Oracle Application Server 高可用性ガイド 10gリリース3(10.1.3.1.0) B31835-01 |
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この付録では、Oracle Notification Server(ONS)を使用せずにOracleAS Clusterを設定および実行する方法を説明します。この方法では、Oracle Application Serverインスタンスのグループをクラスタとして手動で作成および管理します。自動化した方法については、第3章「アクティブ/アクティブ・トポロジ」で説明しています。
この付録の項目は次のとおりです。
Oracle Application Serverインスタンスのグループのクラスタリングは、ルーティングを目的として行います。クラスタ内の1つのインスタンスに障害が発生すると、そのクラスタ内の別のインスタンスにリクエストがルーティングされます。ONSを使用せずにOracleAS Clusterを管理する場合、ユーザーは管理者としてクラスタを手動で構成する必要があります。これを行うには、構成ファイルを編集します。
ONSを使用しないOracleAS Clusterの管理は、Oracle Application Server Java Editionのユーザーを対象としています。Oracle Application Server Java Editionでは、ONSを使用して管理するOracleAS Clusterを利用できません。
ONSを使用して管理するOracleAS Clusterで利用でき、ONSを使用せずに管理するOracleAS Clusterでは利用できない機能の一覧を次に示します。
ONSを使用せずに管理するOracleAS Clusterでは、各インスタンスで構成ファイルを編集して、クラスタにインスタンスを追加または削除する必要があります。
ONSを使用せずに管理するOracleAS Clusterでは、各インスタンスで構成ファイルを編集して、アプリケーションのマウント・ポイントを追加または削除する必要があります。
orion-application.xml
ファイルにタグを追加することで、レプリケーションの対象となるピアのリストがOPMNによって動的に提供されるように指定できます。ONSを使用せずに管理するOracleAS Clusterでは、静的なpeer-to-peerレプリケーションを使用できます。
ONSを使用せずに管理するOracleAS Clusterを設定するには、次の構成手順を実行します。
静的なpeer-to-peerレプリケーションは、対象となるピアをorion-application.xml
ファイルにリストして構成します。
詳細は、『Oracle Containers for J2EE構成および管理ガイド』の第9章「OC4Jでのアプリケーションのクラスタリング」の「静的Peer-to-Peerレプリケーションの構成」を参照してください。
マウント・ポイントは、ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/mod_oc4j.conf
ファイルを編集して作成します。Oc4jMount
ディレクティブを使用してマウント・ポイントを定義します。ONSを使用して管理するOracleAS Clusterでは、マウント・ポイントは自動的に管理され、mod_oc4j.conf
ファイルには出力されません。
マウント・ポイントの作成の詳細は、『Oracle HTTP Server管理者ガイド』の第7.32項「mod_oc4j」を参照してください。
ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/mod_oc4j.conf
ファイルを編集すると、リクエストを特定のインスタンスに転送するようにmod_oc4jを構成できます。Oc4jMount
ディレクティブのdestination
パラメータを使用して、アプリケーションのリクエストの転送先を指定します。
転送先の指定の詳細は、『Oracle HTTP Server管理者ガイド』の第7.32項「mod_oc4j」を参照してください。
ONSを使用せずに管理するOracleAS Clusterでは、ルーティングまたはレプリケーションにOPMNのメンバーシップは使用されません。これは、ルーティングおよびセッションのレプリケーションの両方がハードコードされているためです。
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