3 Oracle Web Services Managerコンポーネントの構成

この章では、Oracle Web Services Manager（Oracle WSM）コンポーネント（Oracle Enterprise Manager 10g Web Services Manager Control（Web Services Manager Control）、Oracle Web Services Manager Monitor、Oracle Web Services Manager Agent、Oracle Web Services Manager GatewayおよびOracle WSM Policy Manager）の構成ファイルの変更に関する一般情報を提供しています。

Oracle Web Services Manager Gatewayの構成に関する具体的な情報は、第5章「Oracle WSM Gatewayのデプロイ」を参照してください。

Oracle Web Services Manager Agentの構成に関する具体的な情報は、第6章「Oracle WSM Agentのインストール」を参照してください。

この章は、次の項で構成されています。

• コンポーネントのデプロイ

• Oracle WSMコンポーネント構成ファイル

• Oracle WSMデータベース接続の構成

コンポーネントのデプロイ

wsmadminコマンドを適切な操作（configApps、deployAppsまたはdeploy）とともに使用して、カスタマイズされたコンポーネントを構成し、デプロイします。使用するwsmadminコマンドの詳細は、「アプリケーションのデプロイ」を参照してください。個々のコマンドについては、付録B「Oracle Web Services Manager WSMADMINコマンド」を参照してください。

コンポーネント・コンテキスト・ルート文字列

URLアドレスでサーバー名およびポートの指定直後の部分は、コンテキスト・ルートと呼ばれます。

http://server_name:port/context_root/....

context_rootは、J2EEアプリケーションにマップされます。HTTPサーバーでは、このマッピングを使用して、アプリケーションを見つけます。表3-1では、Oracle WSMコンポーネントの有効なコンテキスト・ルート文字列を示しています。

表3-1 Oracle WSMコンテキスト・ルート文字列

コンポーネント名	コンテキスト・ルート文字列
Oracle WSM Policy Manager	policymanager
Web Services Manager Control	ccore
Oracle WSM Monitor	coreman
Oracle WSM Gateway	gateway

Web Services Manager ControlのURLの例は、http://jdoe.us.oracle.com:8888/ccoreです。

wsmadminコマンドを使用してアプリケーションをデプロイする場合、デフォルトでは、正しいコンテキスト・ルート文字列が使用されます。ただし、Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlコンソールを使用してコンポーネントをデプロイする場合、デフォルト設定はありません。コンテキスト・ルート文字列を自分自身で指定する必要があり、必ずOracle WSMが正常に機能するようにするには、表3-1のコンテキスト・ルート文字列を使用する必要があります。

コンポーネント・プロパティの変更

変更可能なプロパティと不可能なプロパティのリストは、次のとおりです。

変更可能なプロパティ

• Oracle WSMコンポーネントに関連付けられたOracle WSMデータベース・インスタンス

• ORACLE_HOME/owsm/config/bin/coresv.propertiesファイル内の複数のコンポーネントのOracle WSMデータベース接続

変更不可能なプロパティ

• ホスト・オペレーティング・システム

• ホスト・アプリケーション・サーバー

Oracle WSMコンポーネント構成ファイル

後続の項では、構成ファイルを示し、各Oracle WSMコンポーネントの構成に使用される各ファイル内のプロパティを特定しています。

各構成ファイルの関連プロパティは、グループにまとめられています。たとえば、monitorui-config-installer.propertiesファイルでは、データベース・ドライバとURLの構成に使用されるプロパティは、同じグループにまとめられています。後続の項では、これらのグループが大まかにプロパティ・グループと呼ばれています。

Web Services Manager Controlの構成ファイル

Web Services Manager Controlを構成するには、特定のプロパティ・ファイルを変更する必要があります。Web Services Manager Controlの構成ファイルのデフォルトの場所は、ORACLE_HOME/owsm/config/ccoreです。Web Services Manager Control関連のプロパティが含まれている3つの構成ファイルは、次のとおりです。

• monitorui-config-installer.properties

• policyui-config-installer.properties

• ui-config-installer.properties

monitorui-config-installer.propertiesファイル

Web Services Manager Controlのmonitorui-config-installer.propertiesファイルのデフォルトの場所は、ORACLE_HOME/owsm/config/ccoreです。この項では、monitorui-config-installer.propertiesファイル内のプロパティについて説明します。このファイル内のプロパティは、次のグループにまとめられています。

• データベースのドライバおよびURL

• UI認証

• サポート連絡先

• Oracle WSM Monitorリポジトリ

• Web Services Manager ControlおよびOracle WSM Monitorのペア

• Corda

• 通知エンジン

この項では、Oracle WSM MonitorのJava Single Sign-On（JSSO）を有効にする方法についても説明しています。詳細は、「Oracle WSM MonitorのJSSOの有効化」を参照してください。

データベースのドライバおよびURL

データベースのドライバおよびURLのプロパティは、データベースのドライバとURLの構成に使用されます。表3-2では、プロパティと、各プロパティの値の例を示しています。

表3-2 monitorui-config-installer.propertiesのデータベースのドライバおよびURLの設定

プロパティ	例
sqlserverUrl	jdbc:microsoft:sqlserver://${dbhost}:${dbPort};SelectMethod=cursor;databaseName=${dbInstance}
sqlserverDriver	com.microsoft.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver
oracleThinUrl	jdbc:oracle:thin:@//${dbhost}:${dbPort}/${service}
oracleThinDriver	oracle.jdbc.driver.OracleDriver
oracleThickURL	jdbc:oracle:oci:@${dbAlias}
oracleThickDriver	oracle.jdbc.driver.OracleDriver
oliteThinUrl	jdbc:polite4@${dbHost}:${dbPort}:${dbInstance}
oliteThinDriver	oracle.lite.poljdbc.POLJDBCDriver

UI認証

UI認証プロパティは、Web Services Manager Controlで使用される認証プロバイダの構成に使用されます。ユーザーの認証には、データベースまたはLDAPサーバーを使用できます。表3-3では、データベース認証設定プロパティ・グループのプロパティと、各プロパティの値の例を示しています。

表3-3 monitorui-config-installer.propertiesのデータベース・ベース認証の設定

プロパティ	例
ui.authentication.provider	${dbAuthenticationProvider}
ui.authentication.provider.properties	\
dbConnectionUrl	jdbc:polite$@localhost:3120:orawsm
dbDriver	oracle.lite.poljdbc.POLJDBCDriver|\
dbUser	system|\
dbPassword	manager|\
maxConnections	5|\
idleTime	300|\
maxConnectionTime	120|\

表3-4では、LDAP認証設定プロパティと、各プロパティの値の例を示しています。

表3-4 monitorui-config-installer.propertiesのLDAPベース認証の設定

プロパティ	例
ui.authentication.provider	${ldapAuthenticationProvider}
ui.authentication.provider.properties	\
ldapHost	192.168.1.214|\
ldapPort	389|\
ldapDN	ou=People,dc=corp,dc=confluentsw,dc=com|\
superUserRole	SystemAdmin|\
roleAttribute	groupmembership

サポート連絡先

サポート連絡先の電子メール・アドレスを指定できます。次のプロパティを使用して、サポート連絡先の完全修飾電子メール・アドレスを指定します。

ui.supportContact.email= support_contact_email_address

Oracle WSM Monitorリポジトリ

Oracle WSM Monitorリポジトリ・プロパティは、Web Services Manager Controlリポジトリの構成に使用されます。表3-5では、プロパティと値の例を示しています。

表3-5 monitorui-config-installer.propertiesのOracle WSM Monitorリポジトリの設定

プロパティ	例
ui.repository.url	jdbc:polite4@localhost:1531:orawsm
ui.repository.driver	oracle.lite.poljdbc.POLJDBCDriver
ui.repository.userid	system
ui.repository.password	このプロパティには、リポジトリのエンコードされたパスワードが入ります。
ui.repository.maxConnections	5
ui.repository.maxConnectionTime	120
ui.repository.idleConnectionTime	1000
ui.componentRepository.url	jdbc:polite4@localhost:1531:orawsm
ui.componentRepository.driver	oracle.lite.poljdbc.POLJDBCDriver
ui.componentRepository.userid	system
ui.componentRepository.password	このプロパティには、コンポーネント・リポジトリのエンコードされたパスワードが入ります。
ui.componentRepository.maxConnections	5
ui.componentRepository.maxConnectionTime	120
ui.componentRepository.idleConnectionTime	1000

Oracle WSM MonitorおよびWeb Services Manager Controlのペア

Oracle WSM Monitorは、Web Services Manager Controlと通信し、情報を交換します。これら2つのコンポーネント間でペアの設定に使用できる2つのプロパティは、ui.om.server.rmiHostとui.om.server.rmiPortです。

Corda

表3-6では、Cordaの設定のプロパティとその説明を示しています。

表3-6 monitorui-config-installer.propertiesのCordaの設定

プロパティ	説明
ui.corda.mode	このプロパティの有効値は、libraryまたはserverです。
ui.corda.libraryMode.contextRoot	ui.corda.modeをlibraryに設定した場合、この設定に値を指定します。
ui.corda.serverMode.redirectServlet	ui.corda.modeをserverに設定した場合、この設定に値を指定します。

通知エンジン

通知エンジンのプロパティは、ビジネス分析用の情報収集に使用されます。表3-7では、プロパティと各プロパティの説明を示しています。

表3-7 monitorui-config-installer.propertiesの通知エンジンの設定

プロパティ	説明
ui.notification.smtp.from	このプロパティの値は、ui.supportContact.emailの電子メール・アドレスにデフォルト設定されます。
ui.notification.snmp.toolkit	デフォルトのツールキットを使用する場合は、このプロパティを空のままにしておきます。
ui.notification.snmp.mgrHost	このプロパティの値は、管理ソフトウェアのDNS名です。
ui.notification.snmp.mgrPort	このプロパティには、トラップが送信されるポート番号が入ります。デフォルト値は162です。
ui.notification.snmp.authProtocol	このプロパティの値は、管理ソフトウェアの認証プロトコルです。
ui.notification.snmp.user	このプロパティの値は、トラップでの認証に使用されるユーザー名です。
ui.notification.snmp.Password	このプロパティの値は、トラップでの認証に使用されるパスワードです。

Oracle WSM MonitorのJSSOの有効化

『Oracle Web Services Managerインストレーション・ガイド』では、install.propertiesファイルを編集することで、Oracle WSM MonitorのJSSOを有効にする方法について説明しています。次の手順に従い、Oracle WSM MonitorのJSSOを有効にします。

Oracle WSM MonitorのJSSOを有効にする手順

1. ORACLE_HOME/owsm/bin/install.propertiesファイルを開き、次のパラメータが設定されていることを確認します。

   install.sso.support=true

2. ORACLE_HOME/owsm/binに移動し、wsmadmin deployコマンドを実行します。

   wsmadmin deploy oc4jadmin_password control

policyui-config-installer.propertiesファイル

Web Services Manager Controlのpolicyui-config-installer.propertiesファイルのデフォルトの場所は、ORACLE_HOME/owsm/config/ccoreです。この項では、policyui-config-installer.propertiesファイル内のプロパティについて説明します。このファイル内のプロパティは、次のグループにまとめられています。

• データベースのドライバおよびURL

• UI認証

• サポート連絡先

• Oracle WSM Monitor

• Oracle WSM MonitorおよびOracle WSM Policy Managerのペア

データベースのドライバおよびURL

データベースのURLおよびドライバを構成するには、次の設定を使用します。表3-8では、policyui-config-installer.propertiesファイルのデータベース・ドライバ・グループのプロパティと値の例を示しています。

表3-8 policyui-config-installer.propertiesのデータベースのドライバおよびURLの設定

プロパティ	例
sqlserverUrl	jdbc:microsoft:sqlserver://${dbhost}:${dbPort};SelectMethod=cursor;databaseName=${dbInstance}
sqlserverDriver	com.microsoft.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver
oracleThinUrl	jdbc:oracle:thin:@//${dbhost}:${dbPort}/${service}
oracleThinDriver	oracle.jdbc.driver.OracleDriver
oracleThickURL	jdbc:oracle:oci:@${dbAlias}
oracleThickDriver	oracle.jdbc.driver.OracleDriver
oliteThinUrl	jdbc:polite4@${dbHost}:${dbPort}:${dbInstance}
oliteThinDriver	oracle.lite.poljdbc.POLJDBCDriver

UI認証

Web Services Manager Controlで使用される認証プロバイダを構成するには、次の設定を使用します。現在のところ、データベース・ベース認証またはLDAPベース認証を選択できます。表3-9では、policyui-config-installer.propertiesファイルのデータベース・ベース認証プロパティ・グループのプロパティと値の例を示しています。

表3-9 policyui-config-installer.propertiesのデータベース・ベース認証の設定

プロパティ	例
ui.authentication.provider	${dbAuthenticationProvider}
ui.authentication.provider.properties	\
dbConnectionUrl	jdbc:polite$@localhost:3120:orawsm
dbDriver	oracle.lite.poljdbc.POLJDBCDriver|\
dbUser	system|\
dbPassword	manager|\
maxConnections	5|\
idleTime	300|\
maxConnectionTime	120|\

表3-10では、policyui-config-installer.propertiesファイルのLDAPベース認証プロパティ・グループのプロパティと値の例を示しています。

表3-10 policyui-config-installer.propertiesのLDAPベース認証の設定

プロパティ	例
ui.authentication.provider	${ldapAuthenticationProvider}
ui.authentication.provider.properties	\
ldapHost	192.168.1.214|\
ldapPort	389|\
ldapDN	ou=People,dc=corp,dc=confluentsw,dc=com|\
superUserRole	SystemAdmin|\
roleAttribute	groupmembership

サポート連絡先

サポート連絡先の電子メール・アドレスを指定できます。次のプロパティを使用して、サポート連絡先の完全修飾電子メール・アドレスを指定します。

ui.supportContact.email=support_contact_email_address

Web Services Manager Controlリポジトリ

Web Services Manager Controlリポジトリを構成するには、次のプロパティ設定を使用します。表3-11では、policyui-config-installer.propertiesファイルのWeb Services Manager Controlリポジトリ・プロパティ・グループのプロパティと値の例を示しています。

表3-11 policyui-config-installer.propertiesのWeb Services Manager Controlリポジトリの設定

プロパティ	例
ui.componentRepository.url	jdbc:polite4@localhost:1531:orawsm
ui.componentRepository.driver	oracle.lite.poljdbc.POLJDBCDriver
ui.componentRepository.userid	system
ui.componentRepository.password	このプロパティの値には、コンポーネント・リポジトリのエンコードされたパスワードが入ります。
ui.componentRepository.maxConnections	5
ui.componentRepository.maxConnectionTime	120
ui.componentRegistry.idleConnectionTime	1000

Oracle WSM MonitorおよびOracle Web Services Manager Policy Managerのペア

policyui-config-installer.propertiesファイルには、Oracle WSM MonitorおよびWeb Services Manager Controlペア・プロパティ・グループのプロパティと値が示されています。

ui-config-installer.propertiesファイル

Web Services Manager Controlのui-config-installer.propertiesファイルのデフォルトの場所は、ORACLE_HOME/owsm/config/ccoreです。この項では、ui-config-installer.propertiesファイル内のプロパティについて説明します。このファイル内のプロパティは、次のグループにまとめられています。

• データベースのドライバおよびURL

• UI認証

• サポート連絡先

• 管理リポジトリ

• Oracle WSM Monitor

• Corda

• 通知エンジン

データベースのドライバおよびURL

データベースのURLおよびドライバを構成するには、次の設定を使用します。表3-12では、ui-config-installer.propertiesファイルのデータベースのドライバおよびURLプロパティ・グループのプロパティと値の例を示しています。

表3-12 ui-config-installer.propertiesのデータベースのドライバおよびURLの設定

プロパティ	例
sqlserverUrl	jdbc:microsoft:sqlserver://${dbhost}:${dbPort};SelectMethod=cursor;databaseName=${dbInstance}
sqlserverDriver	com.microsoft.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver
oracleThinUrl	jdbc:oracle:thin:@//${dbhost}:${dbPort}/${service}
oracleThinDriver	oracle.jdbc.driver.OracleDriver
oracleThickURL	jdbc:oracle:oci:@${dbAlias}
oracleThickDriver	oracle.jdbc.driver.OracleDriver
oliteThinURL	jdbc:polite4@${dbHost}:${dbPort}:${dbInstance}
oliteThinURL	oracle.lite.poljdbc.POLJDBCDriver

UI認証

Web Services Manager Controlで使用される認証プロバイダを構成するには、次の設定を使用します。現在のところ、データベース・ベース認証またはLDAPベース認証を選択できます。表3-13では、ui-config-installer.propertiesファイルのデータベース・ベース認証プロバイダ・プロパティ・グループのパラメータと値の例を示しています。

表3-13 ui-config-installer.propertiesのデータベース・ベース認証の設定

プロパティ	例
ui.authentication.provider	${dbAuthenticationProvider}
ui.authentication.provider.properties	\
dbConnectionUrl	jdbc:polite$@localhost:3120:orawsm
dbDriver	oracle.lite.poljdbc.POLJDBCDriver|\
dbUser	system|\
dbPassword	manager|\
maxConnections	5|\
idleTime	このパラメータは無視してください。これは使用されなくなりました。
maxConnectionTime	このパラメータは無視してください。これは使用されなくなりました。

表3-14では、ui-config-installer.propertiesファイルのLDAPベース認証プロバイダ・プロパティ・グループのパラメータと値の例を示しています。

表3-14 ui-config-installer.propertiesのLDAPベース認証の設定

プロパティ	例
ui.authentication.provider	com.cluent.accessprovider.ldap.BasicLdapAuthProvider
ui.authentication.provider.properties	\
ldapHost	acme.company.com|\
ldapPort	389|\
ldapSSLEnabled	false|\
ldapDN	o=acme,ou=company,c=us|\
roleAttribute	uniqueMember

サポート連絡先

サポート連絡先の電子メール・アドレスを指定できます。次のプロパティを使用し、サポート連絡先の完全修飾電子メール・アドレスを指定します。

ui.supportContact.email=support_contact_email_address

管理リポジトリ

Web Services Manager Controlリポジトリを構成するには、次のプロパティ設定を使用します。表3-15では、ui-config-installer.propertiesファイルの管理リポジトリ・プロパティ・グループのパラメータと値の例を示しています。

表3-15 ui-config-installer.propertiesの管理リポジトリの設定

プロパティ	例
ui.repository.url	jdbc:polite4@localhost:1531:orawsm
ui.repository.driver	oracle.lite.poljdbc.POLJDBCDriver
ui.repository.userid	system
ui.repository.password	このプロパティの値には、リポジトリのエンコードされたパスワードが入ります。
ui.repository.maxConnections	5
ui.repository.maxConnectionTime	120
ui.repository.idleConnectionTime	1000
ui.componentRepository.url	jdbc:polite4@localhost:1531:orawsm
ui.componentRepository.driver	oracle.lite.poljdbc.POLJDBCDriver
ui.componentRepository.userid	system
ui.componentRepository.password	このプロパティの値には、コンポーネント・リポジトリのエンコードされたパスワードが入ります。
ui.componentRepository.maxConnections	5
ui.componentRepository.maxConnectionTime	120
ui.componentRepository.idleConnectionTime	1000

Oracle WSM Monitor

ui-config-installer.propertiesファイルには、Oracle WSM Monitorプロパティ・グループのパラメータと値が示されています。Oracle WSM Monitorの設定に使用できる2つのプロパティは、ui.om.server.rmiHostとui.om.server.rmiPortです。

Corda

これらの値は、ui-config-installer.propertiesファイルのCordaプロパティ・グループで設定できます。

通知エンジン

通知エンジンのプロパティは、ビジネス分析用の情報収集に使用されます。通知エンジンを構成するには、次のプロパティ設定を使用します。表3-16では、ui-config-installer.propertiesファイルの通知エンジン・プロパティ・グループのプロパティと値の例を示しています。

表3-16 ui-config-installer.propertiesの通知エンジンの設定

プロパティ	説明
ui.notification.smtp.from	このプロパティの値は、ui.supportContact.emailのアドレスにデフォルト設定されます。
ui.notification.snmp.toolkit	デフォルトのツールキットを使用する場合は、このプロパティの値を空のままにしておきます。
ui.notification.snmp.mgrHost	このプロパティの値には、管理ソフトウェアのDNS名が入ります。
ui.notification.snmp.mgrPort	このプロパティには、トラップが送信されるポート番号が入ります。デフォルト値は162です。
ui.notification.snmp.authProtocol	これは、管理ソフトウェアの認証プロトコルです。
ui.notification.snmp.user	このプロパティの値は、トラップでの認証に使用されるユーザー名です。
ui.notification.snmp.Password	このプロパティの値は、トラップの認証に使用されるパスワードです。

Oracle WSM Monitorの構成ファイル

Oracle WSM Monitorを構成するには、特定のプロパティ・ファイルを変更する必要があります。Oracle WSM Monitorの構成ファイルのデフォルトの場所は、ORACLE_HOME/owsm/config/coremanです。Oracle WSM Monitor関連のプロパティが含まれている2つの構成ファイルは、次のとおりです。

• collector-config-installer.properties

• monitor-config-installer.properties

collector-config-installer.propertiesファイル

Oracle WSM Monitorのcollector-config-installer.propertiesファイルのデフォルトの場所は、ORACLE_HOME/owsm/config/coremanです。表3-17では、collector-config-installer.propertiesファイル内のプロパティと値の例を示しています。

表3-17 collector-config-installer.propertiesのデータベースのドライバおよびURLの設定

プロパティ	例
sqlserverUrl	jdbc:microsoft:sqlserver://${dbhost}:${dbPort};SelectMethod=cursor;databaseName=${dbInstance}
sqlserverDriver	com.microsoft.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver
oracleThinUrl	jdbc:oracle:thin:@//${dbhost}:${dbPort}/${service}
oracleThinDriver	oracle.jdbc.driver.OracleDriver
oracleThickURL	jdbc:oracle:oci:@${dbAlias}
oracleThickDriver	oracle.jdbc.driver.OracleDriver
oliteThinUrl	jdbc:polite4@${dbHost}:${dbPort}:${dbInstance}
oliteThinDriver	oracle.lite.poljdbc.POLJDBCDriver

monitor-config-installer.propertiesファイル

Oracle WSM Monitorのmonitor-config-installer.propertiesファイルのデフォルトの場所は、ORACLE_HOME/owsm/config/coremanです。このファイル内のプロパティは、次のグループにまとめられています。

• データベース・ドライバ

• Oracle WSM Monitorリポジトリ

• Oracle WSM MonitorおよびWeb Services Manager Controlのペア

• 通知エンジン

データベースのドライバおよびURL

データベースのURLおよびドライバを構成するには、次の設定を使用します。表3-18では、monitor-config-installer.propertiesファイルのデータベース・ドライバ・プロパティ・グループのプロパティと値の例を示しています。

表3-18 monitor-config-installer.propertiesのデータベースのドライバおよびURLの設定

プロパティ	例
sqlserverUrl	jdbc:microsoft:sqlserver://${dbhost}:${dbPort};SelectMethod=cursor;databaseName=${dbInstance}
sqlserverDriver	com.microsoft.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver
oracleThinUrl	jdbc:oracle:thin:@//${dbhost}:${dbPort}/${service}
oracleThinDriver	oracle.jdbc.driver.OracleDriver
oracleThickURL	jdbc:oracle:oci:@${dbAlias}
oracleThickDriver	oracle.jdbc.driver.OracleDriver
oliteThinUrl	jdbc:polite4@${dbHost}:${dbPort}:${dbInstance}
oliteThinDriver	oracle.lite.poljdbc.POLJDBCDriver

Oracle WSM Monitorリポジトリ

Web Services Manager Controlリポジトリを構成するには、次のプロパティ設定を使用します。表3-19では、monitor-config-installer.propertiesファイルのOracle WSM Monitorリポジトリ・プロパティ・グループのプロパティと値の例を示しています。

表3-19 monitor-config-installer.propertiesのOracle WSM Monitorリポジトリの設定

プロパティ	例
monitor.repository.url	jdbc:polite4@localhost:1531:orawsm
monitor.repository.driver	oracle.lite.poljdbc.POLJDBCDriver
monitor.repository.userid	system
monitor.repository.password	このプロパティの値には、リポジトリのエンコードされたパスワードが入ります。

Oracle WSM MonitorおよびWeb Services Manager Controlのペア

Web Services Manager Controlは、Oracle WSM Monitorと通信します。monitor-config-installer.propertiesファイルには、Oracle WSM MonitorおよびWeb Services Manager Controlペア・プロパティ・グループのプロパティと値が示されています。

表3-20では、monitor-config-installer.propertiesファイルのOracle WSM MonitorおよびWeb Services Manager Controlペア・プロパティ・グループのプロパティと値の例を示しています。

表3-20 monitor-config-installer.propertiesのOracle WSM MonitorおよびWeb Services Manager Controlペアの設定

プロパティ	例
monitor.rmiServer.enabled	true
monitor.rmiServer.host	localhost
monitor.rmiServer.port	3118

通知エンジン

通知エンジンのプロパティは、ビジネス分析用の情報収集に使用されます。通知エンジンを構成するには、次のプロパティ設定を使用します。表3-21では、monitor-config-installer.propertiesファイルの通知エンジン・プロパティ・グループのプロパティと値の例を示しています。

表3-21 monitor-config-installer.propertiesの通知エンジンの設定

プロパティ	説明
ui.notification.smtp.from	値は、ui.supportContact.emailプロパティの電子メール・アドレスにデフォルト設定されます。
ui.notification.snmp.toolkit	デフォルトのツールキットを使用する場合は、このプロパティを空のままにしておきます。
ui.notification.snmp.mgrHost	このプロパティには、管理ソフトウェアのDNS名が入ります。
ui.notification.snmp.mgrPort	このプロパティは、トラップが送信されるポート番号です。デフォルト値は162です。
ui.notification.snmp.user	このプロパティには、管理ソフトウェアの認証プロトコルが入ります。
ui.notification.snmp.password	このプロパティには、トラップで認証を行うためのユーザー名が入ります。
ui.external.help.location	このプロパティには、トラップで認証を行うためのパスワードが入ります。

Oracle WSM Policy Managerの構成ファイル

Oracle WSM Policy Managerを構成するには、1つの構成ファイル、ORACLE_HOME/owsm/config/policymanager/policymanager-config-installer.propertiesのプロパティを変更します。この項では、このプロパティ・ファイルについて簡単に説明します。

policymanager-config-installer.propertiesファイル

Oracle WSM Policy Managerのpolicymanager-config-installer.propertiesファイルのデフォルトの場所は、ORACLE_HOME/owsm/config/policymanagerです。このファイル内のプロパティは、次のグループにまとめられています。

• Oracle WSM Policy Managerリポジトリ

• Oracle WSM Policy Managerコンポーネント・リポジトリ

ポリシー・リポジトリ

Oracle WSM Policy Managerリポジトリを構成するには、次のプロパティ設定を使用します。表3-22では、policymanager-config-installer.propertiesファイルのOracle WSM Policy Managerリポジトリ・プロパティ・グループのプロパティと値の例を示しています。

表3-22 policymanager-config-installer.propertiesのポリシー・リポジトリの設定

プロパティ	例
ui.componentRepository.url	jdbc:polite4@localhost:1531:orawsm
ui.componentRepository.driver	oracle.lite.poljdbc.POLJDBCDriver
ui.componentRepository.userid	system
ui.componentRepository.password	このプロパティには、コンポーネント・リポジトリのエンコードされたパスワードが入ります。
ui.componentRepository.maxConnections	5
ui.componentRepository.maxConnectionTime	120
ui.componentRepository.idleConnectionTime	1000

Oracle WSM Policy Managerコンポーネント・リポジトリ

Oracle WSM Policy Managerリポジトリを構成するには、次のプロパティ設定を使用します。表3-23では、policymanager-config-installer.propertiesファイルのOracle WSM Policy Managerコンポーネント・リポジトリ・プロパティ・グループのプロパティと値の例を示しています。

表3-23 policymanager-config-installer.propertiesのコンポーネント・リポジトリの設定

プロパティ	例
policymanager.componentRepository.url	jdbc:polite4@localhost:1531:orawsm
policymanager.componentRepository. driver	oracle.lite.poljdbc.POLJDBCDriver
policymanager.componentRepository. userid	system
policymanager.componentRepository.password	このプロパティには、コンポーネント・リポジトリのパスワードが入ります。

Oracle WSM Gatewayの構成ファイル

Oracle Web Services Manager Gateway構成ファイルのデフォルトの場所は、ORACLE_HOME/owsm/config/gateway/gateway-config-installer.propertiesです。このファイル内のプロパティは、次のグループにまとめられています。

• コンポーネントID

• 管理リポジトリ

• 転送プロトコル

サーバー・エージェントの構成ファイル

Oracle WSMサーバー・エージェント構成ファイルのデフォルトの場所は、ORACLE_HOME/owsm/config/serveragent/serveragent-config-installer. propertiesです。このファイル内のプロパティは、次のグループにまとめられています。

• コンポーネントID

• コンテナ・タイプ

• Policy Manager

• ポリシー設定

クライアント・エージェントの構成ファイル

Oracle WSMクライアント・エージェント構成ファイルのデフォルトの場所は、ORACLE_HOME/owsm/config/clientagent/clientagent-config-installer. propertiesです。このファイル内のプロパティは、次のグループにまとめられています。

• コンポーネントID

• コンテナ・タイプ

• Policy Manager

• ポリシー設定

Oracle WSMデータベース接続の構成

ORACLE_HOME/owsm/config/bin/coresv.propertiesファイルを変更することで、複数のコンポーネントのデータベース接続を指定できます。表3-24では、データベース接続を構成するためのプロパティ、プロパティの説明、値の例を示しています。

表3-24 coresv.propertiesファイルのデータベース接続パラメータ

プロパティ	値と説明
db.type	データベースのタイプ（oracle、sqlserverまたはolite）を示します。
db.driver.type	データベース・ドライバのタイプ（thinまたはthick）を示します。
db.host	データベースがインストールされているマシン名、またはIPアドレス。
db.port	これはjdbcポートです。
db.name	Oracle WSMデータベース名（Oracle Databaseの場合、デフォルトはCCORE）。
db.userid	Oracle WSMデータベースにログインするためのユーザー名。
db.password	Oracle WSMデータベースにログインするためのパスワード。
dataload.generateSql.dbType	db.typeと同じ値。
dataload.messagelog.db.url	データベースに関連付けられたJDBCドライバのURL。たとえば、jdbc:polite4@localhost:1531:owsm。
dataload.messagelog.db.driver	OLiteを使用している場合、唯一の有効値はthinです。Oracle Database 10gの場合は、thickまたはthinを指定します。
dataload.messagelog.db.userid	データベースにログインするための管理者アカウント。デフォルトはsystemです。
dataload.messagelog.db.password	dataload.messagelog.db.useridで指定したアカウントに関連付けられたパスワード。
dataload.messagelog.db.sid	Oracle WSMリポジトリが格納されているデータベース・インスタンス名（デフォルトはCCORE）。