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Oracle Application Server 管理者ガイド
10gリリース3(10.1.3.1.0)

B31834-01
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16 Oracle Application Server Recovery Manager

この章では、Oracle Application Server Recovery Managerのインストール、構成および使用方法について説明します。

この章の項目は次のとおりです。

16.1 OracleAS Recovery Managerの入手方法

OracleAS Recovery Managerは、Oracle Application Serverの一部としてインストールされます。このアプリケーションはOracle_Home/backup_restoreディレクトリに配置されます。このbackup_restoreディレクトリに常駐する場合があるファイルを表16-1に示します。

表16-1    OracleAS Recovery Managerのファイル 
ファイル1  説明 
bkp_restore.sh

bkp_restore.bat
 

UNIXでマネージャを実行するために使用するシェル・スクリプト。

Windowsでマネージャを実行するために使用するバッチ・コマンド・ファイル。 

config/config.inp
 

環境に応じてOracleAS Recovery Managerをカスタマイズするためのパラメータを含む主要な構成ファイル。orainst_loc_pathフィールドは、-invPtrLocのインストーラ・コマンドライン・オプションを指定してインスタンスをインストールした場合にのみ変更する必要があります。oraInst.locの場所が標準以外である場合に、それを反映して変更する必要があります。 

config/config_component_files.inp
 

コンポーネント構成ファイル。各ファイルには、特定のコンポーネントに対する構成ファイルのリストが含まれます。これにより、インスタンスのバックアップを実行する際、どのファイルをバックアップするかが決定されます。コンポーネント構成ファイルの一覧は、第15.2.2項「Oracle Application Server コンポーネント・バックアップ入力ファイル」を参照してください。 

1 パスは、OracleAS Recovery Managerディレクトリのルートに対する相対パスです。

関連項目

Oracle Application Serverのインストールの詳細は、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。 

16.2 OracleAS Recovery Managerの手動による構成方法

この項では、OracleAS Recovery Managerを手動で構成する方法について説明します。環境内の各インストールに、これらの手順を実行する必要があります。


Windowsユーザーの皆様へ

OracleAS Recovery Managerディレクトリ内のファイルを編集するときは、ワードパッドなどのリッチ・テキスト・エディタは使用しないでください。行末ごとに改行記号が挿入されるため、マネージャにエラーが発生するおそれがあります。メモ帳などの基本的なテキスト・エディタを使用することをお薦めします。 


  1. OracleAS Recovery Managerを実行する前に、ORACLE_HOME環境変数を設定します。

  2. OracleAS Recovery Managerにより、ログ・ファイルとバックアップ・ファイルが書き出されます。これらを格納する次のディレクトリを指定する必要があります。デフォルトのログ・ファイル・ディレクトリは、ORACLE_HOME/backup_restore/logsです。config.inpを編集して次のディレクトリを作成します。

    1. ログ・ファイル・ディレクトリ: このディレクトリは、マネージャによって作成されたログ・ファイルを格納します。このディレクトリには、数メガバイトの容量が必要です。

    2. 構成ファイルのバックアップ・ディレクトリ: このディレクトリは、構成ファイルのバックアップを格納します。このディレクトリには、数百メガバイトの容量が必要です。

    これらのディレクトリを作成する際の推奨事項は、次のとおりです。

    • バックアップ・ディレクトリは、Oracle Application ServerのOracleホームとは別のディスク(そして、可能であれば別のディスク・コントローラ)上のファイル・システムに作成します。これにより、ハードウェア障害が発生したときに、データをリカバリできる可能性が高くなります。

    • バックアップ・ディレクトリは、Oracle Application Serverをインストールしたユーザーが書込みできるようにします。

      たとえば、ログ・ファイル・ディレクトリおよび構成ファイルのバックアップ・ディレクトリを/disk1に作成する手順は次のとおりです。

      UNIXの場合:

      mkdir -p /disk1/backups/log_files
      mkdir -p /disk1/backups/config_files
      cd /disk1/backups
      chmod 755 log_files config_files
      chown OracleAS_user log_files config_files
      
      

      Windowsの場合:

      mkdir C:¥backups¥log_files
      mkdir C:¥backups¥config_files
      
      
  3. config.inpを編集し、表16-2に示すようにパラメータを変更します。

    表16-2    config.inpのパラメータ 
    パラメータ   

    oracle_home(オプション) 

    これに値を挿入しないでください。コマンドライン・インタフェースを使用して、まずシェル環境でORACLE_HOMEを設定します。 

    log_path(オプション) 

    ログ・ファイル・ディレクトリのフルパスを指定します。フルパスを指定しないと、-m configureコマンドを実行したときに、デフォルトのログ・ディレクトリORACLE_HOME/backup_restore/logsが自動的に作成されます。config.inpファイルでlog_pathが指定されていて、指定したディレクトリが存在しない場合、OracleAS Recovery Managerでは、-m configureコマンドで-f(force)オプションが使用されているかどうかにかかわらず、指定したログ・ディレクトリが自動的に作成されます。ただし、構成ファイルのバックアップ・ディレクトリは、-fオプションが指定されていないかぎり、自動的に作成されません。 

    config_files_list 

    これに値を挿入しないでください。config_files_list=DO_NOT_SETのままにします。

    このパラメータは、bkp_restore.pl -m configureの実行時に、インストールに対応する適切な構成ファイルのリストで更新されます。 

    config_backup_path(必須) 

    構成ファイルのバックアップ・ディレクトリのフルパスを指定します。 

    install_type 

    これに値を挿入しないでください。install_type=DO_NOT_SETのままにします。

    このパラメータは、bkp_restore.pl -m configureの実行時に、インストールに対応する適切な値で更新されます。 

    orainst_loc_path(オプション) 

    このパラメータはUNIXプラットフォームでのみ使用します。インストール中にデフォルトのパスが上書きされた場合は、oraInst.locファイルが存在するディレクトリのフルパスを指定します。それ以外の場合は、デフォルト値のままにします。 

    plugin_config_files_list=DO_NOT_SET 

    このパラメータは更新しないでください。このパラメータは、プラグイン・バックアップ入力ファイルを含むコンポーネントを有効にしたときに更新されます。 

-m configureオプションでOracleAS Recovery Managerを実行し、このアプリケーションを構成します。たとえば、次のコマンドを使用します。

これでOracleAS Recovery Managerを使用する準備ができました。

16.3 構成ファイルに対応したOracleAS Recovery Managerのカスタマイズ

デフォルトでは、OracleAS Recovery Managerにより、Oracle Application Serverインストールの再構成に必要なすべてのOracle Application Server構成ファイルをバックアップします。OracleAS Recovery Managerをカスタマイズすると、定期的にバックアップする必要のあるファイルを追加したり、バックアップする必要のないファイルを除外できます。

16.3.1 構成ファイルのバックアップ時のOracleAS Recovery Managerの動作

OracleAS Recovery Managerをカスタマイズする前に、OracleAS Recovery Managerの動作について理解している必要があります。マネージャを使用して構成ファイルをバックアップするとき、次のことが実行されます。

  1. -eオプションで別の環境ファイルが指定されていない場合、config.inpを開き、config_files_listを取得します。

  2. config_files_list内の各ファイルを開くよう試行し、すべてのファイルを開けない場合はエラーで終了します。

  3. config_exclude_files.inpの内容を確認します。マネージャは、このファイルにリストされているファイルのバックアップは実行しません。

  4. config_files_list内の各ファイルを調べ、各ファイルの最初のエントリを確認します。このエントリは、キー・ファイルです。キー・ファイルは、このインストールにコンポーネントが存在するかどうかを判断するために使用されます。

    • キー・ファイルが検出されると、コンポーネントがインストールされていることが確認され、ファイル内にあるすべてのエントリのバックアップが試行されます。キー・ファイルが検出されない場合は、ログにエラーが記録されます。その他のファイルが検出されない場合は、警告が出力され、バックアップが続行されます。

    • キー・ファイルが存在しない場合は、構成ファイルのどのエントリのバックアップも試行されません。ログ・ファイルにエラーが記録され、次の構成ファイルに進みます。

  5. 構成ファイルは、config.inpファイルのconfig_backup_pathパラメータで指定されたディレクトリにあるjarファイルに格納されます。

    config_bkp_2006-05-10_18-33-10.jar
    

16.3.2 OracleAS Recovery Managerのカスタマイズ方法

OracleAS Recovery Managerでは、インストールにどの構成ファイルが存在するかを判断できるため、OracleAS Recovery Managerをカスタマイズする必要はありません。ただし、次のような場合にマネージャのカスタマイズが必要になることもあります。

バックアップへのファイルの追加

Oracle Application Serverコンポーネント固有のログ・ファイルなどのファイルをバックアップに追加するには、次のようにconfig_misc_files.inpファイルにエントリを追加します。

エントリはいくつでも追加できます。config_misc_files.inpファイルは、常にconfig.inp内のconfig_files_listパラメータに含まれます。したがって、config.inpを編集する必要はありません。

場合によっては、OracleAS Recovery Managerで、通常のディレクトリ構造の外部に格納されている追加のファイルが認識されないことがあります。たとえば、次の場合は、config_misc_files.inpを編集して、次の追加のファイルが適切にバックアップされるようにする必要があります。

config_misc_files.inpに、キー・ファイルを指定する必要はありません。

バックアップからのファイルの除外

次のいずれかの方法を使用して、バックアップからファイルを除外することができます。

16.4 OracleAS Recovery Managerの使用方法のまとめ

この項では、OracleAS Recovery Managerの使用方法についてまとめます。

この項の項目は次のとおりです。

16.4.1 OracleAS Recovery Managerを実行する際の前提条件

OracleAS Recovery Managerを実行する前に、次の手順を実行します。

16.4.2 構文

OracleAS Recovery Managerの構文は次のとおりです。

UNIXの場合:

bkp_restore.sh [-defsv] -m mode [args]

Windowsの場合:

bkp_restore.bat [-defsv] -m mode [args]

次のオプションが有効です。

-d 実行せずにトレースを出力する。
-e 環境ファイルを指定する(デフォルトはconfig.inp)。
-f 現行のコマンドで、ログ・ファイルおよび構成ファイルのディレクトリが必要とされているのにそれらのディレクトリが存在しない場合、強制的に作成する。
-n プロンプトを非表示にして、マネージャをバッチ・モードで実行できるようにする。
-o Loss of Host Automation(LOHA)操作。
-s サイレント・モードで実行する。
-v 冗長モードで実行する。
-y プラグイン・バックアップ入力ファイルに関連付けられているコンポーネントを有効にする。

実行モードを指定するには、-mオプションを使用します。一部のモードでは、引数が取得されます。表16-3に、OracleAS Recovery Managerのモードとその引数を示します。すべてのモードと引数では大文字と小文字が区別されます。

bkp_restore操作の間隔は、最低1分間空けて行う必要があります。バックアップのjarが存在するとき、そのタイムスタンプと現在実行中のバックアップ操作の実行時刻との間隔が1分未満である場合は、現在のバックアップ操作が失敗します。

表16-3    OracleAS Recovery Managerのモードと引数 
モードと引数  説明 

backup_config 

構成の全体バックアップを実行します。このコマンドを実行すると、次の操作が行われます。

  • config.inp(または、-eオプションで指定されている代替のファイル)を開き、config_files_listconfig_backup_pathおよびlog_pathを取得します。

  • config_files_list内の各ファイルを開くよう試行します。すべてのファイルが開けない場合は、エラーで終了します。

  • config_files_list内の各ファイルに対して、最初のエントリ(キー・ファイル)が存在するかどうかをチェックします。キー・ファイルが存在しない場合は、致命的エラーとして処理されます。存在する場合は、リスト内のすべてのファイルをバックアップします。存在しないファイルが他にある場合は、ログにエラーを記録し、続行します。

  • config_exclude_files.inp内にリストされているファイルを除外します。

  • 完了したら、config_backup_path/config_bkp_timestampにバックアップを格納します。

  • エラーが発生した場合は、log_path/config_bkp_timestampにログ・ファイルを作成します。

 

backup_config_incr 

構成ファイルの増分バックアップを実行します。

backup_configと同様の動作ですが、これは構成ファイルの最後の全体バックアップまたは増分バックアップ以降に変更されたすべての構成ファイルをバックアップします。 

backup_instance_cold 

Oracle Application Serverインスタンスの完全なコールド・バックアップを実行します。このコマンドを実行すると、次の操作が行われます。

  • OPMNが管理するすべてのプロセスを停止します。

  • OPMN管理プロセスを起動します。

  • OPMNが管理するプロセスをすべてチェックして、プロセスが停止していることを確認します。そうでない場合は、もう一度停止します。それでもプロセスを停止できない場合は、致命的エラーを発行します。

  • 構成の全体バックアップを実行します。

  • OPMNが管理するすべてのプロセスを起動します。

  • すべてのOPMNプロセスをチェックして、実行中であることを確認します。そうでない場合は、警告メッセージを発行します。

 

backup_instance_cold_incr 

Oracle Application Serverインスタンスの増分コールド・バックアップを実行します。このコマンドを実行すると、次の操作が行われます。

  • OPMNが管理するすべてのプロセスを停止します。

  • OPMN管理プロセスを起動します。

  • OPMNが管理するプロセスをすべてチェックして、プロセスが停止していることを確認します。そうでない場合は、もう一度停止します。それでもプロセスを停止できない場合は、致命的エラーを発行します。

  • 構成の増分バックアップを実行します。

  • OPMNが管理するすべてのプロセスを起動します。

  • すべてのOPMNプロセスをチェックして、実行中であることを確認します。そうでない場合は、警告メッセージを発行します。

 

backup_instance_online 

Oracle Application Serverインスタンスのオンライン・バックアップを実行します。  

backup_instance_online_incr -1 level number 

Oracle Application Serverインスタンスの増分オンライン・バックアップを実行します。 

configure 

マネージャを構成します。このコマンドを実行すると、config.inp内のconfig_files_listおよびinstall_typeが、インストールに対する適切な情報で更新されます。 

help 

使用方法に関するメッセージを出力します。 

list_backups 

該当するインスタンスの構成バックアップをリストします。 

list_instance_backups 

該当するインスタンスのインスタンス・レベルのバックアップをリストします。 

list_changed_config 

最後の全体バックアップまたは増分バックアップ以降に変更されたすべての構成ファイルをリストします。このコマンドでは、各ファイルの変更日付はチェックされますが、ファイルの実際の内容はチェックされません。ファイルのリストをログ・ファイルに書き込み、ログ・ファイルの名前を出力します。削除されたファイルまたは削除されたディレクトリは、list_changed_configに一覧表示されません。一覧表示されるのは、変更されたファイル、または変更されたファイルを含むディレクトリのみです。 

node_backup -o image_backup -P directory for the image archive 

元のホストのイメージ・アーカイブを作成します。このイメージには、インストールに応じて、元のOracleホーム、oratab、セントラル・インベントリなどが含まれます。UNIXでは、rootとしてこのコマンドを実行する必要があります。 

node_backup -o prepare 

ノードに対してバックアップの準備を行います。この準備操作を実行すると、オペレーティング・システムの種類、ホスト名/IPアドレス、ユーザー/グループID、インストール・タイプ、セントラル・インベントリの場所、Oracleホームの場所(複数ある場合)などが検出されます。また、WindowsレジストリとWindowsサービス・データベースがスキャンされ、Oracleホーム用に作成されたすべてのサービスが検出されます。この情報はファイルに保存され、ノードのリストア時に使用されます。

このモードでは、構成のバックアップも作成されます。 

node_restore -o inst_reconfigure -t config_bkp_timestamp 

新しいホストでインスタンスを再構成します。再構成では、インストール・タイプに応じて、IPの変更、構成バックアップ、リストアなどが実行されます。  

node_restore -o inst_register 

oratabおよびセントラル・インベントリにインスタンスを登録します。また、root.shの実行によって、デーモンの起動および停止スクリプトが設定され、Windowsの場合はWindowsサービスが作成されます。

UNIXシステムでは、rootとしてこのコマンドを実行する必要があります。 

node_restore -o sys_init 

oratab(UNIX)、Windowsレジストリ(Windows)、セントラル・インベントリなどの、Oracle Universal Installer関連のメタデータをリストアします。このコマンドは、新しいホストで1回のみ実行します。

UNIXシステムでは、rootとしてこのコマンドを実行する必要があります。 

restore_config

[-t config_bkp_timestamp]

[-n

構成ファイルをリストアします。このコマンドを実行すると、次の操作が行われます。

  • config.inp(または、-eオプションで指定されている代替のファイル)を開き、config_backup_pathおよびlog_pathを取得します。

  • -tオプションが指定され、それが全体バックアップからのタイムスタンプである場合は、該当する全体バックアップをリストアします。

  • -tオプションが指定され、それが増分バックアップからのタイムスタンプである場合は、全体バックアップおよび指定の増分バックアップまでのすべての増分バックアップをリストアします。

  • -tオプションが指定されない場合、config_backup_path内の構成ファイルのバックアップのリストを表示し、終了します。終了後、コマンドを再実行し、-tオプションでこれらのファイルの1つを指定できます。

  • 構成ファイルのバックアップからすべてのファイルをOracleホームにリストアします。所有者、グループ、権限およびタイムスタンプは保持されます。

  • エラーが発生した場合は、log_path/config_rst_timestampにログ・ファイルを作成します。

-nオプションでプロンプトを非表示にして、マネージャをバッチ・モードで使用できます。

プロセスの前提条件の詳細は、backup_configオプションを参照してください。

restore_configは、J2EEクラスタ内の複数のノードで同時に実行しないでください。これを行うと、restore_configは失敗します。restore_configは、一度に1つのノードで実行してください。 

restore_instance -t timestamp 

Oracle Application Serverのインスタンスをリストアします。タイムスタンプ引数を指定しない場合、バックアップ・タイムスタンプのリストが表示されます。このコマンドを実行すると、次の操作が行われます。

  • OPMNが管理するすべてのプロセスを停止します。

  • OPMNプロセスをチェックして、停止していることを確認します。OPMNプロセスを停止できない場合は(opmn.xmlファイルがない可能性があります)、ファイル・システムのリストアが実行されます。その後、OPMNプロセスの停止を再試行します。それでもOPMNプロセスを停止できない場合は、致命的エラーを発行します。

  • OPMN管理プロセスを起動します。

  • 構成のリストアを実行します。

  • OPMNが管理するすべてのプロセスを起動します。

  • OPMNが管理するすべてのプロセスをチェックして、実行中であることを確認します。そうでない場合は、警告メッセージを発行します。

 

16.4.3 使用例

この項では、OracleAS Recovery Managerの使用例を示します。最初にUNIXコマンド、次にWindowsコマンドを示します。

16.4.4 バックアップのパージおよび3次ストレージへの移動

OracleAS Recovery Managerでは、正常なバックアップの記録がbackup_restoreディレクトリ内のカタログ・ファイル(data/catalog.txt)に保存されます。各バックアップはタイムスタンプで識別されます。インスタンスまたは構成のみのバックアップの場合は、構成ファイルのバックアップ・ディレクトリに保存されるjarファイルのファイル名に、タイムスタンプが付加されます。あるタイムスタンプに対応するすべての.jarファイルを削除した場合や、他の場所(オフライン・ストレージなど)に移動した場合は、カタログにタイムスタンプの記録が残っていても、-m list_backupsを実行したときにこの記録が表示されず、このタイムスタンプを-t値として使用したリストアもできません。これは予期された動作です。


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