Oracle Containers for J2EE構成および管理ガイド 10g(10.1.3.1.0) B31849-01 |
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この章では、OC4Jに付属するシステムMBeanを使用して、OC4Jインスタンス内のデプロイ済アプリケーション、サービスおよびその他のリソースを管理する方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。
OC4Jでは、Java Management Extensions(JMX)1.2仕様をサポートします。この仕様は、J2EE環境でリソース(サービス、アプリケーションなど)を管理するための標準インタフェースを作成できるようにします。
Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlコンソールのユーザー・インタフェースは、OC4Jインスタンスの完全管理および監視に使用できるJMX準拠のクライアントに基づいて構築されています。Application Server Controlコンソールを介して提供されるJMX機能は、MBeanとして知られるJavaコンポーネントを使用して有効化されます。MBeanについては、次の項で説明します。
OC4J内のJMX管理が可能なリソースには、次のものがあります。
この項の内容は次のとおりです。
MBean(マネージドBean)は、JMX管理が可能なリソースを表すJavaオブジェクトです。MBeanは、Sun社が公開しているJ2EE 1.4仕様の一部であるJ2EE Management仕様(JSR-77)に定義されています。
OC4J内の管理可能なリソースは、それぞれ対応するMBeanのインスタンスによって管理されます。たとえば、OC4Jの起動時に、J2EESWebSite
MBeanのインスタンスは、サーバー内で構成された各Webサイトを表すために作成されます。
OC4Jに付属する各システムMBeanは、システムMBeanブラウザからアクセスできる管理インタフェースを公開します。MBeanのインタフェースは、次のもので構成されます。
J2EEApplication:petstore
MBeanのstate
属性は、アプリケーションが現在稼働しているかどうかを示します。
stop
操作は、petstore
アプリケーションとすべての子アプリケーションを停止するために使用できます。
petstore
アプリケーションが停止していることを警告できます。
前述したように、Application Server Controlコンソールのアプリケーションは、システムMBeanに基づいて構築されています。ユーザー・インタフェースでプロパティを設定したりタスクを実行する場合、実際には基礎となるMBeanで属性を設定したり操作を起動します。
柔軟性を高めるために、Application Server Controlコンソールでは、システムMBeanブラウザのコンポーネントを使用して、OC4Jに付属するシステムMBeanに直接アクセスできるようにもしています。この管理ツールの使用方法は、「システムMBeanブラウザの使用方法」を参照してください。
次の表に、システムMBeanブラウザのインタフェースを介して公開されるトップレベルのOC4JシステムMBeanの概要を示します。
MBean | 説明 |
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管理ドメインを表します。これは、トップレベルの管理オブジェクトです。このドメインにバインドされたその他すべてのMBeanは、システムMBeanブラウザでこのノードの下に表示されます。 |
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単一のOC4Jインスタンスを表します。 |
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OC4Jインスタンス内のクラスのロードに関連するすべての状態にアクセスできるようにします。稼働しているOC4Jインスタンスでのクラスのロードに関する問題のトラブルシューティングを支援するために用意された15を超える組込み問合せを実行する操作が含まれます。
このMBeanは、それぞれインスタンス化されたクラス・ローダーを表す |
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EJBのデプロイ時に、クライアント・サイドのIIOPスタブを生成するように、OC4Jインスタンスを構成します。また、EJBのコンパイルに使用するコンパイラの指定にも使用されます。 |
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OC4JインスタンスにデプロイされるJ2EEアプリケーションを表します。 追加のMBeanインスタンスは、アプリケーションの様々なコンポーネントを表す子ノードとして表示されます。 |
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OC4Jサーバー内で定義されたWebサイトを表します。Webサイト構成の詳細は、第13章「OC4JでのWebサイトの管理」を参照してください。 |
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特定のJDBCドライバを表します。 |
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OC4Jインスタンスで使用されるOC4J JMSサーバーを表します。OC4J JMSサーバーおよびJMSコネクション・ファクトリの管理の他、接続先の追加/削除のための操作が含まれます。 |
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JMSサーバーのメッセージ(タイプ別)、アクティブなハンドラ、アクティブな接続に関する統計を表示します。子MBeanには、接続、接続先および永続サブスクライバ・リソースに関する統計が含まれます。 |
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OC4Jインスタンスにデプロイされたすべてのアプリケーションに対するJNDIバインディングがすべて格納されるXML文書を返します。 |
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特定のアプリケーションに対するJNDIバインディングをすべて返します。 |
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OC4J JSPコンテナを構成します。様々な構成値の詳細は、『Oracle Containers for J2EE JavaServer Pages開発者ガイド』を参照してください。MBean属性に加えられた変更を有効にするには、OC4Jサーバーを再起動する必要があります。 |
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トランザクション・マネージャのインスタンスを表します。このMBeanで |
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OC4Jインスタンスが稼働するJava仮想マシンを記述します。システム・プロパティを取得/設定し、ガベージ・コレクションを強制起動する操作が含まれます。 |
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特定のアプリケーションのセキュリティ管理に使用されます。一部の属性および操作を有効にするために、対応するアプリケーションまたはOC4Jサーバーを再起動する必要があります。 |
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OC4Jタスク・マネージャのインスタンスを記述します。このMBeanは、タスク・マネージャの精度の設定に使用されます。 |
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単一のインスタンス化されたスレッド・プールを表します。プール内のスレッドの最大数および最小数の設定に使用します。 |
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EJBタイマーのインスタンスを表します。詳細は、『Oracle Containers for J2EE Enterprise JavaBeans開発者ガイド』を参照してください。 |
コンポーネントの停止中または稼働中に、MBeanを介して管理コンポーネントを変更できます。
一般に、管理コンポーネントに加えた変更(属性に設定される値または操作の結果)は、OC4Jランタイムですぐに使用できます。
しかし、場合によっては、新しい属性値または操作結果をOC4Jランタイムで使用できるようにするために、OC4Jサーバー、影響を受けるアプリケーション、あるいはMBeanまで再起動する必要があります。このような場合、MBeanおよびApplication Server Controlコンソールには新しい値が表示されますが、必要な再起動が完了するまで、古い値はOC4Jランタイムで引き続き使用されます。
たとえば、JSPConfig
MBeanのtimeout
属性の値を30
から15
に変更するとします。新しい値の15
は、MBeanとApplication Server Controlコンソールの「JSPコンテナのプロパティ」ページの両方に表示されます。しかし、JSPConfig
属性に対するすべての変更にはOC4Jサーバーの再起動が必要であるため、サーバーが再起動されるまで古い値の30
が引き続き使用されます。
再起動が必要な場合、システムMBeanブラウザには必須アクションを示す必要な再起動プロパティが表示されます。次の表12-2に、このプロパティの値を示します。
変更は、MBeanレベルではなく、個々の属性/操作レベルで管理されます。つまり、MBeanには、新しい値をランタイムで使用できるようにするために再起動が必要な属性と、すぐに使用できるようになるその他の属性を含めることができます。
MBeanを介して設定される永続データは、対応するXML構成ファイルに書き込まれます。たとえば、JSPConfig
MBeanの属性に設定された新しい値は、global-web-application.xml
構成ファイルに書き込まれます。
MBeanがデータを保持するかどうかは、システムMBeanブラウザに表示される「永続ポリシー」プロパティによって示されます。
値 | 影響 |
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更新時 |
MBeanに設定された永続データは、属性の変更が適用されるときや操作が起動されるときに、対応する構成ファイルに即時書き込まれます。 |
行わない |
MBeanに設定されたデータは保持されず、ランタイム・メモリーにのみ存在します。 |
システムMBeanブラウザは、WebベースのOracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlコンソールのユーザー・インタフェースのコンポーネントです。コンソール自体は、比較的簡単に使用できます。この機能を使用するには、次のようにします。
OC4Jに付属する多くのシステムMBeanには、MBeanによって登録された状態の変更によってトリガーされる通知を生成する機能があります。この項では、MBean生成の通知をサブスクライブおよび表示する方法について説明します。
すべてのMBeanが通知を生成するわけではありません。
システムMBeanブラウザまたは「通知サブスクリプション」ページから、通知をサブスクライブできます。
システムMBeanブラウザから1つ以上のMBeanの通知をサブスクライブするには、次のようにします。
「通知サブスクリプション」ページから複数のMBeanによって生成される通知をサブスクライブするには、次のようにします。
J2EEアプリケーションとともにOC4Jにデプロイされるベンダー提供のMBeanには、Application Server Controlコンソールのユーザー・インタフェースのアプリケーションのホームページからアクセスできます。OC4JシステムMBeanと同様に、ユーザー・インタフェースを介して、アプリケーション固有のMBeanで属性の表示および設定と、操作の起動ができます。
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