L インストール・ログ・ファイルと構成ログ・ファイル

この付録では、Enterprise Manager Grid Controlコンポーネントの前提条件チェック、インストールおよび構成の各フェーズで作成される各種ログ・ファイルの場所を一覧表示します。

特に、次の内容について説明します。

Enterprise Manager Grid Controlのインストール・ログ
エージェント・デプロイのログ・ファイル

Enterprise Manager Grid Controlのインストール・ログ

この項では、Enterprise Manager Grid Controlのインストール中に作成される次のログ・ファイルについて説明します。

インストール・ログ
構成ログ

インストール・ログ

次のインストール・ログに、インストールのステータスに関する完全な情報が記録されます。

oraInventory/logs/installActions<timestamp>.log

<ORACLE_HOME>/cfgtoollogs/oui/installActions<timestamp>.log

注意:

installActionsログ・ファイルは、デフォルトでoraInventoryディレクトリ内に作成されます。このログ・ファイルは、インストールが完了すると、前述のOracleホームの場所にコピーされます。

構成ログ

この項では、次の構成ログについて説明します。

一般的な構成ログ
リポジトリ構成ログ
セキュア・ログ

一般的な構成ログ

Oracle Management Service（OMS）構成ログは、OMSのOracleホームの次の場所に作成されます。

<ORACLE_HOME>/cfgtoollogs/omsca

表L-1に、各種のインストール・タイプに対応する構成ログを一覧表示します。

表L-1 一般的な構成ログ

インストール・タイプ場所

インストール・タイプ	場所
新しいEnterprise Managerシステムのインストール	`<ORACLE_HOME>/cfgtoollogs/cfgfw/cfmlogs` `<ORACLE_HOME>/cfgtoollogs/cfgfw/oracle.sysman.top.oms.<timestamp>.log` 注意: `<ORACLE_HOME>`は、OMSのOracleホームを指します。
追加管理サービスの追加	`<ORACLE_HOME>/cfgtoollogs/cfgfw/omsca/omsca<timestamp.log>` `<ORACLE_HOME>/cfgtoollogs/cfgfw/oracle.sysman.top.oms.<timestamp>.log` 注意: `<ORACLE_HOME>`は、OMSのOracleホームを指します。
Oracle Management Agentのインストール	`<ORACLE_HOME>/cfgtools/cfgfw/cfmlogs` `<ORACLE_HOME>/cfgtools/cfgfw/oracle.sysman.top.agent.<timestamp>.log` 注意: `<ORACLE_HOME>`は、管理エージェントのOracleホームを指します。

新しいEnterprise Managerシステムのインストール

<ORACLE_HOME>/cfgtoollogs/cfgfw/cfmlogs
<ORACLE_HOME>/cfgtoollogs/cfgfw/oracle.sysman.top.oms.<timestamp>.log

注意: <ORACLE_HOME>は、OMSのOracleホームを指します。

追加管理サービスの追加

<ORACLE_HOME>/cfgtoollogs/cfgfw/omsca/omsca<timestamp.log>
<ORACLE_HOME>/cfgtoollogs/cfgfw/oracle.sysman.top.oms.<timestamp>.log

注意: <ORACLE_HOME>は、OMSのOracleホームを指します。

Oracle Management Agentのインストール

<ORACLE_HOME>/cfgtools/cfgfw/cfmlogs
<ORACLE_HOME>/cfgtools/cfgfw/oracle.sysman.top.agent.<timestamp>.log

注意: <ORACLE_HOME>は、管理エージェントのOracleホームを指します。

リポジトリ構成ログ

この項では、次のリポジトリ構成ログについて説明します。

SYSMANスキーマ操作ログ
MDSスキーマ操作ログ

SYSMANスキーマ操作ログ

SYSMANスキーマ操作ログは、OMSのOracleホームの次の場所にあります。このディレクトリには、RepManager実行のすべてのインスタンスにより実行されたすべてのアクションが記録される全体的なログ・ファイルemschema.logが格納されます。

$<ORACLE_HOME>/sysman/log/schemananager/

RepManagerが実行されるたびに、RepManagerの実行時刻に基づいて、このディレクトリ内に新しいサブディレクトリが作成されます。

たとえば、RepManagerが2007年9月29日の午後12:50に作成された場合、次のサブディレクトリが作成されます。

$<ORACLE_HOME>/sysman/log/schemananager/m_092907_1250_PM/

RepManager（またはRepManagerに相当する要素）のインスタンスは、複数のスキーマ・アクション（主に、CREATE、DROP、UPGRADE、TRANSXおよびRESUME_RETRY）を持つことができます。アクションごとにサブディレクトリが作成されます。

たとえば、2006年9月29日の午後12時51分にRepManagerインスタンスによってCREATEアクションが実行された場合、次のサブディレクトリが作成されます。このサブディレクトリの下に、RCU関連のログ・ファイルと、CREATEアクションに固有のメッセージが記録されたemschema.log.CREATEログ・ファイルが格納されます。

$<ORACLE_HOME>/sysman/log/schemananager/m_092907_1250_PM/m_092907_1251PM.CREATE/

一般に、$<ORACLE_HOME>/sysman/log/schemananager/m_<time-stamp>/m_<time-stamp>.<schema-action>の中には次のファイルが作成されます。

各コンポーネントのRCU（init、common、modify、drop、config、outofbox、preupgradeログ）
RCUログ
スキーマ・アクションに固有のRCUログ
TransXアクションに固有のログ（emrep_config.log）

SQL実行でいずれかのスキーマ操作（CREATE/UPGRADE/PREUPGRADE/DROP）が失敗した場合、「再試行」をクリックして操作を再試行すると、m_<time-stamp>.RESUME_RETRYという名前の個別のサブディレクトリが作成されます。

各種のスキーマ・アクションに対応するリポジトリ操作ログの全体的なディレクトリ構造を次に示します。

$<ORACLE_HOME>/sysman/log/schemamanager
               emschema.log
        m_030210_0349_AM
            m_030210_0325_AM.TRANSX
                emrep_config.log
                emschema.log.TRANSX
        m_030210_0438_AM
            m_030210_0438_AM.DROP (Same structure for Drop and Dropall actions)
                rcu.log
                emschema.log.DROP
                em_repos_drop.log
        m_030210_0450_AM
            m_030210_0450_AM.CREATE
                 custom_comp_create_tbs.log
                 em_repos_common.log
                 em_repos_init.log
                 emrep_config.log.3
                 emrep_config.log.2
                 emrep_config.log.1
                 emrep_config.log
                 emschema.log
                 rcu.log
                 emschema.log.CREATE
                 em_repos_config.log
        m_030210_1006_PM
            m_030210_1006_PM.RESUME_RETRY
                emrep_config.log.3
                emrep_config.log.2
                emrep_config.log.1
                emrep_config.log
                emschema.log
                rcu.log
                emschema.log.RESUME_RETRY
                em_repos_modify.log
        m_030210_1021_PM
            m_030210_1021_PM.UPGRADE
                em_repos_init.log
                emrep_config.log.3
                emrep_config.log.2
                emrep_config.log.1
                emrep_config.log
                emschema.log
                rcu.log
                emschema.log.UPGRADE
                em_repos_modify.log 
        m_030210_1100_PM
            m_030210_1100_PM.PREUPGRADE
                em_repos_preupgrade.log
                emschema.log.PREUPGRADE
                rcu.log
                em_repos_init.log
                emrep_config.log.3
                emrep_config.log.2
                emrep_config.log.1
                emrep_config.log
                em_repos_common.log
        m_030210_1125_PM
            m_030210_1125_PM.MY_ORACLE_SUPPORT
                emschema.log.MY_ORACLE_SUPPORT

MDSスキーマ操作ログ

MDSスキーマ作成ログ

MDSスキーマ作成操作では、OMSのOracleホーム内に次のログが作成されます。

$<ORACLE_HOME>/cfgtoollogs/cfgfw/emmdscreate_<timestamp>.log

詳細は、OMSのOracleホームから次のログを参照してください。

$<ORACLE_HOME>/sysman/log/schemamanager/m_<timestamp>/m_<timestamp>.CREATE/mds.log

$<ORACLE_HOME>/sysman/log/schemamanager/m_<timestamp>/m_<timestamp>.CREATE/rcu.log

MDSスキーマ削除ログ

MDSスキーマ削除操作では、MDSスキーマ削除コマンドの起動中に-logDir引数を使用して指定した場所に次のログが作成されます。

$<user_specified_location>/mds.log

$<user_specified_location>/emmdsdrop_<timestamp>.log

ただし、MDSスキーマ削除コマンドの起動中にカスタムの場所を指定しなかった場合、ログはOMSのOracleホーム内に作成されます。たとえば、/scratch/OracleHomes/oms11g/mds.log and /scratch/OracleHomes/oms11g/emmdsdrop_<timestamp>.logが作成されます。

セキュア・ログ

OMSの場合、次のセキュア・ログがOMSインスタンス・ベースの場所に作成されます。ここで、<oms_name>はたとえばEMGC_OMS1のようになります。

<OMS_INSTANCE_HOME>/em/<oms_name>/sysman/log/secure.log

管理エージェントの場合、次のセキュア・ログが管理エージェントのOracleホーム内に作成されます。

<ORACLE_HOME>/sysman/log/secure.log

Oracle Management Serviceログ

OMSの実行に関する情報が記録された次のログ・ファイルが、OMSインスタンス・ベースの場所に作成されます。ここで、<oms_name>はたとえばEMGC_OMS1のようになります。

<OMS_INSTANCE_HOME>/em/<oms_name>/sysman/log/emoms.trc

<OMS_INSTANCE_HOME>/em/<oms_name>/sysman/log/emoms.log

エージェント・デプロイのログ・ファイル

この項では、エージェント・デプロイの次のログ・ファイルの場所について説明します。

接続性ログ
アプリケーション前提条件ログ
システム前提条件ログ
その他のインストール・ログ

接続性ログ

表L-2に、ローカル・ノードの接続性ログとその場所を一覧表示します。この表に示された<ORACLE_HOME>は、OMSのOracleホームを指しています。

表L-2 接続性ログ

ログ・ファイル	場所
`prereq<time_stamp>.log`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<time-stamp>/prereqs/entrypoints/connectivity`
`prereq<time_stamp>.out`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<time-stamp>/prereqs/entrypoints/connectivity`
`prereq<time_stamp>.err`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<time-stamp>/prereqs/entrypoints/connectivity`

アプリケーション前提条件ログ

表L-3に、アプリケーション前提条件ログとその場所を一覧表示します。この表に示されている<ORACLE_HOME>はOMSのOracleホームを指し、<install_type>は表L-4に記載されているインストール・タイプの1つを指しています。

表L-3 前提条件ログ

ログ・ファイル	場所
`prereq<time_stamp>.log`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<time-stamp>/prereqs/entrypoints/<install_type>/<nodename>`
`prereq<time_stamp>.out`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<time-stamp>/prereqs/<install_type>/<nodename>`
`prereq<time_stamp>.err`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<time-stamp>/prereqs/<install_type>/<nodename>`

表L-4 インストール・タイプ

インストール・タイプ	説明	ターゲット・オペレーティング・システム・タイプ
`emagent_install`	新規エージェント・インストール	UNIX
`emagent_cluster_install`	新規クラスタ・エージェント・インストール	UNIX
`emagent_clone`	エージェントのクローニング	UNIX
`emagent_upgrade`	エージェントのアップグレード	UNIX
`nfs_install`	共有エージェントのインストール	UNIX
`emagent_install_anothershiphome`	デフォルト以外のShiphomeの場所からの新規エージェント・インストール	UNIX
`emagent_cluster_install_anothershiphome`	デフォルト以外のShiphomeの場所からの新規クラスタ・エージェント・インストール	UNIX
`emagent_install_win`	新規エージェント・インストール	Microsoft Windows
`emagent_cluster_install_win`	新規クラスタ・エージェント・インストール	Microsoft Windows
`emagent_upgrade_win`	エージェントのアップグレード	Microsoft Windows
`emagent_clone_win`	エージェントのクローニング	Microsoft Windows

システム前提条件ログ

表L-5に、システム前提条件ログとその場所を一覧表示します。この表に示された<ORACLE_HOME>は、OMSのOracleホームを指しています。

表L-5 システム前提条件ログ

ログ・ファイル	場所
`prereq<time_stamp>.log`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<time-stamp>/prereqs/entrypoints/oracle.sysman.top.agent_Complete/<nodename>`
`prereq<time_stamp>.out`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<time-stamp>/prereqs/entrypoints/oracle.sysman.top.agent_Complete/<nodename>`
`prereq<time_stamp>.err`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<time-stamp>/prereqs/entrypoints/oracle.sysman.top.agent_Complete/<nodename>`

その他のインストール・ログ

表L-6に、エージェント・デプロイ・ウィザードを使用してエージェントをインストールする間に作成されるその他すべてのインストール・ログを一覧表示します。この表に示された<ORACLE_HOME>は、OMSのOracleホームを指しています。

表L-6 エージェント・デプロイ・ウィザードを使用してエージェントをインストールする間に作成されるインストール・ログ

ログ	場所	説明
`EMAgentPush<TIMESTAMP>.log`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/logs/`	エージェント・デプロイ・アプリケーションのログ
`remoteInterfaces<TIMESTAMP>.log`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/logs/`	リモート・インタフェース・レイヤーのログ
`sshSetup<TIMESTAMP>.log`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<TIMESTAMP>/logs/`	SSH設定ログ
`install.log/.err`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<TIMESTAMP>/logs/<HOSTNAME>/`	新規エージェント・インストールまたは新規クラスタ・エージェント・インストールのログまたはエラー
`upgrade.log/.err`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<TIMESTAMP>/logs/<HOSTNAME>/`	エージェント・デプロイを使用したアップグレード操作のログまたはエラー
`nfsinstall.log/err`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<TIMESTAMP>/logs/<HOSTNAME>/`	エージェント・デプロイで共有エージェント・ホーム・オプションを使用したエージェント・インストールのログまたはエラー
`clusterUpgrade.log/err`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<TIMESTAMP>/logs/<HOSTNAME>/`	エージェント・デプロイを使用したクラスタ・アップグレード操作のログまたはエラー
`sharedClusterUpgradeConfig.log/err`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<TIMESTAMP>/logs/<HOSTNAME>/`	共有クラスタに対するアップグレードでの構成操作のログまたはエラー
`config.log/err`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<TIMESTAMP>/logs/<HOSTNAME>/`	共有クラスタに対するエージェント・インストールでの共有クラスタ構成のログまたはエラー
`preinstallscript.log/.err`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<TIMESTAMP>/logs/<HOSTNAME>/`	インストール前スクリプト（指定した場合）の実行のログまたはエラー
`rootsh.log/.err`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<TIMESTAMP>/logs/<HOSTNAME>/`	`root.sh`の実行のログまたはエラー
`postinstallscript.log/.err`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<TIMESTAMP>/logs/<HOSTNAME>/`	インストール後スクリプト（指定した場合）の実行のログまたはエラー
`installActions<timestamp>.log`、`oraInstall<timestamp>.err/.out`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<TIMESTAMP>/logs/<HOSTNAME>/`	Oracle Universal Installerのログ
`agentStatus.log`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<TIMESTAMP>/logs/<HOSTNAME>/`	エージェント・ホームから`emctl status agent`を実行した後のエージェントのステータス
`clone.log/err`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<TIMESTAMP>/logs/<HOSTNAME>/`	エージェント・デプロイを使用したエージェントのクローニングのログまたはエラー
`clone_config.log/.err`	`<ORACLE_HOME>/sysman/prov/agentpush/<TIMESTAMP>/logs/<HOSTNAME>/`	エージェント・デプロイを使用したエージェントのクローニングの構成操作のログまたはエラー