Oracle® Enterprise Manager Oracle Fusion Middleware Managementスタート・ガイド 11g リリース1(11.1.0.1) B61025-01 |
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この章では、Enterprise Manager Grid Controlを使用したSOA Suite 11gのコンポーネントの検出および構成について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
SOA Suiteのリリース11.1で新たに導入された機能は次のとおりです。
「SOAホーム」ページ: 「SOAホーム」ページには、Enterprise Manager Grid Controlで監視中のSOA関連アーティファクトをすべて表示できる単一ビューがあります。「ミドルウェア」ページで「SOAホーム」関連リンクをクリックすると、このページにアクセスできます。
インスタンスのトレース: Enterprise Manager Grid Controlによって監視されているSOAコンポジットおよびSOAインフラストラクチャ・インスタンス全体の、メッセージ・フローをトレースできます。メッセージ・フローはサーバー、クラスタおよびWebLogicドメイン全体でトレースできます。
履歴グラフ(ホームページ): ホームページにはリアルタイムおよび履歴のメトリック・データが表示されます。特定のメトリック値をクリックすると、その履歴傾向を表示できます。
Enterprise Manager Grid Control 11gリリース1でサポートされているSOA Suite 11gのバージョンを次に示します。
Oracle SOA Suite 11g PS1
Oracle SOA Suite 11g PS2
ここでは、Enterprise Manager Grid ControlでのSOA Suite 11gの検出および監視に伴う全体的なプロセスについて説明します。SOA Suiteの検出および監視を問題なく行うため、このプロセスの各手順で説明されている指示に従ってください。
表4-1 検出プロセスの理解
Oracle SOA Suiteのバージョン | デプロイ先のアプリケーション・サーバー | 検出メカニズム | プロセス |
---|---|---|---|
Oracle SOA Suite 11.1 PS2 |
Oracle WebLogic Managed Server |
手動検出 |
|
ここでは、SOA Suite 11gの検出手順について説明します。検出プロセスの実行には、ローカルまたはリモートの管理エージェントを使用できます。ローカル・エージェントを使用した検出の場合、管理サーバーと同じホスト上で稼働している管理エージェントを使用する必要があります。
Oracle Enterprise Manager Grid Controlにログインします。
「ターゲット」、続いて「ミドルウェア」をクリックします。
Oracle Enterprise Manager Grid Controlに、監視中のすべてのミドルウェア・ターゲットの一覧を示す「ミドルウェア」ページが表示されます。
「ミドルウェア」ページで、「追加」リストから「Oracle Fusion Middleware/Weblogicドメイン」を選択して「実行」をクリックします。「管理サーバー・ホスト」、「ポート」、「ユーザー名」、「パスワード」、「エージェント」(ローカルまたはリモート)および「JMXプロトコル」を指定して、「続行」をクリックします。
「ミドルウェア」ページに戻ります。WebLogicドメインの下にSOAインスタンスが表示されます。
注意: デフォルトでは新規のSOAコンポジットは表示されません。すべてのSOAコンポジットを表示するには、WebLogic Serverターゲットのホームページに移動し、メニューから「ドメインのリフレッシュ」オプションを選択します。 |
管理サーバーが稼働しているホストとは異なるホストで実行中のリモート・エージェントを使用して、SOA Suite 11gを検出できます。この場合、インスタンスのトレースやリカバリ可能なインスタンスの表示などの特定の操作は実行できない可能性があります。すべてのメトリック・データを確実に収集するため、次のJARファイルを$AGENT_HOME/sysman/jlib/extjlib
のエージェント・ホーム・パスにコピーします(extjlib
ディレクトリが存在しない場合はこのディレクトリを作成できます)。
soa-infra-mgmt.jar
oracle-soa-client-api.jar
SOA Suite 11gの検出が終了したら、次の追加の構成手順を実行します。
「共通プロパティ」ページでインスタンスの状態を設定します。
「SOAインフラストラクチャ・ホーム」ページで「Fusion Middleware Control」をクリックします。
SOAインフラストラクチャ・ターゲットのホームページに移動します。
「SOAインフラストラクチャ」ドロップダウン・メニューから「共通プロパティ」を選択します。
「共通プロパティ」ページで、「コンポジット・インスタンスの状態をキャプチャ」チェックボックスを選択します。
ホスト名、ポートおよび資格証明などのSOAデータベースの詳細を設定します。
Enterprise Manager Grid Controlの「ミドルウェア」ページに移動します。
「SOAインフラストラクチャ」ホームをリストから選択し、「構成」をクリックします。
「SOAインフラストラクチャ・ホーム」ページが表示されます。「SOAインフラストラクチャ」ドロップダウン・メニューから「監視構成」を選択します。
「監視構成」ページでSOAデータベースの詳細を設定します。
WebLogicドメインの優先資格証明を設定します。
Enterprise Manager Grid Controlで、メイン・ページの右上隅から「プリファレンス」リンクをクリックします。
「プリファレンス」ページで、右ペインの「優先資格証明」をクリックします。
「Oracle WebLogicドメイン」ターゲットを選択して「資格証明の設定」アイコンをクリックします。
Oracle WebLogicドメインの「優先資格証明」ページの「ターゲットの資格証明」セクションで、管理者資格証明およびホスト資格証明を指定して「適用」をクリックします。
同様に、「プリファレンス」ページで、「ホスト」ターゲットを選択して「資格証明の設定」アイコンをクリックします。
ホストの「優先資格証明」ページの「ターゲットの資格証明」セクションで、通常資格証明および特権資格証明を指定します。「適用」をクリックします。
SOAインスタンスがADPマネージャで監視されている場合、到着率や、最小、最大および平均のレスポンス時間などの追加メトリックが収集されます。
ヒント: メトリック・データを収集する前に、ADPマネージャを登録する必要があります。ADPマネージャの登録の詳細は、第7章「Application Dependency and Performanceのインストールおよび構成」を参照してください。 |
ここでは、SOAレポートの作成手順について説明します。
レポート・ウィザードにアクセスするには、Enterprise Managerコンソールのホームページで「レポート」タブをクリックします。
「レポート定義」タブで、「SOAコンポジット」ターゲット・タイプを選択して「実行」をクリックします。
すぐに使用可能なSOAレポートが「SOAパフォーマンス・レポート」セクションに表示されます。
セクションからレポートを選択し(たとえば「保留中のインスタンスの統計」を選択できます)、「類似作成」をクリックします。「レポート定義を作成」ページが表示されます。
「一般」ページで、次の詳細を入力します。
タイトルとして「BPELプロセス名」を入力します。
「時間間隔を設定」をクリックして、レポートの時間間隔を設定します。
「権限」セクションで「レポート所有者(SYSMAN)のターゲット権限を使用してレポートを実行」チェックボックスを選択します。
「要素」タブをクリックし、表内の「保留中のインスタンスの統計要素」に対して「パラメータを設定」アイコンをクリックします。
「パラメータを設定」ページで、たいまつアイコンをクリックしてコンポジット名を選択します。「保留中のインスタンスの統計」レポートのデフォルト値が示された「結果セット・サイズ」が表示されます。
リストからコンポーネント名を選択し、「結果セット・サイズ」を入力して「続行」をクリックすると、「要素」ページに戻ります。
選択したターゲット名が「要素」表に表示されます。
レポートの生成を定期的にスケジューリングするには、「スケジュール」タブをクリックします。
スケジュール・タイプとその他の詳細を指定して、「OK」をクリックします。
レポートのホームページが表示され、新規にスケジューリングされたレポートが表内に示されます。詳細を表示するにはレポート名をクリックします。
SOAアーティファクトのデプロイメント・プロシージャでは次の操作が可能です。
リファレンス・インストールまたはゴールド・イメージからのSOAアーティファクトのプロビジョニング
SOAアーティファクトのゴールド・イメージの作成
ソフトウェア・ライブラリまたは他のアクセス可能な場所からのSOAコンポジットのプロビジョニング
SOAアーティファクトのデプロイメント・プロシージャの詳細は、ソフトウェアおよびサーバーのプロビジョニングとパッチ処理に関するEnterprise Manager管理者ガイドを参照してください。
ここでは、SOA Suite 11gの検出時に発生する可能性のあるエラーと、そのエラーを解決するための手順について説明します。
この項の内容は次のとおりです。
次のエラーは、SOAインスタンスの検出中に発生します。
次のエラーは、収集頻度によって構成データの収集に遅延が生じたときに発生します。
次のエラーは、インスタンスがトレースされているときに発生します。
インスタンス検索が失敗しました - BPELの最初の列と同じ理由です。管理エージェントが停止中またはアクセス不可能な場合。
次のエラーは、下記のような場合に発生します。
最後の10個の値のみが収集されるため、フォルトが存在するインスタンスの一部が表示されません。
最後に収集されたフォルト・インスタンスが「フォルトとメッセージ」ページに表示されません。
SOAインスタンスのホームページで「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」リンクをクリックすると、空白のページが表示される場合があります。このエラーは、次のような場合に発生する可能性があります。
「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」がSOAインスタンスの監視に使用されていません。
「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」がEnterprise Manager Grid Controlで登録されていません。
ここではレポート関連エラーの一覧を表示します。
表4-7 エラー:
エラーの説明 | 回避手順 |
---|---|
Report generation fails due to invalid database details. |
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No targets found message for Oracle SOA Composite Reports. |
既定のレポートは直接使用できません。「類似作成」オプションを使用して、「SOAコンポジット」ターゲット・タイプに基づくカスタム・レポートを生成する必要があります。 |
ホスト詳細が無効なため、レポート生成に失敗しました。 |
SOAインフラストラクチャが稼働しているホスト・ターゲットに有効な資格証明を設定してください。 |
次のエラーは、作成されていないサービスをリフレッシュしようとすると発生します。
次のエラーは、指定された資格証明が無効なときに発生します。
表4-9 エラー・メッセージ:
エラー・メッセージ | 回避手順 |
---|---|
Invalid Host and WebLogic Domain Credentials |
BPELリカバリ機能を有効にするには、ホスト資格証明およびWebLogicドメイン資格証明を、優先資格証明ストアで使用可能にする必要があります。有効な資格証明を設定して再試行します。 |
BPELプロセスが「BPELプロセス」タブで表示されません。 |
このエラーは、DMSメトリックに必要なパラメータがない場合に発生する可能性があります。この問題を解決する手順:
次に例を示します。
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