ヘッダーをスキップ
Oracle Business Activity Monitoring Architectユーザーズ・ガイド
10g(10.1.3.1.0)
B31882-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

2 データ・オブジェクトでの作業

この章では、データ・オブジェクトの作成および管理に必要な情報(権限の割当て、フォルダの管理、セキュリティ・フィルタの作成、ディメンションと階層の追加など)について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 データ・オブジェクトの定義

この項の内容は次のとおりです。

データ・オブジェクトには、Active Studioで作成されたレポートに表示される情報が含まれています。データ・オブジェクトは、KPI、ゲージ、コラム・レポートなどの特定のタイプのビューで使用されるように設計できます。

定義するデータ・オブジェクトは、エンタープライズ・メッセージ・ソースから使用可能なタイプのデータに基づいています。データ・オブジェクトには、フィールドを定義する必要があります。データ・オブジェクトの作成時、そのデータ・オブジェクトにデータは含まれていません。プランを使用して、データ・オブジェクトにデータをロードまたはストリームする必要があります。

Active Studioでのレポートの作成時にデータ・オブジェクトを表示すると、データ・オブジェクト内のフィールドは、フィールドがデータ・オブジェクトに追加された順序に関係なく、アルファベット順に表示されます。


警告:

データベース内のデータを直接読み取ったり、操作しないでください。 データにアクセスする場合は、常にArchitectまたはADC APIを使用する必要があります。


データ・オブジェクトを定義するには、次の手順を実行します。

  1. Architectの機能リストから「Data Objects」を選択します。

  2. 「Create Data Object」をクリックします。

  3. データ・オブジェクトの名前を入力します。

  4. フォルダ・ツリー内のデータ・オブジェクトの格納先のパスを入力します。「Select a Folder」ダイアログ・ボックスを使用する場合は、「Browse」をクリックします。

  5. 必要に応じて、データ・オブジェクトの説明を入力します。

  6. このデータ・オブジェクトで外部データ・ソースを使用する場合は、チェック・ボックスを選択して、次のように構成します。

    • リストから「External Data Source」を選択します。 外部データ・ソースは、「External Data Sources」画面で構成します。 詳細は、第4章「外部データ・ソース」を参照してください。

    • 「External Table Name」を入力します。

  7. 「Add a field」または「Add one or more lookup fields」オプションを使用して、データ・オブジェクトにフィールドを追加します。

    詳細は、「フィールドの追加」および「参照フィールドの追加」を参照してください。

  8. フィールドまたは参照フィールドの追加の終了後、「Create Data Object」をクリックします。

2.1.1 フィールドの追加

データ・オブジェクトにフィールドを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 作成中または編集中のデータ・オブジェクトで、「Add a field」をクリックします。

  2. フィールド名、データ型、最大サイズ(小数フィールドのスケール)、NULL値可能かどうか、パブリックかどうか、およびヒント・テキストを指定します。

    外部データ・ソースに基づいてフィールドをデータ・オブジェクトに追加する場合は、「External field name」も指定する必要があります。

    データ型には、次のフィールドが含まれています。

    • String: 一連の文字が含まれているテキスト・フィールド。

    • Integer: -2,147,483,648から2,147,483,648までの整数が含まれている数値フィールド。

    • Float: 倍精度の浮動小数点数。

    • Decimal: スケール数値が定義されている、最大17桁の小数を含む整数。この数値は、値の桁ごとに文字が使用される文字列として格納されます。

    • DateTime: 実数として組み合される日付と時刻。

    • Boolean: 値としてtrueまたはfalseが指定されるブール・フィールド。

    • Auto-incrementing integer: 自動的に増分される整数フィールド。

    • Timestamp: ミリ秒単位で生成される日付タイムスタンプ。詳細は、「タイムスタンプ・フィールドの追加」を参照してください。

    • Calculated: 式によって生成され、別のデータ型として保存される計算フィールド。詳細は、「計算フィールドの追加」を参照してください。

    「Add a field」および「Add one or more lookup fields」を使用して、必要なすべてのフィールドが表示されるまでフィールドの追加を続けます。データ・オブジェクト内のフィールドを削除するには、「Remove」をクリックします。

  3. 「Save changes」をクリックします。

2.1.2 参照フィールドの追加

データ・オブジェクトに参照フィールドを追加できます。これによって、指定したデータ・オブジェクト内のキー・フィールドで検索を実行して、現行のデータ・オブジェクトにフィールドを戻します。複数のフィールドを照合して、複数の参照フィールドを戻すことができます。

データ・オブジェクトに参照フィールドを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 作成中または編集中のデータ・オブジェクトで、「Add one or more lookup fields」をクリックします。

    「Define Lookup Field」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 検索に使用するデータ・オブジェクトを選択します。

  3. データ・オブジェクトから参照フィールドを選択します。[Shift]または[Ctrl]キーを押しながら選択すると、1つ以上のフィールドを選択できます。複数のフィールドを選択すると、データ・オブジェクトに複数の参照フィールドが作成されます。これらのフィールドが戻されるフィールドです。

  4. 検索データ・オブジェクトから照合するフィールドを選択します。

  5. 現行のデータ・オブジェクトから照合するフィールドを選択します。このデータ・オブジェクトに他のフィールドをすでに作成し、選択するフィールドが存在している必要があります。

  6. 「追加」をクリックします。

    一致したフィールド名がリストに表示されます。作成した一致ペアを削除するには、「Remove」をクリックします。

  7. 4から6の手順を繰り返して複数の一致フィールドを作成できます。これは、コンポジット・キーとも呼ばれます。

  8. 「OK」をクリックして変更を保存し、ダイアログ・ボックスを閉じます。

    新しい参照フィールドがデータ・オブジェクトに追加されます。「Modify Lookup Field」をクリックして、参照フィールドに変更を行います。戻りフィールドは、既存の参照フィールドの変更時ではなく、新しい参照フィールドの定義時に複数選択できます。

    作成した参照フィールドを削除するには、「Remove」をクリックします。


注意:

Oracle Business Activity Monitoringでは、非関連表またはスター・スキーマという2種類のスキーマ・モデルがサポートされます。これらのモデルに適合しない他の種類のスキーマは、パフォーマンスの問題またはデッドロックの原因になります。スノーフレーク・ディメンション(デジーチェーン化された参照)は、サポートされません。

サポートされる例:

Table 1 (with no lookups to any other tables)
Table 1 > Lookup > Table 2

サポートされない例:

Table 1 > Lookup > Table 2 > Lookup > Table 3

2.1.3 計算フィールドの追加

データ・オブジェクトに計算フィールドを作成する場合、次の表に示す演算子および関数をフィールド名と組み合せて使用して新しいフィールドを作成することができます。


警告:

データ・オブジェクトに入力した計算フィールドの構文が不適切な場合、データ・オブジェクトの定義が失われる可能性があります。


2.1.3.1 計算フィールドでの演算子の使用

計算フィールドの作成に使用可能な演算子を表2-1に示します。

表2-1 計算フィールドで使用する演算子

演算子 機能

+(プラス記号)

加算

-(マイナス記号)

減算

*(アスタリスク)

乗算

/(スラッシュ)

除算

%(パーセント記号)

パーセント

()(カッコ)

カッコ


2.1.3.2 計算フィールドでの式の使用

この項では、計算フィールドで使用可能な式の構文と例を示します。

2.1.3.2.1 Avg

指定したフィールドのすべての値の平均が戻されます。 Avgには、IntegerFloatまたはDecimal型のフィールド・パラメータを1つ指定できます。

構文:

Avg(Number)

例:

Avg(Revenue)

2.1.3.2.2 Ceiling

指定したフィールドの値以上の最も小さな整数が戻されます。 Ceiling(2.9)では3が戻され、Ceiling(-2.3)では-2が戻されます。 Ceilingには、IntegerFloatまたはDecimal型のフィールド・パラメータを1つ指定するか、あるいは数値を入力できます。

構文:

Ceiling(Number)

例:

Ceiling(Total)
Cieling(3.7)

2.1.3.2.3 Concat

2つの文字列が1つに結合されます。 Concatには、String型のフィールド・パラメータを2つ指定するか、あるいは文字列値を入力できます。

構文:

Concat(String,String)

例:

Concat(Description," overstock")

2.1.3.2.4 Count

NULL以外のすべての値の数が戻されます。 Countには、任意の型のフィールド・パラメータを1つ指定できます。

構文:

Count(Field)

例:

Count(SaleComplete)

2.1.3.2.5 CountDistinct

同じフィールド内の異なる値の数が戻されます。 CountDistinctには、任意の型のフィールド・パラメータを1つ指定できます。

構文:

CountDistinct(Field)

例:

CountDistinct(Salesperson)

2.1.3.2.6 DateAdd

フィールド値に補正値が加算されます。 DateAddの最初のパラメータは、DateTime型のフィールドである必要があります。最後の7つのパラメータは、Integer型のフィールドまたは整数値にできます。 補正値が不要な場合は、0(ゼロ)を指定できます。

構文:

DateAdd(DateTime, Years, Months, Days, Hours, Minutes, Seconds, Milliseconds)

例:

DateAdd({Last Modified}, 0, 0, 7, 0, 0, 0, 0)
//adds 7 days to the Last Modified value

DateAdd({Last Modified}, 0, 0, DaysToFollowup, 0, 0, 0, 0)
//adds DaysToFolowup number of days to the Last Modified value
2.1.3.2.7 DayName

ある日付の曜日が戻されます。 DayNameには、DateTime型のフィールド・パラメータを1つ指定できます。

構文:

DayName(DateTime)

例:

DayName({Last Modified})

2.1.3.2.8 DayOfMonth

ある日付のその月の日が1から31の範囲で戻されます。DayOfMonthには、DateTime型のフィールド・パラメータを1つ指定できます。

構文:

DayOfMonth(DateTime)

例:

DayOfMonth({Last Modified})

2.1.3.2.9 DayOfWeek

ある日付の曜日が1から7の範囲で戻されます。DayOfWeekには、DateTime型のフィールド・パラメータを1つ指定できます。

構文:

DayOfWeek(DateTime)

例:

DayOfWeek({Last Modified})

2.1.3.2.10 DayOfYear

ある日付のその年の日が1から366の範囲で戻されます。DayOfYearには、DateTime型のフィールド・パラメータを1つ指定できます。

構文:

DayOfWeek(DateTime)

例:

DayOfWeek({Last Modified})

2.1.3.2.11 Floor

指定したフィールドの値以下で最も大きな整数が戻されます。 Floor(2.9)では2が戻され、Floor(-2.3)では-3が戻されます。 Floorには、IntegerFloatまたはDecimal型のフィールド・パラメータを1つ指定するか、あるいは数値を入力できます。

構文:

Floor(Number)

例:

Floor(Sales)
Floor(46.75)
2.1.3.2.12 Hour

時間の値が0から23の範囲で戻されます。Hourには、DateTime型のフィールド・パラメータを1つ指定できます。

構文:

Hour(DateTime)

例:

Hour({Last Modified})

2.1.3.2.13 If

If-Then-Else文が作成されます。 Ifのパラメータには、任意の型のフィールド、式および値を指定できます。

構文:

If(x)
  Then(y)
  Else(z)

例:

If(Sum(Quantity) > Max(Total))
  Then(1)
  Else(2)
2.1.3.2.14 IfNull

テスト値xがNULLの場合、指定値yが戻されます。 IfNullには、2つのパラメータを指定できます。指定できるのは、任意の型のフィールドまたは値です。

構文:

IfNull(x,y)

例:

IfNull(Quantity, 0)

2.1.3.2.15 Length

文字列の長さが戻されます。 Lengthには、パラメータを1つ指定できます。指定できるのは、String型のフィールド、引用符で囲んだ文字列値、文字列が含まれている式またはString型のフィールドが含まれている式です。

構文:

Length(String)

例:

Length(Description)
Length("string")
Length(Concat(Description,"Description"))

2.1.3.2.16 Lower

文字列が小文字に変換されます。 Lowerには、パラメータを1つ指定できます。指定できるのは、String型のフィールド、引用符で囲んだ文字列値、文字列が含まれている式またはString型のフィールドが含まれている式です。

構文:

Lower(String)

例:

Lower(Description)
Lower("Description")
Lower(Concat(Description,"Description"))

2.1.3.2.17 Max

指定したフィールドまたは式の最大値が戻されます。 Maxには、任意の型の1つのフィールド・パラメータまたは別の有効な式を指定できます。

構文:

Max(x)

例:

Max(Quantity)
Max(Concat(Description," overstock"))

2.1.3.2.18 Min

指定したフィールドまたは式の最小値が戻されます。 Minには、任意の型の1つのフィールド・パラメータまたは別の有効な式を指定できます。

構文:

Min(x)

例:

Min(Quantity)
Min(Concat(Description," overstock"))

2.1.3.2.19 Minute

分の値が0から59の範囲で戻されます。Minuteには、DateTime型のフィールド・パラメータを1つ指定できます。

構文:

Minute(DateTime)

例:

Minute({Last Modified})

2.1.3.2.20 Month

ある日付の月の値が1から12の範囲で戻されます。Monthには、DateTime型のフィールド・パラメータを1つ指定できます。

構文:

Month(DateTime)

例:

Month({Last Modified})

2.1.3.2.21 MonthName

ある日付の月の名前が戻されます。 MonthNameには、DateTime型のフィールド・パラメータを1つ指定できます。

構文:

MonthName(DateTime)

例:

MonthName({Last Modified})

2.1.3.2.22 Now

現在の日付と時刻が戻されます。 Nowには、パラメータを指定できません。

構文:

Now()

例:

DateAdd(Now(), 0, 0, 7, 0, 0, 0, 0)

2.1.3.2.23 PercentOfTotal

指定したフィールドの合計値に対する値の割合が戻されます。 PercentOfTotalには、IntegerFloatまたはDecimal型のフィールド・パラメータを1つ指定できます。

構文:

PercentOfTotal(Number)

例:

PercentOfTotal(Quantity)

2.1.3.2.24 Power

ある値xをもう1つの値yで累乗した値が戻されます。Powerには、パラメータを2つ指定できます。指定できるのは、IntegerFloatDecimal型のフィールドまたは数値です。

構文:

Power(Number,Number)

例:

Power(Quantity, 2)

2.1.3.2.25 Quarter

四半期の値が1から4の範囲で戻されます。Quarterには、DateTime型のフィールド・パラメータを1つ指定できます。

構文:

Quarter(DateTime)

例:

Quarter({Last Modified})

2.1.3.2.26 Repeat

文字列が指定した回数繰り返されます。 Repeatには、パラメータを2つ指定できます。最初のパラメータには文字列値またはString型のフィールド、2番目のパラメータには整数値またはInteger型のフィールドを指定できます。 いずれのパラメータにも、最初のパラメータに文字列が戻され、2番目のパラメータに整数が戻される式を使用できます。

構文:

Repeat(String,Integer)

例:

Repeat("string", 5)
Repeat(Description, 2)
Repeat(Description, Quantity)
Repeat(Concat(Description," overstock"),Quantity+2)

2.1.3.2.27 Replace

すべての文字列yが文字列zに置換されて、文字列xが戻されます。Replaceには、String型のフィールド・パラメータまたは文字列値を3つ指定できます。

構文:

Replace(String,String,String)

例:

Replace(Description, "ing", "tion")

2.1.3.2.28 Round

最初のパラメータで指定した値が、2番目のパラメータで指定した小数点以下の桁数で四捨五入されます(小数点以下N+1位の数が5以上の場合は切り上げられ、そうでない場合は切り捨てられます)。 Roundには、パラメータを2つ指定できます。指定できるのは、IntegerFloatDecimal型のフィールドまたは数値です。

構文:

Round(Number,N)

例:

Round(Sales,2)

この例では、Sales値が12.345の場合、12.35に四捨五入されます。

2.1.3.2.29 Second

秒の値が0から59の範囲で戻されます。Secondには、DateTime型のフィールド・パラメータを1つ指定できます。

構文:

Second(DateTime)

例:

Second({Last Modified})

2.1.3.2.30 Substring

文字列xの位置yからzの文字数の部分文字列が戻されます。Substringには、3つのパラメータが必要です。最初のパラメータには文字列値またはString型のフィールド、2番目および3番目のパラメータには整数値またはInteger型のフィールドを指定する必要があります。

構文:

Substring(String,Integer,Integer)

例:

Substring(Description, 3, 5)

2.1.3.2.31 Sum

指定したフィールドのすべての値の合計が戻されます。 Sumには、IntegerFloatまたはDecimal型のフィールド・パラメータを1つ指定できます。

構文:

Sum(Number)

例:

Sum(Total)

2.1.3.2.32 Switch

Switch文が作成されます。 Switchのパラメータには、任意の型のフィールド、式および値を指定できます。

構文:

Switch(w)
  Case(x):(y)
  Default(z)

例:


2.1.3.2.33 TrimEnd

文字列の末尾にある空白文字(空白、タブ、改行、ライン・フィード、ページ・フィード、フォーム・フィードなど)を削除します。 TrimEndには、String型のフィールド・パラメータを1つ指定できます。 文字列値を戻す式を入力することもできます。

構文:

TrimEnd(String)

例:

TrimEnd(Description)
TrimEnd(Concat(Description,Subcategory))

2.1.3.2.34 TrimStart

文字列の先頭にある空白文字(空白、タブ、改行、ライン・フィード、ページ・フィード、フォーム・フィードなど)を削除します。 TrimStartには、String型のフィールド・パラメータを1つ指定できます。 文字列値を戻す式を入力することもできます。

構文:

TrimStart(String)

例:

TrimStart(Description)
TrimStart(Concat(Description,Subcategory))

2.1.3.2.35 Upper

文字列が大文字に変換されます。 Upperには、String型のパラメータを1つ指定できます。 文字列値を戻す式を入力することもできます。

構文:

Upper(String)

例:

Upper({License Plate Number})

2.1.3.2.36 Week

DateTime値の週が0から53の範囲で戻されます。これは、53週目に週の開始日が存在する可能性があるためです。日曜日が、その週の開始日になります。 日曜日があるこの年の最初の週が、1週目となります。

たとえば、2006年1月1日は日曜日であるため、0週目は存在しません。この年は、1週目から開始し、53週目まで続きます。2006年の53週目には、1日のみが含まれます。それは12月31日で、日曜日でもあります。これに続く月曜日から土曜日(2007年1月1日から6日)は、2007年の0週目です。

構文:

Week(DateTime)

例:

Week({Last Modified})

2.1.3.2.37 Year

年の値が1000から9999の範囲で戻されます。Yearには、DateTime型のパラメータを1つ指定できます。

構文:

Year(DateTime)

例:

Year({Last Modified})

2.1.4 タイムスタンプ・フィールドの追加

Timestampデータ型を選択すると、ミリ秒単位で生成される日付タイムスタンプ・フィールドを作成できます。データ・オブジェクト内のこの列は、タイムスタンプ・データを作成できるように、ADCによってデータ・オブジェクトに移入が行われる際に空である必要があります。

2.2 データ・オブジェクトに対する権限の追加

データ・オブジェクトに対してユーザーおよびグループの権限を追加できます。ユーザーは、データ・オブジェクトに対する読取り権限を所有していれば、レポートの作成時にデータ・オブジェクトを作成できます。

データ・オブジェクトに権限を追加するには、次の手順を実行します。

  1. Architectの機能リストから「Data Objects」を選択します。

  2. データ・オブジェクトを選択します。

    右側のフレームにデータ・オブジェクトの一般情報が表示されます。

  3. 「Permissions」をクリックします。

  4. 「Edit Permissions」をクリックします。

    また、別のデータ・オブジェクトから権限をコピーすることもできます。詳細は、「他のデータ・オブジェクトからの権限のコピー」を参照してください。

  5. 「Restrict access to Data Object to certain users or groups」チェック・ボックスをクリックします。

    ユーザーとグループのリストおよび権限が表示されます。

  6. 次のラジオ・ボタンを選択して、表示内容を選択できます。

    • Show all users and groups

    • Show only users and groups with permissions

    • Show users only

    • Show groups only

  7. リストの最上位にあるボタンをクリックすると、リスト全体に権限を設定できます。設定できる権限は、読取り、更新および削除です。ユーザー名またはグループ名の横にある権限列内のチェック・ボックスを選択すると、リスト内の個々のユーザーまたはグループに権限を設定することができます。

  8. 選択したチェック・ボックスで権限を指定した後、「Save changes」をクリックします。

    変更が保存されたことを確認するメッセージが表示されます。

  9. データ・オブジェクトに対するアクションを表示するには、「Continue」をクリックします。

管理者ロールを割り当てられているユーザーは、すべてのデータ・オブジェクトにアクセスできます。データ・オブジェクト権限は、管理者ロールによって上書きされます。

リストにグループを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 「Add a group to the list」をクリックします。

  2. 表示されたフィールドにWindowsのグループ名を入力します。このグループは、ドメイン・グループとしてすでに存在している必要があります。

  3. 「OK」をクリックします。

    リストにグループが追加されます。

2.2.1 他のデータ・オブジェクトからの権限のコピー

別のデータ・オブジェクトから権限をコピーした後、保存する前にその権限に追加の変更を行うことができます。

データ・オブジェクト用のArchitectで、「Permissions」をクリックした後、「Copy from」をクリックします。コピーする権限が含まれているデータ・オブジェクトを選択し、「OK」をクリックします。コピーした権限を編集し、「Save changes」をクリックできます。

別のデータ・オブジェクトから権限をコピーするには、次の手順を実行します。

  1. Architectの機能リストから「Data Objects」を選択します。

  2. セキュリティ・フィルタを追加するデータ・オブジェクトをクリックします。

    右側のフレームにデータ・オブジェクトの一般情報が表示されます。

  3. 「Permissions」をクリックします。

  4. 「Copy from」をクリックします。

    「Choose Data Object」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. コピーする権限が含まれているデータ・オブジェクトを選択し、「OK」をクリックします。

  6. 以前に割り当てられた権限がデータ・オブジェクトに存在しない場合は、「Restrict access to Data Object」チェック・ボックスを選択します。

  7. コピーした権限を編集するか、またはリストにグループを追加できます。

  8. 「Save changes」をクリックします。

2.3 既存のデータ・オブジェクトの表示

この項では、データ・オブジェクトに関する情報の表示方法について説明します。 この項の内容は次のとおりです。

2.3.1 データ・オブジェクトの一般情報の表示

データ・オブジェクトの一般情報には、所有者、作成日時、最終変更日時および行数が表示されます。

データ・オブジェクトの一般情報を表示するには、次の手順を実行します。

  • リスト内のデータ・オブジェクトをクリックします。

    データ・オブジェクトのレイアウトまたはコンテンツをすでに表示している場合は、「General」をクリックします。

    右側のフレームに一般情報が表示されます。次の情報が示されます。

    • Created: データ・オブジェクトが作成された日時。

    • Last modified: データ・オブジェクトが最後に変更された日時。

    • Row count: データ・オブジェクト内のデータの行数。

    • Location

    • Type

    • Data Object ID: データ・オブジェクトの識別に使用するID。これは名前に基づいています。ただし、このIDは、依存性に影響を及ぼすことなく名前を編集できるようにシステム全体で使用されます。


注意:

行数が500,000行を超えている場合、「General information」には、パフォーマンスを向上させるために概算の行数が表示されます。概算の行数と実際の行数との誤差は、5から10%以内です。概算の行数ではなく、正確な行数を表示する場合は、「Show exact count」をクリックします。正確な行数が表示されます。データ・オブジェクトに何百万もの行が含まれている場合は、この操作に数分かかる場合があります。

2.3.2 データ・オブジェクトのレイアウトの表示

レイアウトでは、データ・オブジェクトのフィールドが説明されています。これらのフィールドは、名前、フィールドID、データ型、許容最大長、スケール、NULL値可能、パブリック、計算、ヒント・テキストおよび検索ごとに説明されています。

データ・オブジェクトのレイアウトを表示するには、次の手順を実行します。

  1. データ・オブジェクトを選択します。

  2. 右側のフレームに一般情報が表示されます。

  3. 「Layout」をクリックします。

    右側のフレームにレイアウト情報が表示されます。次の情報が示されます。

    • Field Name: フィールドの名前。

    • Field ID: システムによって生成されます。

    • External name: 外部データ・ソースの外部フィールド名(外部データ・ソースに基づくデータ・オブジェクトの場合にのみ表示されます)。

    • Field type: フィールドのデータ型。

    • Max length: フィールド値で許容される最大文字数。

    • Scale: 小数点の右側の桁数。

    • Nullable: データ型にNULL値を含めることが可能かどうか。

    • Public: この設定によって、Active Studioのレポートでこのフィールドを使用できるかどうかが決定されます。 このボックスが選択されていない場合、フィールドはActive Studioに表示されません。 これは、レポートに表示しない計算用のフィールドをデータ・オブジェクトに含める場合に便利です。

    • Lookup: 参照フィールドの指定内容の表示。

    • Calculated: 計算フィールドの式の表示。

    • Tip Text: フィールドに関する有効な情報。

2.3.3 データ・オブジェクトのコンテンツの表示

データ・オブジェクトのコンテンツを表示すると、データ・オブジェクトに格納されている行データを表示できます。また、データ・オブジェクトのコンテンツを編集することもできます。

データ・オブジェクトのコンテンツを表示するには、次の手順を実行します。

  1. データ・オブジェクトを選択します。

    右側のフレームに一般情報が表示されます。

  2. 「Contents」をクリックします。

    右側のフレームにデータ・オブジェクトの最初の50行が表示されます。

  3. 他の50行を一度に表示するために移動するには、「Next」「Previous」「First」および「Last」をクリックします。

    行は、「Row ID」列とともに表示されます。行IDのみを表示すると、大きいデータ・オブジェクトの場合により高速なページングが可能になります。 行IDは、各行に1回割り当てられます。行IDによって、データ・オブジェクトの消去およびリロード時に連続した行数が保持されます。

    「Show row numbers」をクリックして、1から始まる現行の行数が含まれている追加列を表示できます。行数列を再度非表示にするには、「No row numbers」をクリックします。

  4. 「Refresh」をクリックして、使用可能な最新のコンテンツを取得します。

2.4 データ・オブジェクト・フォルダの使用

この項の内容は次のとおりです。

フォルダおよびそれらのフォルダのサブフォルダを作成して、データ・オブジェクトを分類できます。データ・オブジェクトのフォルダを作成する場合、ユーザーとアクションをそのフォルダに関連付け、権限を割り当てることができます。

2.4.1 フォルダの作成

データ・オブジェクトの分類のために新しいフォルダを作成できます。その後で、様々な目的やユーザーに応じて、個別のフォルダにデータ・オブジェクトを移動または作成できます。フォルダを作成した後、フォルダ権限を設定し、そこに含まれているデータ・オブジェクトを表示できるユーザーを制限できます。

新しいフォルダを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Architectの機能リストから「Data Objects」を選択します。

    現行のデータ・オブジェクト・フォルダが、ツリー階層で表示されます。

  2. 「Create subfolder」をクリックします。

    新しいフォルダに名前を付けるためのフィールドが表示されます。

  3. フォルダの名前を入力し、「Create folder」をクリックします。

    「Data Objects」フォルダの下のサブフォルダとしてフォルダが作成され、新しいフォルダが作成されたことを確認するメッセージが表示されます。

  4. 「Continue」をクリックしてフォルダを表示します。

2.4.2 フォルダでの作業

フォルダを開くには、次の手順を実行します。

  1. 「Data Objects」フォルダの横にある+(プラス記号)をクリックして、フォルダのツリーを開きます。

    「System」サブフォルダには、Oracle Business Activity Monitoringを実行するためのデータ・オブジェクトが含まれています。 これらのデータ・オブジェクトの詳細は、「システム・データ・オブジェクト」を参照してください。

  2. フォルダの横のリンクをクリックして開きます。

    フォルダが開き、フォルダ内のデータ・オブジェクトがフォルダ・ツリーの下のリストに表示されます。フォルダの一般プロパティが右フレームに表示され、次のリンクが現行のフォルダに適用されます。

    View: このフォルダの一般プロパティ(名前、作成日、最終変更日、最終変更者など)を表示します。「View」は、初めてフォルダをクリックした際は選択されています。

    Create subfolder: 選択したフォルダ内に別のフォルダを作成します。

    Delete: 選択したフォルダおよびそのフォルダに含まれているすべてのデータ・オブジェクトを削除します。

    Rename: フォルダ名を変更します。

    Move: このフォルダを新しい場所(別のフォルダ内のサブフォルダなど)に移動します。

    Permissions: このフォルダに対して権限を設定します。

    Create Data Object: このフォルダにデータ・オブジェクトを作成します。

2.4.3 フォルダ権限の設定

フォルダの作成時に、そのフォルダに含まれているデータ・オブジェクトに他のユーザーがアクセスできるように権限を設定できます。

フォルダに権限を設定するには、次の手順を実行します。

  1. 「Data Objects」フォルダで、権限を変更するフォルダを選択します。

  2. 「Permissions」をクリックします。

  3. 「Edit permissions」をクリックします。

  4. 「Restrict access to Data Object to certain users or groups」チェック・ボックスを選択します。

    ユーザーとグループのリストおよび権限が表示されます。

  5. 次のいずれかのラジオ・ボタンを選択して、表示内容を選択できます。

    • Show all users and groups

    • Show only users and groups with permissions

    • Show users only

    • Show groups only

  6. リストの最上位にある列ヘッダーをクリックすると、リスト全体に権限を設定できます。設定できる権限は、読取り、更新および削除です。ユーザー名またはグループ名の横にある権限列内のチェック・ボックスを選択すると、リスト内の個々のユーザーまたはグループに権限を設定することができます。

  7. 選択したチェック・ボックスで権限を指定した後、「Save changes」をクリックします。

    変更が保存されたことを確認するメッセージが表示されます。

  8. データ・オブジェクトに対するアクションを表示するには、「Continue」をクリックします。

リストにグループを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 「Add a group to the list」リンクをクリックします。

  2. 表示されたフィールドにWindowsのグループ名を入力します。このグループは、ドメイン・グループとしてすでに存在している必要があります。

  3. 「OK」をクリックします。

    リストにグループが追加されます。

2.4.4 フォルダの移動

フォルダを移動するには、次の手順を実行します。

  1. 移動するフォルダを選択します。

  2. 「Move」をクリックします。

  3. 「Browse」をクリックして、フォルダの新しい場所を選択します。

  4. 「OK」をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じます。

  5. 「Move folder」をクリックします。

    フォルダが移動されます。

  6. 「Continue」をクリックします。

2.4.5 フォルダの名前の変更

フォルダの名前を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 名前を変更するフォルダを選択します。

  2. 「Rename」をクリックします。

  3. 新しい名前を入力し、「Rename folder」をクリックします。

    フォルダの名前が変更されます。親フォルダ内では、一意のフォルダ名を割り当てる必要があります。

  4. 「Continue」をクリックします。

2.4.6 フォルダの削除

フォルダを削除すると、そのフォルダ内のすべてのデータ・オブジェクトも削除されます。

フォルダを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除するフォルダを選択します。

  2. 「Delete」をクリックします。

    フォルダおよびそのすべてのコンテンツを削除することを確認するメッセージが表示されます。

  3. 「OK」をクリックします。

    フォルダが削除されます。

  4. 「Continue」をクリックします。

2.5 セキュリティ・フィルタの追加

特定のユーザーのみがデータ・オブジェクト内の特定の行を表示できるように、データ・オブジェクトにセキュリティ・フィルタを追加できます。これは、すべてのレポート設計者またはレポート表示者を対象とはしていない機密情報が含まれているデータに対して作業を行う場合に有効です。

セキュリティ・フィルタでは、ユーザー名またはグループ名が含まれている別のデータ・オブジェクト(セキュリティ・データ・オブジェクトと呼ばれる)を使用して検索が実行されます。セキュリティ・フィルタを追加する前に、ユーザー名またはグループ名、および各ユーザー名または各グループ名に対して使用可能な値が列内に含まれているセキュリティ・データ・オブジェクトを作成する必要があります。セキュリティ・データ・オブジェクトにNULL値は指定できません。

データ・オブジェクトにセキュリティ・フィルタを追加するには、次の手順を実行します。

  1. Architectの機能リストから「Data Objects」を選択します。

  2. セキュリティ・フィルタを追加するデータ・オブジェクトを選択します。

    右側のフレームにデータ・オブジェクトの一般情報が表示されます。

  3. 「Security Filters」を選択します。

    データ・オブジェクトにセキュリティ・フィルタが含まれている場合、情報を展開および表示できるように、フィルタ名およびプラス記号が表示されます。

  4. 「Add filter」をクリックします。

    セキュリティ・フィルタを定義するためのフィールドが表示されます。

  5. 次の情報を入力します。

    Name of this Security Filter: このフィルタの名前を入力します。

    Security Data Object: マップされた列が含まれているセキュリティ・データ・オブジェクトの名前を選択します。

    Type of identification:ドロップダウン・リストから「By user」または「By group」のいずれかを選択します。セキュリティ・データ・オブジェクトには、ID列の値にマップされたドメイン・ユーザー、ドメイン・グループ、ローカル・ユーザー、ローカル・グループのいずれかが含まれている必要があります。

    Identification column in Security Data Object: ユーザー名またはグループ名を含めるための列の名前を選択します。

    Match column in Security Data Object: セキュリティ・データ・オブジェクトで照合する列を選択します。

    Match column in this Data Object: このデータ・オブジェクトで照合する列の名前を選択します。

  6. 「追加」をクリックします。

たとえば、次のデータ・オブジェクトにセキュリティ・フィルタを追加するには、セキュリティ検索を実行するためのリージョン情報が含まれているセキュリティ・データ・オブジェクトが必要です。

サンプル・データ・オブジェクト:

ユーザー リージョン Sales
John Smith 1 $55,000
Bob Wright 1 $43,000
Betty Reid 2 $38,000

セキュリティ・データ・オブジェクト:

ログイン リージョンID
DomainName\jsmith 1
DomainName\jsmith 2
DomainName\bwright 1
DomainName\breid 2

bwrightアカウントで、リージョンIDおよびリージョンに基づいてセキュリティ・フィルタが適用されているデータ・オブジェクトにアクセスするレポートを表示する場合は、jsmithおよびbwrightに関する情報にのみアクセス可能です。breidに関する情報は表示できません。 一方、jsmithアカウントは、1および2の両方のリージョンのデータが表示されるように設定されています。

2.5.1 他のデータ・オブジェクトからのセキュリティ・フィルタのコピー

別のデータ・オブジェクトからセキュリティ・フィルタをコピーして、編集するデータ・オブジェクトに適用します。

別のデータ・オブジェクトからセキュリティ・フィルタをコピーするには、次の手順を実行します。

  1. Architectの機能リストから「Data Objects」を選択します。

  2. セキュリティ・フィルタを追加するデータ・オブジェクトを選択します。

    右側のフレームにデータ・オブジェクトの一般情報が表示されます。

  3. 「Security Filters」を選択します。

    データ・オブジェクトにセキュリティ・フィルタが含まれている場合、情報を展開および表示できるように、フィルタ名およびプラス記号が表示されます。

  4. 「Copy from」をクリックします。

    「Choose Data Object」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. コピーするセキュリティ・フィルタが含まれているデータ・オブジェクトを選択し、「OK」をクリックします。

  6. セキュリティ・フィルタに変更を行うには、フィルタの詳細を表示して「Edit」をクリックします。

  7. 「Save」をクリックします。

2.6 ディメンションの追加

Architectでは、データ・オブジェクトにディメンションを追加して、Active Studioのグラフのドリル・パスを定義できます。ディメンションには、フィールドが階層で含まれています。エンド・ユーザーは、グラフで階層を選択すると、情報の階層をドリルアップおよびドリルダウンできます。また、グラフ内でドリルダウンすると、特定の値内のより詳細なレベルのデータを表示できます。

階層は、データ・オブジェクト内のディメンションの属性です。各データ・オブジェクトに、複数のディメンションを作成することができます。データ・オブジェクト内の各フィールドは、1つのディメンションにのみ属すことができます。複数の独立した階層を作成および編集できます。

グラフ内で階層をドリル・パスとして使用する場合は、レポート設計者が、ドリル・パスとして使用する階層を選択する必要があります。ディメンションを作成するには、ディメンションとして保存する複数のフィールドを選択する必要があります。その後、それらのフィールドを階層に編成します。

ディメンションおよび階層の例:

ディメンション 階層
Sales Category
Brand
Description

ディメンションおよび階層を追加するには、次の手順を実行します。

  1. Architectの機能リストから「Data Objects」を選択します。

  2. ディメンションを追加するデータ・オブジェクトを選択します。

    右側のフレームにデータ・オブジェクトの一般情報が表示されます。

  3. 「Dimensions」を選択します。

  4. 「Add a new dimension」をクリックします。

  5. ディメンション名を入力します。

  6. ディメンションの説明を入力します。

  7. ディメンションに含めるフィールド名を選択します。たとえば、「Sales」、「Category」、「Brand」、「Description」などです。

    フィールド名は、「Data Objects Fields」リストから「Dimension Fields」リストに移動されて、選択されたことが示されます。

  8. 「Save」をクリックします。

  9. 「Continue」をクリックします。

    新しいディメンションが表示されます。フィールドの階層を定義する必要があります。

  10. 「Add new hierarchy」をクリックします。

  11. 階層名を入力します。

  12. 階層の説明を入力します。

  13. ディメンションの属性として定義するフィールド名を選択します。たとえば、「Sales」は「Dimension Field」リストに残ります。「Category」、「Brand」および「Description」をクリックして、これらのフィールドを一般的な順序から特定の順序に並び替えます。フィールドをクリックする順序は、フィールドが「Hierarchy Field」リストに表示されている順序です。「Hierarchy Fields」リストの最上位には一般的なグループ化フィールドを、「Hierarchy Fields」の最下位には詳細なフィールドを配置します。

  14. 「Save」をクリックします。

  15. 「Continue」をクリックします。

    新しい階層が表示されます。階層およびディメンションは、リンクをクリックして編集または削除できます。また、ディメンションに対する複数の階層の定義を継続したり、データ・オブジェクトへの新しいディメンションの追加を行うことができます。

2.6.1 時間ディメンション

ディメンションに日時データ型フィールドが含まれている場合は、階層に含める時間レベルを選択できます。

時間レベルを選択するには、次の手順を実行します。

  1. 日時データ型フィールドが含まれているディメンションで、階層を追加します。

  2. 日時データ型フィールドを選択します。既存の時間レベルを編集する場合は、「Edit Time Levels」をクリックします。

    「Time Levels Definition」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 階層に含めるレベルをクリックします。レベルには、次のものがあります。

    • Year: 年を表す4桁の数値。

    • Quarter: 1月、2月、3月を示す第1四半期から始まる4つの四半期を表す1から4の数値。

    • Month: 1月から始まる月を表す1から12の数値。

    • Week of the Year: 1月1日から該当週までを表す数値。

    • Day of the Year: 1月1日から該当日までを表す数値。

    • Day of the Month: 該当日の日付を表す数値。

    • Day of the Week: 日曜日から土曜日までの曜日を表す数値。

    • Hour: 1から24の数値。

    • Minute: 1から60の数値。

    • Second: 1から60の数値。

  4. 「OK」をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じます。

2.7 データ・オブジェクトの名前の変更および移動

データ・オブジェクトは、編集または消去せずに名前の変更および移動を行うことができます。データ・オブジェクトの名前または説明のみを変更する場合は、「Rename」オプションを使用します。

データ・オブジェクトの名前を変更するには、次の手順を実行します。

  1. Architectの機能リストから「Data Objects」を選択します。

  2. 移動するデータ・オブジェクトを選択します。

    右側のフレームにデータ・オブジェクトの一般情報が表示されます。

  3. 「Rename/Move」を選択します。

  4. データ・オブジェクトの新しい名前、ヒント・テキストおよび説明を入力します。

  5. 「Save changes」をクリックします。

データ・オブジェクトを移動するには、次の手順を実行します。

  1. リストから「Data Objects」を選択します。

  2. 移動するデータ・オブジェクトを選択します。

    右側のフレームにデータ・オブジェクトの一般情報が表示されます。

  3. 「Rename/Move」を選択します。

  4. 「Browse」をクリックして、データ・オブジェクトの新しい場所を入力します。

  5. 「Save changes」をクリックします。

2.8 索引の追加

索引を使用すると、多数の行が含まれている大きなデータ・オブジェクトのパフォーマンスが向上します。索引を使用しないでデータにアクセスする場合は、データ・オブジェクト内のすべての行をスキャンする必要があります。スキャンは、非常に大きなデータ・オブジェクトに対しては非効率的です。索引は、列内の特定の値を持つ行の検出に有効な場合があります。リクエストしたフィールドの索引がデータ・オブジェクトに存在する場合は、すべてのデータを検索せずに情報が検出されます。索引は、列内の値ごとの行の検索、データの集計およびデータのソートを行う場合に最も有効です。

索引は、データ・オブジェクトの作成時に索引付けするフィールドを選択して、データ・オブジェクトに追加できます。索引は、データ・オブジェクトを編集および消去しないかぎり、データ・オブジェクトのロード後は追加できません。

索引を追加するには、次の手順を実行します。

  1. Architectの機能リストから「Data Objects」を選択します。

  2. 索引を追加するデータ・オブジェクトをクリックします。

  3. 「Indexes」を選択します。

  4. 「Add Index」をクリックします。

    「Add Index」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. 索引の「Name」および「Description」を入力します。

  6. 必要な数のフィールドを追加して表の索引を作成します。

    索引からフィールドを削除するには、右側のリスト内のフィールドをクリックします。

  7. 「OK」をクリックします。

    索引が追加され、その索引に含まれているフィールドに基づいて名前が付けられます。複数の索引を作成できます。作成した索引を削除するには、索引名の横にある「Remove Index」をクリックします。

2.9 データ・オブジェクトの消去

データ・オブジェクトをロードする前に、そのデータ・オブジェクトを消去する必要がある場合があります。データ・オブジェクトを消去すると、ADCからデータ・オブジェクトを削除することなく、現行のコンテンツが削除されます。

データ・オブジェクトを消去するには、次の手順を実行します。

  1. Architectの機能リストから「Data Objects」を選択します。

  2. 消去するデータ・オブジェクトを選択します。

    右側のフレームにデータ・オブジェクトの一般情報が表示されます。

  3. 「Clear」をクリックします。

2.10 データ・オブジェクトの削除

データ・オブジェクトの削除時に、そのデータ・オブジェクトにアクセスしているプランが存在していないことを確認してください。また、削除するデータ・オブジェクトを参照しているレポートおよびアラートを編集または削除する必要もあります。

データ・オブジェクトを削除するには、次の手順を実行します。

  1. Architectの機能リストから「Data Objects」を選択します。

  2. 削除するデータ・オブジェクトをクリックします。

    右側のフレームにデータ・オブジェクトの一般情報が表示されます。

  3. 「Delete」をクリックします。

2.11 システム・データ・オブジェクト

「System」データ・オブジェクト・フォルダには、Oracle Business Activity Monitoringの実行に使用するデータ・オブジェクトが含まれています。 これらのデータ・オブジェクトは、次のデータ・オブジェクトを除き、変更しないでください。

マトリックス・テーマ、色テーマ、アクション・ボタンおよびアクション・フォームの詳細は、『Oracle Business Activity Monitoring Active Studioユーザーズ・ガイド』を参照してください。