Oracle Enterprise Manager Configuration Change Consoleインストレーション・ガイド 10gリリース5(10.2.0.5) for Microsoft Windows or UNIX Systems B55859-01 |
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Configuration Change Consoleのためのデータベースを作成する前に、まずOracle Databaseのソフトウェアをインストールする必要があります。サーバーは、任意のオペレーティング・システム上のOracle 10g(リリース10.2.0.4以上)のデータベースと連携します。この製品ではOracle Database Enterprise Editionが必要です。パーティション化、ビットマップ索引、マテリアライズド・ビューなどの機能が使用されるため、Standard Editionは対応しません。
基本的なインストールでは、3つの表領域のための合計8GBの領域とOracle Databaseソフトウェアで必要な領域が必要です。
データベース・ソフトウェアのインストール方法の詳細は、インストールするデータベース用のOracleのインストレーション・ガイドを参照してください。
Oracle Databaseソフトウェアをインストールしたら、Configuration Change Consoleサーバーがリポジトリとして使用するデータベース・インスタンスを作成する必要があります。ここで説明する手順は、Windowsで実行しているOracle 10gデータベースに対応しています。プロセスはUNIXベースのデータベースでも同じです。
Oracle Databaseをインストールしたマシンで、「スタート」→「ファイル名を指定して実行」をクリックします。
「ファイル名を指定して実行」ボックスの「名前」フィールドにdbca
と入力します。「OK」をクリックします。これで、Database Configuration Assistantが起動されます。
「ようこそ」画面が表示されます。「次へ」をクリックします。
「データベースの作成」を選択し、「次へ」をクリックします。
「汎用」を選択し、「次へ」をクリックします。
「グローバル・データベース名」フィールドにgateway
と入力します。「SID」フィールドに値が自動的に移入されます。gatewayはデータベースのために推奨する名前です。このドキュメント全体で使用しています。「次へ」をクリックします。
データベースの通常の管理方法に応じて管理オプションを構成します。デフォルトでは、「Enterprise Manager」と「Database Control」が選択されます。「次へ」をクリックします。
sysアカウントのパスワードを指定します。このパスワードはインストール中に後で必要になるため、覚えておく必要があります。「次へ」をクリックします。
データベースのために使用する記憶域メカニズムを選択します。これは環境によって異なります。デフォルト・オプションは「ファイルシステム」です。「次へ」をクリックします。
データベース・ファイルの場所を選択します。これは環境によって異なります。デフォルトは「テンプレートのデータベース・ファイル位置を使用」です。「次へ」をクリックします。
リカバリ・オプションを指定します。この設定は環境によって異なります。よくわからない場合は、デフォルト設定を使用します。「次へ」をクリックします。
このデータベースの作成中にはサンプル・スキーマやスクリプトを実行しないでください。「次へ」をクリックします。
「メモリー」タブで、このデータベースで使用するメモリーの容量を設定します。データベース・サーバーをConfiguration Change Console専用にする場合は、サーバーを最大限に活用できるようにメモリーを増やしてください。
「キャラクタ・セット」タブで、「Unicode(AL32UTF8)を使用」を選択します。
「接続モード」タブの下で、「専用サーバー・モード」を選択します。「次へ」をクリックします。
「データベース記憶域」の設定を見直して、環境の要件に応じて変更します。「次へ」をクリックします。
最後の画面で、「データベースの作成」を選択して、「終了」をクリックします。
「サマリー」画面ですべてのパラメータを確認し、エラーがあれば修正して、「OK」をクリックします。
次の手順を実行して、データベースを構成します。
Oracle Enterprise Manager Database Controlを起動します。「スタート」メニューから「プログラム」→「Oracle-OraDb10g home1」を選択し、「Database Control - gateway」をクリックします。
sysdbaロールを持つsysユーザーとしてDatabase Controlにログインします。
ここでは、次の表領域を作成します。データベースSIDに別の名前を使用する場合も、表領域名はこのドキュメントに指定されたものを使用する必要があります。
GATEWAY
GATEWAY_LGDATA
GATEWAY_INDEX
表領域のサイズを構成するときは、まずデータベースのサイズを決定する必要があります(「データベース・サイズの決定」を参照)。この例では、最大20エージェントまでの評価設定に適した最小サイズを仮定します。
GATEWAY表領域は、本番環境では少なくとも2GBが必要です。
GATEWAY_LGDATA表領域は、最低で2GBですが、予測されるデータ増加に対応するために十分な大きさが必要です。
GATEWAY_INDEX表領域は、通常はGATEWAY_LGDATA表領域の2倍の大きさにします。
GATEWAY_INDEX表領域は、最低で4GBですが、予測されるデータ増加を格納するために十分な大きさが必要です。
次の手順を実行して、表領域を手動で作成します。表領域作成に使用できるスクリプトを探す場合は、この後の説明を参照してください。
「データベース・インスタンス: Gateway」画面で「管理」タブをクリックします。
「データベース管理」→「記憶域」にナビゲートし、「表領域」リンクをクリックします。
「作成」をクリックします。
「名前」フィールドにgatewayと入力します。表領域のその他すべての設定はそのまま残しておくか、環境に応じて変更してください。
「データファイル」セクションの下の「追加」をクリックします。
データファイルのファイル・システム名を入力します。たとえば、gateway_01とします。
このデータファイルのファイル・サイズを設定します。前に説明した最小要件を使用する場合は、2GBと入力します。
「続行」をクリックします。
必要であればデータファイルを追加します。これは、オペレーティング・システムの最大データファイル・サイズに対するOracle Databaseの推奨値によって異なります。
「作成」をクリックします。
表領域の作成を示す画面が表示されます。「OK」をクリックします。
手順1から11をGATEWAY_LGDATA表領域とGATEWAY_INDEX表領域に関して繰り返します。各表領域で必要とされる、表領域名、データファイル名およびサイズになるようにそれぞれを置き換えてください。
Configuration Change Consoleの評価環境の場合には、TEMP表領域およびUNDO表領域のデフォルトのサイズで十分なはずです。
多数のエージェントを持つ環境では、TEMP表領域に4GB、UNDO表領域に4GBを割り当てる必要があります。
エージェントの数が少なく、変更率が低い評価環境または本番環境では、デフォルトのREDOログの設定で十分です。
多数のエージェントを持つ環境または変更率の高い環境では、より多くのREDOログおよびREDOログ・グループが必要になる場合があります。Configuration Change Consoleのトランザクション率が高い場合を考慮して、各REDOログのサイズは少なくとも500MB必要です。REDOログ管理の適切な構成に関するガイドラインは、データベース管理者に問い合せてください。
ゲートウェイ・ユーザーの作成にはusers.sqlスクリプトを使用します。Configuration Change Consoleメディアのoracle-installフォルダを、システムにインストールしたフォルダ(oracle-installフォルダを配置した親ディレクトリ。このドキュメントでは<BASE_PATH>と表記)にコピーします。
users.sqlスクリプトは次の場所にあります。
<BASE_PATH>\oracle-install\scripts\dbstructure\users.sql
注意: 前に説明したとおり、Oracleデータベースおよび表領域が、ユーザーを作成する前に存在している必要があります。 |
ゲートウェイ・ユーザーを作成するには、コマンド・プロンプトを開き、次のコマンドを入力します。
sqlplus /nolog
dba権限を持つsysユーザーとしてログインします。<password>は、sysアカウントのパスワードです。
connect sys/<password>@gateway as sysdba
次のように入力して、users.sqlスクリプトを実行します。<BASEPATH>は、oracle-installをコピーしたディレクトリで置き換えます。
@
<BASE_PATH>\oracle-install\scripts\dbstructure\users.sql
既存のユーザーを削除するように求められます。新規インストールを実行している場合は、ユーザーが見つからないことを知らせるエラー・メッセージを無視します。システムですでに構成しているユーザーを置き換える場合は、そのユーザー名をここで入力します。
プロンプトで、サーバーがデータベースに接続する際に使用するユーザー名を入力します。推奨するユーザー名はgatewayです。プロンプトが表示されたら、このユーザーのパスワードを入力します。パスワードは画面には表示されません。
プロンプトでロール名を入力します。推奨するロール名はgateway_dba
です。この手順により、データベースのメンテナンスや他の作業のための特定のロールが作成されます。作成しているユーザーに、この新しいロールが自動的に割り当てられます。
データベース・インスタンスの初期化パラメータの構成は、一般的な本番用標準構成に従って作成してください。
Oracle 10gでは、デフォルトの初期化パラメータは変更せずにConfiguration Change Consoleサーバーで使用できます。
データベースのサイズを設定するときは、データベースに構成された同時実行プロセス数およびセッション数を考慮する必要があります。非クラスタ・インストールの場合、Weblogicは、最大で200 JDBC接続を使用するように構成します。データベースのプロセス数は250、セッション数は375(1.5 x プロセス数)として構成します。WeblogicのJDBCプール・サイズを増やす場合は、それに応じてデータベースを調整する必要があります。大規模環境では、クラスタ構成によって、データベースに必要な接続数が決まります。たとえば、1つのプライマリ・サーバー、3つのセカンダリ・サーバーおよび4つのメッセージング・ブローカを持つクラスタ環境では、WeblogicのJDBC接続プールの接続数を300に設定する場合があります。接続数の決定の詳細は、クラスタ・インストールに関する「データベース接続サイズの調整」を参照してください。これらの4つのサーバーがデータベースに接続した場合、Weblogicで使用される接続数は最大で1200となります。これをサポートするには、データベースで1250プロセスおよび1875セッションが必要です。
次の手順を実行して、Configuration Change Consoleのスキーマとシードデータをロードします。
コマンド・ウィンドウまたはシェルを開きます。
<BASE_PATH>/oracle-installディレクトリ(Configuration Change Consoleメディアからこのディレクトリをコピーした場所)に移動します。
プロンプトで次のコマンドを実行します。
DBCreateEE.bat gateway password sid > dbload.out
UNIXでは次の手順を使用します。このとき、passwordをゲートウェイ・ユーザーのパスワードに置き換え、sidをデータベースの名前に置き換えます。
DBCreateEE.sh gateway password sid > dbload.out
スクリプトの実行が終了したら、dbload.outファイルを開いて、エラーがないことを確認します。この手順は大変重要です。データベース・スキーマのロード時にエラーが発生すると、サーバー運用で障害が発生する可能性が高いためです。
この時点で、データベースのインストールは終了しました。続けて、Configuration Change Consoleサーバーのインストールを行うことができます。