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Oracle Application Server Adapter for J.D. Edwards OneWorldユーザーズ・ガイド
10g (10.1.3.1.0)
B31891-01
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5 BPEL Process Managerの統合の例

この章では、次の例について説明します。

この章で示す使用例では、次の前提条件を満たしている必要があります。

前提条件

次にインストールおよび構成の要件を示します。


関連項目:

『Oracle Application Server Adapter インストレーション・ガイド』

この章の例では、J.D. Edwards OneWorldとのサービスおよびイベントの統合を実行するための構成手順を示します。 その前に、次の内容を理解している必要があります。


関連項目:

『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』

Oracle BPEL Process Managerにアダプタを統合する処理は、2つのステップで構成されます。

  1. 設計時: OracleAS Adapter for J.D. Edwards OneWorldは、Application Explorerでサービスおよびイベントが構成されます。詳細は第2章「OracleAS Adapter for J.D. Edwards One Worldの構成」を参照してください。 統合ロジックはJDeveloperを使用してモデル化されています。

  2. 実行時: JDeveloperで設計したBPELプロセスをデプロイした後は、BPEL Consoleでサービス構成をテストしたり、新しく受信したイベントを表示できます。

J.D. Edwards OneWorldサービスの統合

この項では、J.D. Edwardsサービスの統合について説明します。 次に、設計時と実行時の手順について説明します。

設計時の構成

リクエスト/レスポンス・サービス用のWSDLの生成

アウトバウンド相互作用のWSDLを生成する手順は、次のとおりです。

  1. Application Explorerを起動して、定義済のJ.D. Edwardsターゲットに接続します。

  2. 「サービス」「JDEJAVA_CFIN」「B0100033」を順番に開き、「GetEffectiveAddress」を選択します。

  3. 「GetEffectiveAddress」を右クリックします。

    次のメニューが表示されます。

    「WSDLのエクスポート」ダイアログ・ボックス
    図wlae_exportwsdl.gifの説明

  4. 「アウトバウンドJCAサービスの作成」を選択します。

    「WSDLのエクスポート」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「WSDLのエクスポート」ダイアログ・ボックス
    図wlae_exportwsdl2.gifの説明

  5. ファイルのデフォルト名および位置をそのまま使用します。

    .wsdlというファイル拡張子が自動的に追加されます。

  6. 「OK」をクリックします。

    WSDLファイルが作成されます。

BPEL PMサーバー接続の作成

アウトバウンドBPELプロセスを設計するには、その前に、Oracle JDeveloperで新規のアプリケーション・サーバーおよび統合サーバー接続を構成する必要があります。 詳細は、第4章「Oracle BPEL Process Managerとの統合」を参照してください。

同期BPELプロセス用のBPELプロジェクトの作成

同期BPELプロセス用のBPELプロジェクトを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 左上ペインの最上部にある「アプリケーション・ナビゲータ」タブをクリックし、アプリケーションを選択します。

    JDeveloperの「アプリケーション」タブ
    図bpel_34a.gifの説明

  2. アプリケーションを右クリックして「新規プロジェクト」を選択します。

    「新規ギャラリ」ウィンドウが表示されます。

    新規ギャラリ
    図bpel_1.gifの説明

  3. 「項目」リストから「BPELプロセス・プロジェクト」を選択し、「OK」をクリックします。

    「BPELプロジェクト作成ウィザード - プロジェクトの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「BPELプロジェクト作成ウィザード - プロジェクトの設定」ダイアログ・ボックス
    図bpel_2a.gifの説明

  4. 次の手順を実行します。

    1. BPELプロジェクトに名前(JDE_Serviceなど)を指定します。

      「ネームスペース」フィールドが自動的に更新されます。

    2. 「テンプレート」リストから「同期BPELプロセス」を選択します。

  5. 「OK」をクリックします。

GetEffectiveAddress(アウトバウンド・サービス)用のBPELプロセスの設計

BPELプロセスを設計する手順は、次のとおりです。

  1. 右側の「サービス」ペインからPartnerLinkをビジュアル・エディタにドラッグ・アンド・ドロップします。

    「パートナ・リンクの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「パートナ・リンクの作成」ウィンドウ
    図bpel_4.gifの説明

  2. 「サービス・エクスプローラ」アイコン(「WSDLファイル」フィールドの前にある左から2番目のアイコン)をクリックします。

    「サービス・エクスプローラ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「サービス・エクスプローラ」ダイアログ・ボックス
    図bpel_5.gifの説明

  3. 「アダプタ・サービス」下の新規接続を開き、「アダプタ」「アプリケーション」を順番に開きます。

    「サービス・エクスプローラ」ダイアログ・ボックスに表示されるWSDLツリーには、Application Explorerを使用して作成したWSDLファイルがリストされます。 WSDLツリーは、BPELサーバーのインストールの一部として自動的にデプロイされたWSDLサーブレットによって生成されます。

    「サービス・エクスプローラ」ダイアログ・ボックス
    図bpel_6.gifの説明

  4. 「GetEffectiveAddress_invoke.wsdl」を選択して「OK」をクリックします。

    「パートナ・リンクの作成」ダイアログ・ボックスの「WSDLファイル」フィールドに、選択したWSDLファイルの名前と場所が表示されます。「パートナ・リンク・タイプ」フィールドには、WSDLファイルで定義したPartnerLinkを指定します。

    「パートナ・リンクの作成」
    図bpel_7.gifの説明

    次の手順を実行します。

    1. 「myRole」フィールドは指定しないままにします。ロールはBPELプロセスから同期で起動するため、PartnerLinkのロールはNULLになります。

    2. 「パートナ・ロール」リストから、デフォルト値「GetEffectiveAddressRole」を選択します。これがBPELプロセスのロールです。

  5. 「OK」をクリックします。

    新規のPartnerLinkがビジュアル・エディタに表示されます。

  6. 「ファイル」メニューから「保存」を選択します。

  7. 右側の「プロセス・アクティビティ」ペインからInvokeアクティビティをビジュアル・エディタにドラッグし、Receiveアクティビティ(receiveInput)とReplyアクティビティ(replyOutput)の間に配置します。

    Invokeプロセス・アクティビティは次の図に示すように表示されます。

    新規アクティビティを表示するJDeveloperの図
    図bpel_42.gifの説明

  8. Invoke_1の右の矢印をドラッグして、JDE_Service_PL PartnerLinkに接続します。

    「起動の編集」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「起動の編集」ダイアログ・ボックス
    図bpel_43.gifの説明

    次の手順を実行します。

    1. 「JDE_GetEffectiveAddress」など、Invokeアクティビティの名前を指定します。

    2. 「入力変数」フィールドの右側にある最初のアイコンをクリックし、表示された「変数の作成」ウィンドウで「OK」をクリックします。

    3. 同様の手順を繰り返して、「出力変数」フィールドのデフォルト値を作成します。

  9. 「OK」をクリックします。

  10. Assignプロセス・アクティビティをドラッグし、receiveInputJDE_GetEffectiveAddressの間にドロップします。

    次のイメージは、JDeveloperビジュアル・エディタの新規Assignアクティビティを示しています。

    新規プロセス・アクティビティを表示するJDeveloperの図
    図bpel_44.gifの説明

  11. Assignアクティビティ・アイコンをダブルクリックします。

    「割当て」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「割当て」ダイアログ・ボックス
    図bpel_14.gifの説明

  12. 「コピー操作」タブで、「作成」をクリックし、「コピー操作」を選択します。

    「コピー操作の作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    1. 「From」ペインで「変数」「inputVariable」を順番に開き、「ペイロード」を強調表示します。

    2. 「To」ペインで「変数」「JDE_GetEffectiveAddress_GetEffectiveAddress_InputVariable」を順番に開き、「input_GetEffectiveAddress」を強調表示します。

    「コピー操作の作成」ダイアログ・ボックスが次のように表示されます。

    「コピー操作の作成」ダイアログ・ボックス
    図bpel_10a.gifの説明

  13. 「コピー操作の作成」ダイアログ・ボックスおよび「割当て」ダイアログ・ボックスを閉じるには、「OK」をクリックします。

  14. 右側の「プロセス・アクティビティ」ペインから別のAssignアクティビティをビジュアル・エディタにドラッグし、Invokeアクティビティ(JDE_GetEffectiveAddress)とReplyアクティビティ(replyOutput)の間に配置します。

  15. Assignアクティビティ・アイコンをダブルクリックして、「作成」をクリックします。

  16. 「JDE_GetEffectiveAddress_GetEffectiveAddress_OutputVariable」「output_GetEffectiveAddress」「outputVariable」「payload」にマップします。

    次に示すように、すべての変数がマップされていることを確認します。

    「コピー操作の作成」ダイアログ・ボックス
    図bpel_10b.gifの説明

  17. 「OK」をクリックし、再度「OK」をクリックします。

  18. 「ファイル」メニューから「保存」を選択します。

これで、BPELプロセスの設計が完了します。

GetEffectiveAddress(アウトバウンド・サービス)用のBPELプロセスのデプロイ

JDeveloperでは、BPELプロセスをOracle BPEL Consoleに直接デプロイします。

JDeveloperでBPELプロセスをデプロイする手順は、次のとおりです。

  1. 「アプリケーション・ナビゲータ」タブで、プロジェクトを右クリックします。

  2. 「デプロイ」使用しているBPEL PMサーバー接続「デフォルト・ドメインにデプロイ」を順番に選択します。

    デプロイ処理が自動的に開始されます。

  3. ウィンドウの最下部にある「メッセージ」ログを確認します。

    「メッセージ」ログには、デプロイのステータスが表示されます。この例では、プロセスで正常にデプロイされたことを示すメッセージが表示されています。

    「メッセージ」ログ
    図bpel_45.gifの説明

    デプロイが成功しなかった場合は、「コンパイラ」タブをクリックすると、デプロイ処理中に発生したエラー・メッセージと警告メッセージがすべて表示されます。

実行時の構成

Oracle BPEL ConsoleからGetEffectiveAddressプロセスを起動する手順は、次のとおりです。

  1. ブラウザに次のURLを入力してOracle BPEL Consoleを起動します。

    http://host:port/BPELConsole
    
    
  2. 有効なユーザー名およびパスワードを入力します。

    Oracle BPEL Consoleのメイン・ページが表示されます。

  3. 「BPELプロセス」タブをクリックします。

    デプロイ済プロセスがこのタブに表示されます。

    Oracle BPEL Consoleの「BPELプロセス」タブ
    図bpel_47.gifの説明

  4. 「JDE Service」プロセス・リンク、「JDE_Service」をクリックします。

  5. 「開始」タブをクリックします。

    「開始」タブでは、BPELプロセスをテストできます。

    Oracle BPEL Consoleの「開始」タブ
    図bpel_20.gifの説明

    次の手順を実行します。

    1. 「テスト・インスタンスを起動しています」リストから、「XMLソース」を選択します。

    2. XML入力用のテキスト領域に、次のコードを入力します。

      <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
      <jdeRequest type="callmethod"><callMethod name="GetEffectiveAddress" runOnError="no"><params><param name="mnAddressNumber">99999</param><param name="jdDateBeginningEffective"/><param name="cEffectiveDateExistence10"/><param name="szAddressLine1"/><param name="szAddressLine2"/><param name="szAddressLine3"/><param name="szAddressLine4"/><param name="szZipCodePostal"/><param name="szCity"/><param name="szCountyAddress"/><param name="szState"/><param name="szCountry"/><param name="szUserid"/><param name="szProgramid"/><param name="jdDateupdated"/><param name="szWorkstationid"/><param name="mnTimelastupdated"/><param name="szNamealpha"/></params><onError abort="yes"/></callMethod></jdeRequest>
      
      
  6. 「XMLメッセージの転送」をクリックします。

    「監査」タブをクリックすると、J.D. Edwardsシステムから受信したレスポンスが表示されます。

    JDEシステムからのレスポンス
    図bpel_48.gifの説明

J.D. Edwards OneWorldイベントの統合

この例は、OracleAS Adapter for J.D. Edwards OneWorldとJ.D. Edwards OneWorldを統合してイベント・データを受信する方法を示しています。 設計時および実行時の構成手順については、次の各項で説明します。

設計時の構成

JDeveloperを使用してBPELプロセスを設計する前に、すべてのJ2CAイベントについて個別にチャネルを作成し、Application Explorerを使用してインバウンド相互作用のためのWSDLを生成するときに、そのチャネルを選択する必要があります。


注意:

2つ以上のイベントで同じチャネルを共有すると、イベント・メッセージが正しいBPELプロセスに配信されない可能性があります。

Application Explorerでのチャネルの作成

チャネルを作成する手順は、次のとおりです。

  1. Application Explorerで、「JDEdwards」ノードを開きます。

  2. 「チャネル」ノードを右クリックして「チャネルの追加」を選択します。

    「チャネルの追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「チャネルの追加」ダイアログ・ボックス
    図add_channel_dialog.gifの説明

  3. 「名前」フィールドにわかりやすいチャネル名を入力します。

  4. 「説明」フィールドに説明を入力します(オプション)。

  5. 「プロトコル」リストからチャネルのプロトコルを選択します。

  6. 「次へ」をクリックします。

    選択したリスナー用のダイアログ・ボックスが表示されます。

    「システム」タブ
    図tcp_listener_dialog.gifの説明

  7. 「ホスト」フィールドでサーバーの場所を入力します。

  8. 「ポート番号」フィールドにチャネルのポート番号を入力します。

  9. 「同期タイプ」リストから同期タイプを選択します。

  10. XML書式ではないデータを送信するイベントの長さ接頭辞を選択します。TCP/IPイベント・アプリケーションでは、データをTCP/IPポートに書き込む際、4バイト・バイナリの長さのフィールドをデータの前に付ける必要があります。

  11. XML書式でデータを返すイベントの「XML」を選択します。プリパーサーは必要ありません。

  12. イベント・トランザクションとチャネル間で持続的な通信を保持するために、キープ・アライブを選択します。

  13. プリパーサー・タブをクリックします。

    「ユーザー」タブ
    図preparser_tab.gifの説明

    表に従って値を入力します。

    パラメータ 説明
    ユーザーID* J.D. Edwards OneWorld用の有効なユーザーID。
    ユーザー・パスワード* ユーザーIDに関連付けられているパスワード。
    JDE環境* ご使用のJ.D. Edwards OneWorld環境。このパラメータの詳細は、J.D. Edwards OneWorldのドキュメントを参照するか、OneWorldシステム管理者にお問い合せください。
    アプリケーション XMLInteropまたはJ.D. Edwards OneWorld内のアプリケーション名。オプション。
    サーバーIPアドレス* J.D. Edwards OneWorldが実行されているサーバーの名前。JDEOWなどのサーバー名または123.45.67.89などのIPアドレスも指定できます。
    サーバー・ポート* 6009など、サーバーがリスニングしているポート番号。
    スキーマ・スタイル リストからスタイルを選択します。

    「OK」をクリックします。

    チャネルが作成され、「チャネル」ノードの下に表示されます。アイコン上に表示される「X」は、そのチャネルが切断状態になっていることを示します。


    注意:

    Application Explorerで作成したチャネルは、BPEL PMサーバーによって管理されます。デバッグとテストの目的でチャネルを開始した場合は、実行前に停止してください。

イベント通知用のWSDLの生成(コマンド・プロンプトのみ)

Application Explorerを使用してJ.D. Edwards OneWorldのイベント通知用にWSDLを生成できません。 コマンド・プロンプトからWSDLを生成するには、次の手順を実行する必要があります。

重要: 選択したノードがイベントをサポートしている場合のみ、インバウンドJ2CAサービスを作成できます。

J.D. Edwards OneWorldのイベント通知用のWSDLファイルを生成する手順は、次のとおりです。

  1. Application Explorerの「J.D. Edwardsイベント」ノードの下にチャネルを作成します。「Application Explorerでのチャネルの作成」を参照してください。

  2. チャネルを開始します。

    重要: チャネルの開始後は、BPEL PM ServerまたはOracle Application Serverを再起動しないでください。

  3. J.D. Edwards OneWorldからインバウンド・メッセージを送信します。

  4. インバウンド・メッセージ・ペイロードを、OracleAS_home\adapters\application\config\jca_sample\log\iwaf_jca15.log内にあるログ・ファイルで取得します。

    または、Application Explorerの「イベント」の下にある「ファイル」プロトコルを使用してポートを作成し、イベント・メッセージをファイル・システムに配置できます。

  5. XMLSpyなどのサード・パーティ・ツールによって、前のステップで取得したXMLペイロードを使用してXSDスキーマを作成します。

  6. orabpel-adapters.jarがクラスパスにあることを確認します。

  7. コマンド・プロンプトを開き、ディレクトリをOracleAS_home\adapters\application\toolsに変更します。

  8. obadapter.batを実行して環境を設定します。

  9. 次のコマンドを入力してWSDLを生成します。

    java com.iwaysoftware.af.container.tools.wsdl.IWayWSILBrowser jcaHome adapter target channel schemaPrefix wsdlFileName
    
    

    各項目の説明は次のとおりです。

    • jcaHomeは、J2CA構成へのパスです。 例: OracleAS_home\adapters\application\

    • adapterはアダプタの名前です。 例: JDEdwards

    • targetは、Application Explorerの「アダプタ」に作成したアダプタ・ターゲットの名前です。

    • channelは、Application Explorerの「イベント」で作成したチャネルの名前です。

    • schemaPrefixはXSDスキーマの接頭辞です。 スキーマ・ファイルは、Javaコマンドを実行するディレクトリと同じディレクトリに存在する必要があります。例: OracleAS_home\adapters\application\config\jca_sample\schemas\JDEdwards\bvision02

    • wsdlFileNameはこの手順で作成したWSDLファイルの名前です。

    次に例を示します。

    C:\soaga\adapters\application\config\jca_sample\schemas\JDEdwards\bvision02>java  com.iwaysoftware.af.container.tools.wsdl.IWayWSILBrowser c:\soaga\adapters\application\  JDEdwards bvision02 JDE PO purchaseorder.wsdl
    
    

    コマンドが正しく実行されると、コマンド・ウィンドウに次の出力が表示されます。

    Running Inbound WSDL generation tool...  -> user.dir = C:\soaga\adapters\application\config\jca_sample\schemas\JDEdwards\bvision02  -> Generating WSDL...  -> Done.  -> Writing WSDL 'c:\soaga\adapters\application\\wsdls\purchaseorder.wsdl' to disk...  -> Done.
    

    注意:

    イベント通知サービス用に生成されたWSDLファイルの名前に_receiveを追加することをお薦めします。これにより、リクエスト/レスポンス・サービス用に生成されたWSDLファイルと簡単に区別できるようになります。

  10. Application Explorerでチャネルを停止します。


注意:

WSDLファイルをサブフォルダに編成して、独自のWSDL階層構造を作成できます。 OracleAS_home\adapters\application\wsdls\の下にフォルダを作成してください。JDeveloperのWSILブラウザに、WSDL階層の完全なツリー構造が表示されます。

WSDLファイルが作成されます。 WSDLをパートナ・リンクとして使用するBPELプロセスを作成できます。 BPELプロセスはデプロイされているため、チャネルはBPEL PMからアクティブ化されます。 次に、J.D. Edwards OneWorldからインバウンド・メッセージを送信した後、メッセージがBPEL PMによって開始されたチャネルで受信されます。 次の各項で、これらの手順を詳細に説明します。

BPEL PMサーバー接続の作成

BPELプロセスを設計するには、その前に、Oracle JDeveloperで新規のアプリケーション・サーバーおよび統合サーバー接続を構成する必要があります。 詳細は、第4章「Oracle BPEL Process Managerとの統合」を参照してください。

SalesOrderインバウンド・サービス用のBPELプロジェクトの設計

インバウンド相互作用のためのBPELプロジェクトを設計する手順は、次のとおりです。

  1. 左上ペインの最上部にある「アプリケーション・ナビゲータ」タブをクリックし、アプリケーションを選択します。

    JDeveloperの「アプリケーション」タブ
    図bpel_34a.gifの説明

  2. アプリケーションを右クリックして「新規プロジェクト」を選択します。

    「新規ギャラリ」ウィンドウが表示されます。

    新規ギャラリ
    図bpel_1.gifの説明

  3. 「項目」リストから「BPELプロセス・プロジェクト」を選択し、「OK」をクリックします。

    「BPELプロジェクト作成ウィザード - プロジェクトの設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「BPELプロジェクト作成ウィザード - プロジェクトの設定」ダイアログ・ボックス
    図bpel_22a.gifの説明

  4. 次の手順を実行します。

    1. BPELプロジェクトに名前を指定します。

      「ネームスペース」フィールドが自動的に更新されます。

    2. 「テンプレート」リストから「空のBPELプロセス」を選択します。

    3. 「OK」をクリックします。

  5. 右側の「サービス」ペインからPartnerLinkをビジュアル・エディタにドラッグ・アンド・ドロップします。

    「パートナ・リンクの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「パートナ・リンクの作成」ウィンドウ
    図bpel_4.gifの説明

  6. 「サービス・エクスプローラ」アイコン(「WSDLファイル」フィールドの前にある左から2番目のアイコン)をクリックします。

    「サービス・エクスプローラ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「サービス・エクスプローラ」ダイアログ・ボックス
    図bpel_5.gifの説明

  7. 「アダプタ・サービス」下の新規接続を開き、「アダプタ」「アプリケーション」を順番に開きます。

    「サービス・エクスプローラ」ダイアログ・ボックスに表示されるWSDLツリーには、Application Explorerを使用して作成したWSDLファイルがリストされます。 WSDLツリーは、BPELサーバーのインストールの一部として自動的にデプロイされたWSDLサーブレットによって生成されます。

    WSDLツリー
    図bpel_6b.gifの説明

  8. 「SalesOrder.wsdl」を選択して「OK」をクリックします。

    「パートナ・リンクの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「パートナ・リンクの作成」ダイアログ・ボックス
    図bpel_24a.gifの説明

    「WSDLファイル」フィールドに、選択したWSDLファイルの名前と場所が表示されます。「パートナ・リンク・タイプ」フィールドには、WSDLファイルで定義したPartnerLinkを指定します。

    次の手順を実行します。

    1. 「マイ・ロール」リストから、デフォルト値「SalesOrderRole」を選択します。

    2. 「パートナ・ロール」フィールドは指定しないままにします。

  9. 「適用」「OK」を順番にクリックします。

    新規のPartnerLinkがビジュアル・エディタに表示されます。

    新規のPartnerLinkを表示するJDeveloperビジュアル・エディタ
    図bpel_25a.gifの説明

  10. 右側の「プロセス・アクティビティ」ペインからReceiveアクティビティをビジュアル・エディタにドラッグし、「アクティビティをここにドロップ」とラベルが付いた指定のプレースホルダに配置します。

  11. ReceiveアクティビティをJDE_event PartnerLinkに接続します。

    「受信の編集」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「受信の編集」ダイアログ・ボックス
    図bpel_26a.gifの説明

    次の手順を実行します。

    1. Receiveアクティビティに名前(Receive_SalesOrderなど)を指定します。

    2. 「変数」フィールドの右側にある最初のアイコンをクリックし、表示された「変数の作成」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。

    3. 「インスタンスの作成」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。

  12. 「適用」をクリックします。

    これで、「受信の編集」ダイアログ・ボックスに警告またはエラーが表示されなくなります。

  13. 「OK」をクリックします。

  14. 「ファイル」メニューから「保存」を選択します。

インバウンド・サービス用のBPELプロジェクトのデプロイ

  1. 「アプリケーション・ナビゲータ」タブで、プロジェクトを右クリックします。

  2. 「デプロイ」使用しているBPEL PMサーバー接続「デフォルト・ドメインにデプロイ」を順番に選択します。

    デプロイ処理が自動的に開始されます。

    JDeveloperの正常なコンパイル
    図bpel_46.gifの説明

実行時の構成

イベントは、データベースまたはアプリケーション・システムでアクティビティの結果として生成されます。 イベントを使用して、アプリケーション内でアクションをトリガーできます。 イベントの構成の詳細は、「イベント・アダプタの構成」を参照してください。

J.D. Edwards OneWorldでのイベントの起動

J.D. Edwards OneWorldでイベントを起動する手順は、次のとおりです。

  1. J.D. Edwards OneWorldシステムにログインします。

  2. 「J.D. Edwards OneWorld Explorer」ウィンドウの「Fast Path」フィールドで、「G4211」と入力して[Enter]を押します。

    「Fast Path」フィールド
    図jde_eventtrigger.gifの説明

  3. 「Sales Order Detail」(P4210)を右クリックします。

    選択済の「Sales Order Detail」とメニューの表示
    図jde_eventtrigger2.gifの説明

  4. 「Prompt for」「Values」を順番に選択します。

    「Processing Options」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「Processing Options」ダイアログ・ボックス
    図jde_eventtrigger3.gifの説明

    次の手順を実行します。

    1. 「Interop」タブをクリックします。

    2. 「Transaction Type」フィールドに「JDESOOUT」と入力します。

    3. 「Before/After Image Processing Blank」フィールドの値が1であることを確認します。

  5. 「OK」をクリックします。

    「Sales Order Detail - (Customer Service Inquiry)」ウィンドウが表示されます。

    「Sales Order Detail」ウィンドウ
    図jde_eventtrigger4.gifの説明

  6. 「Add」アイコン(左から3番目のアイコン)をクリックします。

  7. 次の画面に表示されている値を入力します。

    別のフィールドに移動するには、キーボードの[Tab]キーを使用します。

    正しいオーダー値
    図jde_eventtrigger5.gifの説明

  8. 「Quantity Ordered」および「Item Number」の値を入力します。

    次に例を示します。

    「Quantity Ordered」および「Item Number」のサンプル値
    図jde_eventtrigger6.gifの説明

  9. 2行目の最初のフィールドをクリックし、処理に数秒間を割り当てます。

    2行目を選択
    図jde_eventtrigger7.gifの説明

  10. 「OK」をクリックします。

J.D. Edwards OneWorldシステムでイベントが起動されます。

結果の検証

結果を検証する手順は、次のとおりです。

  1. 次のサイトでOracle BPEL Consoleにログインします。

    http://host:port/BPELConsole
    
    
  2. 有効なユーザー名およびパスワードを入力します。

  3. 「インスタンス」タブをクリックします。

    最近受信したランタイム・イベントが「インスタンス」タブに表示されています。

    「インスタンス」タブ
    図bpel_36.gifの説明

  4. J.D. Edwardsイベント・インスタンスをクリックし、「監査」をクリックすると、受信済イベント・メッセージが表示されます。

    「監査」タブ
    図bpel_37.gifの説明