ヘッダーをスキップ

Oracle Business Activity Monitoring管理者ガイド
10g (10.1.3.1.0)

B31881-01
目次
目次
索引
索引

戻る 次へ

9 プラン・モニターの管理

この章では、プラン・モニターの追跡に使用できるツールについて説明します。

内容は次のとおりです。

プラン・モニターの概要

プラン・モニターを使用すると、Design Studioで作成したプランを監視できます。Administratorから、監視対象プランの表示、監視対象プランを実行するData Flow Serviceに関する情報の表示、および実行中のプランの停止を実行できます。

また、Plan Monitor Serviceのステータスも表示できます。これには、Plan Monitor Serviceで監視されているプランの数および現在実行されている監視対象プランの数が表示されます。この情報は、Plan Monitor Service Statusと呼ばれるシステム・データ・オブジェクトに保存されます。

大量のプランを実行する実装に対し、複数のプラン・モニターをインストールできます。詳細は、『Oracle Business Activity Monitoringインストレーション・ガイド』を参照してください。

Plan Monitor Serviceを実行する前に、次のサービスを起動する必要があります。

Data Flow Serviceを起動または再起動する場合は、「コントロール パネル」→「サービス」に移動してOracle BAM Plan Monitor Serviceを再起動する必要があります。

Plan Monitor Serviceのステータスの表示

プラン・モニターのステータスを表示するには、次の手順を実行します。

  1. リストから「Plan Monitor」を選択します。

  2. 表9-1に示すプラン・モニターのステータス情報を表示できます。

  3. 「Refresh status display」をクリックして、変更が行われた後の表示を更新します。

    表9-1    プラン・モニターのステータス情報 
    アイテム  説明 

    Time of last status change 

    プラン・モニターのステータスが変更された時間。 

    Status 

    プラン・モニターのステータスは、「Starting」、「Stopping」、「Sleeping」、「Working」および「Stopped」のいずれかになります。 

    Message 

    監視対象プランの数および実行されている監視対象プランの数が表示されます。 

監視対象プランのステータスの表示

監視対象プランのステータスを表示できます。この情報は、Plan Monitor Plan Statusと呼ばれるシステム・データ・オブジェクトに保存されます。

プランのステータスを表示するには、次の手順を実行します。

  1. リストから「Plan Monitor」を選択します。

  2. 「Status of monitored Plans」をクリックします。

    「Plan Status」ウィンドウが開きます。表9-2に、この画面に表示されるプランのステータス情報の説明を示します。

    表9-2    プランのステータス 
    アイテム  説明 

    Last status change 

    最後にステータスが変更された時間 

    Plan name 

    プラン名 

    Current Status 

    プランの最新の監視結果(「New」、「Running」、「StartFailed」、「RestartFailed」、「Failed」、「Completed」、「AwaitingRestart」、「StopRequested」、「StopFailed」など) 

    DFS Request ID 

    プランの現在の実行状況を識別します。実行中のプランを停止するには、「Data Flow Service Status」ページでこの番号を使用します。 

    Restarts after completion 

    完了後に、プラン・モニターによってプランが再起動された回数。 

    Restarts after failure 

    障害発生後に、プラン・モニターによってプランが再起動された回数。 

    Message 

    最新のイベントに関連したステータス・メッセージまたはエラー・メッセージが表示されます。 

プランの設定の変更

「Plan settings」ウィンドウで監視するプランを選択できます。特定のプランに対してプランの監視を有効にした後で、プランが完了した後またはプランで障害が発生した後に実行するアクションなどの他のオプションを選択できます。

特定のプランに対してプランの監視を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. リストから「Plan Monitor」を選択します。

  2. 「Plan settings」をクリックします。

    「Plan Settings」ウィンドウが表示されます。

  3. プラン名の横にある「Mon」チェック・ボックスを選択してプランの監視を有効にします。

  4. 「Completion Action」列で、「Always restart on completion」「Do not restart on completion」「Limit restart on completion to X times, maximum」などのアクションを選択します。

  5. 「Failure Action」列で、「Always restart on failure」「Do not restart on failure」「Limit restart on failure to X times, maximum」などのアクションを選択します。

  6. 「Max Restart Frequency」列で、「No limit on frequency」または「Limit frequency to no more than once every X minutes」のいずれかを選択します。

    この設定がプランの実行頻度を制御することはありません。プラン・モニター・レベルで、これを実行する方法はありません。ユーザーは、Data Flow Serviceがプランの実行に必要とする時間(プランの構造、Data Flow Serviceのリソース使用状況などに基づく)を予測できないためです。ただし、ArchitectまたはActive Studioでアラートを作成し、プランをx分ごとに実行することはできます。これによって、プランの新しいインスタンスが起動します。このため、インスタンスの実行時間がインスタンスのアラート・トリガー時間より長い場合に、実行中のプランのインスタンスが複数存在する可能性があります。

  7. 「Monitor Service」列で、このプランで使用するPlan Monitor Serviceの名前を選択します。これは、プラン・モニターが複数存在する場合に役立ちます。

  8. 「Save Changes」をクリックし、ウィンドウを閉じます。

Data Flow Serviceのステータスの表示

Data Flow Serviceのステータスおよび接続情報を表示できます。AdministratorからData Flow Serviceの構成を編集することはできません。

Data Flow Serviceのステータスを表示するには、次の手順を実行します。

  1. リストから「Plan Monitor」を選択します。

  2. 「Data Flow Service status」を選択します。

    「Data Flow Service Status」ウィンドウが表示されます。

    表9-3    Data Flow Serviceのステータス情報 
    アイテム  説明 

    Client Sessions 

    接続しているユーザー(Plan Monitor Serviceを含む)。 

    Executions 

    手動で過去に実行されたか、または現在実行されている監視対象プランが表示されます。 

    Cached Result 

    各エントリに、実行されたプラン、プランIDおよびプラン実行中のステータスが表示されます。 

実行中のプランの停止

実行中のプランを停止できます。停止するプランをそのリクエストIDで指定する必要があります。プランを最近実行した場合は、「Data Flow Service status」ウィンドウ、「Plan Monitor Journal」ウィンドウまたは「Status of Monitored Plans」ウィンドウで情報を表示してリクエストIDを検索します。

実行中のプランを停止するには、次の手順を実行します。

  1. リストから「Plan Monitor」を選択します。

  2. 「Data Flow Service status」をクリックします。

  3. 「Request that a running Plan be stopped」をクリックします。

    ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. プランのリクエストIDを入力し、「OK」をクリックします。たとえば、中カッコを含めて{E57092EB-0799-4A2C-A321-AC20A7BA2DC0}と入力します。

    停止がリクエストされたことを示すメッセージが、「Data Flow Service status」ウィンドウに表示されます。プランが停止したことを確認するには、「Data Flow Service Status」ウィンドウを確認します。監視対象プランの場合は、プラン・モニター・ジャーナルまたは監視対象プランのステータスを表示することもできます。

プランの設定確認のリクエスト

プランの設定確認をリクエストして新しい設定を確認できます。システムにおけるプランの量によっては、プランの設定確認に数分かかる場合があります。

プランの設定確認をリクエストするには、次の手順を実行します。

  1. リストから「Plan Monitor」を選択します。

  2. 「Request Plan settings check」をクリックします。

    確認ウィンドウが表示されます。

  3. 「Close」をクリックしてウィンドウを閉じます。

プラン・モニター・ジャーナルの表示

プラン・モニター・ジャーナルを開いて、実行された日時、および障害が発生したか、エラーなしで完了したかなどのプランのサマリー情報を表示できます。プランで障害が発生した場合は、プラン・モニター・ジャーナルにエラー・テキストが表示されます。また、プラン・モニター・ジャーナルには、Plan Monitor Serviceのステータス(「starting」、「stopping」、「errors」など)の変更も記録されます。この情報は、プラン・モニター・ジャーナルと呼ばれるシステム・データ・オブジェクトに保存されます。

プラン・モニター・ジャーナルを表示するには、次の手順を実行します。

  1. リストから「Plan Monitor」を選択します。

  2. 「Plan Monitor Journal」を選択します。

    「Plan Monitor Journal」ウィンドウが表示されます。表9-4に、プラン・モニター・ジャーナルに表示される情報の説明を示します。

    表9-4    プラン・モニター・ジャーナルの情報 
    アイテム  説明 

    Event Time 

    イベントが発生した時間。 

    Event Code 

    イベント・タイプを示すコード(「Normal」、「Error」、「PlanStartFailed」、「PlanRestartFailed」、「PlanStarted」、「PlanRestarted」、「PlanFailed」、「PlanCompleted」、「PlanRestartMax」、「PlanStopFailed」、「PlanStopRequested」など)。 

    Event Text 

    ステータス・メッセージまたはエラー・メッセージの情報。 

プラン・モニター用のアラートの作成

システム・データ・オブジェクトに対してプラン・モニター用のアラートを作成できます。これによって、プランまたはPlan Monitor Serviceの障害がすぐに通知され、迅速に対処できるようになるため、非常に役立ちます。これは、プランが常に動作している必要があるリアルタイム・プランの場合に非常に有効です。管理者がAdministratorのプラン・モニターのステータスを定期的に確認する場合を除き、これ以外に、これらの発生を把握する方法はありません。アラートの構成の詳細は、『Oracle Business Activity Monitoring Architectユーザーズ・ガイド』または『Oracle Business Activity Monitoring Active Studioユーザーズ・ガイド』を参照してください。


戻る 次へ
Oracle
Copyright © 2007 Oracle Corporation.

All Rights Reserved.
目次
目次
索引
索引