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Oracle Enterprise Manager Configuration Change Consoleインストレーション・ガイド
10gリリース5(10.2.0.5) for Microsoft Windows or UNIX Systems
B55859-01
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3 サーバーのインストールの前提条件

Configuration Change Consoleおよびそのコンポーネントのインストールは、次に示す順序で実行する必要があります。

  1. Oracleデータベースのインストールと構成

  2. Configuration Change Consoleサーバーのインストールと構成

  3. Configuration Change Consoleエージェントのインストール

サーバーのインストールが完了したら、第7章「Configuration Change Consoleエージェントの概要」または第14章「Configuration Change Consoleのセキュリティ」で、エージェント・コンポーネントのインストールの詳細を参照してください。

システム要件

Configuration Change Consoleサーバーのための特定のオペレーティング・システムの要件は、デプロイメントのサイズによって異なります。次の表に、様々なサイズの環境に対する推奨値を示します。これらは、特定の顧客環境では多くの要因に応じて変更することが可能です。大まかなガイドラインとして使用してください。

表3-1 環境ごとの推奨サイズ

エージェント数 変更率 サーバー・ホスト CPU/ホスト 物理メモリー 1ホスト当たりの最小ディスク領域

100

標準

1ホスト(非クラスタ)

1デュアルコア3GHz

4GB

30GB

1000

標準

1ホスト(非クラスタ)

2デュアルコア3GHz

4GB

30GB

5000

標準

3ホスト(1プライマリ、2セカンダリ、2メッセージング・ブローカによるクラスタ)

2デュアルコア3GHz

8GB

100GB

15,000

標準

4ホスト(1プライマリ、3セカンダリ、2メッセージング・ブローカによるクラスタ)

2デュアルコア3GHz

8GB

100GB

1000

非常に高い

4ホスト(1プライマリ、3セカンダリ、2メッセージング・ブローカによるクラスタ)

2デュアルコア3GHz

8GB

100GB


デプロイメント・サイズは、このインストレーション・ガイドの、データベースの前提条件に関する章のサイズ設定の説明に基づいています。クラスタ化環境のプライマリ・サーバーは、非クラスタ・インストールの場合のように着信メッセージを処理することはありませんが、他のすべての処理を担当します。このため、クラスタ環境を使用している場合には、通常は少なくとも2つのセカンダリがあります。

これらのサイズ設定のガイドラインでは、環境で必要な最小限のハードウェアを想定しています。必要数を上回るセカンダリを使用することも可能です。利点は、優れたロード・バランシングが実現するだけではなく、1つのセカンダリがエージェントからの着信イベントを処理できない場合にフェールオーバーも行えることです。

エージェントが少数で変更率の低い本番環境では、最小要件は1サーバー・ホストであっても、1つのプライマリ、2つのセカンダリおよび2つのメッセージング・ブローカによるクラスタを使用できます。これにより、セカンダリの1つが停止した場合でも、もう一方でイベントを処理することができます。

メッセージング・ブローカのホストには、サーバーで適時に処理できなかったエージェントからのメッセージをブローカがキューに入れることができるよう、十分なディスク領域が必要です。Configuration Change Consoleは、エージェントのメッセージをメッセージング・ブローカ・サーバー内のキューに入れることができるように設計されています。これにより、プライマリ、セカンダリ・サーバーおよびデータベースの負荷が高い場合でも、エージェントのメッセージは失われず、後から処理できます。本番環境では、各メッセージング・ブローカに50GB以上のディスク領域を用意し、度重なるイベントをサーバーが処理できないときに、エージェントからのメッセージが失われないようにするのが最善の方法です。

インターネット・ブラウザ

次のバージョンのブラウザがConfiguration Change Consoleで使用可能です。

ブラウザ バージョン
Internet Explorer 7.0以上
Firefox 1.2以上

オペレーティング・システム

Configuration Change Console Serverをインストールするサーバーは、Windows 2000 Server、Windows 2003 Enterprise EditionまたはOracle Enterprise Linux V4、V5(または同等)を実行している必要があります。WindowsとLinuxの各プラットフォームには専用のインストーラがあります。

Configuration Change Consoleサーバーの実行時、グラフの生成にはX Windowsサブシステムが必要です。X Windowsが適切にインストールまたは構成されていない場合、またはサーバーを起動するシェルにDISPLAYが設定されていない場合、製品全体でグラフの生成が失敗します。

サービス・パックとパッチ

Configuration Change Console Serverをインストールするデバイスは、常に最新のサービス・パックとパッチが適用されていることが必要です。

表示設定

画面の色は256色以上に設定する必要があります。解像度は1280 x 768以上が必要です。

WindowsにConfiguration Change Consoleサーバーをインストールするためのユーザー権限

次の情報は、Microsoft Windowsファミリに含まれるサポートされているすべてのプラットフォームに適用されます。これにはWindows 2000およびWindows 2003が含まれます。Configuration Change Consoleサーバーをインストールするユーザーには管理者権限が必要です。また、この管理者によって作成されるすべてのファイルには、NT Authority/SYSTEM変更権限を設定する必要があります。インストール時に作成されるサービスは、通常のWindowsサービスの場合と同様に、SYSTEMユーザーとして実行されます。デフォルトでは、すべてのNT管理者にはNT Authority/SYSTEM変更権限が付与されます。NT管理者が変更された場合は、NT Authority/SYSTEM変更権限をインストール・ディレクトリ全体に割り当てる必要があります。

UNIXにConfiguration Change Consoleサーバーをインストールするためのユーザー権限

次の情報は、Configuration Change ConsoleサーバーをインストールできるすべてのUNIXプラットフォームに適用されます。

サーバーで起動時に開始されるサービスを登録する場合は、Configuration Change Consoleサーバーをrootとしてインストールします。また、Webベースのコンソールの特定のポート(たとえば、ポート80および443)を指定するには、適切な権限を持つユーザーとしてサーバーを実行できる必要があります。

製品はグラフ生成コードをX-Windowsサブシステムに依存しているため、Configuration Change Consoleサーバーを実行するユーザーには、このサブシステムへのアクセス権が必要です。