| Oracle Enterprise Service Bus インストレーション・ガイド 10g(10.1.3.1.0) for UNIX Systems and Microsoft Windows B31902-01 |
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この章では、Oracle Enterprise Service Busのコンポーネントの概要、インストール例およびシステム要件のリストが提供されています。 内容は、次のとおりです。
エンタープライズ・サービス・バスにより、企業内および企業外の複数のエンドポイント間でデータを転送できます。ビジネス・ドキュメント(Extensible Markup Language(XML)メッセージとして)の異種アプリケーション間での結合、変換およびルーティングには、オープン標準が使用されます。これにより、既存のアプリケーションへの影響を最小限に抑えてビジネス・データを監視および管理できます。 エンタープライズ・サービス・バスは、サービス指向アーキテクチャ(SOA)およびイベント駆動アーキテクチャ(EDA)を配信するための基礎となるインフラストラクチャです。
図1-1に示されているとおり、Oracle Enterprise Service Busは次のコンポーネントから構成されています。
ESBサーバーは、Oracle JDeveloperを使用して設計し、ESB Consoleを使用して構成したESBサービスを登録するサーバーです。 ESBサーバーではHTTP/SOAP、JMS、JCA、WSIFおよびJavaを含む複数のプロトコル・バインディングがサポートされ、同期/非同期、リクエスト/リプライまたはパブリッシュ/サブスクライブの各モデルを使用した保証付きで信頼できるメッセージ配信が可能です。 ただし、ESBサーバーではRemote Method Invocation(RMI)はサポートされません。
ESB Consoleでは、ESBサーバーに登録したサービスを操作、管理およびデバッグするためのWebベース・インタフェースが提供されます。
スキーマ、トランスフォーメーションおよびルーティング・ルールなどのESBメタデータを保持するデータベースです。
Oracle JDeveloperは、Oracle Enterprise Service Busシステムを構成するサービスをグラフィカルでわかりやすくモデル化、編集および設計するための方法です。
Oracle Enterprise Service Busのインストール・シナリオを、次の各項で説明します。
このマニュアルでは、シナリオ2の「Oracle Enterprise Service Bus for OracleAS Middle Tierのインストール」を説明します。 Oracle Enterprise Service Bus with Oracle SOA Suiteのインストールの詳細は、使用しているオペレーティング・システム用の『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。
Oracle Enterprise Service Busは、Oracle Application Server 10g(10.1.3.1.0)のOracle SOA Suiteの基本インストールまたは拡張インストールの一部として自動的にインストールされ、設計およびスタンドアロンのテスト環境を提供します。 このイントール・タイプを使用して、プロセスを設計し、本番前のデプロイメントおよびテストを実行します。 本番の準備ができた後、OracleAS Middle Tier 上でOracle Enterprise Service Busを使用してESBサービスをデプロイします。
Oracle Enterprise Service Bus with Oracle SOA Suiteの基本インストールを実行すると、次の各コンポーネントが得られます。
Oracle SOA Suiteの拡張インストールでは、Oracle Databaseも使用できます。
SOA Suiteのインストールの詳細は、使用しているオペレーティング・システム用の『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。
Oracle Enterprise Service Bus for OracleAS Middle Tierでは、サービス・メッセージ・フローを実行するために標準ベースのインフラストラクチャが提供されます。 インストールの前に、Oracle Application Server Integration Repository Creation Assistant(IRCA)を実行し、Oracle Enterprise Service Busで使用できるよう、Oracle Databaseを構成します。
「Oracle Enterprise Service Bus for OracleAS Middle Tier」インストール・タイプを選択すると、次のコンポーネントがインストールされます。
このインストール・タイプでは、Oracle Enterprise Service BusをインストールするOracleホームに、Oracle Application Server 10g(10.1.3.1.0)のJ2EEとWebサーバー・インスタンスまたはJ2EEサーバー・インスタンスがインストールされている必要があります。
J2EEサーバーおよびWebサーバー中間層のインストールの詳細は、使用しているオペレーティグ・システム用の『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。
現在Oracle Application Server 10g リリース3(10.1.3)Middle Tierを使用している場合、Oracle Enterprise Service Busをインストールする前に適切なパッチ・セットを使用して10g(10.1.3.1.0)にアップグレードする必要があります。
この項では、Oracle Enterprise Service Busに必要なオペレーティング・システムおよびシステムの要件と、Oracle Enterprise Service Busにより提供されるデータベース、グローバリゼーションおよびWebブラウザのサポートを説明します。
Oracle Enterprise Service Bus with Oracle SOA Suiteインストールのシステム要件は、使用しているオペレーティング・システム用の『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。
Oracle Enterprise Service Busをインストールする前に、インストール先のコンピュータが表1-1に説明された要件を満たしていることを確認してください。
次のデータベースが、Oracle Enterprise Service Busのインストールでの使用でサポートされています。
http://www.oracle.com/technology/products/database/xe/
このリリースのOracle Enterprise Service Busは、Java Development Kit(JDK)1.5での使用を保証されています。
Oracle Enterprise Service Bus Consoleでは、次のWebブラウザがサポートされています。
この項では、グローバリゼーションおよびXSLTマッパー解析について説明します。 内容は、次のとおりです。
Oracle Enterprise Service Bus Consoleで使用可能な言語は、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、韓国語、簡体字中国語および繁体字中国語です。
Oracle JDeveloperは、英語および日本語で使用可能です。 Oracle Enterprise Service Bus ConsoleおよびOracle JDeveloperでは、特定のページ上でOracle Enterprise Service Busサーバーのサーバー・ロケールからテキスト・メッセージを抽出して表示します。 言語が混在して表示されないようにするには、Oracle Enterprise Service Bus ConsoleおよびOracle Enterprise Service Busサーバーが同じロケールを使用していることを確認してください。
XSLTマッパー解析では、オペーレーティング・システムがファイルからXSLコンテンツを読み込むために8-bit Unicode Transformation Format(UTF-8)エンコードを使用します。 したがって、XSLコンテンツがUTF-8でエンコードされていない場合に解析エラーが発生する場合があります。
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