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Oracle Enterprise Service Bus クイック・スタート・ガイド
10g(10.1.3.1.0)

B31901-01
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3 CustomerDataチュートリアルの使用

この章では、CustomerDataチュートリアルの使用方法と変更方法について説明します。 項目は次のとおりです。

概要

このチュートリアルでは、Oracle JDeveloper ESB DesignerおよびESB Control Consoleを使用して、CustomerDataチュートリアルをデプロイおよびテストする方法を学習します。 さらに、新規のインバウンド・ファイル・アダプタ・サービスを作成して、CustomerDataチュートリアルを変更します。

CustomerDataチュートリアルは、次のステップで構成されています。

  1. CustInというインバウンド・アダプタ・サービスによって、レガシーな顧客ファイルがディレクトリから取得されます。

  2. CustInアダプタ・サービスは、このファイル・データをCustIn_RSというルーティング・サービスに送信します。

  3. CustIn_RSルーティング・サービスは、このファイル・データを標準的なデータ構造に変換し、CustOut_RSルーティング・サービスに送信します。

    データ構造を標準的なデータ構造に変換することで、そのデータは、単一のメッセージ書式でOracle Enterprise Service Bus間を移動できます。 メッセージを外部ターゲットに配信する準備が整っている場合は、メッセージ書式をそのターゲットで必要な書式に変換できます。

  4. CustOut_RSルーティング・サービスは、次の処理を実行します。

    • カスタマ・リレーションシップ・マネジメント・アプリケーションに配信するために、メッセージを標準的な書式でCRMOutアダプタ・サービスに送信します。

    • メッセージを顧客情報データベースで必要な構造に変換し、フィルタを適用してペイロードにアメリカ合衆国内の顧客所在地が含まれているかどうかを判断します。

      • 顧客所在地がアメリカ合衆国内にある場合は、顧客情報データベースに配信するために、メッセージをCustDBOutアダプタ・サービスに送信します。

      • 顧客所在地がアメリカ合衆国内にない場合は、メッセージを顧客情報データベースに配信しません。

チュートリアルの使用

この項では、ESB CustomerDataチュートリアルを実行します。 チュートリアルを実行する手順は、次のとおりです。

  1. デスクトップの「スタート」ボタンから、「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle-Home」→「Oracle Process Manager」「Start Oracle Process Manager」の順に選択し、OPMNおよびすべての管理プロセスを起動します。「Oracle Process Managerの開始」ウィンドウが表示された後、閉じられます。

  2. <ORACLE_HOME>¥integration¥esb¥samples¥tutorials¥CustomerDataフォルダのCustomerSample.zipファイルをダウンロードし、C:¥Customerフォルダに解凍します。

  3. デスクトップの「スタート」ボタンから、「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle-Home」→「Oracle ESB 10.1.3」「Developer Prompt」の順に選択します。 「Developer Prompt」ウィンドウが表示されます。

  4. プロンプトに対して、次のコマンドを入力します。

    cd <ORACLE_HOME>¥integration¥esb¥olite¥bin
    sql_olite.bat @C:¥Customer¥create_customer.sql
    
    
  5. 新しいプロンプト・ウィンドウを開いて、次のコマンドを入力します。

    cd <ORACLE_HOME>¥integration¥esb¥bin
    import C:¥Customer¥CustomerData.zip
    
    

    CustomerDataメタデータがインポートされます。

  6. 「ESB Control Console」ウィンドウを開いて、ユーザー名とパスワードを入力してログインします。「ESB Control Console」ウィンドウの「リフレッシュ」ボタンをクリックして、更新されたサービスを表示します。


    注意:

    ESB Control Consoleを開くには、「Oracle Enterprise Service Busコンポーネントの起動と停止」を参照してください。 


項目は次のとおりです。

ESB Control Consoleでのサービスの表示

  1. Oracle Enterprise Service Bus Control Consoleで、Oracle Enterprise Service Busの構成を次のように表示します。

    • Oracle Enterprise Service Bus Control Consoleが現在開いている場合

      「サービス」ボタンをクリックすると、Oracle Enterprise Service Bus Control Consoleの「サービス」ウィンドウが表示されます。 「リフレッシュ」ボタンをクリックした後、「CustOut_RS」をクリックします。

    • Oracle Enterprise Service Bus Control Consoleが開いていない場合

      「Oracle Enterprise Service Busコンポーネントの起動と停止」の説明に従って、Oracle Enterprise Service Bus Control Consoleを開いた後、「CustOut_RS」をクリックします。

      図3-1に示すように、「ダイアグラム」タブが表示されます。

  2. 「ルーティング・ルール」タブをクリックすると、定義済のルーティング・ルールが表示されます。


    注意:

    「ルーティング・ルール」タブでは、操作ごとにルーティング・ルールを追加、削除または更新できます。 顧客データ情報をマッピングすることもできます。 


チュートリアルの実行手順

CustomerDataチュートリアルを実行する手順は、次のとおりです。

  1. LegacyCustomer.xmlファイルを、C:¥CustomerディレクトリからCustInアダプタ・サービス用のC:¥Customer¥Inディレクトリにコピーして、Enterprise Service Bus構成に読み込みます。

  2. ESB Control Consoleで、「インスタンス」タブをクリックします。

  3. CustOut_RS」をクリックして、その実行パスを表示します。

    ESB Control Consoleのダイアグラムは、CustOut_RSルーティング・サービスに追加したフィルタ式がTRUEに評価されたことを示しています。これは、メッセージ・コンテンツがアメリカ合衆国に在住の顧客を対象としているためです。 また、ESB Control Consoleでは、メッセージがCRMOut JMSアダプタ・サービスに正常に送信されたことも確認できます。

  4. C:¥Customer¥LegacyCustomerCanada.xmlファイルをC:¥Customer¥Inディレクトリにコピーします。

  5. ESB Control Consoleで、次の図でハイライト表示されているインスタンスのアイコンをクリックします。


    画像の説明

  6. CustOut_RS」をクリックします。

    図3-1は、CustOut_RSルーティング・サービスに追加したフィルタ式がFALSEに評価されたことを示しています。これは、メッセージ・コンテンツがアメリカ合衆国に在住の顧客を対象としていないためです。 また、ESB Control Consoleでは、フィルタ式によって他のレコードがデータベースに追加されていないことも確認できます。

    図 3-1    ESB Control Console


    画像の説明


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