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Oracle Enterprise Manager Configuration Change Consoleインストレーション・ガイド
10gリリース5(10.2.0.5) for Microsoft Windows or UNIX Systems
B55859-01
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12 エージェントの非対話型サイレント・インストーラ

Configuration Change Consoleサイレント・インストーラを使用して、エージェントをシステムにインストールすると、インストール画面は表示されません。ユーザーの操作も必要ありません。例外として、Windowsプラットフォームでは、インストールがサイレント・モードになる前に最初のインストーラ画面が短時間表示されることに注意してください。インストール・プロセスが終了してもインストーラによる通知はありません。エージェントの自動起動を構成している場合、サービスが自動的に起動します。

前提条件とシステム要件

特定のパッチやその他のシステム要件については、すでに説明している各プラットフォームの前提条件を参照してください。

次のファイルがサイレント・インストーラを実行するために必要です。


注意:

これらのファイルはすべて同じディレクトリに格納する必要があります。

サイレント・インストールを行うためのagent.propertiesファイルの例は、付録Aを参照してください。

エージェントのインストール

エージェントをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. agent.propertiesファイルを構成します。

    エージェントのインストール・ディレクトリに、エージェントの実行可能ファイルと同じ名前のプロパティ・ファイルを作成します。たとえば、実行可能ファイルがagent-win32.exeの場合、プロパティ・ファイルの名前をagent-win32.propertiesとして作成します。agent.propertiesファイルには、インストール環境固有の構成の詳細を指定します。agent.propertiesファイルの例は、付録Aを参照してください。

    agent.propertiesに含まれる構成可能なフィールドを次の表に示します。この他のすべてのフィールドは変更しないでください。

    表12-1 agent.propertiesのフィールドの値

    フィールド 説明

    USER_INSTALL_DIR

    これはアプリケーションのインストール・ディレクトリです。Windowsの場合、この行はエスケープしてください。すべての空白、コロンおよび円記号は、直前に\を付けて適切にエスケープする必要があります。

    次に例を示します。

    \=\\

    :=\:

    WindowsのProgram Filesにインストールする場合、適切な構成は次のようになります。

    USER_INSTALL_DIR=C\:\\Program Files\\ConfigurationChangeConsoleAgent

    ESCAPED_USER_INSTALL_DIR

    この値は、USER_INSTALL_DIRをエスケープしたものです。エスケープされているすべての\を再びエスケープします。

    次に例を示します。

    \=\\\\

    WindowsのProgram Filesにインストールする場合、適切な構成は次のようになります。

    ESCAPED_USER_INSTALL_DIR=C\:\\\\Program Files\\\\ConfigurationChangeConsoleAgent

    JAVA_HOME

    エージェントには独自のJRE(1.5.0_15)がバンドルされています。これは、エージェントがJREを探すために使用するパスです。

    PATH_SEPARATOR

    OS固有のセパレータ。デフォルトはWindowsです。

    UNIXでは次のようになります。

    PATH_SEPARATOR=//

    AUTOSTART_*

    エージェントには、インストールが終了した後でサービスを自動的に起動するオプションがあります。

    値は次のとおりです。

    "0=サービスの起動なし

    "1=サービスの自動起動

    JNDI_PROVIDER_URL

    JNDI_PROVIDER_URLは、エージェントがメッセージング・ブローカ・サーバーに接続するための接続URLです。非クラスタ環境の場合、このフィールドの値は、t3s://host:portの形式になります。ここで、hostはプライマリ・サーバーのホスト名またはIP、portはプライマリ・サーバーのセキュア・ポート(デフォルトでは443)です。クラスタ環境の場合は、次のような値になります。

    t3s://host1:port1,host2:port2,host3:port3(ホストとポートの各組合せは、メッセージング・ブローカ・サーバーの1つに対応)

    EXTRA_*

    これはUNIX環境のみに適用されます。エージェントが特定のライブラリやバイナリを探すために、実行時に使用する追加のパスです。

    EXTRA_PATHにはbinディレクトリを指定します。

    EXTRA_LD_LIBRARY_PATHにはlibディレクトリを指定します。

    AUDIT_ENABLED

    このフィールドは、サーバーで監査が有効かどうかを指定します。

    値は次のとおりです。

    "1=監査が有効

    "0=監査が無効

    デフォルト値は1です。

    AUTHENTICATE_USER

    このエージェントのインストールを認証するために使用される、サーバー上のユーザー名。

    AUTHENTICATE_PW

    認証に使用されるユーザーのパスワード。

    注意: レスポンス・ファイルにはPWがプレーン・テキストとして格納されるため、インストールの直後に、このレスポンス値またはレスポンス・ファイルそのものを必ず削除してください。また、インストールを実行した後で、インストールを行ったユーザーのパスワードの変更を検討することもお薦めします。それにより、アカウントのセキュリティが保証されます。


  2. install.batまたはinstall.shファイルの構成

    install.batファイルまたはinstall.shファイルを、エージェント実行可能ファイルとagent.propertiesファイルが格納されているディレクトリに作成します。このファイルは、少なくとも次の内容を含む必要があります。

    @echo off rem run the silent installer agent.exe

    agent.exeは、使用するプラットフォームに固有のエージェント実行可能ファイルです。たとえば、Windowsベースのプラットフォームではagent-win32.exeです。

    特定の環境のニーズによっては、その他のカスタマイズが必要になることもあります。

レスポンス・ファイルの生成

レスポンス・ファイルを手動で作成するかわりに、通常の対話型インストール(グラフィカルまたはコンソール)を行うと、レスポンス・ファイルを自動的に生成することができます。たとえば、インストーラを起動するときに、次のように-rフラグを追加します。

./agent-aix.bin -i console -r

インストールが終了すると、ファイルinstall.propertiesが、インストーラを起動したのと同じディレクトリに作成されます。前の項の手順を実行することにより、このファイルをインストーラのレスポンス・ファイルとして使用できます。

エージェントのアンインストール

エージェントをサイレントでインストールした場合、エージェントのアンインストールもアンインストーラによってサイレントで行われます。このドキュメントですでに説明している、ご使用のプラットフォームでのエージェントのアンインストールの説明を参照してください。