この章では、外部データ・ソースの作成および管理に必要な情報について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
外部データ・ソースとは、外部データベースへの接続のことです。 通常、外部データ・ソースには、変更されることが少ないデータまたは大きすぎてActive Data Cacheに収まらないデータが格納されます。
外部データ・ソースの構成は、ICommandを使用してエクスポートおよびインポートできますが、コンテンツは、ICommand、Enterprise LinkまたはArchitectを使用してインポートおよび編集することはできません。パスワードの入力は、クリアテキストで行います。 DSN(データ・ソース名)を使用することはできません。
既存の外部データ・ソースを表示するには、次の手順を実行します。
Architectの機能リストから「External Data Sources」を選択します。
外部データ・ソースを定義するには、次の手順を実行します。
Architectの機能リストから「External Data Sources」を選択します。
「Create」をクリックします。
外部データ・ソースの名前および説明を入力します。
たとえば、「Driver」にMicrosoft ODBC for Oracleと入力します。
「Login」および「Password」フィールドにデータベース・ユーザーの資格証明を入力します。
「Connection string/URL」を入力します。
Oracleデータベースに対して外部データ・ソースを定義する詳細な例は、「外部データ・ソースの例」を参照してください。
外部データ・ソースを編集するには、次の手順を実行します。
Architectの機能リストから「External Data Sources」を選択します。
編集する外部データ・ソースを選択します。
外部データ・ソースのプロパティが表示されます。
「Edit」を選択します。
変更を行い、「Save」をクリックします。
外部データ・ソースを削除するには、次の手順を実行します。
Architectの機能リストから「External Data Sources」を選択します。
削除する外部データ・ソースを選択します。
データ・ソースのプロパティが表示されます。
「Delete」を選択します
「OK」をクリックして、データ・ソースを削除することを確認します。
データ・ソースが削除されます。
この例では、Oracleデータベースにあるサンプル・ユーザー・アカウントscott/tigerおよびEMP表を使用します。 この例を開始する前に、scott/tigerアカウントのロックを解除する必要がある場合があります。
手順1: 外部データ・ソースの作成
Architectの機能リストから「External Data Sources」を選択します。
「Create」をクリックします。
「External Data Source Name」フィールドにmyDataSource
と入力します。
「Description」フィールドにMy Example External Data Source
と入力します。
「Driver」フィールドにMicrosoft ODBC for Oracle
と入力します。
「Login」フィールドにscott
、「Password」フィールドにtigerと入力します。
このサンプル・アカウントは、Oracleデータベースのインストールに付属しています。 このサンプル・アカウントがない場合は、新しいアカウントを作成してこの例で使用することができます。
「Connection string/URL」にserver=
net_service_name
と入力します。
ここには、使用中のtnsnames.oraファイルで定義されているネット・サービス名を入力する必要があります。
「Save」をクリックします。
「Continue」をクリックします。
外部データ・ソースの情報が画面に表示されます。
手順2: 外部データ・ソースを使用したデータ・オブジェクトの作成
Architectの機能リストから「Data Objects」を選択します。
「Create Data Object」をクリックします。
「Name for new Data Object」フィールドにEmployees
と入力します。
「Location for new Data Object」フィールドは、スラッシュ(/)のままにしておきます。
データ・オブジェクトは、最上位レベルの「Data Objects」フォルダに表示されます。
「Tip text」フィールドは、空白のままにしておきます。
「Description」フィールドにOracle Database Sample EMP Table
と入力します。
「External Data Source」チェック・ボックスを選択します。
「External Data Source」リストからmyDataSourceを選択します。
「External Table Name」フィールドにemp
と入力します。
データ・オブジェクトに次のフィールドを追加します。
フィールド | 外部フィールド名 | フィールドの型 |
---|---|---|
ename | ename | String |
empno | empno | Integer |
job | job | String |
mgr | mgr | Integer |
hiredate | hiredate | DateTime |
sal | sal | Decimal |
comm | comm | Decimal |
deptno | deptno | Integer |
表に指定されていないフィールド属性のデフォルト設定はそのままにしておきます。
「Create Data Object」をクリックします。
「Continue」をクリックします。
「Contents」をクリックして、データ・オブジェクトのコンテンツを表示します。
Employeesデータ・オブジェクトのデータは、Oracleデータベースのサンプル表(EMP表)のデータと一致しています。