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Oracle® Enterprise Manager Oracle Fusion Middleware Managementスタート・ガイド
11g リリース1(11.1.0.1)
B61025-01
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2 Oracle BPEL Process Managerの検出および監視

この章では、Enterprise Manager Grid Controlを使用したOracle BPEL Process Manager(BPEL Process Manager)の検出および監視について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 サポートされているバージョン

Enterprise Manager Grid Controlでの監視がサポートされているBPEL Process Managerのバージョンを次に示します。

表2-1 サポートされているバージョン

サポートされているBPEL Process Managerのバージョン デプロイ先のアプリケーション・サーバー サポートされているEnterprise Manager Grid Control

Oracle BPEL Process Manager 10.1.2

Oracle Application Server 10gリリース1(10.1.2)

Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース4(10.2.0.4)

Enterprise Manager Enterprise Manager 11g Grid Controlリリース1(11.1.0.1)以上

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1および10.1.3.3

(Oracle SOA Suite 10.1.3.1および10.1.3.3の構成要素)

Oracle Application Server 10gリリース1(10.1.3.1)および(10.1.3.3)

Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース3(10.2.0.3)以上

Enterprise Manager Enterprise Manager 11g Grid Controlリリース1(11.1.0.1)以上

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1および10.1.3.3

(Oracle SOA Suite 10.1.3.1および10.1.3.3の構成要素)

Oracle WebLogic Managed Server 9.2

Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5(10.2.0.5)

個別パッチが適用されたEnterprise Manager 10g Grid Controlリリース4(10.2.0.4)。詳細は、2.3項「検出プロセスの理解」を参照してください。

Enterprise Manager Enterprise Manager 11g Grid Controlリリース1(11.1.0.1)以上

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1および10.1.3.3

(Oracle SOA Suite 10.1.3.1および10.1.3.3の構成要素)

IBM WebSphere Application Server 6.1

Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5(10.2.0.5)

個別パッチが適用されたEnterprise Manager 10g Grid Controlリリース4(10.2.0.4)。詳細は、2.3項「検出プロセスの理解」を参照してください。

Enterprise Manager Enterprise Manager 11g Grid Controlリリース1(11.1.0.1)以上

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.4

(Oracle SOA Suite 10.1.3.4の構成要素)

Oracle Application Server 10gリリース1(10.1.3.1)および(10.1.3.3)

Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5(10.2.0.5)以上

Enterprise Manager Enterprise Manager 11g Grid Controlリリース1(11.1.0.1)以上

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.4

(Oracle SOA Suite 10.1.3.4の構成要素)

Oracle WebLogic Managed Server 9.2

Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5(10.2.0.5)以上

Enterprise Manager Enterprise Manager 11g Grid Controlリリース1(11.1.0.1)以上

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.4

(Oracle SOA Suite 10.1.3.4の構成要素)

IBM WebSphere Application Server 6.1

Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5(10.2.0.5)以上

Enterprise Manager Enterprise Manager 11g Grid Controlリリース1(11.1.0.1)以上


2.2 検出メカニズムの理解

ここでは、Enterprise Manager Grid ControlでのBPEL Process Managerの検出で実行されるメカニズムについて説明します。

表2-2 BPEL Process Managerの検出のメカニズム

BPEL Process Managerのバージョン デプロイ先のアプリケーション・サーバー 検出メカニズム プロセス

Oracle BPEL Process Manager 10.1.2

Oracle Application Server 10gリリース1(10.1.2)

手動/自動検出

  • Oracle Application ServerおよびBPEL Process Managerをインストールする前に管理エージェントをインストールする場合、Enterprise Manager Grid ControlでそのOracle Application ServerおよびBPEL Process Managerを手動で検出する必要があります。

  • Oracle Application ServerおよびBPEL Process Managerをインストールしてから管理エージェントをインストールする場合、Enterprise Manager Grid ControlではそのOracle Application ServerおよびBPEL Process Managerが自動で検出されます。

    管理エージェントは、Enterprise Manager Grid Controlとともにインストールすることも、スタンドアロン製品として個別にインストールすることもできます。

検出手順については、2.6.1項「Oracle Application ServerにデプロイされたBPEL Process Managerの検出」を参照してください。

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1、10.1.3.3、10.1.3.4

(Oracle SOA Suite 10.1.3.1、10.1.3.3、10.1.3.4の構成要素)

Oracle Application Server 10gリリース1(10.1.3.1)および(10.1.3.3)

手動/自動検出

  • Oracle Application ServerおよびBPEL Process Managerをインストールする前に管理エージェントをインストールする場合、Enterprise Manager Grid ControlでそのOracle Application ServerおよびBPEL Process Managerを手動で検出する必要があります。

  • Oracle Application ServerおよびBPEL Process Managerをインストールしてから管理エージェントをインストールする場合、Enterprise Manager Grid ControlではそのOracle Application ServerおよびBPEL Process Managerが自動で検出されます。

    管理エージェントは、Enterprise Manager Grid Controlとともにインストールすることも、スタンドアロン製品として個別にインストールすることもできます。

検出手順については、2.6.1項「Oracle Application ServerにデプロイされたBPEL Process Managerの検出」を参照してください。

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1、10.1.3.3、10.1.3.4

(Oracle SOA Suite 10.1.3.1、10.1.3.3、10.1.3.4の構成要素)

Oracle WebLogic Managed Server 9.2

手動検出

最初に、手動でOracle WebLogic Managed Serverを検出します。手順については、2.6.2.1項「Oracle WebLogic Managed Serverの検出」を参照してください。

次に、手動でBPEL Process Managerを検出します。手順については、2.6.2.2項「Oracle WebLogic Managed ServerにデプロイされたBPEL Process Managerの検出」を参照してください。

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1、10.1.3.3、10.1.3.4

(Oracle SOA Suite 10.1.3.1、10.1.3.3、10.1.3.4の構成要素)

IBM WebSphere Application Server 6.1

手動検出

最初に、手動でIBM WebSphere Application Serverを検出します。手順については、2.6.3.1項「IBM WebSphere Application Serverの検出」を参照してください。

次に、手動でBPEL Process Managerを検出します。手順については、2.6.3.2項「IBM WebSphere Application ServerにデプロイされたBPEL Process Managerの検出」を参照してください。


2.3 検出プロセスの理解

ここでは、Enterprise Manager Grid ControlでのBPEL Process Managerの検出および監視に伴う全体的なプロセスについて説明します。BPEL Process Managerの検出および監視を問題なく行うため、このプロセスの各手順で説明されている指示に従ってください。

表2-3 検出プロセス

手順 要件 説明

1

BPEL Process Manager

BPEL Process Managerソフトウェアを次のいずれかの方法でインストールします。

2

Enterprise Manager Grid Control

  • Oracle Application Server 10gリリース1(10.1.3.3)にデプロイされているOracle BPEL Process Manager 10.1.3.3を監視する場合は、Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース3(10.2.0.3)以上をインストールします。

  • Oracle Application Server 10gリリース1(10.1.2)にデプロイされているOracle BPEL Process Manager 10.1.2を監視する場合は、Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース4(10.2.0.4)をインストールします。

  • Oracle WebLogic Managed Server 9.2またはIBM WebSphere Application Server 6.1にデプロイされているOracle BPEL Process Manager 10.1.3.3を監視する場合は、Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース4(10.2.0.4)をインストールして個別パッチを適用します。

  • Oracle Application Server 10gリリース1(10.1.3.1または10.1.3.3)、Oracle WebLogic Managed Server 9.2またはIBM WebSphere Application Server 6.1にデプロイされているOracle BPEL Process Manager 10.1.3.4を監視する場合は、Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5(10.2.0.5)をインストールします。

10.2.0.3、10.2.0.4、10.2.0.5はパッチ・セットです。したがって、Enterprise Manager Grid Controlを初めてインストールする場合は、基本のリリースを最初にインストールしてから10.2.0.3、10.2.0.4、10.2.0.5のパッチ・セットを適用してください。Enterprise Manager Grid Controlの基本のリリースのインストールについては、次の場所にある『Oracle Enterprise Manager Grid Controlインストレーションおよび基本構成』を参照してください。

http://www.oracle.com/technology/documentation/oem.html

Enterprise Manager Grid Controlコンポーネントは、BPEL Process Managerがインストールされているホストとは異なるホストにインストールすることをお薦めします。たとえば、BPEL Process Managerがhost1.xyz.comにインストールされている場合は、Oracle Management Service(OMS)および管理リポジトリをhost2.xyz.comにインストールして構成してください。

3

Oracle Management Agent

(管理エージェント)

BPEL Process Managerがインストールされているすべてのホストに、Oracle Management Agent 10gリリース3(10.2.0.3)以上をインストールします。

Oracle Application Server/BPEL Process ManagerとEnterprise Manager Grid Controlがすべて同じホスト上にある場合は、管理エージェントを別途インストールする必要はありません。Enterprise Manager Grid Controlに付属している管理エージェントのみで有効です。ただし、ホストが異なる場合は、BPEL Process Managerがインストールされているすべてのホストに管理エージェントを個別にインストールする必要があります。

管理エージェントは次のいずれかの方法でインストールできます。

  • Enterprise Manager 10 Grid Controlリリース3(10.2.0.3)以上に付属しているインストーラを起動し、「その他の管理エージェント」インストール・タイプを選択します。

  • Grid Controlコンソール内でエージェント・デプロイ・アプリケーションを使用します。

  • 次の場所にある完全なエージェント・キットを使用します。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/oem/htdocs/agentsoft.html

管理エージェントのインストールについては、次の場所にある『Oracle Enterprise Manager Grid Controlインストレーションおよび基本構成』を参照してください。

http://www.oracle.com/technology/documentation/oem.html

4

個別パッチ

Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース4(10.2.0.4)を使用している場合、Oracle WebLogic Managed Server 9.2およびIBM WebSphere Application Server 6.1にデプロイされたBPEL Process Managerを検出および監視するには、次の個別パッチを適用する必要があります。

OMS個別パッチ: 次の個別パッチを記述されている順序でOracle Management Service(OMS)に適用します。

  • パッチ6678593(またはARUパッチ10024972)

  • パッチ6877335(またはARUパッチ10024974)

  • パッチ6850462(またはARUパッチ10024971): この個別パッチを適用する前に、Enterprise Manager Grid ControlでOracleソフトウェア・ライブラリを設定する必要があります。ライブラリの設定手順については、2.4項「Oracleソフトウェア・ライブラリの設定」を参照してください。

エージェント個別パッチ: 次の個別パッチを記述されている順序で管理エージェントに適用します。

  • パッチ6692284(またはARUパッチ10024969)

  • パッチ6877323(またはARUパッチ10024970)

これらのパッチの詳細は、個別パッチに付属しているReadMe.txtファイルを参照してください。これらの個別パッチのダウンロード手順については、2.5項「個別パッチのダウンロード」を参照してください。

5

Enterprise Manager Grid Controlでの検出

Oracle Application ServerにデプロイされたBPEL Process ManagerはEnterprise Manager Grid Controlで自動的に検出されます。

Oracle WebLogic Managed ServerおよびIBM WebSphere Application ServerにデプロイされたBPEL Process Managerは、Enterprise Manager Grid Controlで手動で検出する必要があります。検出手順については、2.6項「BPEL Process Managerの検出」を参照してください。


2.4 Oracleソフトウェア・ライブラリの設定

Oracle WebLogic Managed Server 9.2およびIBM WebSphere Application Server 6.1にデプロイされているBPEL Process Managerを検出および監視するためにEnterprise Manager 10g Grid Controlリリース4(10.2.0.4)を使用している場合は、2.3項「検出プロセスの理解」の説明のとおりに個別パッチを適用する必要があります。ただし、個別パッチ6850462を適用する前に、Enterprise Manager Grid ControlでOracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)を設定する必要があります。

ソフトウェア・ライブラリを設定せずに個別パッチを適用しようとすると、次のエラーが発生する場合があります。

ERROR !
Software Library has not been setup !
Please configure Software Library and try again

注意:

これはパッチ6850462のみに必要な条件です。他のパッチではソフトウェア・ライブラリを設定する必要はありません。

ソフトウェア・ライブラリを設定する手順:

  1. Enterprise Manager Grid Controlにログインします。

  2. 「デプロイメント」、続いて「プロビジョニング」をクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlに「プロビジョニング」ページが表示されます。

  3. 「プロビジョニング」ページで「管理」をクリックします。

  4. 「管理」ページで、「ソフトウェア・ライブラリ構成」セクションから「追加」をクリックします。Enterprise Manager Grid Controlに「ソフトウェア・ライブラリの場所の追加」ページが表示されます。

  5. 「ソフトウェア・ライブラリの場所の追加」ページで、コンポーネントのRAWデータを保存する先の有効なディレクトリ・パスを指定して「OK」をクリックします。


注意:

ソフトウェア・ライブラリの設定については、次のURLにある『Oracle Enterprise Managerアドバンスト構成』を参照してください。

http://www.oracle.com/technology/documentation/oem.html


2.5 個別パッチのダウンロード

Oracle WebLogic Managed Server 9.2またはIBM WebSphere Application Server 6.1にデプロイされているBPEL Process Managerの検出および監視にEnterprise Manager 10g Grid Controlリリース4(10.2.0.4)を使用している場合は、次の個別パッチを適用してください。


注意:

Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5(10.2.0.5)以上では、これらのパッチは不要です。

表2-4 ダウンロード対象の個別パッチ

個別パッチのタイプ ダウンロード対象の個別パッチ

OMS個別パッチ

次の個別パッチを記述されている順序でOracle Management Service(OMS)に適用します。

  • パッチ6678593(またはARUパッチ10024972)

  • パッチ6877335(またはARUパッチ10024974)

  • パッチ6850462(またはARUパッチ10024971)

エージェント個別パッチ

次の個別パッチを記述されている順序でOracle Management Service(OMS)に適用します。

  • パッチ6692284(またはARUパッチ10024969)

  • パッチ6877323(またはARUパッチ10024970)


これらの個別パッチをダウンロードする手順:

  1. 次の場所でMy Oracle Supportにログインします。

    https://support.oracle.com/

  2. 「パッチと更新版」をクリックします。

  3. 「パッチと更新版」ページで、「クイック検索」リストから、「パッチ番号」を選択し、ダウンロードする個別パッチの番号を指定して「実行」をクリックします。

    My Oracle Supportに、個別パッチの詳細を示す「パッチ <patch_number>」ページが表示されます。

  4. 「パッチ <patch_number>」ページで、「ダウンロード」をクリックするとパッチがダウンロードされます。「READMEの表示」をクリックすると、パッチの詳細を確認できるReadMeファイルが表示されます。

2.6 BPEL Process Managerの検出

ここでは、BPEL Process Managerの検出手順について説明します。この項の内容は次のとおりです。

2.6.1 Oracle Application ServerにデプロイされたBPEL Process Managerの検出

Oracle Application ServerにデプロイされたBPEL Process Managerは、管理エージェントがいつインストールされたかに応じて、手動または自動でEnterprise Manager Grid Controlで検出されます。

  • Oracle Application ServerおよびBPEL Process Managerをインストールする前に管理エージェントをインストールする場合、Enterprise Manager Grid ControlでそのOracle Application ServerおよびBPEL Process Managerを手動で検出する必要があります。

  • Oracle Application ServerおよびBPEL Process Managerをインストールしてから管理エージェントをインストールする場合、Enterprise Manager Grid ControlではそのOracle Application ServerおよびBPEL Process Managerが自動で検出されます。


注意:

BPEL Process Managerがインストールされているすべてのホストに管理エージェントをインストールする必要があります。Oracle Application Server/BPEL Process ManagerとEnterprise Manager Grid Controlがすべて同じホスト上にある場合は、管理エージェントを別途インストールする必要はありません。Enterprise Manager Grid Controlに付属している管理エージェントのみで有効です。ただし、ホストが異なる場合は、BPEL Process Managerがインストールされているすべてのホストに管理エージェントを個別にインストールする必要があります。管理エージェントは、Enterprise Manager Grid Controlとともにインストールすることも、スタンドアロン製品として個別にインストールすることもできます。

また、Enterprise Manager Grid Controlですでに検出および監視されているOracle Application Serverに新規のBPEL Process Managerを追加した場合は、そのOracle Application Serverを手動で再検出する必要があるので、注意してください。

Oracle Application Serverを検出または再検出する手順:

  1. Enterprise Manager Grid Controlにログインします。

  2. 「ターゲット」、続いて「ミドルウェア」をクリックします。

    Enterprise Manager Grid Control 11gリリース1に、監視中のすべてのミドルウェア・ターゲットの一覧を示す「ミドルウェア」ページが表示されます。Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース4(10.2.0.4)以下では、「ミドルウェア」タブは「アプリケーション・サーバー」です。

  3. 再検出の場合のみ)「ミドルウェア」ページで、再検出するOracle Application Serverを選択して「削除」をクリックします。

  4. 「ミドルウェア」ページで、「追加」リストから「Oracle Application Server」を選択して「実行」をクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlに「Oracle Application Serverターゲットの追加: ホストの指定」ページが表示されます。

  5. 「Oracle Application Serverターゲットの追加: ホストの指定」ページで、Oracle Application Serverが稼働しているホストの名前を指定して「続行」をクリックします。

    Enterprise Manager Grid ControlでOracle Application Serverが、そのコア・コンポーネントと新規に追加されたBPEL Process Managerとともに再検出されます。

2.6.2 Oracle WebLogic Managed ServerにデプロイされたBPEL Process Managerの検出

Oracle WebLogic Managed ServerにデプロイされたBPEL Process Managerを検出するには、最初にOracle WebLogic Managed Serverを検出してEnterprise Manager Grid Controlに追加する必要があります。

ここでは、次の手順について説明します。

2.6.2.1 Oracle WebLogic Managed Serverの検出

Oracle WebLogic Managed Serverを検出してEnterprise Manager Grid Controlに追加する手順:

  1. Enterprise Manager Grid Controlに(SYSMANユーザーとして)ログインします。

  2. 「ターゲット」、続いて「ミドルウェア」をクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlに、監視中のすべてのミドルウェア・ターゲットの一覧を示す「ミドルウェア」ページが表示されます。Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース4(10.2.0.4)以下では、「ミドルウェア」タブは「アプリケーション・サーバー」です。

  3. 「ミドルウェア」ページで、「追加」リストから「Oracle Fusion Middleware / WebLogic Serverドメイン」を選択して「実行」をクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlに、検出および監視される対象のOracle WebLogic Serverドメインの詳細が取得された、Oracle Fusion Middleware / WebLogic Serverドメインの追加ウィザードが表示されます。

  4. ウィザードの各ページで、必要な詳細を指定して「次へ」をクリックし、ウィザードの最終ページまで進みます。

    ウィザードの各ページで指定する詳細については、各ページの「ヘルプ」をクリックします。

  5. ウィザードの最終ページで、「終了」をクリックして検出プロセスを完了し、ターゲットをGrid Controlに監視のために追加します。

    Enterprise Manager Grid Controlで「ミドルウェア」ページが表示され、Oracle WebLogic Manager ServerがGrid Controlへ正常に追加されたことを示す確認メッセージが表示されます。監視中のすべてのミドルウェア・ターゲットを表示する「ミドルウェア」ページで、追加したばかりのOracle WebLogic Managed Serverを確認できます。

2.6.2.2 Oracle WebLogic Managed ServerにデプロイされたBPEL Process Managerの検出

Oracle WebLogic Managed ServerにデプロイされたBPEL Process Managerを検出および追加する手順:

  1. Enterprise Manager Grid Controlに(SYSMANユーザーとして)ログインします。

  2. 「ターゲット」、続いて「すべてのターゲット」をクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlに、監視中のすべてのターゲットの一覧を示す「すべてのターゲット」ページが表示されます。

  3. 「すべてのターゲット」ページで、「検索」メニューから「エージェント」を選択して「実行」をクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlに監視中のすべてのエージェントが表示されます。

  4. 監視されているエージェントのリストから、Oracle WebLogic Managed Serverを監視するエージェントをクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlに、選択したエージェントの詳細を示すエージェント・ホームページが表示されます。

  5. エージェント・ホームページで、「追加」リストから「Oracle BPEL Process Manager」を選択して「実行」をクリックします。


    注意:

    この時点で例外エラー(404 見つかりません)が発生した場合は、表2-9に示されている回避手順に従って問題を解決してください。

    Enterprise Manager Grid Controlに、BPEL Process Managerの追加ウィザードの「アプリケーション・サーバーの選択」ページが表示されます。

    1. 「アプリケーション・サーバーの選択」ページで、次の詳細を指定して「次へ」をクリックします。

      表2-5 「アプリケーション・サーバーの選択」ページ - 「要素の説明」

      UIページ要素 説明

      アプリケーション・サーバー・タイプ

      検出されるBPEL Process Managerが稼働しているアプリケーション・サーバーのタイプを選択します。

      アプリケーション・サーバー名

      検出されるBPEL Process Managerが稼働しているアプリケーション・サーバーの名前を指定します。名前が不明な場合は、個々のアイコン(たいまつアイコン)をクリックしてアプリケーション・サーバーのリストを表示し、適切なサーバーを選択します。アプリケーション・サーバー名の末尾はoracleBPELServerとなる必要があります。


    2. 「ターゲットの詳細」ページで、次の詳細を指定して「次へ」をクリックします。

      表2-6 「ターゲットの詳細」ページ - 「要素の説明」

      UIページ要素 説明

      Oracleホーム

      BPEL Process ManagerがインストールされているOracle Application Serverホーム・ディレクトリへのフルパスを指定します。たとえば、/opt/app/orabpel/product/10.1.3.1/OracleASと指定します。

      アプリケーション・サーバー・ホーム

      (BPELターゲットがデプロイされる対象である)Oracle Weblogic Managed Serverが稼働しているディレクトリへのフルパスを指定します。たとえば、/opt/wls9.2/weblogic9.2と指定します。



      注意:

      • Enterprise Manager Grid Controlでは関連付けられているアプリケーション・サーバーの構成設定がチェックされ、「BPEL Process Manager名」、「表示名」、「コンテキスト・プロバイダURL」および「Oracle BPEL PMコンソールURL」などのフィールドの値が事前入力されます。

      • この時点で検出失敗エラーが発生した場合は、表2-11に示されている回避手順に従って問題を解決してください。


    3. 「ホスト資格証明」ページで、BPEL Process Managerが稼働しているホストのオペレーティング・システム資格証明を指定します。デフォルトでは、選択したホストの管理リポジトリに格納されている優先資格証明がこのフィールドに事前入力されています。この事前入力された値を使用するか、もしくはこの値を編集して新規の資格証明で優先資格証明を上書きすることができます。

    4. 「確認」ページで詳細を確認し、「終了」をクリックして検出プロセスを完了して、ターゲットをEnterprise Manager Grid Controlに追加します。

      Enterprise Manager Grid Controlでエージェント・ホームページが表示され、BPEL Process Managerが監視のため正常に追加されたことを示す確認メッセージが表示されます。


      注意:

      この時点で検出失敗エラーが発生した場合は、表2-11に示されている回避手順に従って問題を解決してください。

  6. BPEL Process Managerが追加されたかどうかを検証するには、「ターゲット」、続いて「ミドルウェア」をクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlには監視中のすべてのミドルウェア・ターゲットを示す「ミドルウェア」ページが表示され、追加したばかりのOracle WebLogic Managed ServerおよびBPEL Process Managerもその中に含まれます。Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース4(10.2.0.4)以下では、「ミドルウェア」タブは「アプリケーション・サーバー」です。

2.6.3 IBM WebSphere Application ServerにデプロイされたBPEL Process Managerの検出

IBM WebSphere Application ServerにデプロイされたBPEL Process Managerを検出するには、最初にIBM WebSphere Application Serverを検出してEnterprise Manager Grid Controlに追加する必要があります。

ここでは、次の手順について説明します。

2.6.3.1 IBM WebSphere Application Serverの検出

IBM WebSphere Application Serverを検出してEnterprise Manager Grid Controlに追加する手順:

  1. Enterprise Manager Grid Controlに(SYSMANユーザーとして)ログインします。

  2. 「ターゲット」、続いて「ミドルウェア」をクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlに、監視中のすべてのミドルウェア・ターゲットの一覧を示す「ミドルウェア」ページが表示されます。

  3. 「ミドルウェア」ページで、「追加」リストから「IBM WebSphere Application Server」を選択して「実行」をクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlに、検出および監視される対象のIBM WebSphere Application Serverの詳細が取得された、IBM WebSphere Application Serverの追加ウィザードが表示されます。

  4. IBM WebSphere Application Serverの追加ウィザードの各ページで、必要な詳細を指定して「次へ」をクリックし、ウィザードの最終ページまで進みます。

    ウィザードの各ページで指定する詳細については、各ページの「ヘルプ」をクリックします。

  5. IBM WebSphere Application Serverの追加ウィザードの最終ページで、「終了」をクリックして検出プロセスを完了し、ターゲットをEnterprise Manager Grid Controlに監視のために追加します。

    Enterprise Manager Grid Controlで「ミドルウェア」ページが表示され、IBM WebSphere Application Serverが監視のため正常に追加されたことを示す確認メッセージが表示されます。監視中のすべてのアプリケーション・サーバーを表示する「ミドルウェア」ページで、追加したばかりのIBM WebSphere Application Serverを確認できます。

2.6.3.2 IBM WebSphere Application ServerにデプロイされたBPEL Process Managerの検出

IBM WebSphere Application ServerにデプロイされたBPEL Process Managerを検出および追加する手順:

  1. Enterprise Manager Grid Controlに(SYSMANユーザーとして)ログインします。

  2. 「ターゲット」、続いて「すべてのターゲット」をクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlに、監視中のすべてのターゲットの一覧を示す「すべてのターゲット」ページが表示されます。

  3. 「すべてのターゲット」ページで、「検索」メニューから「エージェント」を選択して「実行」をクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlに監視中のすべてのエージェントが表示されます。

  4. 監視されているエージェントのリストから、IBM WebSphere Application Serverを監視するエージェントをクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlに、選択したエージェントの詳細を示すエージェント・ホームページが表示されます。

  5. エージェント・ホームページで、「追加」リストから「Oracle BPEL Process Manager」を選択して「実行」をクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlに、BPEL Process Managerの追加ウィザードの「アプリケーション・サーバーの選択」ページが表示されます。

    1. 「アプリケーション・サーバーの選択」ページで、次の詳細を指定して「次へ」をクリックします。

      表2-7 「アプリケーション・サーバーの選択」ページ - 「要素の説明」

      UIページ要素 説明

      アプリケーション・サーバー・タイプ

      リストから「IBM WebSphere Application Server」を選択します。

      アプリケーション・サーバー名

      検出されるBPEL Process Managerが稼働しているIBM WebSphere Application Serverの名前を指定します。名前が不明な場合は、個々のアイコン(たいまつアイコン)をクリックしてアプリケーション・サーバーのリストを表示し、適切なサーバーを選択します。アプリケーション・サーバー名の末尾はoracleBPELServerとなる必要があります。


    2. 「ターゲットの詳細」ページで、次の詳細を指定して「次へ」をクリックします。

      表2-8 「ターゲットの詳細」ページ - 「要素の説明」

      UIページ要素 説明

      Oracleホーム

      BPEL Process ManagerがインストールされているOracle Application Serverホーム・ディレクトリへのフルパスを指定します。たとえば、/opt/app/orabpel/product/10.1.3.1/OracleASと指定します。

      アプリケーション・サーバー・ホーム

      (BPELターゲットのデプロイ先である)IBM WebSphere Application Serverが稼働しているディレクトリへのフルパスを指定します。

      BPELアプリケーションのインストール場所

      BPELアプリケーションがインストールされているインストール・ディレクトリへのフルパスを指定します。たとえば、BPELアプリケーションが<$WEBSPHERE_HOME>/profiles/AppSrv01/installedApps/sta00114Cell01/CollaxaWebApplications-sta00114Node01.earにインストールされている場合は、<$WEBSPHERE_HOME>/profiles/AppSrv01/installedAppsとパスを指定します。ここでは、$WEBSPHERE_HOMEをアプリケーション・ホームの場所のフルパスで置き換えます。



      注意:

      • Enterprise Manager Grid Controlでは関連付けられているアプリケーション・サーバーの構成設定がチェックされ、「BPEL Process Manager名」、「表示名」、「コンテキスト・プロバイダURL」および「Oracle BPEL PMコンソールURL」などのフィールドの値が事前入力されます。


    3. 「ホスト資格証明」ページで、BPEL Process Managerが稼働しているホストのオペレーティング・システム資格証明を指定します。デフォルトでは、選択したホストの管理リポジトリに格納されている優先資格証明がこのフィールドに事前入力されています。この事前入力された値を使用するか、もしくはこの値を編集して新規の資格証明で優先資格証明を上書きすることができます。

    4. 「確認」ページで詳細を確認し、「終了」をクリックして検出プロセスを完了して、ターゲットをEnterprise Manager Grid Controlに追加します。

      Enterprise Manager Grid Controlでエージェント・ホームページが表示され、BPEL Process Managerが監視のため正常に追加されたことを示す確認メッセージが表示されます。


      注意:

      この時点で検出失敗エラーが発生した場合は、表2-12に示されている回避手順に従って問題を解決してください。

  6. BPEL Process Managerが追加されたかどうかを検証するには、「ターゲット」、続いて「ミドルウェア」をクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlには監視中のすべてのミドルウェア・ターゲットを示す「ミドルウェア」ページが表示され、追加したばかりのOracle WebLogic Managed ServerおよびBPEL Process Managerもその中に含まれます。

2.7 BPEL Process Managerの構成

BPEL Process Managerの検出が終了したら、次の構成手順を実行します。

2.7.1 BPEL Process Managerの監視の詳細の指定

次の手順に従って、BPEL Process Managerの監視に必要な詳細を指定します。値が事前入力されている場合は、その値を確認します。

  1. BPEL Process Managerのホームページで、「関連リンク」セクションから「監視構成」をクリックします。

  2. 「監視構成」ページで、次の詳細を指定します。値が事前入力されている場合は、その値を確認します。

    • BPEL管理ユーザー名: BPEL管理者のユーザーIDを指定します。

    • BPELパスワード: BPEL管理者のパスワードを指定します。

      資格証明を追加する際は、次の2つの基準を検証します。

      • BPEL管理者ユーザーIDおよびパスワードにBPEL管理者ロールがあること

      • 同じ資格証明でBPELコンソールのログイン操作が成功すること

    • 初期コンテキスト・ファクトリ: 初期コンテキスト・ファクトリを指定します。次の文字列値をコピーできます。

      com.evermind.server.rmi.RMIInitialContextFactory

    • コンテキスト・プロバイダURL: コンテキスト・プロバイダURLを指定します。次の文字列値をコピーできます。

      opmn:ormi://<host>:<opmn_port>:home/orabpel


      注意:

      <host>、<opmn port>は、BPEL Process ManagerがデプロイされたOracle Application Serverの正確なホスト・アドレスとopmnポート番号で置き換えます。

      SOAアプリケーション・サーバーのOPMN PORTの詳細を取得するには、次の手順を実行します。

      1. 構成ファイル$SOA_ORACLE_HOME/opmn/conf/opmn.xmlを開きます。$SOA_ORACLE_HOMEはSOAアプリケーション・サーバーのホームの場所に相当します。

      2. 構成ファイルのリクエスト・ポート属性の値を確認します。


    • BPELリポジトリ・ホスト名: BPELデハイドレーション・ストア(データベース)のホスト名を指定します。

    • BPELリポジトリ・ポート: BPELデハイドレーション・ストア(データベース)のポートを指定します。

    • BPELリポジトリSID: BPELデハイドレーション・ストア(データベース)のSIDを指定します。

    • BPELリポジトリ・ホスト名: BPELデハイドレーション・ストア(データベース)のホスト名を指定します。デフォルトのユーザー名はorabpelです。

    • BPELリポジトリ・パスワード: BPELデハイドレーション・ストア(データベース)のパスワードを指定します。デフォルトのパスワードはwelcome1です。

    • リカバリ可能なインスタンス時間しきい値(日): 再試行可能なインスタンスを表示する日数を指定します。

    • プロセス集計状態: BPELターゲットの定常状態を表す数値である5を指定します。

  3. 「OK」をクリックして設定を保存します。

2.7.2 BPEL JARファイルのエージェントのCLASSPATHへの追加

次の手順に従って、必要なBPEL JARファイル(記憶域コンテナ)をエージェントのCLASSPATHに追加します。

  1. SOAがインストールされているホスト・マシンにログインします。

  2. 同じホストにインストールされているEMエージェントのORACLE_HOMEに移動します。

  3. 図示されているとおりにファイル'$AGENT_ORACLE_HOME/sysman/config/emd.properties'を開きます。

  4. ファイル内のCLASSPATHプロパティに次のJARファイルが追加されているかどうかを確認します。プロセス・リストを取得するには、プロパティをBPEL固有のJARファイル名で手動で更新する必要があります。

    • $BPEL_SERVER_ORACLE_HOME/opmn/lib/optic.jar

    • $BPEL_SERVER_ORACLE_HOME/bpel/lib/orabpel.jar

    • $BPEL_SERVER_ORACLE_HOME/bpel/lib/orabpel-common.jar

    • $BPEL_SERVER_ORACLE_HOME/bpel/lib/orabpel-thirdparty.jar

    • $BPEL_SERVER_ORACLE_HOME/j2ee/home/oc4jclient.jar

    • $BPEL_SERVER_ORACLE_HOME/j2ee/home/j2ee_1.3.01.jar


    注意:

    $BPEL_SERVER_ORACLE_HOMEは、SOAがインストールされているアプリケーション・サーバーのORACLE_HOMEパスの絶対パスに置き換えてください。

  5. JARファイル名をCLASSPATHプロパティに追加します。JARファイルをCLASSPATHに追加する際、BPELホームのoptic.jarプロパティがクラスパスの最初の値であることを確認してください。

  6. エージェントを再起動します。

2.7.3 BPEL Process Managerの資格証明およびホスト資格証明の登録

次の手順に従って、BPEL Process Managerの資格証明と、BPEL Process Managerが稼働しているホストの資格証明を登録します。

  1. Grid Controlで、ページの右上隅から「プリファレンス」をクリックします。

  2. 「一般」ページで、垂直メニュー・バーから「優先資格証明」をクリックします。

  3. 「プリファレンス」ページで、ターゲット・タイプ「Oracle BPEL Process Manager」に対して、「資格証明の設定」列からアイコンをクリックします。

  4. Oracle BPEL Process Managerの「優先資格証明」ページの「ターゲットの資格証明」セクションで、検出したBPEL Process Managerターゲットに対して、管理者資格証明およびホスト資格証明を指定します。「適用」をクリックします。

  5. 同様に、「プリファレンス」ページで、ターゲット・タイプ「ホスト」に対して、「資格証明の設定」列からアイコンをクリックします。

  6. ホストの「優先資格証明」ページの「ターゲットの資格証明」セクションで、BPEL Process Managerが稼働しているホストに対して、通常資格証明および特権資格証明を指定します。「適用」をクリックします。

2.8 トラブルシューティング

ここでは、BPEL Process Managerの検出時に発生する可能性のあるエラーと、そのエラーを解決するための手順について説明します。

この項の内容は次のとおりです。

2.8.1 「404 見つかりません」エラー

BPEL Process Managerの追加ウィザードにアクセスしてOracle WebLogic Managed ServerにインストールされたBPEL Process Managerを追加しようとすると、次の例外エラーが発生します。

表2-9 エラー・メッセージ: 「404 見つかりません」 - 回避手順

エラー・メッセージ 回避手順
404 Not Found
OracleJSP:java.io.FileNotFoundException
Set the init-param debug_mode to "true"
to see the complete exception message
  1. 次のファイルをコピーします。

    /opt/app/consola10g/oms10g/j2ee/OC4J_EM/config/global-web-application.xml

  2. ファイルを次の場所に貼り付けます。

    /opt/app/consola10g/oms10g/sysman/j2ee/config/

  3. 次のパラメータがファイルでコメント解除されていることを確認します。

    <init-param>
    <param-name>main_mode</param-name>
    <param-value>justrun</param-value>
    </init-param>
    

2.8.2 「ターゲットの詳細」ページの検出エラー(Oracle WebLogic Managed ServerにデプロイされたBPELの追加)

次のエラーは、BPEL Process Managerの追加ウィザードの「ターゲットの詳細」ページで、Oracle WebLogic Managed ServerにインストールされたBPEL Process Managerの詳細を指定するときに発生します。

表2-10 Oracle WebLogic Managed ServerにデプロイされたBPEL Process Managerの追加時における「ターゲットの詳細」ページのエラー

エラー・メッセージ 回避手順
Oracle BPEL Process Manager not found 
in the selected Application Server. 
Select another Application Server.

このエラーは、選択したアプリケーション・サーバーにBPELがデプロイされていない場合、または構成データが収集されていない場合に発生する可能性があります。

この問題を解決する手順:

  1. 別のアプリケーション・サーバーを選択します。

  2. アプリケーション・サーバーのホームページに移動し、「管理」および「最新収集」をクリックします。


2.8.3 「確認」ページの検出エラー(Oracle WebLogic Managed ServerにデプロイされたBPELの追加)

次のエラーは、BPEL Process Managerの追加ウィザードの「確認」ページで、Oracle WebLogic Managed ServerにインストールされたBPEL Process Managerを監視のためにEnterprise Manager Grid Controlに追加しようとするときに発生します。

表2-11 Oracle WebLogic Managed ServerにデプロイされたBPEL Process Managerの追加時における「確認」ページのエラー

エラー・メッセージ 回避手順
Discovery Failure - Oracle BPEL
Process Manager target discovery
failed due to incorrect host
credentials.
  1. このエラー・メッセージが表示されたBPEL Process Managerの追加ウィザードの最後のページで、「戻る」をクリックして「ホスト資格証明」ページに移動します。

  2. 「ホスト資格証明」ページで、正しいホスト資格証明を指定するか、特定のホストの優先資格証明を設定します。これらがエージェント・ユーザー資格証明であることを確認します。

Oracle BPEL Proess Manager Discovery
Failed - Unable to connect to Oracle
BPEL Process Manager. The possible
reasons can be incorrect path or
insufficient permission to access
Oracle BPEL Process Manager home
location or inaccessible Oracle BPEL
Process Manager home location. Review
the specified value.
  1. BPEL Process Managerの追加ウィザードの最後のページで、「戻る」を数回クリックして「ターゲットの詳細」ページに移動します。

  2. 「ターゲットの詳細」ページで、BPEL Process ManagerのOracleホームの場所を確認します。

  3. 「ターゲットの詳細」ページで、関連付けられているアプリケーション・サーバーのインストール場所を確認します。

Oracle BPEL Proess Manager Discovery
Failed - Unable to connect to Oracle
BPEL Process Manager. The possible
reasons can be incorrect path or
insufficient permission to access
Oracle BPEL Process Manager home
location or inaccessible Oracle BPEL
Process Manager home location. Review
the specified value.

BPELディレクトリにエージェント・ユーザーの読取り権限があることを確認します。


2.8.4 「確認」ページの検出エラー(IBM WebSphere Application ServerにデプロイされたBPELの追加)

次のエラーは、BPEL Process Managerの追加ウィザードの「確認」ページで、IBM WebSphere Application ServerにインストールされたBPEL Process Managerを監視のためにEnterprise Manager Grid Controlに追加しようとするときに発生します。

表2-12 IBM WebSphere Application ServerにデプロイされたBPEL Process Managerの追加時における「確認」ページのエラー

エラー・メッセージ 回避手順
Discovery Failure - Oracle BPEL
Process Manager target discovery
failed due to incorrect host
credentials.
  1. このエラー・メッセージが表示されたBPEL Process Managerの追加ウィザードの最後のページで、「戻る」をクリックして「ホスト資格証明」ページに移動します。

  2. 「ホスト資格証明」ページで、正しいホスト資格証明を指定するか、特定のホストの優先資格証明を設定します。これらがエージェント・ユーザー資格証明であることを確認します。

Oracle BPEL Proess Manager Discovery
Failed - Unable to connect to Oracle
BPEL Process Manager. The possible
reasons can be incorrect path or
insufficient permission to access
Oracle BPEL Process Manager home
location or inaccessible Oracle BPEL
Process Manager home location. Review
the specified value.
  1. このエラー・メッセージが表示されたBPEL Process Managerの追加ウィザードの最後のページで、「戻る」を数回クリックして「ターゲットの詳細」ページに移動します。

  2. 「ターゲットの詳細」ページで、BPELアプリケーションのインストール場所を確認します。

    たとえば、BPELアプリケーションが次の場所にインストールされている場合があります。

    <$WEBSPHERE_HOME>/profiles/AppSrv01/installedApps/sta00114Cell01/CollaxaWebApplications-sta00114Node01.ear

    このケースでは、指定するパスは次のようになります。

    <$WEBSPHERE_HOME>/profiles/AppSrv01/installedApps

    注意: $WEBSPHERE_HOMEはアプリケーション・ホームの絶対位置で置き換えます。

  3. 「ターゲットの詳細」ページで、関連付けられているアプリケーション・サーバーのアプリケーション・サーバー・ホームの場所を確認します。

  4. 「ターゲットの詳細」ページで、BPEL Process ManagerのOracleホームの場所を確認します。


2.8.5 「プロセス」ページの表示エラー

BPEL Process Managerの検出後に、Enterprise Manager Grid ControlでBPEL Process Managerの「プロセス」ページにBPELプロセスが表示されていない場合があります。

このエラーには2つの原因があり、「プロセス」ページへの表示には2つの方法があります。次の項で、これらの原因とそれを解決するための回避手順について説明します。

2.8.5.1 BPEL Process Managerを監視するための資格証明が指定されていない

BPEL Process Managerの監視に必要な資格証明を指定していない可能性があります。これを解決するには次の手順を実行します。

  1. BPEL Process Managerのホームページで、「関連リンク」セクションから「監視構成」をクリックします。

  2. 「監視構成」ページで、次のフィールドを確認します。

    • BPEL管理ユーザー名: BPEL管理者のユーザーIDを指定します。

    • BPELパスワード: BPEL管理者のパスワードを指定します。

      資格証明を追加する際は、次の2つの基準を検証します。

      • BPEL管理者ユーザーIDおよびパスワードにBPEL管理者ロールがあること

      • 同じ資格証明でBPELコンソールのログイン操作が成功すること

    • 初期コンテキスト・ファクトリ: このフィールドが空の場合は、次の文字列値をコピーします。

      com.evermind.server.rmi.RMIInitialContextFactory

    • コンテキスト・プロバイダURL: このフィールドが空の場合は、次のハイライト表示された文字列値をコピーします。

      opmn:ormi://<host>:<opmn_port>:home/orabpel


      注意:

      <host>、<opmn port>は、BPEL Process ManagerがデプロイされたOracle Application Serverの正確なホスト・アドレスとopmnポート番号で置き換えます。

  3. 「OK」をクリックして設定を保存します。

2.8.5.2 必要なBPEL JARファイルがエージェントのCLASSPATHに追加されていない

必要なBPEL JARファイル(記憶域コンテナ)をエージェントのCLASSPATHに追加していない可能性があります。JARファイルを追加するには次の手順を実行します。

  1. SOAがインストールされているホスト・マシンにログインします。

  2. 同じホストにインストールされているEMエージェントのORACLE_HOMEに移動します。

  3. 図示されているとおりにファイル'$AGENT_ORACLE_HOME/sysman/config/emd.properties'を開きます。

  4. ファイル内のCLASSPATHプロパティに次のJARファイルが追加されているかどうかを確認します。プロセス・リストを取得するには、プロパティをBPEL固有のJARファイル名で手動で更新する必要があります。

    • $BPEL_SERVER_ORACLE_HOME/opmn/lib/optic.jar

    • $BPEL_SERVER_ORACLE_HOME/bpel/lib/orabpel.jar

    • $BPEL_SERVER_ORACLE_HOME/bpel/lib/orabpel-common.jar

    • $BPEL_SERVER_ORACLE_HOME/bpel/lib/orabpel-thirdparty.jar

    • $BPEL_SERVER_ORACLE_HOME/j2ee/home/oc4jclient.jar

    • $BPEL_SERVER_ORACLE_HOME/j2ee/home/j2ee_1.3.01.jar


    注意:

    $BPEL_SERVER_ORACLE_HOMEは、SOAがインストールされているアプリケーション・サーバーのORACLE_HOMEパスの絶対パスに置き換えてください。

  5. JARファイル名をCLASSPATHプロパティに追加します。JARファイルをCLASSPATHに追加する際、BPELホームのoptic.jarプロパティがクラスパスの最初の値であることを確認してください。

  6. エージェントを再起動します。

2.8.6 OPMNポートの取得

SOAアプリケーション・サーバーのOPMN PORTの詳細を取得するには、次の手順を実行します。

  1. 構成ファイル$SOA_ORACLE_HOME/opmn/conf/opmn.xmlを開きます。$SOA_ORACLE_HOMEはSOAアプリケーション・サーバーのホームの場所に相当します。

  2. 構成ファイルのリクエスト・ポート属性の値を確認します。

2.8.7 java.lang.NoClassDefFoundErrorエラー

次のエラーは、不正確なCLASSPATH設定が指定されるとエラーの詳細ページで発生します。

表2-13 java.lang.NoClassDefFoundErrorエラー - 回避手順

エラー・メッセージ 回避手順
Error Type: Collection Failure
Message:
java.lang.NoClassDefFoundError:
com/oracle/bpel/client/auth/ServerAuth

図2-1を参照)

  1. CLASSPATHに追加が必要なBPEL JARを確認します。

    $BPEL_SERVER_ORACLE_HOME/opmn/lib/optic.jar
    $BPEL_SERVER_ORACLE_HOME/bpel/lib/orabpel.jar
    $BPEL_SERVER_ORACLE_HOME/bpel/lib/orabpel-common.jar
    $BPEL_SERVER_ORACLE_HOME/bpel/lib/orabpel-thirdparty.jar
    $BPEL_SERVER_ORACLE_HOME/j2ee/home/oc4jclient.jar
    $BPEL_SERVER_ORACLE_HOME/bpel/lib/j2ee_1.3.01.jar
    
  2. JARファイルのPATHを検証し、パス設定にエラーがないことを確認します。エラーがある場合、JARファイルのJavaクラスはロードされません。

  3. エージェントを再起動して、新規のJARファイルがロードされていることを確認します。


図2-1 java.lang.NoClassDefFoundErrorエラー

java.lang.NoClassDefFoundErrorエラー

2.8.8 javax.naming.NameNotFoundExceptionエラー

次のエラーは、不正確なプロバイダURLが指定されるとエラーの詳細ページで発生します。

表2-14 javax.naming.NameNotFoundExceptionエラー - 回避手順

エラー・メッセージ 回避手順
oracle.sysman.emSDK.emd.fetchlet.Fetchl
etException: java.lang.Exception:
Failed to create
"ejb/collaxa/system/ServerBean" bean;
exception reported is:
"javax.naming.NameNotFoundException:...

図2-2を参照)

  1. 文字列の書式を確認します。

  2. OPMNポートが正しいことを検証します。

  3. <oc4j_instance>の名前が正しい値(OC4J名の値)で適切に置き換えられていることを検証します。書式は次のようになります。

    opmn:ormi://<host>:<opmn_port>:home/orabpel


図2-2 javax.naming.NameNotFoundExceptionエラー

javax.naming.NameNotFoundExceptionエラー

2.8.9 javax.naming.NamingExceptionエラー

次のエラーは、不正確なパスワードが指定されるとエラーの詳細ページで発生します。

表2-15 javax.naming.NamingExceptionエラー - 回避手順

エラー・メッセージ 回避手順
oracle.sysman.emSDK.emd.fetchlet.Fetch
letException: java.lang.Exception: Failed
to create "ejb/collaxa/system/ServerBean" bean;
exception reported is:
"javax.naming.NamingException: Lookup
error:...

図2-3を参照)

  1. 「監視構成」ページの「BPEL管理ユーザー名」および「BPELパスワード」フィールドに指定された値を検証します。(同じ資格証明を使用してBPELコンソールへログインし、資格証明の有効性を確認します。)


図2-3 javax.naming.NamingExceptionエラー

javax.naming.NamingExceptionエラー

2.8.10 javax.naming.NoInitialContextExceptionエラー

次のエラーは、不正確な「初期コンテキスト・ファクトリ」値が指定されるとエラーの詳細ページで発生します。

表2-16 javax.naming.NoInitialContextExceptionエラー - 回避手順

エラー・メッセージ 回避手順
oracle.sysman.emSDK.emd.fetchlet.Fetchl
etException: java.lang.Exception:
Failed to create
"ejb/collaxa/system/ServerBean" bean;
exception reported is:
"javax.naming.NoInitialContextException
: Cannot instantiate class:...

図2-4を参照)

  1. 「監視構成」ページの「初期コンテキスト・ファクトリ」フィールドに次の値を指定します。

    com.evermind.server.rmi.RMIInitialContextFactory


図2-4 javax.naming.NoInitialContextExceptionエラー

javax.naming.NoInitialContextExceptionエラー

2.8.11 BPELインフラストラクチャ・サービスの作成中のエラー

次のエラーは、新規のBPELインフラストラクチャ・サービスの作成中に発生します。

表2-17 javax.naming.NoInitialContextExceptionエラー - 回避手順

エラー・メッセージ 回避手順
An error encountered while 
discovering the dependencies. Please 
try again.
  1. OMSでパッチ10849036を適用して、BPELインフラストラクチャ・サービスの作成を再試行します。

    com.evermind.server.rmi.RMIInitialContextFactory


2.8.12 BPEL Process Managerのパートナ・リンク・メトリックに対するメトリック収集エラー

Oracle Management Agent 10gリリース5(10.2.0.5)を使用してBPEL 10.1.3.3または10.1.3.4を監視する際に、次のメトリック収集エラーがホームページに表示されます。

表2-18 BPEL Process Managerのパートナ・リンク・メトリックに対するメトリック収集エラー - 回避手順

エラー・メッセージ 回避手順
java.rmi.UnmarshalException: Error deserializing 
return-value: java.io.InvalidClassException: 
javax.xml.namespace.QName; local class incompatible: 
stream classdesc serialVersionUID = 
-916876369326528164, local class serialVersionUID = 
-9120448754896609940 at 
com.oracle.bpel.client.util.ExceptionUtils.handleServer
Exception(ExceptionUtils.java:82) at
com.oracle.bpel.client.BPELProcessHandle.getDescriptor
(BPELProcessHandle.java:207) at
oracle.sysman.emd.fetchlets.BPELPMFetchlet.getPartner
LinkMetrics(BPELPMFetchlet.java:873) at
oracle.sysman.emd.fetchlets.BPELPMFetchlet.getMetric
(BELPMFetchlet.java:235) at
oracle.sysman.emd.fetchlets.FetchletWrapper.getMetric
(FetchletWrapper.java:382) 

My Oracle Supportのノート735128.1に記述されている回避手順に従います。