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Oracle Enterprise Manager Configuration Change Consoleインストレーション・ガイド
10gリリース5(10.2.0.5) for Microsoft Windows or UNIX Systems
B55859-01
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5 Microsoft WindowsでのConfiguration Change Consoleサーバーのインストールとアンインストール

この章では、Microsoft WindowsでのConfiguration Change Consoleサーバーのインストール・プロセスについて説明します。

サーバー・コンポーネントをインストールする場合(プライマリ・サーバー、セカンダリ・サーバーまたはメッセージング・ブローカ)、server_win32.exeと同じディレクトリにserver_win32.part2ファイルが存在している必要があります。この追加のファイルは、サーバー要素のインストールに必要です。

非クラスタConfiguration Change Consoleサーバーのインストール

Configuration Change Consoleサーバーをクラスタ化せずにインストールするには、次の手順を実行します。この環境は、エージェントが少数で変更率が低い、ごく小規模のデプロイメントに適しています。

  1. Configuration Change Consoleメディアのserver-win32.exeファイルをダブルクリックします。インストーラが初期化されるまでにしばらくかかります。このインストールを実行するディレクトリに、server-win32.part2ファイルが存在することを確認します。インストールを実行するには、このファイルも必要です。このファイルがない場合、インストーラの処理は進行しません。

  2. 「概要」画面が表示されたら「次へ」をクリックします。

  3. インストール・ディレクトリを指定するか、デフォルトを選択します。「次へ」をクリックします。

  4. 実行するインストール・タイプを選択します。この例では、非クラスタを選択し、「次へ」をクリックします。

  5. サーバー・タイプとしてプライマリ(バンドルされた管理サーバーを使用)を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. Configuration Change Consoleをインストールする前に、Oracleデータベースが適切にインストールされて稼働している必要があります。

    Oracleデータベースがインストール済で、ゲートウェイ・データベースを作成する手順が完了している場合は「次へ」、これらの手順を実行する必要がある場合は「取消」をクリックします。

  7. Configuration Change Console専用のOracleデータベース・インスタンスが、すでに設定されて稼働している必要があります。次の画面では、OracleにアクセスするようにConfiguration Change Consoleサーバーを構成します。

    次の情報を入力します。

    • データベースIP: データベースがインストールされたサーバーのIPアドレスを入力します。

    • データベース・ポート: デフォルト値は1521です。

    • データベースSID: データベースのインストール時に構成されたデータベースのSIDです。この値はデータベースをインストールするときに設定します。デフォルト(推奨)のSIDはgatewayです。

    • ユーザー名: Oracleデータベース・ユーザー。この値はデータベースをインストールするときに設定します。デフォルト(推奨)のユーザー名はgatewayです。

    • パスワード: ユーザー・パスワードを入力します。インストールの際にパスワードは暗号化された形式で格納されるため、データベースに直接アクセスを試行して読み取ることはできません。

    「次へ」をクリックします。


  8. 注意:

    無効なデータを入力すると、エラー・メッセージが表示されます。エラー・メッセージの最後の文にエラーの原因が示されます。エラーを受け取った場合は、エラー・メッセージをよく読んでください。

  9. サーバーがSSL証明書を格納するために使用する2つの証明書キーストアのキー・フレーズを入力します。これらのパス・フレーズは、後で新しい証明書をインポートするときに必要になることがあります。「次へ」をクリックします。

  10. 「組織名」を入力し、「次へ」をクリックします。Configuration Change Consoleの複数のインスタンスをインストールする場合、組織名には、「West Coast Operations」と「East Coast Operations」など、IT組織の名前を反映させます。この組織名は、Configuration Change Consoleサーバーの複数のインスタンスにまたがるBI Publisherレポートを作成する場合に使用できます。

  11. WebLogicコンソールの管理者アカウントのパスワードを入力します。このアカウントのユーザー名はweblogicです。これは、Configuration Change Consoleが実行しているWeblogicデプロイメントを管理するために、WebLogic管理コンソールにログインするときに使用するアカウントです。

  12. 組込み管理者アカウントのパスワードを入力します。これは、Configuration Change Consoleユーザー・インタフェースに最初にログインするために使用するアカウントです。このパスワードは、インタフェースの管理機能を使用して後から変更できます。

  13. サーバーで使用するポートを入力します。ここでは2つのポートが構成されます。HTTPはWebベースのコンソールへのアクセスに使用され、HTTPSはWebベースのコンソールへの安全なアクセスおよびエージェントによるサーバーとの通信に使用されます。HTTPSに対してどのポートを使用するとしても、エージェントをインストールするときに覚えておく必要があります。

  14. 「次へ」をクリックします。

  15. インストールが終了した後でサーバーを自動的に起動するかどうかを指定します。インストールにより、Oracle Config Change Console PrimaryServerという新しいWindowsサービスが作成されます。さらに、Oracle Config Change Console AdminServerというWeblogic管理コンソール・サービスも作成されます。このサービスをインストールの直後に起動しない場合は、いつでも「コントロール パネル」の「サービス」を使用して起動することができます。

  16. Configuration Change Consoleサーバーに割り当てるメモリーの最小および最大容量を指定します。次に示す推奨事項に注意してください。「次へ」をクリックします。


    注意:

    無効なデータを入力すると、エラー・メッセージが表示されます。エラー・メッセージの最後の文にエラーの原因が示されます。エラーを受け取った場合は、エラー・メッセージをよく読んでください。

    Configuration Change Consoleだけがシステムで稼働している主なアプリケーションである場合、すべてのシステム・メモリーの最大80%をConfiguration Change Consoleに割り当てることができます。オペレーティング・システムが機能するために少なくとも128MBを残しておく必要があります。メモリー割当てが1400MBを超える場合は、Windowsの3G/4Gチューニング機能を使用するなど、任意のプロセスに対して1GBを超えるメモリーをサポートするようにサーバーを構成してください。サーバーのOSで可能な処理量より大きな最大メモリーを指定した場合、サービスの起動に失敗します。

  17. 「インストール前のサマリー」画面を確認して、インストールをクリックします。構成を変更する場合は、「前へ」をクリックして、前に表示された画面に戻ります。

  18. インストールが完了するまでにしばらくかかります。インストールの進捗状況が画面に表示されます。「インストール完了」画面が表示されたら「完了」をクリックします。

Configuration Change Consoleサーバーへのログイン

サーバーのインストールが完了し、Oracle Configuration Change Consoleサーバー・サービスが開始すると、Webブラウザを使用してWebベースのユーザー・インタフェースにログインできます。URLは次のいずれかです。

http://hostname:port(portはインストール時に構成したHTTPポート)

https://hostname:port(portはインストール時に構成したHTTPSポート)

デフォルトのHTTPポート80とデフォルトのHTTPSポート443を使用してインストールした場合は、URLでポート番号を使用する必要がありません。

最初の時点で存在するユーザー名はadministrator(すべて小文字)のみです。パスワードは、サーバー・インストーラを使用して管理者アカウントに設定したパスワードです。

HTTPS経由で接続すると、証明書が信頼できる認証局のものではないというアラートを受け取ります。インストールでは、その時点で作成されていた証明書がインストールされます。この証明書はサーバーによる自己署名証明書です。この自己署名証明書の使用を継続するには、ユーザーがこの証明書を各自のブラウザで受け入れる必要があります。

HTTPS通信のために独自の証明書をロードする場合は、信頼できる認証局(CA)の独自の証明書を設定する方法について、Oracle Weblogic Server 10.3のドキュメントを参照してください。

クラスタ環境では、製品を使用するための完全なWebベース・インタフェースへのアクセスはプライマリ・サーバーのみで提供されます。

Oracle Weblogicコンソールへのログイン

Configuration Change Consoleサーバーをインストールしたときに、Weblogicコンソールも構成されています。Webブラウザを使用してWebベースのコンソール・インタフェースにログインできます。URLは次のいずれかです。

http://hostname:port/console(portはインストール時に構成したHTTPポート)

https://hostname:port/console(portはインストール時に構成したHTTPSポート)


注意:

システム管理者またはネットワーク管理者に相談して、ご使用の環境でどのポートを使用すべきかを決めてください。選択したポート番号は、インストール・プロセス全体で使用する必要があります。また、エージェントをインストールするときも同じポート番号を使用する必要があります。この値を変更する場合は、このインストールでデフォルト・ポート(HTTPは80、HTTPSは443)を参照しているすべてのエントリを変更します。

デフォルトのHTTPポート80とデフォルトのHTTPSポート443を使用してインストールした場合は、URLでポート番号を使用する必要がありません。

ユーザー名はweblogicです。パスワードは、インストール時にWebLogic管理アカウントに対して設定したものです。

クラスタConfiguration Change Consoleデプロイメントをインストールした場合、管理サーバーのデフォルトHTTPポートはHTTPアクセスに関して8080および8090になります。

クラスタConfiguration Change Console環境のインストール

ここでは、Configuration Change Console環境をクラスタ化してインストールおよび構成するために必要な手順を説明します。クラスタ環境には、1つのプライマリ・サーバーと、任意の数のセカンダリ・サーバーおよびメッセージング・ブローカ・サーバーがあります。これらのすべてのサーバーは、ConfigChangeConsoleという同じOracle Weblogicドメインに所属します。この章のインストール手順を開始すると、このドメインが自動的に設定されます。クラスタ環境では、製品が正しく動作できるように、3つのサーバー・タイプのすべて(プライマリ、セカンダリおよびメッセージング・ブローカ)を必ずインストールする必要があります。環境に多数のエージェントが含まれる場合、クラスタにインストールされるメッセージング・ブローカの数がセカンダリ・サーバーより多い場合があります。ガイドラインとして、3000エージェントにつき少なくとも1つのメッセージング・ブローカが必要です。ただし、データベースへのイベントの同時書込み数は、メッセージング・ブローカ数にセカンダリ数を掛けた値に基づいているため、多数のメッセージング・ブローカおよびセカンダリを追加すると、データベースの負荷が増えることにもなります。十分な数のブローカおよびセカンダリを定義しなかった場合、メッセージング・ブローカにメッセージが滞留し、メッセージの処理が遅れます。

環境をクラスタとしてインストールする場合は、プライマリ・サーバーとその組込み管理サーバー、1つ以上のセカンダリおよびメッセージング・ブローカが必要です。1つ以上のセカンダリと1つ以上のメッセージング・ブローカが存在しなければ、エージェントからイベントを取得できません。

クラスタのすべてのサーバー(プライマリ・サーバー、セカンダリ・サーバーおよびメッセージング・ブローカ・サーバー)が同じネットワーク・セグメント内にあると、接続の問題の発生率が減少し、ネットワーク待機時間によるパフォーマンスの低下も抑制できます。サーバー間でのpingの遅延は0.5ms未満にする必要があります。

セカンダリ・サーバーは、プライマリ・サーバーと同じ物理ホストにインストールできません。

クラスタのすべてのホストは、互いの完全修飾ドメイン名を解析できることが必要です。プライマリ・サーバーから各サーバーの完全修飾名に対して、また逆方向にもpingを実行してテストできます。

この項では、$USER_INSTALL_DIR$がサーバーのインストール・ディレクトリを指します。

プライマリ・サーバーのインストール

次の手順を実行して、クラスタConfiguration Change Console環境のプライマリ・サーバーをインストールします。

  1. Configuration Change Consoleメディアのserver-win32.exeファイルをダブルクリックします。インストーラが初期化されるまでにしばらくかかります。このインストールを実行するディレクトリに、server-win32.part2ファイルが存在することを確認します。インストールを実行するには、このファイルも必要です。このファイルがない場合、インストーラの処理は進行しません。

  2. 「概要」画面が表示されたら「次へ」をクリックします。

  3. インストール・ディレクトリを指定するか、デフォルトを選択します。「次へ」をクリックします。

  4. 実行するインストール・タイプを選択します。この例では、クラスタを選択し、「次へ」をクリックします。

  5. サーバー・タイプとしてプライマリ(バンドルされた管理サーバーを使用)を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. Configuration Change Consoleをインストールする前に、Oracleデータベースが適切にインストールされて稼働している必要があります。Oracleデータベースがインストール済で、ゲートウェイ・データベースを作成する手順が完了している場合は「次へ」、これらの手順を実行する必要がある場合は「取消」をクリックします。「取消」をクリックした場合は、後からConfiguration Change Consoleをインストールしなおす必要があります。

  7. Configuration Change Console専用のOracleデータベース・インスタンスが、すでに設定されて稼働している必要があります。次の画面では、OracleにアクセスするようにConfiguration Change Consoleサーバーを構成します。

    次の情報を入力します。

    • データベースIP: データベースがインストールされたサーバーのIPアドレスを入力します。

    • データベース・ポート: デフォルト値は1521です。

    • データベースSID: データベースのインストール時に構成されたデータベースのSIDです。この値はデータベースをインストールするときに設定します。デフォルト(推奨)のSIDはgatewayです。

    • ユーザー名: Oracleデータベース・ユーザー。この値はデータベースをインストールするときに設定します。デフォルト(推奨)のユーザー名はgatewayです。

    • パスワード: ユーザー・パスワードを入力します。インストールの際にパスワードは暗号化された形式で格納されるため、データベースに直接アクセスを試行して読み取ることはできません。「次へ」をクリックします。

  8. 組織名を入力します。「次へ」をクリックします。Configuration Change Consoleの複数の独立したインスタンスをインストールする場合、組織名には、「West Coast Operations」と「East Coast Operations」など、IT組織の名前を反映させます。この組織名は、Configuration Change Consoleサーバーの複数のインスタンスにまたがるBI Publisherレポートを作成する場合に使用できます。

  9. サーバーがSSL証明書を格納するために使用する2つの証明書キーストアのキー・フレーズを入力します。これらのパス・フレーズは、後で新しい証明書をインポートするときに必要になることがあります。「次へ」をクリックします。

  10. WebLogicコンソールの管理者アカウントのパスワードを入力します。このアカウントのユーザー名はweblogicです。これは、Configuration Change Consoleが実行しているWeblogicデプロイメントを管理するために、WebLogic管理コンソールにログインするときに使用するアカウントです。

  11. 組込み管理者アカウントのパスワードを入力します。これは、Configuration Change Consoleユーザー・インタフェースに最初にログインするために使用するアカウントです。このパスワードは、インタフェースの管理機能を使用して後から変更できます。

  12. プライマリ・サーバーで使用するポートを入力します。ここでは2つのポートHTTPとHTTPSを構成します。HTTPはWebベースのコンソールへのアクセスに使用され、HTTPSはWebベースのコンソールへの安全なアクセスおよびエージェントによるサーバーとの通信に使用されます。HTTPSに対してどのポートを使用するとしても、エージェントをインストールするときに覚えておく必要があります。「次へ」をクリックします。

  13. クラスタ管理サーバーで使用するポートを入力します。ここでは2つのポートを構成します。HTTPはWebベースのコンソールにアクセスするために使用されます。クラスタにセカンダリ・サーバーをインストールするときは、管理サーバーのIPおよびHTTPSポートを指定する必要があります。

  14. インストールが終了した後でサーバーを自動的に起動するかどうかを指定します。インストールにより、Oracle CCC PrimaryServerという新しいWindowsサービスが作成されます。このサービスをインストールの直後に起動しない場合は、いつでも「コントロール パネル」の「サービス」を使用して起動することができます。

  15. Configuration Change Consoleサーバーに割り当てるメモリーの最小および最大容量を指定します。次に示す推奨事項に注意してください。「次へ」をクリックします。


    注意:

    無効なデータを入力すると、エラー・メッセージが表示されます。エラー・メッセージの最後の文にエラーの原因が示されます。エラーを受け取った場合は、エラー・メッセージをよく読んでください。

    Configuration Change Consoleだけがシステムで稼働している主なアプリケーションである場合、すべてのシステム・メモリーの最大80%をConfiguration Change Consoleに割り当てることができます。オペレーティング・システムが機能するために少なくとも128MBを残しておく必要があります。メモリー割当てが1400MBを超える場合は、Windowsの3G/4Gチューニング機能を使用するなど、任意のプロセスに対して1GBを超えるメモリーをサポートするようにサーバーを構成してください。サーバーのOSで可能な処理量より大きな最大メモリーを指定した場合、サービスの起動に失敗します。

  16. 「インストール前のサマリー」画面を確認して、インストールをクリックします。構成を変更する場合は、「前へ」をクリックして、前に表示された画面に戻ります。

  17. インストールが完了するまでにしばらくかかります。インストールの進捗状況が画面に表示されます。「インストール完了」画面が表示されたら「完了」をクリックします。

セカンダリ・サーバーのインストール

次の手順を実行して、クラスタConfiguration Change Console環境のセカンダリ・サーバーをインストールします。デプロイメントの規模に応じて、クラスタに1つまたは複数のセカンダリ・サーバーをインストールできます。注意: プライマリ・サーバーがインストールされているマシンにセカンダリ・サーバーをインストールすることはできません。

  1. Configuration Change Consoleメディアのserver-win32.exeファイルをダブルクリックします。インストーラが初期化されるまでにしばらくかかります。このインストールを実行するディレクトリに、server-win32.part2ファイルが存在することを確認します。インストールを実行するには、このファイルも必要です。このファイルがない場合、インストーラの処理は進行しません。

  2. 「概要」画面が表示されたら「次へ」をクリックします。

  3. インストール・ディレクトリを指定するか、デフォルトを選択します。「次へ」をクリックします。

  4. 実行するインストール・タイプを選択します。この例では、クラスタを選択し、「次へ」をクリックします。

  5. サーバー・タイプとしてセカンダリを選択し、「次へ」をクリックします。セカンダリ・サーバーのインストールには、メッセージング・ブローカ・サーバーは含まれないため、セカンダリのインストール後に1つ以上のメッセージング・ブローカをインストールする必要があります。javaプロセスで使用可能なメモリーを最大にするため、セカンダリとメッセージング・ブローカは別々になっています。Javaおよびオペレーティング・システムに基づいて、Java仮想マシンの使用可能なメモリーは制限されています(通常、Windows 32ビットで約1.4GB)。

  6. セカンダリ・サーバーの名前を指定します。名前はSecondaryServerXの形式で指定し、Xは1から始まるセカンダリの番号に置き換えます。たとえば、最初のセカンダリ・サーバーは、SecondaryServer1となります。

  7. サーバーがSSL証明書を格納するために使用する2つの証明書キーストアのキー・フレーズを入力します。これらのパス・フレーズは、後で新しい証明書をインポートするときに必要になることがあります。「次へ」をクリックします。

  8. プライマリ・サーバーとともにインストールした管理サーバーのホスト名とポートを入力します。HTTPおよびHTTPSポートは、プライマリ・サーバーのインストール時に設定されています。デフォルトのHTTPポートは8080、HTTPSポートの値は8090です。プライマリ・サーバーをインストールする際に、別のポート番号を指定することもできます。

  9. セカンダリ・サーバーで使用するポートを入力します。ここでは2つのポートHTTPとHTTPSを構成します。HTTPはWebベースのコンソールへのアクセスに使用され、HTTPSはWebベースのコンソールへのセキュア・アクセスおよびエージェントとサーバーの通信に使用されます。エージェントをインストールする際に、HTTPSに対して使用するポートを把握している必要があります。「次へ」をクリックします。

  10. Configuration Change Consoleサーバーに割り当てるメモリーの最小および最大容量を指定します。次に示す推奨事項に注意してください。「次へ」をクリックします。


    注意:

    無効なデータを入力すると、エラー・メッセージが表示されます。エラー・メッセージの最後の文にエラーの原因が示されます。エラーを受け取った場合は、エラー・メッセージをよく読んでください。

    Configuration Change Consoleだけがシステムで稼働している主なアプリケーションである場合、すべてのシステム・メモリーの最大80%をConfiguration Change Consoleに割り当てることができます。オペレーティング・システムが機能するために少なくとも128MBを残しておく必要があります。メモリー割当てが1400MBを超える場合は、Windowsの3G/4Gチューニング機能を使用するなど、任意のプロセスに対して1GBを超えるメモリーをサポートするようにサーバーを構成してください。サーバーのOSで可能な処理量より大きな最大メモリーを指定した場合、サービスの起動に失敗します。

  11. 「インストール前のサマリー」画面を確認して、インストールをクリックします。構成を変更する場合は、「前へ」をクリックして、前に表示された画面に戻ります。

  12. インストールが完了するまでにしばらくかかります。インストールの進捗状況が画面に表示されます。「インストール完了」画面が表示されたら「完了」をクリックします。

  13. セカンダリ・サーバーのインストールが終了したら、DOSウィンドウを開き、$USER_INSTALL_DIR$\bea\user_projects\domains\ConfigChangeConsoleディレクトリに移動します。次に、コマンドラインからsetServer.cmdコマンドを実行します。管理サーバー・コンソールのパスワードを入力する必要があります(これは、プライマリ・サーバーをインストールする際に設定したWeblogic管理ユーザーのパスワードです)。また、このセカンダリ・サーバーのSSL証明書の格納に使用する2つの証明書キーストア用に選択したキー・フレーズも入力する必要があります。プロンプトに応答した後、このセカンダリ・サーバーは、プライマリ・サーバーをインストールする際に作成された既存ドメイン内にマージされます。

    インストールによって、Oracle Config Change Console Xという新しいWindowsサービスが作成されます。ここで、Xは、セカンダリ・サーバーのインストールに指定した名前に置き換えられます(例: SecondaryServer1)。他のすべてのコンポーネントの作業が終了し、「クラスタ・インストールのインストール後の手順」に示された手順を実行した後、サービス・コントロール・パネルからこのセカンダリ・サーバーを起動できます。

メッセージング・ブローカ・サーバーのインストール

次の手順に従ってメッセージング・ブローカ・サーバーをインストールします。複数のスタンドアロン・ブローカを同じ物理ホストにインストールできます。これらのブローカは、他のクラスタ・コンポーネントと同じホストに置くことができます。

  1. Configuration Change Consoleメディアのserver-win32.exeファイルをダブルクリックします。インストーラが初期化されるまでにしばらくかかります。このインストールを実行するディレクトリに、server-win32.part2ファイルが存在することを確認します。インストールを実行するには、このファイルも必要です。このファイルがない場合、インストーラの処理は進行しません。

  2. 「概要」画面が表示されたら「次へ」をクリックします。

  3. インストール・ディレクトリを指定するか、デフォルトを選択します。「次へ」をクリックします。

  4. 実行するインストール・タイプを選択します。この例では、クラスタを選択し、「次へ」をクリックします。

  5. サーバー・タイプとしてメッセージング・ブローカを選択し、「次へ」をクリックします。

  6. メッセージング・ブローカ・インスタンスの名前を指定します。名前はMessaging BrokerXの形式で指定し、Xは1から始まるブローカの番号に置き換えます。たとえば、最初のスタンドアロン・ブローカ・サーバーは、MessagingBroker1となります。

  7. サーバーがSSL証明書を格納するために使用する2つの証明書キーストアのキー・フレーズを入力します。これらのパス・フレーズは、後で新しい証明書をインポートするときに必要になることがあります。「次へ」をクリックします。

  8. プライマリ・サーバーとともにインストールした管理サーバーのホスト名とポートを入力します。HTTPおよびHTTPSポートは、プライマリ・サーバーのインストール時に設定されています。デフォルトのHTTPポートは8080、HTTPSポートの値は8090です。プライマリ・サーバーをインストールする際に、別のポート番号を指定することもできます。

  9. このメッセージング・ブローカ・サーバーで使用するポートを入力します。ここでは2つのポートHTTPとHTTPSを構成します。HTTPSは、エージェントのメッセージング・ブローカ・サーバーとの通信に使用されます。エージェントをインストールする際に、HTTPSに対して使用するポートを把握している必要があります。「次へ」をクリックします。

  10. Configuration Change Consoleメッセージング・ブローカ・サーバーに割り当てるメモリーの最小および最大容量を指定します。次に示す推奨事項に注意してください。「次へ」をクリックします。


    注意:

    無効なデータを入力すると、エラー・メッセージが表示されます。エラー・メッセージの最後の文にエラーの原因が示されます。エラーを受け取った場合は、エラー・メッセージをよく読んでください。

    Configuration Change Consoleだけがシステムで稼働している主なアプリケーションである場合、すべてのシステム・メモリーの最大80%をConfiguration Change Consoleに割り当てることができます。オペレーティング・システムが機能するために少なくとも128MBを残しておく必要があります。メモリー割当てが1400MBを超える場合は、Windowsの3G/4Gチューニング機能を使用するなど、任意のプロセスに対して1GBを超えるメモリーをサポートするようにサーバーを構成してください。サーバーのOSで可能な処理量より大きな最大メモリーを指定した場合、サービスの起動に失敗します。

  11. 「インストール前のサマリー」画面を確認して、インストールをクリックします。構成を変更する場合は、「前へ」をクリックして、前に表示された画面に戻ります。

  12. インストールが完了するまでにしばらくかかります。インストールの進捗状況が画面に表示されます。「インストール完了」画面が表示されたら「完了」をクリックします。

  13. セカンダリ・サーバーのインストールが終了したら、DOSウィンドウを開き、$USER_INSTALL_DIR$\bea\user_projects\domains\ConfigChangeConsoleディレクトリに移動します。次に、コマンドラインからsetServer.cmdコマンドを実行します。管理サーバー・コンソールのパスワードを入力する必要があります(これは、プライマリ・サーバーをインストールする際に設定したWeblogic管理ユーザーのパスワードです)。また、このセカンダリ・サーバーのSSL証明書の格納に使用する2つの証明書キーストア用に選択したキー・フレーズも入力する必要があります。プロンプトに応答した後、このセカンダリ・サーバーは、プライマリ・サーバーをインストールする際に作成された既存ドメイン内にマージされます。

    インストールによって、Oracle Config Change Console Xという新しいWindowsサービスが作成されます。ここで、Xは、メッセージング・ブローカ・サーバーのインストールに指定した名前に置き換えられます(例: MessagingBroker1)。他のすべてのコンポーネントの作業が終了し、「クラスタ・インストールのインストール後の手順」に示された手順を実行した後、サービス・コントロール・パネルからこのセカンダリ・サーバーを起動できます。

クラスタ・インストールのインストール後の手順

クラスタのすべてのコンポーネントをインストールした後、次の手順を実行する必要があります。後でクラスタに別のメンバーを追加する場合は、新しいメンバーに対してもこの手順を実行する必要があります。

サーバーでのSSL証明書のエクスポートとインポート

すべてのConfiguration Change ConsoleサーバーはSSLチャネルで通信するため、セカンダリ・サーバーまたはメッセージング・ブローカを起動する前にSSLを構成する必要があります。次の手順に従って、サーバーで証明書のエクスポートまたはインポートを行います。パスにkeytoolがない場合は、フルパス名を使用して、サーバーとともにインストールされたツールにアクセスします(例: C:\oracle\ConfigurationChangeConsoleServer\bea\jrockit_160_05\bin\keytool)。

  1. 現在インストールされているセカンダリ・サーバーまたはメッセージング・ブローカのディレクトリ$USER_INSTALL_DIR$\bea\wls\server\libに移動します。

  2. 次の2つのコマンドのいずれかを実行します。

    keytool -export -file SecondaryServerX.cer -alias weblogic -keystore weblogicOCC.jks

    keytool -export -file MessagingBrokerX.cer -alias weblogic -keystore weblogicOCC.jks

    SecondaryServerX.cerまたはMessagingBrokerX.cerは現在のサーバーの証明書のファイル名、SecondaryServerXまたはMessagingBrokerXはインストールしたサーバーの名前です。

  3. この証明書ファイルをプライマリ・サーバーの$USER_INSTALL_DIR$\bea\wls\server\libディレクトリにコピーします。

  4. プライマリ・サーバーの$USER_INSTALL_DIR$\bea\wls\server\libディレクトリに移動します。

  5. プライマリ・サーバーがインストールされているサーバーで、次の2つのコマンドのいずれかを実行します。

    keytool -import -alias SecondaryServerX -file SecondaryServerX.cer -keystore weblogicOCCTrust.jks

    keytool -import -alias MessagingBrokerX -file MessagingBrokerX.cer -keystore weblogicOCCTrust.jks

    SecondaryServerXまたはMessagingBrokerXは、プライマリ・サーバーの信頼キーストア(weblogicOCCTrust.jks)ファイルで一意に識別するための別名として使用されます。

  6. パスワードの入力を求められたら、プライマリ・サーバーのインストール時にweblogicOCCTrust.jksキーストア・ファイル用に選択したパスワードを入力します。プロンプトで「はい」か「いいえ」を選択する際には、「はい」を選択します。

    これにより、プライマリ・サーバーの信頼キーストア・ファイルへの新しいセカンダリ・サーバーまたはメッセージング・ブローカのインポートは完了です。インポートとエクスポートのために作成した.cerファイルは削除できます。

  7. すべてのセカンダリ・サーバーおよびメッセージング・ブローカ・サーバーについて、前述の手順を繰り返します。

  8. プライマリ・サーバーのweblogicOCCTrust.jksファイルをすべてのセカンダリ・サーバーまたはメッセージング・ブローカにコピーします。これらのサーバーのweblogicOCCTrust.jksファイルを上書きする必要があります。


注意:

新しいセカンダリ・サーバーまたはJMSブローカをインストールする場合は、これらの手順を繰り返す必要があります。その後、すべてのサーバーを再起動します。

プライマリからセカンダリへの必要なファイルのコピー

次の手順に従って、必要なファイルをプライマリからセカンダリ・サーバーにコピーします。

  1. セカンダリ・サーバーの$USER_INSTALL_DIR$\deploy\activereasoning.ear\config\keystoreのすべてのファイルを削除します。

  2. プライマリ・サーバーの$USER_INSTALL_DIR$\deploy\activereasoning.ear\config\keystoreのすべてのファイルを、セカンダリ・サーバーの同じディレクトリにコピーします。

  3. セカンダリ・サーバーの$USER_INSTALL_DIR$\bea\user_projects\domains\ConfigChangeConsole\securityのすべてのファイルを削除します。

  4. プライマリ・サーバーの$USER_INSTALL_DIR$\bea\user_projects\domains\ConfigChangeConsole\securityのすべてのファイルを、セカンダリ・サーバーの同じディレクトリにコピーします。

  5. 次のファイルをプライマリ・サーバーからセカンダリ・サーバーの同じパスにコピーします。

    $USER_INSTALL_DIR$\bea\user_projects\domains\ConfigChangeConsole\fileRealm.properties

  6. セカンダリ・サーバーの$USER_INSTALL_DIR$\bea\user_projects\domains\ConfigChangeConsole\configのすべてのファイルとサブディレクトリを削除します。

  7. プライマリ・サーバーの$USER_INSTALL_DIR$\bea\user_projects\domains\ConfigChangeConsole\configのすべてのファイルを、セカンダリ・サーバーの同じディレクトリにコピーします。

  8. プライマリ・サーバーの$USER_INSTALL_DIR$\bea\user_projects\domains\ConfigChangeConsole\servers\PrimaryServer\security\boot.propertiesファイルを、セカンダリ・サーバーの$USER_INSTALL_DIR$\bea\user_projects\domains\ConfigChangeConsole\servers\{SecondaryServerX}\securityディレクトリにコピーします。

プライマリからメッセージング・ブローカへの必要なファイルのコピー

次の手順に従って、必要なファイルをプライマリからメッセージング・ブローカ・サーバーにコピーします。

  1. メッセージング・ブローカの$USER_INSTALL_DIR$\bea\user_projects\domains\ConfigChangeConsole\securityのすべてのファイルを削除します。

  2. プライマリの$USER_INSTALL_DIR$\bea\user_projects\domains\ConfigChangeConsole\securityのすべてのファイルを、メッセージング・ブローカの同じディレクトリにコピーします。

  3. ファイル$USER_INSTALL_DIR$\bea\user_projects\domains\ConfigChangeConsole\fileRealm.propertiesを、プライマリ・サーバーからメッセージング・ブローカの同じ場所にコピーします。

  4. メッセージング・ブローカの$USER_INSTALL_DIR$\bea\user_projects\domains\ConfigChangeConsole\configのすべてのファイルとサブディレクトリを削除します。

  5. プライマリ・サーバーの$USER_INSTALL_DIR$\bea\user_projects\domains\ConfigChangeConsole\configのすべてのファイルを、メッセージング・ブローカの同じディレクトリにコピーします。

  6. プライマリ・サーバーの$USER_INSTALL_DIR$\bea\user_projects\domains\ConfigChangeConsole\servers\PrimaryServer\security\boot.propertiesファイルを、メッセージング・ブローカの$USER_INSTALL_DIR$\bea\user_projects\domains\ConfigChangeConsole\servers\{MessagingBrokerX}\securityディレクトリにコピーします。

データベース接続サイズの調整

セカンダリ・サーバーまたはメッセージング・ブローカ、あるいはその両方の増加に対応するには、Configuration Change Consoleデータベースのチューニングが必要です。Weblogicクラスタのデータベース・プール構成は、単一のサーバーに基づいて設定されますが、接続プールのサイズは、クラスタの各プライマリおよびセカンダリ・サーバーに適用されます。たとえば、JDBC接続プール・サイズを200に設定し、1つのプライマリ・サーバーと5つのセカンダリ・サーバーがある場合、クラスタで使用可能なJDBC接続数の合計は1200となります。データベースの設定で指定するJDBC接続数は、いくつかの要素に基づきます。重要な要素の1つは、サーバーに構成されるメッセージドリブンBean(MDB)です。MDBは、メッセージング・ブローカ・サーバーからの受信メッセージを扱う処理ユニットです。デフォルトの構成では、非クラスタ・インストールの場合は110未満になっています。MDB、その他の内部処理およびユーザーのUI接続をサポートするには、非クラスタ・インストールの場合、JDBCプールの接続数を200に設定する必要があります。デフォルトの構成では、各プライマリおよびセカンダリ・サーバーのMDBは60以下になります。クラスタ環境の場合、各セカンダリ・サーバーには各メッセージング・ブローカに接続するMDBがあるため、各セカンダリで使用される最大MDB数と、クラスタにインストールされたメッセージング・ブローカ・サーバー数を掛け合せる必要があります。たとえば、1つのプライマリ・サーバー、3つのセカンダリおよび4つのメッセージング・ブローカのクラスタ環境では、各セカンダリ・サーバーのMDB数は60 x 4 = 240です。他の内部処理およびユーザーのUI接続をサポートするには、クラスタ・インストールの場合、JDBSプール・サイズを300接続に設定する必要があります。クラスタにさらにメッセージング・ブローカを追加する場合は、Weblogic JDBCプール・サイズに少なくとも60接続を追加する必要があります。この設定は、クラスタの各プライマリおよびセカンダリに適用されます。メッセージング・ブローカの追加は、フェールオーバーや負荷の高い処理に役立ちますが、データベースのパラレル実行が増加し、より多くの負荷を処理するためにデータベースの拡張が必要になります。Weblogic JDBCプール・サイズの設定は、Weblogic管理コンソールで構成するか、{install dir}/bea/user_projects/domains/ConfigChangeConsole/config/jdbc/OracleDS-jdbc.xmlファイルを編集して最大容量の設定を調整することもできます。環境に必要なConfiguration Change Consoleクラスタのサイズに応じて、データベースのサイズを適切に調整する必要があります。プライマリ・サーバーおよびセカンダリ・サーバーのみがデータベースに接続するため、エージェント数によって必要なデータベース接続数が変わることはありません。

Configuration Change Consoleのアンインストール

ここでは、Configuration Change Consoleサーバーをアンインストールする方法について説明します。


注意:

サーバーをアンインストールする前にすべてのエージェントをアンインストールする必要があります。

Configuration Change Consoleサーバーを手動でアンインストールするには、次の手順に従います。

  1. 「スタート」から「コントロール パネル」を選択し、「プログラムの追加と削除」を選択します。

  2. リストから「Oracle Enterprise Manager CCC PrimaryServer」を選択してプライマリ・サーバーをアンインストールします。プライマリ・サーバー以外のクラスタのコンポーネントをアンインストールする場合、各コンポーネントはOracle Enterprise Manager CCCで始まります。

  3. プロンプトに従って、サーバーのすべての部分をアンインストールします。