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Oracle Business Activity Monitoring Active Studioユーザーズ・ガイド
10g(10.1.3.1.0)
B31880-01
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8 アクション・ボタンの使用

この章では、アクション・ボタンについて説明します。また、アクション・ボタンをレポートで使用する方法についても説明します。

この章のトピックは、次のとおりです。

8.1 アクション・ボタンの概要

アクション・ボタンを使用すると、レポートのデータに対してアクションを手動で実行できます。 アクション・ボタンは任意のレポートに表示できますが、アクション・ボタンに定義できるアクションのほとんどは、アクション・リスト・ビューのみに適用されます。 アクション・リストで選択したデータに対してなんらかのアクションを実行するには、アクション・ボタンを作成する必要があります。

8.2 アクション・ボタンの作成

この項では、アクション・ボタンの作成について説明します。 この項のトピックは、次のとおりです。

8.2.1 アクション・ボタンの作成

アクション・ボタンを作成するには、次の手順を実行します。

  1. アクション・リスト・ビューを使用してレポートを作成します。

  2. レポートのアクション・リスト・ビューを選択し、「Actions」リスト内の「Change Report Properties」をクリックします。

    「Report Properties」ダイアログ・ボックスが開きます。

  3. 「Action Buttons」タブを選択します。

  4. 「New」をクリックします。

    「Action Button Creation and Edit」ダイアログ・ボックスが開きます。

  5. アクション・ボタンの「Name」「Description」を入力します。

    「Name」フィールドに入力するテキストが、レポートのボタン・テキストとして表示されます。

  6. 「Commit all actions in a single transaction」を選択すると、このアクション・ボタンに構成されるすべてのアクションを単一のトランザクションとして実行できます。

  7. 「Next」をクリックします。

  8. 「Add」をクリックして、このアクション・ボタンのアクションを定義します。

    アクション・エディタが開きます。

  9. リストから「Action Type」を選択し、「Next」をクリックします。 多くのアクション・タイプは、表8-1に示すように、アクション・リスト・ビューにのみ適用されます。

    表8-1 アクション・タイプ

    アクション・タイプ 説明

    Insert

    指定されたデータ・オブジェクトに行を挿入し、定義済のマッピングに基づいて、その行に列の値を移入します。

    Constant Value Update

    指定されたアクション・リスト内の選択された行のフィールドを、定義された値で更新します(アクション・リストのみ)。

    Edit Column Update

    指定されたアクション・リストの編集可能な列に加えられた編集内容をすべてコミットします(アクション・リストのみ)。

    Delete

    指定されたアクション・リスト内の選択された行をすべて削除します(アクション・リストのみ)。

    Open a URL

    URLを新しいウィンドウで開きます。 このURLは、指定された各語が連結されて構成されます。

    View a Report

    レポートが開いて、現行のレポートの値を、ターゲットのレポートのパラメータにマッピングできます。

    Reset a Form

    指定されたアクション・フォーム・ビューのフォーム入力、またはアクション・リスト・ビューの編集可能な列に加えられた編集内容をクリアします(アクション・フォームおよびアクション・リストのみ)。

    Refresh a View

    指定されたビューを再ロードします。

    Show a confirmation message

    このアクション・ボタンに構成された他のアクションを実行する前に、確認メッセージ・ダイアログ・ボックスを表示します。


  10. アクションを定義します。

    詳細は、アクション・タイプの構成の項を参照してください。

  11. アクションを追加したら、「Arrange」矢印ボタンを使用して、アクションの順序を設定できます。

  12. 「Next」をクリックします。

  13. アクション・ボタンの書式を設定します。

    • Width: 「Auto fit」を指定してボタンの幅をボタン・テキストに合せるか、または幅をピクセル単位で指定できます。

    • Button Location: レポートの一部またはビューの一部としてボタンを表示します。

      「Open a URL」アクション・タイプの場合に、ボタンをビューの一部として表示すると、かわりに「Display as a column of formatted links in the selected view」を選択できます。 このオプションを選択すると、ビューにボタンを配置するのではなく、選択されている列の値からハイパーリンクが作成されます。 その場合は、ユーザーがそのリンクをクリックしたときに、新しいウィンドウのオープン、ビューの置換、レポートの置換のいずれかを選択できます。

    • Alignment: レポートまたはビューの上部または下部にボタンを表示します。

  14. 「OK」をクリックして、「Action Button Creation and Edit」ダイアログ・ボックスを閉じます。

  15. 「OK」をクリックして「Report Properties」ダイアログ・ボックスを閉じます。

    レポートにアクション・ボタンが表示されます。

8.2.2 「Insert」アクション・タイプの構成

ターゲット・データ・オブジェクトに行を挿入し、定義済のマッピングに従ってその行の列値を移入できます。

「Insert」アクション・タイプを構成するには、次の手順を実行します。

  1. アクション・エディタで「Insert」アクション・タイプを選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

  3. 「Browse」をクリックして、挿入の対象とするデータ・オブジェクトを選択します。 マッピング表には、対象とするデータ・オブジェクトの列とデータ型が移入されます。

  4. 列を選択し、「Edit Mapping」をクリックします。

    「Value Mapping Creation and Edit」ダイアログ・ボックスが開きます。

  5. 列ごとに、リストからマッピング・タイプを選択します。

    表8-2 「Insert」アクション・タイプのマッピング・タイプ

    マッピング・タイプ 説明

    None

    現行データ・オブジェクトとターゲットのデータ・オブジェクトとの間のマッピングは行われません。

    Constant Value

    ターゲットのデータ・オブジェクトに定数値が挿入されます。 このマッピングで移入される列のデータ型と、指定された値が合致するかどうか検証されます。 整数の列に文字列値を指定すると、エラー・メッセージが表示されます。

    Prompt/Parameter

    プロンプトまたはパラメータに保持されている値が、ターゲット・データ・オブジェクトに挿入する値として使用されます。 常にプロンプトまたはパラメータの現行の値が取得されます。その動作は、ドライブまたは見かけのプロンプトによって変更される場合でも変わりません。 このオプションを使用するには、ビューのフィルタに割り当てられるプロンプトまたはパラメータがレポートに含まれているか、またはカスタム・パラメータがArchitectで作成されていることが必要です。 詳細は、第7章を参照してください。

    Client Cookie

    このレポートが表示されるクライアントにあるCookieの値をマッピングします。

    Unique button click ID

    一意なID番号をランダムに生成して、ターゲット・フィールドにマッピングします。

    Value from an ActionList view

    アクション・リストで選択された行の値が、ターゲットのデータ・オブジェクトに挿入されます。 「Insert a separate row for each into the Destination Data Object」オプションを指定すると、複数の結果セットが存在することになります。 このため、「Insert」アクション・タイプでは、複数の行がターゲットのデータ・オブジェクトに挿入されることになります。

    1つのアクション・ボタンに対して複数の「Value from an ActionList view」マッピングが使用され、その複数のマッピングで「Insert a separate row」オプションが選択されるのは特殊なケースです。 たとえば、あるアクション・リストで2行が選択され、別のアクション・リストで3行が選択されている場合、ターゲットのデータ・オブジェクトには6行が挿入されることになります。

    ActionFormビューの値

    アクション・フォームで選択されている入力フィールドの値が、ターゲットのデータ・オブジェクトに挿入されます。 HTMLでrtsEnabledID属性を持つすべての入力は、値のリストで表現されます。


    ターゲット・データ・オブジェクトに挿入される行に値を移入する場合、各列を異なるソースのデータにマッピングできます。

    列が「None」にマッピングされると、その列にはNULLが挿入されます。 列がNULL値可能ではない場合は、そのデータ型のデフォルト値が使用されます。 たとえば、NULL値不可の整数列に対してマッピングが指定されていない場合は、0(ゼロ)が挿入されます。 データ型の中でデフォルト値がないのは、文字列のみです。 したがって、NULL値不可の文字列の列に対してNULLを挿入しようとすると、そのアクションは失敗します。

  6. 「Next」をクリックします。

  7. 選択したタイプの定義を入力します。

  8. 「OK」をクリックして、「Value Mapping Creation and Edit」ダイアログ・ボックスを閉じます。

  9. 必要に応じて、他の列のマッピングを編集します。

  10. 「OK」をクリックして、アクション・エディタを閉じます。

8.2.3 「Constant Value Update」アクション・タイプの構成

「Constant Value Update」アクション・タイプを使用すると、指定されたアクション・リスト内の選択された行のフィールドを、指定された値で更新できます。 このアクション・タイプは、アクション・リスト・ビューのみで使用されます。

「Constant Value Update」アクション・タイプを構成するには、次の手順を実行します。

  1. アクション・エディタで「Constant Value Update」アクション・タイプを選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

  3. アクション・リスト・ビューを選択します。

  4. 「Column」リスト内のフィールドを選択し、「Value」フィールドに値を入力します。 値をNULLにする場合は、「Null」を選択します。

  5. 「OK」をクリックして、アクション・エディタを閉じます。

8.2.4 「Edit Column Update」アクション・タイプの構成

「Edit Column Update」アクション・タイプは、指定されたアクション・リストの編集可能な列に加えられた編集内容をすべてコミットします。 更新する行を指定するために、ユーザーがチェック・ボックスを選択する必要はありません。 このアクション・タイプは、アクション・リスト・ビューのみで使用されます。

「Edit Column Update」アクション・タイプを構成するには、次の手順を実行します。

  1. アクション・エディタで「Edit Column Update」アクション・タイプを選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

  3. 編集可能な列があるアクション・リスト・ビューを1つ以上選択します。

  4. 「OK」をクリックして、アクション・エディタを閉じます。

8.2.5 「Delete」アクション・タイプの構成

「Delete」アクション・タイプは、指定されたアクション・リスト内の選択された行をすべて削除します。 このアクション・タイプは、アクション・リスト・ビューのみで使用されます。

「Delete」アクション・タイプを構成するには、次の手順を実行します。

  1. アクション・エディタで「Delete」アクション・タイプを選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

  3. アクション・リスト・ビューを1つ以上選択します。

    選択したアクション・リストが1つのみで、アクション・ボタンに他のアクションが定義されていない場合は、「Action Button Creation and Edit」ダイアログ・ボックスの最終ステップで、通常のボタンまたはごみ箱アイコンのどちらでアクション・ボタンを表示するかを選択できます。

  4. 「OK」をクリックして、アクション・エディタを閉じます。

8.2.6 「Open a URL」アクション・タイプの構成

「Open a URL」アクション・タイプは、URLを新しいウィンドウで開きます。 このURLは、指定された各語が連結されて構成されます。

レポートのURLを開くには、「View a Report」アクション(「View a Report」アクション・タイプの構成を参照)を使用する必要があります。

「Open a URL」アクション・タイプを構成するには、次の手順を実行します。

  1. アクション・エディタで「Open a URL」アクション・タイプを選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

  3. 「New Term」をクリックします。

    「Value Mapping and Edit」ダイアログ・ボックスが開きます。

  4. 用語を作成するときのマッピング・タイプを選択します。

    表8-3 「Open a URL」アクション・タイプのマッピング・タイプ

    マッピング・タイプ 説明

    Constant Value

    ターゲットのデータ・オブジェクトに定数値が挿入されます。 このマッピングで移入される列のデータ型と、指定された値が合致するかどうか検証されます。 整数の列に文字列値を指定すると、エラー・メッセージが表示されます。

    Prompt/Parameter

    プロンプトまたはパラメータに保持されている値が、ターゲット・データ・オブジェクトに挿入する値として使用されます。 常にプロンプトまたはパラメータの現行の値が取得されます。その動作は、ドライブまたは見かけのプロンプトによって変更される場合でも変わりません。 このオプションを使用するには、ビューのフィルタに割り当てられるプロンプトまたはパラメータがレポートに含まれているか、またはカスタム・パラメータがArchitectで作成されていることが必要です。 詳細は、第7章を参照してください。

    Client Cookie

    このレポートが表示されるクライアントにあるCookieの値です。

    Unique button click ID

    ランダムに生成される一意なID番号です。

    Value from a List view

    任意のリスト・ビューから選択された値です。 これは、アクションのボタンを作成するのではなく、列をハイパーリンクとして表示するよう選択した場合に使用できます。 「アクション・ボタンの作成」の手順13を参照してください。 「Open a separate URL for each selected row」オプションを選択すると、複数のURLが別々のブラウザ・ウィンドウで開きます。

    Value from an Action Form view

    選択されている入力フィールドの値です。 HTMLでrtsEnabledID属性を持つすべての入力は、値のリストで表現されます。


  5. 「Next」をクリックします。

  6. 選択したタイプの定義を入力します。

  7. 「OK」をクリックして、「Value Mapping Creation and Edit」ダイアログ・ボックスを閉じます。

  8. 用語をエンコードするには「Encode」チェック・ボックスを選択します。

  9. 必要に応じて、用語をさらに作成します。

  10. 必要であれば、「Click here to edit window features」を選択してブラウザ・ウィンドウのプロパティを変更します。

  11. 開くウィンドウの最大数を入力します。

    「Value from an Action List view」マッピング・タイプを使用しているときに、ユーザーがリストで複数行を選択した場合、アクション・リストで選択されたすべての行に対して別々のURLを開くことができます。 一度に開くことができるウィンドウの数は、ここで指定する最大値で制限されます。 多くのウィンドウを一度に開きすぎると、クライアント・マシンの動作不良を引き起こす原因になる場合があります。

  12. 「Arrange」矢印ボタンを使用して、用語を正しい順序に並べます。

  13. 「OK」をクリックして、アクション・エディタを閉じます。

8.2.7 「View a Report」アクション・タイプの構成

「View a Report」アクション・タイプを使用すると、レポートが開いて、現在のレポートの値を、ターゲット・レポートのパラメータにマッピングできます。

「View a Report」アクション・タイプを構成するには、次の手順を実行します。

  1. アクション・エディタで「View a Report」アクション・タイプを選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

  3. 「Browse」をクリックして、開くターゲット・レポートを選択します。

  4. ターゲット・レポートの各パラメータのマッピングを定義します。

  5. パラメータ列のパラメータまたはプロンプトを選択します。

  6. 「Edit Mapping」をクリックします。 「Value Mapping Creation and Edit」ダイアログ・ボックスが開きます。

  7. リストからマッピング・タイプを選択します。

    表8-4 「View a Report」アクション・タイプのマッピング・タイプ

    マッピング・タイプ 説明

    None

    マッピングが行われません。

    Constant Value

    定数値です。 このマッピングで移入される列のデータ型と、指定された値が合致するかどうか検証されます。 整数の列に文字列値を指定すると、エラー・メッセージが表示されます。

    Prompt/Parameter

    プロンプトまたはパラメータに保持されている値が、ターゲット・パラメータの値として使用されます。 常にプロンプトまたはパラメータの現行の値が取得されます。その動作は、ドライブまたは見かけのプロンプトによって変更される場合でも変わりません。 このオプションを使用するには、ビューのフィルタに割り当てられるプロンプトまたはパラメータがレポートに含まれているか、またはカスタム・パラメータがArchitectで作成されていることが必要です。 詳細は、第7章を参照してください。

    Client Cookie

    このレポートが表示されるクライアントに存在するCookieの値です。

    Unique button click ID

    ランダムに生成される一意なID番号です。

    Value from an ActionList view

    アクション・リストで選択されている行の値です。

    ActionFormビューの値

    アクション・フォームで選択されている入力フィールドの値です。 HTMLでrtsEnabledID属性を持つすべての入力は、値のリストで表現されます。


  8. 「Next」をクリックします。

  9. 選択したタイプの定義を入力します。

  10. 「OK」をクリックして、「Value Mapping Creation and Edit」ダイアログ・ボックスを閉じます。

  11. 必要に応じて、他のパラメータのマッピングを編集します。

  12. 必要であれば、「Click here to edit window features」を選択してブラウザ・ウィンドウのプロパティを変更します。 これは、ターゲットのレポートが開かれるブラウザ・ウィンドウです。

  13. 開くことができるブラウザ・ウィンドウの最大数を入力します。

  14. 「OK」をクリックして、アクション・エディタを閉じます。

8.2.8 「Reset a Form」アクション・タイプの構成

「Reset a Form」アクション・タイプは、指定されたアクション・フォーム・ビューのフォーム入力、またはアクション・リスト・ビューの編集可能な列に加えられた編集内容をクリアします。

「Reset a Form」アクション・タイプを構成するには、次の手順を実行します。

  1. アクション・エディタで「Reset a Form」アクション・タイプを選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

  3. アクション・フォーム・ビューまたはアクション・リスト・ビューを1つ以上選択します。

  4. 「OK」をクリックして、アクション・エディタを閉じます。

8.2.9 「Refresh a View」アクション・タイプの構成

「Refresh a view」アクション・タイプは、指定されたビューを再ロードします。 このアクションは、ほとんどのビューで必要ありません(多くのビューは、アクティブ・データをサポートしており、データが変化するとビューが自動的に更新されます)。 このアクションは、アクティブ・データをサポートしていない次のビューで役立ちます。

  • 外部コンテンツ。 このビューには、任意の外部URLを表示できます。コンテンツが変化するとリフレッシュ・ボタンを表示するようにしておくと便利です。

  • 編集可能な列を持つアクション・リスト。 編集可能な列が複数ある場合、アクション・リストではアクティブ・データがサポートされません。このため、データの変化を表示できるように、リフレッシュ・ボタンを表示しておくと便利です。

「Refresh a view」アクション・タイプを構成するには、次の手順を実行します。

  1. アクション・エディタで「Refresh a view」アクション・タイプを選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

  3. 1つ以上のビューを選択します。

  4. 「OK」をクリックして、アクション・エディタを閉じます。

8.2.10 「Show a Confirmation Message」アクション・タイプの構成

「Show a confirmation message」アクション・タイプは、このアクション・ボタンに構成された他のアクションを実行する前に、確認メッセージのダイアログ・ボックスを表示します。

「Show a confirmation message」アクション・タイプを構成するには、次の手順を実行します。

  1. アクション・エディタで「Show a confirmation message」アクション・タイプを選択します。

  2. 「Next」をクリックします。

  3. 「confirmation」ダイアログ・ボックスに表示するテキストを入力します。

  4. 「OK」をクリックして、アクション・エディタを閉じます。