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Oracle Enterprise Manager Configuration Change Consoleインストレーション・ガイド
10gリリース5(10.2.0.5) for Microsoft Windows or UNIX Systems
B55859-01
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4 サーバーをインストールする前のタスク

この章では、Configuration Change Consoleをインストールする前に実行する必要があるタスクについて説明します。

ネットワーク・カードの構成

理想的なConfiguration Change Consoleサーバーは、2つのネットワーク・インタフェース・カード(NIC)を利用します。一方のNICは、外部ネットワークに接続し、エージェントとWebブラウザがサーバーに接続できるようにします。もう一方のNICは、データベースに直接接続するプライベート・ネットワークに接続します。プライマリまたはサーバーがインストールされたクラスタ内の各物理デバイスは、データベースへの接続が可能である必要があります。

この構成では、サーバーがデータベース・トラフィック用の専用ネットワーク・インタフェースを持つことができます。通常、このインタフェースは、外部ネットワークよりも高速のネットワーキング・メディア上に拡張されます。一般的に、外部ネットワークは100MB/秒、データベース・トラフィック用のプライベート接続は1GB/秒です。Configuration Change Consoleサーバーは、データベース主体の製品です。


警告:

Configuration Change Consoleサーバーが外部ネットワークNICを介して接続されることが大変重要です。サーバーがプライベートNICを介して接続されると、エージェントがサーバーに接続できません。

NICの構成

Configuration Change Consoleサーバーをインストールしたデバイスに複数のNICカードがある場合は、外部接続用のプライマリNICカードを必ずエージェント構成で使用するようにしてください。エージェントをインストールするとき、サーバーのIPまたはホスト名を指定します。このIPが関連付けられているNICカードの優先順位は、他のNICカードよりも高いことが必要です。そうでない場合、インストール時に設定されたものとは異なるIPをエージェントが受け取ることになります。


注意:

エージェントをインストールするときにサーバーに特定のIPを構成したが、エージェントの起動時ログで、エージェントが別のIPに接続しようとしたことに気づくことがあります。これは、この項で説明するように、NICカードの優先順位が適切に設定されていないためです。

UNIXオペレーティング・システムでの同等の構成は、オペレーティング・システムの説明を参照してください。

Windowsでは、次の手順を使用して、外部NICが適切に動作するようにConfiguration Change Consoleサーバーを構成します。

  1. 「スタート」→「設定」→「コントロール パネル」を選択し、「ネットワーク接続」をダブルクリックします。

  2. メニュー・バーで「詳細設定」→「詳細設定」をクリックします。

  3. 2つ目のNIC、たとえば「ローカル エリア接続2」を選択し、上向き矢印をクリックします。このNICはプライベートNICとして構成されます。「OK」をクリックします。


    注意:

    トラブルシューティング作業が容易になるように、ローカル・エリア接続の名前をわかりやすく変更することをお薦めします。たとえば、NIC 1を「外部接続」、NIC 2を「プライベート接続」に変更します。

NICの検証

Configuration Change Consoleサーバーが外部NICに接続していることを検証するには、サーバーから、Configuration Change ConsoleサーバーのIPアドレスではなく、サーバーのホスト名に対してpingを実行します。pingによってホスト名がプライベートNICに解決された場合、エージェントはサーバーに接続することができません。

サーバーとデータベース・クロックの同期

次の推奨事項に従って、サーバーとデータベース・クロックを同期します。Configuration Change Consoleのすべての操作が適切に行われるように、エージェント、jmsブローカおよびサーバーのすべてのシステム・クロックで、クロックを同期します。同期された時間を使用しない場合、イベント・タイムスタンプでの誤った時刻の表示、変更管理リコンシリエーションの失敗、通知の失敗およびイベント・ミスなどが発生する可能性があります。

Configuration Change Consoleサーバー・クロックとネットワークの同期

Configuration Change Consoleサーバー・クロックのネットワークとの同期は、その環境で何が最適かによって異なります。たとえば、ネットワーク時間を提供する専用のサーバーがある場合は、そのクライアントをConfiguration Change Consoleサーバーにインストールすることをお薦めします。

Oracle ServerクロックとConfiguration Change Consoleサーバー・クロックの同期

Configuration Change Consoleサーバーのクロックと管理デバイスのクロックのオフセットは、次に説明するように、通知やファイル構成の更新に影響することがあります。

  • 管理デバイスのクロックがConfiguration Change Consoleサーバーのクロックよりも進んでいる場合、その時間差だけ通知とファイル構成の更新が遅延します。

  • Configuration Change Consoleサーバーのクロックが管理デバイスのクロックよりも進んでいる場合は、時間差に応じて結果が異なります。サーバーでは、クロック間の2分未満の時間差は許容できます。時間差が7分を超える場合は、通知とファイル構成が失われることがあるため注意してください。

Windowsで、Oracle Databaseサーバー・クロックをConfiguration Change Consoleサーバー・クロックと同期するには、次の手順を実行します。

  1. データベース・サーバーで、「ネットワークとダイヤルアップ接続」パネルの「ローカル エリア接続」リンクを右クリックします。次の画面が表示されたら、次のコンポーネントが選択されていることを確認します。

    • Microsoftネットワーク用クライアント

    • Microsoftネットワーク用ファイルとプリンタ共有

    「OK」をクリックします。

  2. データベース・サーバーで、「プログラム」→「アクセサリ」→「システム ツール」→「タスク」を選択し、「スケジュールされたタスクの追加」をダブルクリックします。

  3. 「タスク ウィザード」画面が表示されたら「次へ」をクリックします。

  4. 「コマンド プロンプト」オプションを選択します。

  5. わかりやすいタイトルを入力します。このタスクを毎日実行するように、オプション「日単位」を選択します。「次へ」をクリックします。

  6. 「開始時刻」として12:00 AMを選択します。オプション「毎日」を選択し、「開始日」に現在の日付を入力します。「次へ」をクリックします。

  7. アカウント名パスワードを入力します。このアカウントはこのサーバーの管理権限を持つ必要があります。「次へ」をクリックします。

  8. オプション「[完了]をクリックしたときに詳細プロパティを開く」を選択します。「完了」をクリックします。

  9. 前の手順で「完了」をクリックすると、次の画面が表示されます。「タスク」タブの「実行するファイル名」フィールドで、パスが次のパスと同じであることを確認します。cccserverはConfiguration Change Consoleサーバーのホスト名で置き換えます。

    C:\WINNT\system32\net.exe time \\cccserver /set /yes

    「OK」をクリックします。

  10. 「スケジュール」タブで「詳細設定」ボタンをクリックします。

    • 「終了日」オプションが選択されていないことを確認します。

    • 「タスクを繰り返し実行」オプションが選択されていることを確認し、環境に合せた値を入力します。通常は10分間隔です。

    • 「継続期間」オプションを選択し、「時間」フィールドに24を入力します。「OK」をクリックします。

  11. 「設定」タブで、オプション「タスクの継続時間を指定する」が選択されていることを確認し、「分」フィールド5を入力します。「電源の管理」の下のすべてのオプションが選択されていなことを確認します。

    「OK」をクリックします。サマリー・メッセージによってタスクの設定が示されます。

UNIXオペレーティング・システムでの同等の構成は、オペレーティング・システムの説明を参照してください。

SNMPサーバーの構成

構成したイベントがトリガーされるときに、SNMPサーバーで通知を受け取る場合は、SNMPサーバーを構成する必要があります。

Configuration Change ConsoleサーバーからSNMP通知を受け取るには、2つのMIBファイルとSNMP/MIBソフトウェアを組み合せて使用します。これらのファイルAR-SMI.mibおよびAR-NOTIF.mibについては、このドキュメントの付録に記載しています。

この2つのファイルをSNMP/MIBマネージャ・ソフトウェアを使用してコンパイルすると、SNMPサーバーがファイルを適切に処理して解釈できるようになります。SMNP管理クライアントごとに、これらのファイルの実装を扱う方法が異なるため、必要なプロセスについてはご使用のSNMP管理ソフトウェアのドキュメントを参照してください。


注意:

MIBファイルはFineConnectionを使用してテストされ、構文が正しいこと、およびコンパイルが成功したことが検証されています。両方のファイルのソースも、このドキュメントの付録に含まれています。

メール・サーバーの構成

Configuration Change Consoleと一緒に使用するためにメール・サーバーを設定するときは、電子メール・アカウントを指定する必要があります。このアカウントを使用して、この製品からの通知を電子メールで受信および確認します。このアカウントでは受信ボックスが自動的に数分間隔でパージされるため、他の目的にも使用するアカウントを使用しないでください。

サーバーは、メールを受信するためにPOP3またはIMAPメール・アカウントに接続できます。メールの送信にはSMTPを使用します。