この項では、Oracle Database 10gリリース1(10.1)の新機能について説明し、追加情報の指針を示します。以前のリリースからの新機能情報も、現在のリリースに移行しているユーザーのために保持されています。
次の項では、Oracle XML Developer's Kitの新機能について説明します。
この項では、Oracle XML Developer's Kit(XDK)の新機能を示します。
JAXB Class Generator
JAXBコンパイラでは、XML Schemaに対応するインタフェースおよび実装クラスを生成します。JAXB Class Generatorは、Java Specification Request(JSR)の勧告に基づいており、新規アプリケーションで使用されます。Class Generator for Javaは現在使用されていません。かわりにXML Data Binding(JAXB)のJSR-31実装が使用されています。ランタイムはサポートされるため、以前のリリースで生成されたJavaクラスは継続して動作します。
CおよびC++の統合API
これらの関数のセットはXDKおよびXML DBの両方で動作します。また、以前のリリースのCおよびC++のXDK機能に置き換わって動作します。
XDK C/C++コンポーネントの変更
以前のグローバリゼーション・サポート・データ環境変数設定はORA_NLS33でした。現在は、ORA_NLS10に変更されています。
XML Pipeline Definition Language
このW3CノートはXDKのJavaに対して実装されています。
XSLTコンパイラおよびXSLT Virtual Machine(XVM)
パフォーマンスの向上のために、CおよびC++のXSLプロセッサの新規インタフェースができました。
XSQL Pagesパブリッシング・フレームワークの更新
この章は、今回のリリース用に更新されています。
SOAPの使用
この章には新しい項が追加され、SOAPプロジェクトの例が示されています。
新規のXML JavaBeans
XMLCompress、XMLDBAccessおよびXSDValidatorのJavaBeansがXDKで使用できるようになりました。
XDK Javaコンポーネントの変更点
このリリースのXDK Javaコンポーネントには、J2EEおよびXML 1.0 Conformance Test Suiteに対応するために、いくつかの修正が加えられています。これにより、以前のリリースから変更になった動作があります。次にその一部を示します。
空白保持の[XMLParser.setPreserveWhitespace()]
のデフォルト値は、現在、DTDの有無に依存します。DTDがある場合、デフォルトはfalse
になります。それ以外の場合は、true
です。以前は、デフォルトは常にfalse
でした。
空白が要素や属性内にない場合、またはノードがDOM 1.0メソッドを使用して作成されている場合は、getPrefix()
、getNamespaceURI()
およびgetLocalName()
によって、'""'(空の文字列)ではなくnull
が戻されます。
解析および変換用のPL/SQLラッパーは、DBMS_XMLPARSER、DBMS_XMLDOMおよびDBMS_XSLPROCESSORの各パッケージで置き換えられています。
JAXP 1.2はXML Schema検証をサポートします。
XMLSAXSerializer
により、SAX出力のシリアライズの処理がサポートされます。
XML文書の再構築
次のPL/SQLに関する章は、現在『Oracle XML DB開発者ガイド』にあります。
「XML Parser for PL/SQL」
「XSLT Processor for PL/SQL」
「XML Schema Processor for PL/SQL」