ヘッダーをスキップ
Oracle Business Activity Monitoring Architectユーザーズ・ガイド
10g(10.1.3.1.0)
B31882-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

5 アラートの使用

この章では、アラートの使用方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

5.1 アラートの概要

アラートは、指定されたイベントと条件のセット(これをルールといいます)によって起動されます。 アラートは、レポートでデータを変更すると起動されるようにしたり、毎時、毎日または設定された間隔でユーザーにレポートを送信するために使用できます。アラート・ルールにおけるイベントには、期間、特定の時間または特定のレポート内の変更を指定できます。条件によって、アラート・ルールを特定の時間または日付の間に発生するイベントに制限できます。 イベントおよび条件の結果として、レポートをユーザーに電子メールを介して送信できます。

アラートは、Active Studioでも作成できます。 アラートの詳細は、『Oracle Business Activity Monitoring Active Studioユーザーズ・ガイド』を参照してください。

5.2 アラート・ルールの作成

アラート・ルールを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Architectの機能リストから「Alerts」タブを選択します。

  2. 「Create A New Alert」をクリックします。

    「Rule Creation and Edit」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「Create A Rule」をクリックします。

  4. アラート・ルールの名前を入力します。

  5. アラートを起動するイベントを選択します。 各イベントについては、「イベント」を参照してください。

  6. 「Next」をクリックします。

  7. 必要に応じて、1つ以上の条件を選択します。 各条件については、「条件」を参照してください。

  8. 1つ以上のアクションを選択します。 各アクションについては、「アクション」を参照してください。

  9. ルール式で、下線付きの各アイテムをクリックし、値を指定してアラート・ルールを完成します。たとえば、「select report」をクリックし、表示されているダイアログ・ボックスでレポートを選択します。定義する他の値には、レポートを受信するユーザー名、日付と時間、時間間隔、特定のフィールドのフィルタ式などがあります。条件またはアクションの追加を続行するには、式の最後の行をクリックし、別の条件またはアクションを選択します。

    「Back」および「Next」ボタンをクリックして、「Events」ページとアクションや条件が表示されているページ間を移動し、作成済のアラート・ルール式の該当部分を変更できます。

  10. 「Frequency Constraint」ボタンをクリックすると、アラートを起動できる頻度に制限を設定できます。デフォルトでは、アラートの頻度制約は5秒です。数値を入力し、時間の単位(秒、分、時間など)を選択して「OK」をクリックします。 頻度制約を無効にするには、「Constraint Enabled」チェック・ボックスの選択を解除します。 頻度制約の詳細は、「頻度制約」を参照してください。

  11. アラート・ルールから行を削除するには、「Delete this expression」をクリックします。

  12. 「OK」をクリックします。

    アラート・ルールはリストに追加され、アクティブになります。

5.3 アラート・ルール・オプションの使用

次に、アラート・ルールを作成する場合のオプションを示します。

イベント

イベントは、ルールを起動したり、アクションのトリガーになります。各ルールに含まれるイベントは1つのみです。

条件

条件はオプションです。条件はいくつでも選択できます。

アクション

アクションは、起動されたアラートによる結果です。アクションはいくつでも選択できます。

頻度制約

頻度制約は、選択したイベントに対して適切な場合にのみ編集できます。そうでない場合は、使用できません。 頻度制約は、時間の値(秒、分または時間)に設定できます。

デフォルトで、ルールには5秒の頻度制約があります。これによって、ある期間にルールが起動する回数が制限されます。リアルタイム・データでは、トランザクションが1ミリ秒ごとに発生する可能性があるため、アラートの頻度は制御する必要があります。 5秒以内にルールが複数回満たされる場合、5秒間に複数回のアラートは不要です。

5.4 テンプレートからのアラート・ルールの作成

アラート・ルール・テンプレートは、一般的なユースケースに基づいて事前に選択された、イベントと条件の有効なグループです。

テンプレートからアラート・ルールを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「Create A New Alert」をクリックします。

    「Create Alert Rule」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「Create A Rule From A Template」をクリックします。

  3. アラート・ルールの名前を入力します。

  4. リストからテンプレートを選択します。

  5. 「Rule Expression」ボックスで、下線付きの各アイテムをクリックし、値を指定してアラート・ルールを完成します。たとえば、「select report」をクリックし、表示されているダイアログ・ボックスでレポートを選択します。定義する他の値には、レポートを受信するユーザー名、日付と時間、時間間隔、特定のフィールドのフィルタ式などがあります。

  6. 「Frequency Constraint」をクリックすると、アラートを起動できる頻度を設定できます。デフォルトでは、アラートの頻度制約は5秒です。 数値を入力し、時間の単位(秒、分、時間など)を選択して「OK」をクリックします。

  7. 「Modify this rule」をクリックすると、テンプレートを使用せずにルールを変更できます。これによって、ルール作成におけるオプションが多くなります。

  8. 「OK」をクリックします。

    アラート・ルールはリストに追加され、アクティブになります。

5.5 メッセージ付きアラート・ルールの作成

メッセージを送信するアラート・ルールを作成できます。 メッセージには、レポート名、レポートへのリンク、ユーザー名などの情報を含めることができます。また、メッセージには、イベントの発生時刻、イベントを起動させたデータなど、アラートの起動時に設定される変数を含めることもできます。データ変数を使用するには、イベントがデータに基づいている必要があります。

メッセージを含むアラート・ルールを作成するには、次の手順を実行します。

  1. アラート・ルールの作成を開始します。

  2. 次のいずれかのアクションを選択します。

    • Send a message via email

    • Send a message via the recipient's alert delivery settings

  3. ルール式で、「create message」をクリックします。

    「Alert Message」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. 「Subject」行に件名を入力します。

  5. 「Message Text」ボックスにメッセージを入力します。

  6. 特別なフィールドをメッセージに含めます。

    特別なフィールドは、「Alert Message」ダイアログ・ボックスの左下にあるボックスに表示されます。 表示される特別なフィールドは、ダイアログ・ボックスの右側でレポートを選択すると変更されます。

    特別なフィールドをメッセージに挿入するには、次の手順を実行します。

    1. リストから特別なフィールドを選択します。

    2. 「Insert into subject」または「Insert into text」をクリックします。

    同じタイプの値を複数挿入できます。たとえば、様々なレポートへの複数のリンクを挿入できます。

    • Send Report Name: 選択されたレポートの名前を挿入します。

    • Send Report Owner: 選択されたレポートの所有者名を挿入します。

    • Send Report Link: 選択されたレポートへのリンクを挿入します。

    • Changed Report Name: 変更されたレポートの名前を挿入します。

    • Changed Report Owner: 変更されたレポートの所有者名を挿入します。

    • Target User: メッセージ受信者のユーザー名を挿入します。

    • Date/Time Sent: メッセージが送信された日時を挿入します。

  7. 「OK」をクリックします。

5.6 複合アラートの作成

ネストされたルールを多くのアクションで作成したり、他のルールを起動する連鎖ルールを作成することができます。

2つのタイプのルールを作成することで、ルールを連鎖関係にすることができます。

従属ルールを作成するには、次の手順を実行します。

  1. イベント「When this rule is launched」を含むルールを作成します。このイベントに指定する値はありません。

  2. アクション「Launch a rule」または「Launch rule if an action fails」を含むルールを作成します。 「Launch rule if action fails」は、ルールに含まれるすべてのアクションに適用されます。

  3. アクションで、「select rule」をクリックします。

    「Select Dependent Rule」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. 従属ルールを選択します。リストに表示されるのは、「When this rule is launched」イベントを含むルールのみです。

  5. 「OK」をクリックします。

アクションが失敗した場合に対処するには、アクション「Launch rule if action fails」を追加します。たとえば、ルールがメッセージを送信することになっていても、何らかの理由でメッセージが送信されない場合、別のルールを起動して通知を送信できます。

5.7 アラート・ルールの変更

アラート・ルールは、「Alerts」タブから変更します。

アラート・ルールを変更するには、次の手順を実行します。

  1. 編集するアラート・ルールを選択します。

  2. 「Alert Actions」リストで、「Edit」をクリックします。

    「Rule Creation and Edit」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. アラートを変更して「OK」をクリックします。

テンプレートから作成したアラート・ルールを変更する場合、テンプレートを使用せずにアラート・ルールを作成する場合と同様に、新しい行を追加し、条件とアクションを選択できます。

5.8 アラートのアクティブ化

アラート・ルールは、作成すると自動的にアクティブになります。アラートを削除しないで一時的に非アクティブな状態にする場合は、「Activate」チェック・ボックスの選択を解除することで無効にできます。

アラート・ルールのアクティビティ・ステータスを変更するには、次の手順を実行します。

  1. Architectの機能リストから「Alerts」を選択します。

  2. アラート・ルールの「Activate」チェック・ボックスを選択します。

選択されているチェック・ボックスは、アラート・ルールがアクティブであることを意味します。

選択が解除されているチェック・ボックスは、アラート・ルールが非アクティブであることを意味します。

「Activate」チェック・ボックスを選択しても、アラートは起動されません。指定したイベントが発生した場合にアラートが起動されるように、ルールが有効にされるのみです。

アラート・アイコンに感嘆符が表示されると、アラートが起動済で再度有効にならないか、またはアラートが参照するアイテムが欠落していて起動できないことを示しています。

5.9 URLによるアラートの起動

アラートのWebサービスを使用して、アラートを手動で起動できます。詳細は、次のURLを参照してください。

http://<host>:<http_port>/oraclebam/services/manualrulefire.asmx?op=FireRuleByName

ルール名は、次の書式を使用して定義します。

DOMAIN\username.alertname

5.10 アラートの削除

アラートを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除するアラートを選択します。

  2. 「Alert Actions」リストで、「Delete」をクリックします。

    アラートを削除することを確認するダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「OK」をクリックします。

    アラートが削除されます。

5.11 パラメータ化されたアラート

パラメータ化されたアラートを作成する場合は、「set parameters」セクションにデータを移入する必要があります。 このセクションでは、事前定義済の値を「User」「Delivery」および「Report」フィールドに移入するか、または「Data Object」フィールドから動的に移入します。