この章では、Oracle JDeveloper、Oracle BPEL ServerおよびOracle BPEL Controlなど、Oracle BPEL Process Managerの主要コンポーネントの起動方法について説明します。BPELプロセスの設計に使用するOracle JDeveloperの主要セクションの概要も説明します。また、アクティビティ、パートナ・リンクなどの主要なBPEL設計コンポーネント、およびOracle BPEL Process Managerで提供される標準BPEL機能の価値と使いやすさを高めるサービスとアダプタについても説明しました。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle BPEL Process Managerは、図2-1に示す3つのコンポーネントから構成されます。
各コンポーネントでは、次のような特定のタスクを実行できます。
設計環境(Oracle JDeveloper)では、BPELプロセスを設計してデプロイできます。要素(アクティビティ)をプロセスにドラッグ・アンド・ドロップし、プロパティ・ページを編集して、BPELプロセスを設計します。BPELプロセスは設計および編集が可能な外部サービス(パートナ・リンク)と統合できます。また、テクノロジ・アダプタやサービス(ワークフロー、ワークリスト、トランスフォーメーション、通知、センサーおよびビジネス・ルールなど)をプロセスと統合できます。
設計の完了後、プロセスを設計環境からOracle BPEL Serverにデプロイできます。
正常にデプロイされると、BPELプロセスをOracle BPEL Controlから実行および管理できます。
この章では、これらのコンポーネントの基本操作について説明します。
表2-1に示す指示に従って、Oracle BPEL Process Managerコンポーネントを起動および停止します。
表2-1 Oracle BPEL Process Managerコンポーネントの起動と停止
アクセス先 | Windowsでの手順 | UNIXでの手順 |
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Oracle BPEL Server | 「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle - Oracle_Home」→「Start SOA suite」を選択します。 | Oracle BPEL Serverを起動する場合
Oracle BPEL Serverを停止する場合
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Oracle JDeveloper |
JDev_Oracle_Home ¥JDev¥bin¥jdev.exe をクリックするか、ショートカットを作成します。
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$ORACLE_HOME /jdev/bin/jdev
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Oracle BPEL Control |
最初にOracle BPEL Serverを起動する必要があります。
Oracle BPEL Controlを起動するには、次のようにします。
Oracle BPEL Controlを起動するには、インストール用のURLを使用する方法もあります。このURLは、 |
最初にOracle BPEL Serverを起動します。
Oracle BPEL Controlを起動するには、次のようにします。
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Developerプロンプト | 「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle - Oracle_Home」→「Oracle BPEL Process Manager」→「Developer Prompt」を選択し、
SOA_Oracle_Home ¥bpel¥samples ディレクトリでコマンド・プロンプトを開きます。これにより、容易にデモンストレーションにアクセスして必要なWebサービスを起動できます。
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Developerプロンプトを(Bourneシェルなどで)設定します。
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Oracle BPEL Process Managerのサンプルとチュートリアル | 使用可能なBPELのサンプルおよびその他のチュートリアルの詳細は、次の手順で確認してください。
「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle - Oracle_Home」→「Oracle BPEL Process Manager」→「Getting Started with Samples」を選択します。 |
次のURLにログインします。
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サンプル・ワークリスト・アプリケーション | Oracle BPELワークリスト・アプリケーションのログイン・ウィンドウにアクセスするには、次のようにします。
「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle - Oracle_Home」→「Oracle BPEL Process Manager」→「Sample Worklist Application」を選択します。 Oracle BPELワークリスト・アプリケーションを起動するには、インストール用のURLを使用する方法もあります。このURLは、 |
最初にOracle BPEL Serverを起動します。
Oracle BPELワークリスト・アプリケーションを起動するには、次のようにします。
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この項では、Oracle JDeveloper環境の概要を説明します。
この項では、Oracle JDeveloperの概要を説明します。最初にアプリケーションとプロジェクトを作成します。アプリケーションは、プロジェクトを入れるためのコンテナです。プロジェクトにはBPELプロセスが入ります。
「ファイル」メイン・メニューから「新規」→「アプリケーション」を選択し、「アプリケーションの作成」ウィンドウで必要な詳細を指定します(アプリケーション・テンプレートの選択を除く)。
アプリケーションのディレクトリ・パスに空白が含まれていないことを確認します。たとえば、次のパスは指定できません。
C:¥Program Files¥projects¥myapplication¥Loanflow
「プロジェクトの作成」ウィンドウで「取消」をクリックします。
新しく作成したアプリケーションを右クリックし、「新規プロジェクト」を選択します。
「BPELプロセス・プロジェクト」をダブルクリックし、「BPELプロジェクト作成ウィザード」ウィンドウにBPELプロセス名などの必要な詳細情報を指定します。1つのプロジェクトに格納できるBPELプロセスは1つのみです。BPELプロジェクトの作成時は、必ず完全に一意の名前を使用してください。次のようなプロジェクトは作成しないでください。
名前の先頭が数値のプロジェクト
ハイフンを含むプロジェクト名(Loan-Flowなど)
大/小文字は異なっても、名前が同じ2つのプロジェクト
アプリケーションおよびプロジェクトを作成すると、Oracle JDeveloperには図2-2に示す各セクションが表示されます。「表示」→「アプリケーション・ナビゲータ」を選択し、プロジェクトの.bpelファイルをダブルクリックして、このビューにアクセスすることもできます。この例では、プロジェクトは非同期型で、OrderBookingという名前です。
このビューの各セクションを使用して、特定の設計およびデプロイ・タスクを実行できます。表2-2に、図2-2の各セクションと、それらの機能を説明する項への参照を示します。
表2-2 Oracle JDeveloperのセクション
セクション | 図2-2内の位置 | 参照項目 |
---|---|---|
アプリケーション・ナビゲータ | 左上 | 「アプリケーション・ナビゲータ」 |
「ダイアグラム」ウィンドウ、「ソース」ウィンドウおよび「履歴」ウィンドウ | 中央 | 「「ダイアグラム」ウィンドウ」、「「ソース」ウィンドウ」および「「履歴」ウィンドウ」 |
「コンポーネント・パレット」の「プロセス・アクティビティ」の選択項目 | 右上 | 「コンポーネント・パレット」 |
「プロパティ・インスペクタ」セクション | 右下 | 「プロパティ・インスペクタ」 |
「構造」ウィンドウ | 左下 | 「「構造」ウィンドウ」 |
「ログ」ウィンドウ | 下部 | 「「ログ」ウィンドウ」 |
図2-2の左上にあるアプリケーション・ナビゲータには、プロジェクト・ファイルが表示されています。ノード(たとえば「インテグレーション・コンテンツ」ノード)をダブルクリックすると、その内容が表示されます。ノードを右クリックすると、状況依存メニューのコマンドが表示されます。表示されるメニュー・コマンドは、選択したノードによって異なります。たとえば、図2-3のFulfillOrdersプロジェクトを右クリックすると、このBPELプロセスをコンパイルし、Oracle BPEL Serverにデプロイできます。
図2-3は、Oracle JDeveloperでプロジェクトを最初に作成したときに「インテグレーション・コンテンツ」フォルダの下に表示されるファイルを示しています(この例ではmyBPELapplicationという名前のアプリケーション内のFulfillOrders)。
これらの初期プロジェクト・ファイルを表2-3に示します。
表2-3 初期プロジェクト・ファイル
プロジェクトの設計時、その他のファイル、フォルダおよび要素がアプリケーション・ナビゲータに表示されることがあります。たとえば図2-4は、スキーマ(OrderBookingPO.xsdおよびOrders.xsd)をインポートし、データベース・アダプタ(WriteDBRecord.wsdlファイル)を構成し、transformアクティビティ(「インテグレーション・コンテンツ」フォルダのTransformation_1.xsl)を作成したプロジェクトに対して表示されるファイルを示しています。「アプリケーション・ソース」ノードには、Javaソース・ファイルが格納されます。Javaクラスは、BPELプロセスからのコールアウト内で使用されます。Java JARファイル用の特別なディレクトリであるBPEL-INFなどの他のフォルダが表示されることもあります。
注意: アプリケーション・ナビゲータの詳細を参照するには、このセクション内にカーソルを置き、[F1]を押してオンライン・ヘルプを表示します。 |
図2-2の中央にある「ダイアグラム」ウィンドウでは、設計するBPELプロセスのビジュアル・ビューが提供されます。このビューは、次のいずれかの処理を実行すると表示されます。
アプリケーション・ナビゲータで.bpelファイル名をダブルクリックした場合
.bpelファイルを選択して、ウィンドウの下部にある「ダイアグラム」タブをクリックした場合
非同期プロジェクトで自動的に作成されたアクティビティを図2-5に示します。『Oracle BPEL Process Managerクイック・スタート・ガイド』および『Oracle BPEL Process Manager Order Bookingチュートリアル』で説明するチュートリアルでは、アクティビティのドラッグ・アンド・ドロップ、変数の作成、パートナ・リンクの作成などの操作により、BPELプロセスにアクティビティを追加しています。
アクティビティのドラッグ・アンド・ドロップ、パートナ・リンクの作成などを行ってプロジェクトを設計すると、「ダイアグラム」ウィンドウが変わります。図2-6は、パートナ・リンク(この例ではWriteDBRecord)および他のアクティビティ(invoke、receive、assign、transformなど)を追加した後の、設計フェーズ後半の「ダイアグラム」ウィンドウを示しています。
BPELプロセス・プロジェクト・ファイル内の構文を表示するには、下方の「ソース」をクリックします。アクティビティおよびパートナ・リンクをドラッグ・アンド・ドロップし、その他のタスクを実行すると、この変更を反映して、これらのソース・ファイルの構文が即時に更新されます。たとえば、図2-7は、編集中のプロパティ・シートを示しています。
ウィンドウの下部で「ソース」をクリックします。図2-8は、.bpelファイルの「ソース」の一部を示しています。作成したCreditRatingServiceパートナ・リンクの詳細が、ファイルに表示されます。
関連項目: プロジェクト・ファイルで表示される構文の種類の例と説明は、次のドキュメントを参照してください。
|
下部にある「履歴」をクリックすると、ファイルのリビジョン履歴を表示したり、ファイルの読取り専用バージョンと編集可能バージョンを並べて表示するなどのタスクを実行できます。図2-9に、BPELファイルの「履歴」ビューを示します。
注意: 「履歴」ビューの詳細を参照するには、このウィンドウ内にカーソルを置き、[F1]を押してオンライン・ヘルプを表示します。 |
アクティビティは、BPELプロセスのビルディング・ブロックです。図2-2の右上にあるコンポーネント・パレットの「プロセス・アクティビティ」の選択項目には、BPELプロセスの「ダイアグラム」ウィンドウにドラッグ・アンド・ドロップするアクティビティ・セットが表示されます。コンポーネント・パレットには、「ダイアグラム」ウィンドウの状態に関連があるページのみが表示されます。「プロセス・アクティビティ」または「サービス」は、ほぼ常に表示されます。ただし、Transformアクティビティでトランスフォーメーションを設計している場合、コンポーネント・パレットには、「String Functions」、「Mathematical Functions」、「Node-set Functions」など、そのアクティビティに関連する選択項目のみが表示されます。
コンポーネント・パレットの「プロセス・アクティビティ」の選択項目を図2-10に示します。このリストから、BPELプロセスにドラッグ・アンド・ドロップするアクティビティを選択できます。
コンポーネント・パレットの「サービス」の選択項目を図2-11に示します。このリストからBPELプロセスにアダプタ、パートナ・リンクまたはデシジョン・サービスをドラッグ・アンド・ドロップできます。
transformアクティビティのトランスフォーメーション・ウィンドウで作業するときに表示されるコンポーネント・パレットの「String Functions」カテゴリを図2-12に示します。
注意: コンポーネント・パレットの詳細を参照するには、このセクション内にカーソルを置き、[F1]を押してオンライン・ヘルプを表示します。 |
図2-2の右下にある「プロパティ・インスペクタ」では、アクティビティに関する詳細を表示できます。「ダイアグラム」ウィンドウでアクティビティをクリックします。たとえば、図2-5のreceiveInput receiveアクティビティをクリックすると、図2-13に示す情報が表示されます。
図2-2の左下にある「構造」ウィンドウには、「ダイアグラム」ウィンドウで現在選択しているプロジェクトのデータが構造的に表示されます。このウィンドウから、次のような様々なタスクを実行できます。
プロジェクト・スキーマのインポート
メッセージ・タイプの定義
変数、エイリアス、相関セット、パートナ・リンク、センサーなどの要素の管理(作成、編集および削除)
「ダイアグラム」ウィンドウに表示されたBPELプロセス・フロー・シーケンスのアクティビティの編集
図2-14に「構造」ウィンドウを示します。この例では、ウィンドウが展開され、OrderBookingプロジェクトの「ダイアグラム」ウィンドウにインポートしたプロジェクト・スキーマおよびアクティビティ・シーケンスが表示されています。
アプリケーション・ナビゲータでプロジェクト名をクリックし、「デプロイ」を選択してデプロイ方法を選択することで、プロセスを検証、コンパイルおよびデプロイします。図2-2の下部にある「ログ」ウィンドウには、デプロイのステータスに関するメッセージが表示されます。
プロセスが検証に合格するには、次の条件を満たす必要があります。
プロセスに入力変数がある。
パートナ・リンクが選択されている。
パートナ・ロールが選択されている。
操作が空でない。
入力変数のタイプがパートナ・リンクの操作タイプと一致する。
BPELプロセスのデプロイ成功メッセージを図2-15に示します。この後、Oracle BPEL Controlからプロセスを実行、監視および管理できます。
デプロイに失敗した場合は、図2-16に示すように、エラーのタイプと場所を示すメッセージが表示されます。エラーをダブルクリックすると、参照されているソース・ファイルの違反行に直接移動できます。
注意: 「ログ」ウィンドウの詳細を参照するには、このウィンドウ内にカーソルを置き、[F1]を押してオンライン・ヘルプを表示します。 |
bpel.xml
、WSDLおよびBPELファイルの編集時は、次の点に注意してください。
bpel.xml
ファイルのコンテンツは、ファイルを開いたときにのみメモリーに読み取られます。このため、bpel.xml
ファイルを開いた後でコンテンツを変更しても、変更はメモリーに反映されません。BPELファイルのコンテンツを変更した後は、ファイルを閉じてから再度開き、変更を有効にしてください。
bpel.xml
ファイルは、Oracle JDeveloperとメモ帳やワードパッドなどのテキスト・エディタで同時に編集しないでください。Oracle JDeveloperなど、単一の編集環境のみを使用してください。
プロセスの設計の変更中は、bpel.xml
ファイル、BPELファイルおよびWSDLファイルを編集しないでください。ファイルを編集するときは、次の点に注意してください。
BPELファイルがOracle JDeveloperで編集中でないことを確認します。編集中の場合(つまり、そのファイルのタブが表示されている場合)は、ファイルを閉じ、必要に応じて変更を保存します。
必要なファイルを編集し、変更を保存します。
アクティビティという用語は、第1章「Oracle BPEL Process Managerの概要」とこの章で頻繁に使用されています。アクティビティは、BPELプロセスのビルディング・ブロックです。Oracle JDeveloperには、BPELプロセスにドラッグ・アンド・ドロップする一連のアクティビティが用意されています。アクティビティの属性(プロパティ値)を定義するには、そのアクティビティをダブルクリックします。図2-6に、この設計プロセスの例が示してあります。アクティビティを使用すると、プロセス内で特定のタスクを実行できます。たとえば、次のようになります。
assignアクティビティを使用すると、ある変数の内容を別の変数にコピーするなどのデータの操作を実行できます。
invokeアクティビティを使用すると、(パートナ・リンクによって識別された)サービスを起動し、このサービスに対して実行する操作を指定できます。
receiveアクティビティは、サービスからの非同期コールバック・レスポンス・メッセージを待機します。
図2-17に、プロパティ・ウィンドウ(ここではinvokeアクティビティ)の例を示します。この例では、Invoke_FileWriteという名前のパートナ・リンクを起動し、その属性を定義しています。
関連項目:
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パートナ・リンクという用語は、第1章「Oracle BPEL Process Managerの概要」とこの章で頻繁に使用されています。パートナ・リンクを使用すると、BPELプロセスと対話する外部サービスを定義できます。図2-18にパートナ・リンク・アイコン(この例ではCreditRatingという名前)を示します。
パートナ・リンク・タイプでは、各サービスが対話中に果たすロールを定義し、対話のコンテキスト内でメッセージを受信するために各サービスが提供するポート・タイプを指定することで、2つのサービス間での対話の関係が決まります。図2-6は、BPELプロセスによって起動されているWriteDBRecordという名前のパートナ・リンクの例を示しています。
図2-19は、CreditRatingという名前のサービスのパートナ・リンクの属性の例を示しています。
表2-4に、「パートナ・リンク」ウィンドウのフィールドを説明します。
表2-4 「パートナ・リンク」ウィンドウのフィールド
BPELプロセスの設計が完了したら、プロセスをコンパイルしてOracle BPEL Serverにデプロイします。コンパイルおよびデプロイに成功した場合、Oracle BPEL ControlからBPELプロセスを実行および管理できます。
デプロイ時には、Oracle BPEL Process Managerアーカイブ(プロジェクトのディレクトリ構造に似たディレクトリ構造を持つJARファイル内の一連のファイル)がOracle BPEL Serverに送信されます。プロジェクト・ディレクトリの検証、およびBPELアーカイブへのコンパイルは、デプロイ処理中に自動的に行われます。
Oracle BPEL Controlを使用すると、Oracle JDeveloperで設計されデプロイされたBPELプロセスを実行、監視および管理できます。また、Oracle BPEL ControlからBPELドメインを管理することもできます。WindowsでOracle BPEL Controlにアクセスするには、「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle - Oracle_Home」→「Oracle BPEL Process Manager」→「BPEL Control」を選択します。
図2-20にOracle BPEL Controlのメイン・ページを示します。この例では、デプロイされたいくつかのBPELプロセスと外部サービスが「ダッシュボード」タブに表示されています。
関連項目:
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Oracle BPEL Process ManagerおよびOracle JDeveloperは、BPEL機能の価値と使いやすさを向上させるサービスをサポートします。
表2-5は、各サービスについて説明し、それらの機能を説明するこのマニュアル内の項への参照を示します。
表2-5 Oracle BPEL Process Managerサービス
タイプ | 説明 | 参照項目 |
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トランスフォーメーション | transformアクティビティを使用すると、ソース・データを対象のデータにマップするトランスフォーメーションを作成できます。たとえば、受信した注文書ソース・データを、送信する注文確認書ターゲット・データにマップできます。 | 第13章「XSLTマッパーとトランスフォーメーション」
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通知チャネル | 通知チャネルを使用すると、イベントに関する通知をユーザー、グループまたは宛先アドレスに送信できます。通知は電子メール、ボイス・メール、FAX、ポケットベルまたはショート・メッセージ・サービス(SMS)で送信できます。 | 第14章「Oracle BPEL Process Manager通知サービス」
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ワークフロー | ワークフローを使用すると、システムおよびサービスをヒューマン・ワークフローとともに1つのプロセス・フローに統合できます。
ヒューマン・タスク・エディタが用意されており、ヒューマン・タスク設定(タスクの結果、ペイロード構造、タスク参加者、割当ておよびルーティング・ポリシー、有効期限およびエスカレーション・ポリシー、通知設定など)を指定できます。 ヒューマン・タスク・エディタで定義する基準を使用して、BPELプロセスの実行時に、Oracle BPELワークリスト・アプリケーションを使用できます。 |
第15章「Oracle BPEL Process Managerワークフロー・サービス」
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Oracle BPEL Worklistアプリケーション | Oracle BPEL Worklistアプリケーションは、従業員の休暇申請の承認、求人応募者の評価、購入決定のエスカレーションなどのタスクで処理を実行できます。ユーザー・プロファイルに基づいて、自分に関係するすべてのタスクの表示や、タスクを表示するための検索基準の指定ができるURLにアクセスします。 | 第16章「ワークリスト・アプリケーション」 |
センサー | BPELプロセス実行時に監視するアクティビティ、変数およびフォルトに割り当てるセンサーを作成します。 | 第17章「センサー」 |
ビジネス・ルール | BPELプロセスをビジネス・ルール・エンジンで定義したルールと統合します。 | 第18章「BPELプロセスとビジネス・ルールの統合」 |
図2-19に示す「パートナ・リンク」ウィンドウを使用すると、Oracle BPEL Process ManagerおよびOracle JDeveloperが提供するもう1つの主要な機能も利用できます。図2-21に示す「アダプタ・サービスの定義」アイコンをクリックすると、「アダプタ構成ウィザード」にアクセスできます。
アダプタによりBPELプロセスに、ファイル・システム、FTPサーバー、データベース表、データベース・キュー、Java Message Service(JMS)、MQおよびOracle E-Business Suiteへのアクセスが提供されます。このウィザードにより、図2-22に示すアダプタ・タイプをBPELプロセスで使用するように構成できます。
アダプタ・タイプを選択すると、図2-23に示す「サービス名」ウィンドウで名前を入力するよう求められます。この例では、図2-22で、「ファイル・アダプタ」が選択されています。ウィザードが完了するとアプリケーション・ナビゲータに、BPELプロセス用のこのサービス名のWSDLファイル(ここではReadFile.wsdlという名前)が表示されます。このファイルには、このウィザードで指定したアダプタ構成設定が含まれます。その他の構成ファイル(ヘッダー・ファイル、アダプタ固有のファイルなど)も作成され、アプリケーション・ナビゲータに表示されます。
「サービス名」ウィンドウの後に表示される「アダプタ構成ウィザード」のウィンドウは、選択したアダプタ・タイプによって変わります。