはinstall.shファイルの構成
install.batファイルまたはinstall.shファイルを、エージェント実行可能ファイルとagent.propertiesファイルが格納されているディレクトリに作成します。このファイルは、少なくとも次の内容を含む必要があります。
@echo off rem run the silent installer agent.exe
agent.exeは、使用するプラットフォームに固有のエージェント実行可能ファイルです。たとえば、Windowsベースのプラットフォームではagent-win32.exeです。
特定の環境のニーズによっては、その他のカスタマイズが必要になることもあります。