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Oracle® Enterprise Manager Grid Control基本インストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1.0.1.0)
B61019-01
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1 Enterprise Manager Grid Controlの概要

この章では、Enterprise Manager Grid Controlの概要、アーキテクチャ、およびこの製品に統合されている様々なコア・コンポーネントについて説明します。

この章では、次の項目について説明します。

Enterprise Manager Grid Controlの概要

Enterprise Manager Grid Controlは、OracleおよびOracle以外のテクノロジを実行するシステムを含むITインフラストラクチャ全体に対して、集中化された監視機能、管理機能およびライフ・サイクル管理機能を提供するシステム管理ソフトウェアです。インフラストラクチャは、複数のOracle Database、Oracle WebLogic管理対象サーバー、各サーバーにデプロイされたWebアプリケーション、および各ターゲットを実行するホストなどから構成される場合があります。個々の製品のコンソールを使用して、各ターゲットのステータスを監視することは可能ですが、複数のコンソール・ウィンドウを切り替えたり、多くのウィンドウを使用して各ターゲットのパフォーマンスを追跡するのは効率的ではありません。

Enterprise Manager Grid Controlは、Oracle ITインフラストラクチャ全体を単一のコンソールから監視および管理できるソリューションを提供します。また、Enterprise Manager Grid Controlは、IBM WebSphere Application Server、Microsoft SQL Server、Juniper Networks NetScreen FirewallなどOracle以外の製品の監視もサポートします。

エンドツーエンドの監視、管理、構成管理、プロビジョニングおよびセキュリティ機能などの幅広い機能により、Enterprise Manager Grid Controlは、グリッド・コンピューティング環境のコストや複雑性を軽減します。Enterprise Manager Grid Controlの堅牢なサービスレベルの管理機能が提供する豊富なトランザクションおよびエンドユーザー・パフォーマンスの監視、ならびに複数階層のインターネット・アプリケーションの詳細な診断を利用することでサービス・レベルが劇的に向上します。

Enterprise Manager Grid Controlの詳細は、次のURLのWebサイトにアクセスしてください。

http://www.oracle.com/enterprise_manager/index.html

Enterprise Manager Grid Controlのアーキテクチャ

Enterprise Manager Grid Controlは単一のエンティティのように見えますが、技術的には次のソフトウェア・コンポーネントで構築されています。

次の図は、Enterprise Manager Grid Controlのアーキテクチャを表しています。

図1-1 Enterprise Manager Grid Controlのアーキテクチャ

Enterprise Manager Grid Controlのアーキテクチャ

Enterprise Manager Grid Controlのインストール後、Enterprise Manager Grid Controlコンソールが表示されます。これは監視対象のターゲットの状態に関する情報を表示するユーザー・インタフェースです。ただし、内部的には、OMSが管理エージェントと連携して、ターゲットの検出、監視および管理を行い、収集された情報を将来の参照と分析のためにリポジトリ内に格納します。