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Oracle Business Activity Monitoring管理者ガイド
10g (10.1.3.1.0)

B31881-01
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1 概要

この章では、Oracle Business Activity Monitoringの機能とコンポーネント、およびAdministratorアプリケーションにアクセスする方法について説明します。

内容は次のとおりです。

Administratorへのアクセス

通常、Webアプリケーションの起動には、スタート・ページを使用します。アプリケーションへのURLを直接使用して、Webアプリケーションを起動しないでください。これによって、キャッシングが正常に動作するようになります。また、URLでは、ホスト名のかわりにlocalhostを使用しないでください。

Administratorにアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. Microsoft Internet Explorerで、http://<host>:<http_port>/oraclebamに移動します。hostは、Oracle Business Activity Monitoringがインストールされているサーバーの名前です。

    スタート・ページが開きます。

  2. 「Administrator」をクリックします。

    別のブラウザ・ウィンドウにAdministratorが起動されます。

機能およびコンポーネント

この項では、Oracle Business Activity Monitoringの機能およびコンポーネントについて説明します。

機能

Oracle Business Activity Monitoringには、次の機能があります。

アクティブ・データ・アーキテクチャ: Oracle Business Activity Monitoringでは、プロセスのすべてのステップでリアルタイム・データをエンド・ユーザーに動的に移動するアクティブ・データ・アーキテクチャが提供されています。このソリューションでは、データの収集、変更が監視されるように設計されたルールの適用およびユーザーへのレポート内の情報の配信がアクティブに実行されます。

リアルタイム・レポート: 現在のデータが含まれているリアルタイム・レポートは、データが変更されるとすぐに配信されます。これは、Active Data Cacheにデータが格納され、リアルタイム・トランザクション・フィードに接続されていることで可能になっています。

レポート内のアクティブ・プレゼンテーション: レポートには、データが継続的に更新、書式設定および表示されるアクティブ・データ・プレゼンテーションが表示されます。データが変更されると、表示がリアルタイムで変更されます。

インスタント・アラート: アラートは、ルールおよびリアルタイムに発生するイベントに基づいて電子メールで配信されます。

ルールベースのアクティブ配信: イベント・ドリブンのソリューションでは、ユーザー自身が情報の問合せを行う必要はなく、情報によってターゲット・ユーザーが検出されます。これらのレポートは、データの変更またはイベントのトリガーに基づいてエンド・ユーザーに配信されるように初期設計されています。エンド・ユーザーには、常に関連性のあるゼロ・クリック・レポートとして結果が表示されます。

高パフォーマンスのスケーラブル・アーキテクチャ: Oracle Business Activity Monitoringは、スケーラブルであるため、大量の複雑なリアルタイム・エンタープライズ・データを処理できます。Enterprise Linkでは、データ・フロー・テクノロジを使用して、正しいRAWデータが選択および変換され、データ設計者が必要とする計算が実行されます。変換されたデータは、高速にアクセスできるように、すぐに使用できる状態でActive Data Cacheに配信されます。

コンポーネント

Oracle Business Activity Monitoringには、次のアーキテクチャ・コンポーネントおよびアプリケーションが含まれています。

Active Data Cache: リアルタイム・ソリューションで大量のデータを処理できるように設計および最適化されています。データをそのままでアクセスまたは配信できるようにするため、データのリアルタイム・ビューが保持されます。Active Data Cacheへのデータ・フィードは、ビジネス・データ・ソース(データ・ウェアハウス情報、トランザクション・フィードなど)とその他のエンタープライズ・ソースが組み合されたものです。データ変更が発生すると、Enterprise Linkによって、連続的なストリームでActive Data Cacheにこの情報が送信されます。

Enterprise Link: メッセージ・キューを使用して、Oracle Business Activity Monitoringをリアルタイム・データに接続します。また、データベース・サーバー、フラット・ファイル、XMLソースなどの情報ソースにも接続します。

Event Engine: 複雑なデータ条件の監視および指定したルールの実装を行います。ルールには、イベントに関連付けられている一連の条件およびアクションが含まれています。Event Engineは、特定の条件に関してActive Data Cache内の情報を 継続して監視し、関連付けられているルールに定義されている関連アクションを実行します。

Report Engine: ブラウザでの表示用にActive Data Cacheから取得されたデータ・セットにレポート定義を適用します。レポートの表示および印刷のための情報のページングを管理します。レポートは、作成後、毎回レポート作成が繰り返されないようにActive Data Cacheに格納されます。ほとんどのレポート・ビューは、データ変更をリアルタイムでアクティブにライブで表示できるように設計されています。

Active Viewer: レポート表示用のThinユーザー・インタフェースです。Active Messenger は、クライアント側の通知ソフトウェアです。新しい情報が使用可能になると、ユーザーは、その情報へのリンクが含まれている電子メールを受信します。そのリンクをクリックすると、Active Viewerにレポートが表示されます。レポート形式には、グラフ、リスト、KPI、クロス集計、スプレッドシートなどがあります。

Active Studio: パワー・ユーザー用のThinユーザー・インタフェースです。パワー・ユーザーは、Active Studioを使用してレポートを作成および編集できます。レポートは他のユーザーと共有可能であり、ルールを作成してレポートのスケジュールおよび配信を指定できます。レポート・タイプには、グラフ、リスト、KPI、クロス集計、スプレッドシートなどがあります。

Architect: データ設計者用のThinユーザー・インタフェースです。データ設計者は、Architectを使用して、Active Data Cacheでのデータ・オブジェクトの作成と管理、およびリアルタイム・メッセージ処理の管理を行うことができます。

Administrator: ユーザーの管理およびサーバー全体の管理を行うシステム管理者用のThinユーザー・インタフェースです。システム管理者は、Administratorを使用して、ユーザーおよびセキュリティ・レベルの管理、Active Data Cacheへのロードの監視、およびOracle Business Activity Monitoringサービスの構成を行います。


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