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Oracle Enterprise Manager Configuration Change Consoleインストレーション・ガイド
10gリリース5(10.2.0.5) for Microsoft Windows or UNIX Systems
B55859-01
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13 インストール後のタスク

この章では、場合によりエージェントのインストール後に実行する必要があるタスクについて説明します。

エージェントの再接続

あるConfiguration Change ConsoleからConfiguration Change Consoleエージェントを切断して、別のConfiguration Change Consoleに再接続する場合、エージェントを再構成する方法は2つあります。

1つ目は、エージェントをアンインストールしてから、新しいConfiguration Change Console値を使用して再インストールする方法です。クリーン・インストールの実行を選択する場合は、ご使用のプラットフォームでのアンインストールとインストールの項を参照してください。

2つ目の方法では、エージェントを手動で再構成する必要があります。エージェントのインストール・ディレクトリ構造内の2つの構成ファイルを編集します。この方法で変更を行うには、次の項の手順を実行します。

エージェントの手動再構成

次の手順を実行して、エージェントを手動で再構成します。

  1. 新しいConfiguration Change Consoleサーバーに切り替えるために、各デバイスのエージェントを停止します。ユーザー・インタフェースの「デバイス」画面を使用してエージェントを停止するか、エージェントがインストールされているデバイス上で、次のいずれかの方法でエージェントを停止します。

    1. Windowsの場合。サービスを停止します。

      1つの方法として、「コントロール パネル」→「管理ツール」→「コンピュータの管理」→「サービスとアプリケーション」→「サービス」を選択します。「Oracle Configuration Change Console Agent service」をダブルクリックし、「停止」をクリックします。

    2. UNIXの場合。次のコマンドを実行します。agent_install_dirはエージェントのインストール・ディレクトリです。

      <agent_install_dir>/bin/arprobe stop

  2. 構成を変更します。<agent_install_dir>/config/probe.propertiesファイルの次の行を編集します。

    • java.naming.provider.url=t3s://server_address:port

      変数の入力として、インストール時に指定された新しいConfiguration Change ConsoleサーバーのIP JMSポートを含めます。

    • probe.device.id=<PROBE_ID>

      変数値を消去して、新しいConfiguration Change Consoleサーバーが適切に再割当てできるようにします。

  3. ベースライン値を変更します(ベースラインの更新を開始します)。<agent_install_dir>/config/schedule.xmlファイルを編集し、次の変数の値をfalseからtrueに変更します。agent_install_dirはエージェントのインストール・ディレクトリです。

    <Schedule doInitialBaseline="true">

  4. <agent_install_dir>/logディレクトリの内容を削除します(または別の場所に移動します)。

  5. 管理対象サーバーからエージェントを起動します。

クラスタ環境のメッセージング・ブローカの追加

以前に複数のメッセージング・ブローカを持つクラスタ環境を設定した場合、各ブローカのホストとSSLポートを含むエージェントのメッセージング・ブローカURLがすでに構成されています。次に例を示します。

t3s://host1:443,host2:443,host3:443…

クラスタに別のブローカを追加する場合は、クラスタに新しいブローカを実際に追加する前に、まず各エージェントに移動し、{agent_intsall_dir}/config/probe.propertiesファイルを手動で変更して新しいブローカをjava.naming.provider.urlフィールドに追加する必要があります。

最初に新しいブローカを追加した場合、新ブローカはクラスタを通じてエージェントに認識されますが、そのブローカと通信できるようにブローカのセキュリティ証明書は取得されません。これは、ブローカをアンインストールして再度インストールしなければ、エージェントからメッセージを受け取れないことを意味します。メッセージング・ブローカ・サーバーが使用可能になる前に、エージェントがメッセージング・ブローカ・サーバーを認識している必要があります。

Configuration Change Consoleサーバーのポートの変更

次の項では、Configuration Change Consoleサーバーのポートの変更について説明します。

サーバーの再構成

Configuration Change Consoleサーバーのポートは、インストールの際に設定されます。インストール後にポートを変更する場合は、Oracle Weblogic config.xmlファイルを編集します。このファイルは、プライマリ・サーバーにあります。次に場所を示します。

$USER_INSTALL_DIR$/bea/user_projects/domains/ConfigChangeConsole/config/config.xml

このXMLファイルには、すべてのサーバーのサーバー構成が含まれています。このサーバーがクラスタに所属する場合は、他のすべてのクラスタ・メンバーのサーバー構成も含まれます。XMLタグ<listen-port>は、サーバーがリクエストをリスニングするポートを定義します。各サーバーのインストールには、ポートが2つあります(非SSL用とSSL用に1つずつ)。プライマリ・サーバーのインストールのサンプル・コードの一部を次に示します。

 <server>
        <name>PrimaryServer</name>
        <max-http-message-size>-1</max-http-message-size>
        <ssl>
                <enabled>true</enabled>
                <listen-port>443</listen-port>
                (…. Additional content removed …. )
        </ssl>
        <listen-port>80</listen-port>
        <listen-port-enabled>true</listen-port-enabled>
        (…. Additional content removed …. )

</server>

この例のポート443は、Webベース・インタフェースへのHTTPSアクセスおよびクラスタ通信に使用されるSSLポートです。ポート80は、非セキュアなHTTPポートです。

非クラスタ環境では、このconfig.xmlファイルを保存し、プライマリ・サーバーを再起動して変更を有効にすることができます。また、後述のとおり、エージェントの再構成も必要です。

クラスタ環境では、config.xmlの変更を保存した後に、クラスタの他のすべてのメンバーについて、このconfig.xmlファイルを同じディレクトリ・パスにコピーする必要があります。すべてのクラスタ・メンバーのconfig.xmlファイルは、同じである必要があります。次に、クラスタの各サーバーを再起動して変更が有効であることを確認します。また、後述のとおり、エージェントの再構成も必要です。

エージェント・ポートの再構成

サーバーが使用するポートを変更した場合は、新しいポートを指すようにエージェントも変更する必要があります。

非クラスタ環境では、プライマリ・サーバーのSSL/HTTPSポートを変更した場合、エージェントに変更を加える必要があります。

クラスタ環境では、メッセージング・ブローカ・サーバーのSSL/HTTPSポートを変更した場合にのみエージェントでの変更が必要になります。

エージェントに必要な変更を加えるには、{agent_install_dir}/config/probe.propertiesファイルを編集してjava.naming.provider.urlエントリを見つけます。各ホストのポートは、現在サーバーに構成されているポートと一致する必要があります。