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Oracle Containers for J2EE Enterprise JavaBeans開発者ガイド
10g(10.1.3.1.0)

B31852-03
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24 OC4J EJBアプリケーション・クラスタリング・サービスの構成

この章では、EJBアプリケーションについて構成できる次のようなOC4Jアプリケーション・クラスタリング・オプションについて説明します。

詳細は、「OC4J EJBアプリケーション・クラスタリング・サービスについて」を参照してください。

EJB 3.0およびEJB 2.1ステートフル・セッションBeanレプリケーション・ポリシーの構成

EJB 3.0またはEJB 2.1ステートフル・セッションBeanのEJBアプリケーション・クラスタリングを構成する一般的な手順は、次のとおりです。

  1. OC4Jアプリケーション・クラスタを構成します(『Oracle Containers for J2EE構成および管理ガイド』の「OC4Jでのアプリケーションのクラスタリング」の章を参照)。

  2. 各ノードのステートフル・セッションBeanのレプリケーション・ポリシーを構成します(「デプロイXMLの使用方法」を参照)。

  3. ロード・バランシングの動作を構成します(「ロード・バランシングの動作の構成」を参照)。

  4. Enterprise Beanをクラスタ内のいずれかのノードにデプロイします。

詳細は、次を参照してください。

デプロイXMLの使用方法

レプリケーション・ポリシーを構成するには、表24-1にリストする1つ以上の適切なデプロイメント・ディスクリプタ・ファイルに<replication-policy>要素を追加します。OC4Jがグローバルに適用する1つのレプリケーション・ポリシーを指定するか、WebコンポーネントとEJBコンポーネントの両方またはEJBコンポーネントのみに対してファイングレインなレプリケーション・ポリシーをアプリケーション・レベルで指定できます。

trigger属性を次のいずれかに構成します。

ステートフル・セッションBeanの場合、scope属性は常にallAttributesに設定されます。

詳細は、「状態レプリケーション」を参照してください。

表24-1    レプリケーション・ポリシー構成のデプロイXMLファイル 
有効範囲  コンポーネント  デプロイXMLファイル  参照先 

グローバル 

WebおよびEJB 

application.xml 

『Oracle Application Server高可用性ガイド』のOracle Application Serverクラスタ(OC4J)でのステートフル・セッションEJBの状態レプリケーションに関する項 

アプリケーションレベル 

WebおよびEJB 

orion-application.xml 

『Oracle Application Server高可用性ガイド』のOracle Application Serverクラスタ(OC4J)でのステートフル・セッションEJBの状態レプリケーションに関する項 

アプリケーションレベル 

EJB 

orion-ejb-jar.xml 

「EJBコンポーネントのorion-ejb-jar.xmlファイルのアプリケーションレベル・レプリケーション・ポリシーのオーバーライド」 

EJBコンポーネントのorion-ejb-jar.xmlファイルのアプリケーションレベル・レプリケーション・ポリシーのオーバーライド

orion-ejb-jar.xmlファイルをステートフル・セッションBeanの状態レプリケーション・ポリシー(例24-1を参照)で構成する場合、各Beanでは、Webコンポーネント・レプリケーション・タイプに関係なく、異なるタイプのレプリケーションを使用できます。

例24-1    EJBのアプリケーションレベル・レプリケーション・ポリシーのorion-ejb-jar.xml

<orion-ejb-jar>
...
    <session-deployment
        name="AirlinePOEndpointBean"
        max-tx-retries="0"
        location="AirlinePOEndpointBean"
        persistence-filename="AirlinePOEndpointBean">
...
        <replication-policy
            trigger="onRequestEnd"
            scope="allAttributes"
        />
...
    </session-deployment>
...
</orion-ejb-jar>

 

静的検出ロード・バランシングの構成

ロード・バランシングのためにOC4Jインスタンスの静的検出を使用するには、次のようにします。

  1. 各クライアント内で、JNDIプロパティを次のように構成します(「JNDIプロパティの使用方法」を参照)。

    • java.naming.factory.initialでは、初期コンテキスト・ファクトリを使用します。

    • java.naming.provider.urlでは、<prefix>://<hostname>:<port>/<application-name>の形式でOC4Jノードのカンマ区切りリストを指定します。ここで、<prefix>は、opmn:ormi(Oracle Application ServerのOC4Jの場合)またはormi(スタンドアロンOC4Jの場合)になります。

  2. ロード・バランシングの動作を構成します(「ロード・バランシングの動作の構成」を参照)。

詳細は、次を参照してください。

JNDIプロパティの使用方法

例24-2に、ロード・バランシングを使用するために、3つのOC4Jノード(それぞれホスト名がs1s2およびs3で、ポートが23791、23792および23793)があるクライアント・コンテナを提供するURL定義を示します。

例24-2    静的検出ロード・バランシングのJNDIプロパティ

java.naming.factory.initial= oracle.j2ee.rmi.RMIInitialContextFactory
java.naming.provider.url=ormi://s1:23791/ejbs, ormi://s2:23792/ejbs, ormi://s3:23793/ejbs;
java.naming.security.principal=admin
java.naming.security.credentials=welcome

DNSロード・バランシングの構成

DNSロード・バランシングを使用するには、次のようにします。

  1. DNS内で、1つのホスト名を複数のIPアドレスにマッピングします。各ポート番号は、それぞれのIPアドレスに対して同じであることが必要です。DNSサーバーは、ラウンドロビン法またはランダムでアドレスを返すように設定します。

    IPアドレスでOC4Jの実行を識別します。ポート番号はRMIポート番号です。

  2. クライアントでのDNSのキャッシュをオフにします。UNIXマシンの場合は、次の手順でDNSのキャッシュをオフにする必要があります。

    1. クライアントでのNSCDデーモン・プロセスを停止します。

    2. -Dsun.net.inetaddr.ttl=0オプションを使用して、OC4Jクライアントを起動します。

  3. 各クライアント内で、JNDIプロパティを次のように構成します(「JNDIプロパティの使用方法」を参照)。

    • java.naming.factory.initialでは、初期コンテキスト・ファクトリを使用します。

    • java.naming.provider.urlでは、<prefix>://<hostname>:<port>/<application-name>の形式でOC4JのIPアドレスがマッピングされる単一のホスト名と共通RMIポートを指定します。ここで、<prefix>は、opmn:ormi(Oracle Application ServerのOC4Jの場合)またはormi(スタンドアロンOC4Jの場合)になります。

  4. ロード・バランシングの動作を構成します(「ロード・バランシングの動作の構成」を参照)。

DNSサーバーでルックアップが発生するたびに、DNSサーバーは、マップされているIPアドレスの1つを返します。

詳細は、次を参照してください。

JNDIプロパティの使用方法

例24-3では、初期コンテキスト・ファクトリはRMIInitialContextFactory(ただし、DNSロード・バランシングの任意の初期コンテキスト・ファクトリを使用できる)、myserverはサーバーのリスト用にDNSサーバーに設定されているホスト名、RMIポートはデフォルトのポートです。

例24-3    DNSロード・バランシングのJNDIプロパティ

java.naming.factory.initial= oracle.j2ee.rmi.RMIInitialContextFactory
java.naming.provider.url=ormi://myserver/applname
java.naming.security.principal=admin
java.naming.security.credentials=welcome

ロード・バランシングの動作の構成

EJB 3.0とEJB 2.1の両方、およびすべてのロード・バランシング計画(レプリケーションベース、静的検出またはDNS)において、クライアントのリクエストをクラスタ内のOC4Jインスタンス間でロード・バランシングする方法を構成できます(「システム・プロパティの使用方法」を参照)。

詳細は、「ロード・バランシング」を参照してください。

システム・プロパティの使用方法

このリリースでは、oracle.j2ee.rmi.loadBalanceシステム・プロパティを構成して、アプリケーション・クラスタ内でのロード・バランシングを指定します。

このシステム・プロパティの値は次のいずれかになります。

このシステム・プロパティは、OC4Jのコマンドラインで-D引数として、または環境参照(「環境変数への環境参照の構成」を参照)として構成できます。このシステム・プロパティは、すべてのクライアントに適用されます。


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